バレンタインデーが原因で女子に嫌われた話をする
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1391855115/
立ったら書く。
自分語りだ。
俺は、この経験があるから、未だにバレンタインデーっていいイメージがないんだよ。
まあ、100%俺が悪いんだけどね。
語らせてほしい。
先ずはスペック。
俺:豊川悦司の顔を数十発、ブン殴ったような顔。簡単に言うと髪型だけ似ている。
当時、中学一年生。
俺は豊川としておく。
中学一年生の時の俺は大の映画好きだったんだ。
完全な映画オタクってレベル。
映画館の雰囲気も好きで、特別観たい映画がなくても一人でも観に行っていた。
よくレンタルもして、家で観ていた。
洋画、邦画、関係なく観ていた。
とにかく映画好き。
そんなある日、適当に借りてきた『アイコ十六歳』という邦画を観た。
富田靖子主演の映画だったが、観終わって、ある事に気が付いた。(アイツって富田靖子に似てない?)
『アイツ』とは、同じクラスの女子で、喋った事はない。
他の男子とも話をしているところは見たこともなく、いつも決まった暗い感じの女子とだけ喋っている。おとなしい感じの女子。
色がとても白く、ストレートの黒い髪が綺麗で、髪には天使の輪っかが出来ている。
体も細い。黒い髪と白い肌と黒い制服がよく似合う。清純って感じの女子だった。
その女子は富田靖子に似ていたので、名前を富田靖子としておきます。
なんか、クラスに有名人がいるような気分になり、俺はその富田さんをよく観察する軽いストーカーなった。
『アイコ十六歳』とは髪の長さだけは違うが、他は見れば見るほど富田靖子に似ている。
学校が終わると、レンタルビデオ店に行って富田靖子が出演している映画を借りる。
と言っても、当時は富田靖子が出演している映画って少なかったので、ダビングして何回も観ていた。
家ではテレビの中の富田靖子を見ながら(クラスの富田さんに似ているな。)と思う。
学校では机に座っている富田さんを見ながら(女優の富田靖子に似ているな。)と思う。
今思えば、完全に好きになっていたんだけど、当時の俺はガキの中学一年生。それが恋だとも思わなかった。
だが俺の中では大きな存在になっていた。
何とかして富田さんと喋るきっかけを作ろうとするが、そんなテクニックはない。
あっさりと異性と喋れる中澤が羨ましかった。中澤とは同じクラスの女子。
雰囲気が中澤裕子に似ていたので、中澤としておきます。
中澤は活発な性格で、いつも明るく大声で喋っていた。同性とも異性とも、よく喋る。俺とも普通に話をする。
机の上に座るのが好きみたいで、椅子に座っている俺を見下ろすように、よく喋ってきた。
富田さんとは正反対の性格だった。
数少ない俺の異性の友人だった。
俺は富田さんと話すきっかけを作りたくて、友人に相談しようと考えた事もあるが、しなかった。
同じ女子である中澤に相談しようかと思ったが、どう相談すればいいか分からない。
また、女子に相談するという事が中二病の俺にはプライドがあって出来なかった。
ある体育の授業中、クラス全員が運動場を走ることがあった。
俺は、体操服を着て息を上げながら走っている富田さんの後ろ姿を見ながら、一メートル後ろをピッタリと走っていた。
富田さんの揺れる髪と、紺色のブルマーと上下に動く白い太ももを交互にガン見しながら。
ちょっぴりストーカー気質だった。
・・・こけそうになる富田さん。
俺は後ろから手を伸ばし、富田さんを支える。
「大丈夫?気を付けろよ。」と、キリッと言って去っていく・・・
頬を赤くしながら俺の後ろ姿を見る富田さん・・・
そんな妄想をしながら運動場を二周した。富田さんのピッタリ後ろを走りながら。
ちょっぴりストーカーだった。