罰ゲームで女の子が急接近してくるようになった
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218 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:10:37。15 ID:6OGKztLj0
「私だって真面目にやってますよ〜」
ムッとした感情が電話越しに伝わる。
「い、いや、千葉さんが真面目じゃないって言っているわけじゃ・・・」
「ふ〜んだ。もしかして吉田さんの事が好きなんですかぁ?」
「えっ・・・そ、そんなんじゃないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「良かった☆」
236 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:16:34。47 ID:6OGKztLj0
「えっと・・・」
「ふふふ、>>1さんて純情なんですね〜」
「な、なんで?」
「だってこれだけメールや電話してるんだから普通の人なら、デートくらい誘ってきますよ」
「えっ・・・」
「あっ、誤解しないでくださいね。他の人からの誘いは全部断ってますから」
「そ、そうは思っていないけど」
「なら、誘ってくれます?」
242 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:19:40。67 ID:6OGKztLj0
きっと何も知らなかったら幸せだったんだろうな。
女の子にこんな風に言われるなんて俺の人生には無かった。
このやり取りは一生忘れないんだろうな。たとえ偽りだとしても。
もう吉田さんの事は頭に無かった。
偽りの言葉に不覚にも頭から心の奥まで支配されてしまっていたから。
243 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 18:19:57。58 ID:GG1kM3cLO
もちつけ!もちつくんだ!
「私だって真面目にやってますよ〜」
ムッとした感情が電話越しに伝わる。
「い、いや、千葉さんが真面目じゃないって言っているわけじゃ・・・」
「ふ〜んだ。もしかして吉田さんの事が好きなんですかぁ?」
「えっ・・・そ、そんなんじゃないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「良かった☆」
236 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:16:34。47 ID:6OGKztLj0
「えっと・・・」
「ふふふ、>>1さんて純情なんですね〜」
「な、なんで?」
「だってこれだけメールや電話してるんだから普通の人なら、デートくらい誘ってきますよ」
「えっ・・・」
「あっ、誤解しないでくださいね。他の人からの誘いは全部断ってますから」
「そ、そうは思っていないけど」
「なら、誘ってくれます?」
242 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:19:40。67 ID:6OGKztLj0
きっと何も知らなかったら幸せだったんだろうな。
女の子にこんな風に言われるなんて俺の人生には無かった。
このやり取りは一生忘れないんだろうな。たとえ偽りだとしても。
もう吉田さんの事は頭に無かった。
偽りの言葉に不覚にも頭から心の奥まで支配されてしまっていたから。
243 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 18:19:57。58 ID:GG1kM3cLO
もちつけ!もちつくんだ!
244 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 18:20:14。43 ID:e+X6IWHI0
一回抜いておちつくんだ!
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/08(日) 18:21:15。22 ID:J/wVPiBS0
賢者になれ
246 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:21:17。17 ID:6OGKztLj0
「ごめんなさい。変な事言っちゃって」
「ううん」
「でも、それが私の本心ですから」
「・・・・・・」
「変な空気になっちゃいましたね。今日はもう切ります。仕事遅くまでお疲れ様でした。おやすみなさい」
「お、おやすみ」
これが偽りならば何を信じればいいのだろう。
248 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 18:21:48。89 ID:a7eJxjn2O
なんという策士
これは間違いなく何人にも同じ手を使って来た証拠
249 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 18:22:23。19 ID:e+X6IWHI0
吉田さんを追っかけて真実を聞くんだあ
259 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:24:17。29 ID:6OGKztLj0
それからどうやって家にたどり着いたのか覚えていない。
頭の中でビッ千葉とのやり取りが反芻される。あれは偽り?
そのほんの隙間に吉田さんのいつも悲しげな表情が浮かぶ。
お局様と煙たがれる日々。そんな吉田さんの笑顔。あれは真実?
270 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:28:03。32 ID:6OGKztLj0
次の日。初めて会社をズル休みをした。
なんだか頭が一杯になって、フリーズを起こしたらしい。
身体は健康だったが、ビッ千葉や吉田さんに会いたくなかった。
上司は最初ムッとした声だったが、普段サボったりしない俺を知っているので、最後は心配してくれて、欠勤する事を許してくれた。
昼まで横になったが寝付けない。重い身体を起こして、家を出た。
283 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:31:57。96 ID:6OGKztLj0
あてもなくたどり着いたのは江戸川河川敷。
犬の散歩しているおばさんやジョギングしているおばさんが通り過ぎて行く。
土手に横になって、空を見上げた。雲一つない満天の青空。
昔から悩んだ時にはここに来る。そして考える。
ビッ千葉や小野ちんからメールが来ていたが、無視して考える。
294 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:35:48。42 ID:6OGKztLj0
まず思い浮かんだのが吉田さん。
吉田さんに恋をしたとかじゃない。同情したわけでもない。
俺は吉田さんに自分の姿を見た。
煙たがられていても仕事をひたすら取り組む姿。
それは真面目だからでもなく、仕事に心血を注いでいるからでもない。
ただ仕事に逃げているだけ。頭を仕事で一杯にしたいだけ。
吉田さんがどうかはわからないけど、自分はそうだった。
302 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:38:59。24 ID:6OGKztLj0
次にビッ千葉。
あそこまで自分をアピールしてくる。
恋愛不器用の俺からすればあれが嘘だとは思えない。
だけど、現実はいつだって厳しいもんだ。
ブサメン汗だるま低収入の俺に惚れるなんて思えない。
やはり小野ちんの言葉が本当なんだろうな。
自分の価値を少しも疑わないあの自信がうらやましく思った。
304 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:40:19。17 ID:6OGKztLj0
最後に小野ちん。
きっと今頃カレー食っているんだろうな。
今日はビーフカレーかな。チキンカレーかな。どうでもいいけど。
317 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:43:20。81 ID:6OGKztLj0
こんな不毛な事を続けても意味が無いな。
もうこんな事は終わりにしないと。
決着を付ける時がすぐそこまで迫っている。
327 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:47:05。04 ID:6OGKztLj0
その夜。電話をかけた。
今まで何度か電話で話したけど、全部向こうから掛かってきたもの。
思えば女性に電話するのなんて中学時代の連絡網以来だ。
ドギドキする。昔と違って親ではなく本人しか出ないってわかっているのに。
何度か掛けようと思っては止めを繰り返して、ようやく通話ボタンを押す。
トゥルルルル、トゥルルルル、ガチャ
341 名前:勝ち馬ピエロ ◆Z1GFyRA7/I :2008/06/08(日) 18:50:11。96 ID:6OGKztLj0
「もしもし〜☆>>1さん?」
「もしもし」
「今日休んだから心配しましたよ〜風邪ですか?ズル休みですか?」
「えっと、風邪の方」
「ホントに〜?」
「本当だよ」
「>>1さんは嘘付かないもんね。大丈夫ですか?」
「う、うん」
「お見舞い行こうと思ったんだけどぉ」
「あ、あのね、実は話したい事があって・・・」
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