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嫁童貞の自分がビッチと出会って恋をした
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68 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 22:52:39.02 0
シンデレラは、魔法が解ける前に帰さないといけない。
魔法が解ければ、そこには覆せない現実が待っている。
日付が変わる前に代行を呼び、かおりさんと別れた。
帰り際、かおりさんに
「家に着く前に、コンビニかどっか寄って鏡見てね☆」と言われた。

キスマークか何かを心配しているのか?経験の浅い自分は、そんな程度しか
考えていなかった。もうヘトヘトだったし、忠告を無視して家に帰る自分。

嫁はさすがに寝ていた。
風呂に入って匂い消すか。そう思い、スーツを、Yシャツを脱ぐ。
その脱いだスーツを、Yシャツを見て、自分は一気に青ざめる。

ブラックのスーツの襟元には、たくさんのファンデーションがついていた。
白いYシャツの胸元には、ピンク色のグロスがキラキラときらめいていた。

一瞬、正常な判断ができなくなったため捨てようかとも思ったが、思いとどまり
すぐにクリーニング袋に入れた。かおりさんの言ったことは、こういうことか・・・。
また一つ、賢くなった気がした。




69 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 22:58:38.11 0
次の日、興奮と不安と焦燥で寝不足の自分。
早く仕事帰りにクリーニング出さないと・・・。
そんな精神状態であっても、かおりさんはいつもと変わらない笑顔をくれる。

Brrrr・・・
お昼前に携帯が鳴る。ん?ショートメール?

「昨日、いろいろあったけど楽しかったね☆ちゃんとコンビニ寄った?」
かおりさんからだった。
いや、実はカクカクシカジカ・・・と、ドラえもんを超えるくらい青ざめた
ことを送る。すると、すぐに返信があった。

「この関係を長続きさせたいなら、絶対にバレちゃダメだぞ!」

いちいちかわいいんだよ、コンチクショー。で、その時に思った。
自分たちの関係って、なんなのかな?って。




70 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:07:04.41 0
お互いに結婚している。告白して、付き合う?いやでも嫁も旦那もいるし
付き合うってのも変だよな。彼氏と彼女?やってることは、同じようなもんだ。

ここまできたら関係性をはっきりさせたい。そう思ってきた。

ここで自分は、人生で初めて嫁に嘘をつく。嘘をついたのが初めてといえば、
それは嘘になる。これまでも嘘はついてきた。でもそれは、相手を守るため、
知らなくてもいいことを優しく包むための嘘。

だけど今回の嘘は、相手が真実を知ったら傷つく嘘だ。ただそんなことを
わかっていても、その時の自分には“前に進め”しか選択肢がなかった。
今考えれば、その時に進まずに止まっておけば、暴走する自分を抑えていれば、
こんな気持ちにはならなかったんだろうけど。





71 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:15:20.76 0
『今度の土曜日、仕事の関係でちょっと昼から出るわ!
 帰りも接待で飲むから遅くなると思う。』

嫁は快諾した。でも、事実は違う。

この日、かおりさんが昼過ぎに美容室に行って、夜は友人と飲むだよね☆
って言っていたのを聞いていた。その間はフリータイムで、子供たちは旦那
さんに任せて久しぶりにショッピングモールで服でも見ようかな〜☆
かわいいの買っちゃうぞ☆とも言っていた。

『じゃあ、その美容室と飲みの間の貴重なフリータイム、自分にくれませんwww?』

よくもそんなことを言う勇気があったな、と自分でも思う。これがいわゆる
ラリ期ってヤツだったんだろう。当然、かおりさんも快諾。

「ゆうじくんからの休日のお誘い、珍しい〜☆うれしいよ!ちゃんと付き合ってね☆」

ええ、しっかりと付き合わせてもらいますとも。
心は決まっていた。




72 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:16:44.38 0
とりあえず、付き合うまでの話は今日で完結させますので。
いったん、パソコンから離れます。




73 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/27(日) 23:57:48.99 0
予想以上に早く用事が済みました。再開します。

仕事ということになっているため、あまりラフな格好では行けない。
Yシャツとチノパンにジャケット。カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎず。
ってか、本当はデートだもんね。
待ち合わせの場所に向かう。ショッピングモール近くの裏路地にあるコンビニ。
かおりさんから連絡が来る。

「美容室終わったから、移動するね〜♪」
「早く来ないと、買い物行っちゃうぞ☆」

心をくすぐるメールだ。待ち合わせのコンビニに着く。
初めて見た、私服姿のかおりさん。やっぱかわいい系なんだ・・・ポケッと見とれる自分。

「ちょっとコンビニで買い物しない?」

かおりさんに誘われるまま、車を止めてコンビニに入った。




74 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:05:00.56 0
イラッシャヤセコンニチハーー!
コンビニに入る。でも、こういうのって不味いんじゃないの?
一応、知り合いもいる地域なので周りを見渡す。そんなにお客さんはいない。
何を買うかわからないので、カゴを持つ自分。

「私さ、やっぱこれ飲まないとちょっと恥ずかしくて・・・」

かおりさんがカゴにビールを2本入れる。
自分と過ごした後は友人と飲みに行くって言ってたし、特に問題はないか。

「ゆうじくん、何飲む?」
『自分は・・・かおりさんを(友人と約束した居酒屋に)送らないといけないんで、これで♪』

ノンアルコールビールを選ぶ。

「あ、乾杯してくれるの?うれしい〜☆」

はた目から見たら、ただのカップルだろう。違いは、自分の左の薬指だけに
指輪がされていること。ここらへんは、いまだ理性や罪悪感からか かおり
さんといる時も外せない。結論を言うと、結婚指輪は最後まで外さなかった。




75 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:12:34.13 0
そのほか、ちょっとしたお菓子も買う。

「じゃ、どこ行く?前のところ(忘年会の時のホテル街)遠いよね〜・・・」

「あ、あそこホテルじゃなかったかな・・・?」

「あ、やっぱここホテルだね!ここ入ろう☆」

かおりさんの誘導で車を走らせると、そこにはホテルがあった。今考えると、
なぜあんなところにホテルがあることを知っていたんだろう。このときは
まだ、かおりさんの経験値の底が見えなかった。ソファーに座り、
ぎこちない2人。テレビをつけて、映画をみる。

「とりあえず、飲んでいいですか〜?」

『あ、すいません・・・飲みましょう!缶、開けてあげますよ。』

プシュ!!カンパーイ!!

「やっぱビール最高〜♪・・・じゃ、もっと最高なこと、する・・・?」

たった一口。それってアルコール必要っていうのか?突如、ソファーで
イチャイチャが始まる。美容室特有のコンディショナーの匂い、かおりさん
自体の匂い、そしてビールの匂い。それだけで、こっちは酔っ払いそうだった。





76 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:20:45.12 0
どのくらいだったろうか。6時間くらいだろうか。

何回したかもわからない。使い捨ての残骸が、エロ漫画のようにあたりに
散らばっていた。数えるのもわずらわしい。よくもこんなにできたな、
まだまだ若いなwwwと自分でも感心する。
隣では、かわいらしい女性がスヤスヤと寝ていた。

かおりさんは、物凄い感じやすい人だ。
何をしても、どこを舐めても、どこを触っても、とにかく感じる。
自分はそこまでテクもないし、AVの見よう見まねで手を使っているし、
腰をふっている。

それでも かおりさんは、AVのような音を立てるし、ブワッと汗をかいて
何度もイク。ずっとしてると、突然グタっとしてアソコもゆるくなり、
話しかけても無反応で失神したような状態にもなる。

『本当に女の人って、イクと一気に汗かくんだ・・・』

ネットなどで知った情報が、嫁さんではイマイチ実証できなかった事実が、
ここで証明された。





77 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:26:56.92 0
ん?今、20時?なんかあったような・・・。

『か、かおりさん!起きて!飲みの約束の時間じゃない?!』

「ん・・・あーー!!大変!お化粧しないと〜☆」

ワタワタと準備をするかおりさん。
その時、一通のメールが来た。

それを読み、かおりさんの動きが止まる。

「ゆうじくん、今からってヒマ?」
『え、別に用事はないですよ。』
「じゃあさ、飲みに行かない?ドタキャン食らっちゃった☆」

予定外のハプニング。友人の仕事の関係で、飲みがキャンセルになったよう
だ。すぐに自分は居酒屋を予約する。なんで予約するかって?そりゃ、個室の
居酒屋じゃないといろいろと困るからだ。

「とりあえずこれで、美味しいビール飲める〜♪」
「そうと決まれば、さっさと行くのだ!ゆうじくん、ハリーアップ☆」

相変わらずカワイイ人だ。
その時、本来ならここで言おうと思っていたことを次の会場で言うことに決めた。





78 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:35:17.96 0
車に乗り、居酒屋へと向かう。隣には、チョコンと座って居酒屋にワクワク
した女の人。なんかすげー楽しいな・・・そう思いながら、会話を楽しんだ。
個室の居酒屋に通され、まずはビールを頼む。

「初デートに!はい、ゆうじくんも☆」
『初デートに・・・』

「『カンパーイ♪』」

2人ともグビッと飲んで、プハーっと息を吐く。
うまい。ビールの味以上に、うまさを感じた。
個室のため、会話が下なほうへと行く。

「ゆうじくん、すごいね!私、腰がガクガクするよ(笑)」
『いやいや、かおりさんのテクもハンパないっすよwww』

下品な会話だが、ひとしきり済んだところで自分が手を伸ばす。
手のひらを上にして、そう、王子様がお姫様の手を握るときに出すような感じで。
かおりさんは、やはり顔を赤く染めていた。本当にこういうの慣れてないのか?
あっちはハンパないのに、これまでどれだけオレオレな男としか付き合って
なかったんだろう。邪推が飛ぶ。

しかしそんな余計な考えは、かおりさんが手を握り返してきた時に止まること
になる。




79 :名無しさんといつまでも一緒:2013/10/28(月) 00:41:24.31 0
『かおりさん、自分は言わなきゃいけないことがある。』

「ん…何?」

『自分たちの関係って、人には言えない関係ですよね。
 でもさ、俺、かおりさんのこと好きなんだ。』

「・・・うん。」

『変な話だとは思う。本気になれないってのもわかる。でもさ、それでも
 こんなに好きな気持ちを抑えられるほど、俺は強くないんだよ。』

『だからさ、俺と付き合ってください。俺のこと、かおりさんの彼氏にしてください。』

かおりさんの顔が紅潮する。
瞳が潤む。
ありきたりな表現かもしれないが、少女マンガで突然の告白を受けたヒロイン
のような感じになっていた。かおりさんは数秒程度、考えていたように見えた。


「…ヘヘヘ。うん、いいよ。付き合ってください☆」

こうして、自分たち2人の不貞な関係が正式に始まった。




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