人生何が起きるかわからない、というような事が起きた
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547 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:21:06 ID:FLlwppx10
帰り道、俺は決心していた。
「彼氏と別れて俺と付き合って下さい」と守本さんに言う、と。
548 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:25:00 ID:FLlwppx10
そして俺は生まれて初めて告白なるものをした。
普通、Hよりこっちが先だよな・・・
最初、守本さんの表情は硬かった。
「・・・・・・・うん」
やったー!!と叫びたかったが、守本さんは多分、今の彼氏と別れるのにいろいろ不安というか、しがらみがあるのだろう。
だから、喜びは表に出せなかった。黙っていた。
「今の彼氏とは、きちっとお別れするから・・・それまで、待ってて。私から連絡するから」
549 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:28:32 ID:FLlwppx10
そろそろ帰らないとバイトが間に合わない。
守本さんは駅まで送ると言ったが、調子が悪そうだったし玄関で見送ってもらった。
「少しの間、待っててね。必ず私から連絡するから・・・」
「うん・・・」
「ん!」
と言って両腕を広げる守本さん。これは、抱きしめてほしいということなのかな。
ぎゅっと抱きしめる。まだ夏のような感じで外は暑いのに、守本さんをあったかく感じた。
そして、俺は守本さんと別れた。
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帰り道、俺は決心していた。
「彼氏と別れて俺と付き合って下さい」と守本さんに言う、と。
548 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:25:00 ID:FLlwppx10
そして俺は生まれて初めて告白なるものをした。
普通、Hよりこっちが先だよな・・・
最初、守本さんの表情は硬かった。
「・・・・・・・うん」
やったー!!と叫びたかったが、守本さんは多分、今の彼氏と別れるのにいろいろ不安というか、しがらみがあるのだろう。
だから、喜びは表に出せなかった。黙っていた。
「今の彼氏とは、きちっとお別れするから・・・それまで、待ってて。私から連絡するから」
549 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:28:32 ID:FLlwppx10
そろそろ帰らないとバイトが間に合わない。
守本さんは駅まで送ると言ったが、調子が悪そうだったし玄関で見送ってもらった。
「少しの間、待っててね。必ず私から連絡するから・・・」
「うん・・・」
「ん!」
と言って両腕を広げる守本さん。これは、抱きしめてほしいということなのかな。
ぎゅっと抱きしめる。まだ夏のような感じで外は暑いのに、守本さんをあったかく感じた。
そして、俺は守本さんと別れた。
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550 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 14:31:04 ID:FLlwppx10
いつになったら連絡は来るのか・・・
待てど暮らせど連絡は来ない。
一方、守本さんを思って何回ヌイてしまったことか。
一度メールを送ったが、返事は返ってこなかった。
そして、10月になり、新学期が始まってしまった。
守本さんと会ってから、すでに1か月以上経っていた。
552 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:02:58 ID:FLlwppx10
新学期が始まったころ、守本さんからメールがあった。
「私のことは忘れてください。大学で会っても声をかけないでください。本当にごめんなさい」
なんだよ!!やっぱりこうか!!どうせ元彼とよりを戻したんだろう!!
ああ、どうせ俺が童貞野郎でかっこ悪いのがいけないんだよ。
全部俺が悪い。
あ〜騙された俺がバカで悪いんだよ!!
当時の俺は かなり荒れた。
553 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:06:15 ID:FLlwppx10
もう、11月の下旬だったと思う。
大学の廊下で、ばったりと守本さんに出くわした。はち合わせだった。
最初は動揺したが、すぐに怒りがわき起こった。
バカにしやがって!!くらいは言ってやりたい。
「か、加藤君・・・」
「なに・・なんか用?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「お話が・・・あるの・・・」
「別に、聞きたくないね。元彼とよりを戻したんでしょ。はいはい。おめでとー」
「ち、違う・・・」
うなだれている守本さんは泣いているようだった。
554 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:12:08 ID:FLlwppx10
何があったのだろう。とりあえず話を聞くことにした。
俺は校舎の屋上に出た。
ここからは都内が一望できて気持ちがいい。秋風も心地よいし、秋の夕日も薄くグレーにけぶった富士山も見える。
「どうしたの・・・?」
「彼とは・・・別れたの・・・」
ふーん、でも俺とは付き合いたくないんだ、と憎まれ口を叩きたくなったが、ぐっと飲み込んだ。
「この前・・・ね・・・手術したの・・・」
「手術?」
「赤ちゃん、できたの・・・」
「うぐっ・・・」
俺は、あまりの驚きに声にならないうめき声のようなものを思わず喉の奥から出した。
556 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:14:31 ID:FLlwppx10
俺の・・・子?
いや、外出ししたし。
でも、カウパーでも妊娠することはあるって。
だから最初からゴムはつけろって保健の授業で聞いたぞ。
もしかしたら、ほら、元彼の可能性だってあるしさ。
次から次へと考えにならない思いが錯綜する。
557 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:17:46 ID:FLlwppx10
「私、最近は加藤君としかしていないから・・・」
俺の考えていることは、見抜かれている・・・
どうしたら、どうしたらいいんだ?俺はできることなら何でもしたい。
しかし、彼女は俺に何かしてもらいたいのか?
俺なんか、見たくもないんじゃないか?
どうしたらいい!?
「一人だと、怖いの・・・」
「助けて・・・」
558 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:19:55 ID:FLlwppx10
俺は守本さんを抱きしめていた。
守本さんは号泣していた。
560 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:21:38 ID:FLlwppx10
「今日、バイト終わったらアパートに迎えに行くから」
「え・・・?」
「よかったら、しばらくうちにいてよ・・・」
「う、うん・・・」
急転直下も急転直下。いろんなことがありすぎる。
挙句、俺はその日から守本さんと同棲することになった!!
562 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:26:48 ID:FLlwppx10
あとは簡潔に。
しばらくは大変だった。守本さんは、おっとここからは あさぎちゃん(仮名)と呼ばせてもらおうか。
あさぎちゃんは精神的に不安定で、どうでもいいことで怒りだしたり、泣き出したりした。
俺はひたすらなだめたが、こっちもどうにかなりそうだった。
しかし、耐えた。
あさぎちゃんは就職も決まっており、仕事も俺のアパートから通った。
仕事で環境が変わって気が紛れたのか、あさぎちゃんも落ち着いてきた。
あさぎちゃんは忙しく、俺は専業主夫化した。
563 名前:447 投稿日:2008/08/20(水) 15:30:09 ID:FLlwppx10
あさぎちゃんとの生活は、そのころから楽しくなっていったが、Hは、なかった。
俺は したくてしたくてたまらないのだが、あさぎちゃんが言い出すまで我慢しようと心に決めていた。
そして、俺の就職も決まった。
基本的に東京勤務なのだが、3ヶ月間大阪で研修を受けなければならない。
あさぎちゃんと離れるのは、ちょっと心配だった。
>>次のページへ続く
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