俺が元ヤクザに拉致られた話をする
あれはまだ19の時だった
家出をして友達の家に居候してた
でも、このままじゃダメだと思い寮付きの仕事を探す
そこで見つけた仕事が新聞社の営業だた
取り扱ってる新聞は主に読売だった
取り敢えず電話して次の日に面接した
その場で採用貰って俺は すげえ喜んだ
これから始まる地獄があるとは知らずに
次の日 友達の家を出て寮まで行った
めっちゃ快適だった
誰もいなくて1人が楽だーとか思いながら
そんで次の日 仕事場へむかった
その会社っていうのが読売から営業を請け負って色んな家に新聞読みませんか〜とか営業しに行く訳
最初は誰かと回ったりするんだけど そのうち一人で回るようになるんだよ
それまではよかった
それがある日 職場の人に声を掛けられた
元ヤクザAとしよう
A「君最近入った子でしょ?」
俺「あ、はい」
A「期待してるよw」
俺「あざっす」
こんな他愛もないやりとりをしてた
俺は良い人じゃんとか思って そのAとよく喋るようになった
ワクワク
そのAには よく飯奢ってもらったりと色々良くしてもらった
だが、Aの取り巻き?的な奴が かなりの屑だった
元ヤンと元ヤクザBがよくAといたんだが この二人は金を取ることしか頭にない
かなりのks野郎だった
そんなある日Aが深刻な顔で相談してきた
A「ちょっとお金が足りなくて困ってる
すまんが助けてくれないか?」
俺「いいですよ、いくらくらいですか? ていうか、何で急に困ってるんですか?」
A「いや、友達にお金借りてたんだが急に返してくれとか言われてな」
俺「ああ、そうゆう事ですね
後で返してくれるなら全然いいですよ」
A「本当か⁈マジで助かる!」
俺「いくら貸せばいいですか?」
A「50万」
俺「えっ…?」
俺はこの時断れば良かったと本当に後悔した
A「それとカードを作ってカードから引き落としてほしいんだわ」
俺「いや、俺未成年です多分それはキツイですよ
それにカードって必要ですか?」
A「いやいや今作れば お前の為にもなるぞ
なんせ金ない時はそれ使えばいいんだから」
俺「なるほど!じゃあ作れたらそれで貸しますね!」
俺はこの時 人を疑うって事を知らなかったみたいだった
そんで何件かカード会社尋ねたけど やっぱ審査でダメだった
そしたらAがキレ気味に言ってきた
A「いつになったら金渡せんの? もう友達痺れ切らしてんだけど」
俺「すんません…まだちょっと…」
A「いい加減にしろよ? こっちだって いつまでも待ってやるほど お人好しじゃねえんだよ」
俺「本当すいません…」
もう無理だと思い地元の先輩に訳を説明し立て替えてもらう事にした
先輩は それ騙されてるぞって言ってきたけどAに対する怖さで それどころじゃなかった