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悪戯

 



私には以前から寝取られ願望がありました。

しかし妻が実際に他の男に抱かれるのは耐えられません。

仮に私が望んだとしても両親共に教師の厳格な家庭で育ち、自らも小学校の教師をしている真面目な妻が、浮気をすることなど考えられないのです。

ですから私は、妻が他の男に抱かれるのを想像するに留めていました。

見るからに優しい小学校の先生という容姿の妻が、みんなが帰った後の教室で、同僚教師の反り返ったペニスを口いっぱいに頬張る姿。

校長室のソファーの上で、校長の熟練した指技に歓喜の声を上げる姿。

生徒の父親とラブホテルに行って、私よりも一回りも二回りも大きなペニスを入れられて、獣のように吠えながら全身を痙攣させる姿。

家では良妻賢母と言っても良い妻が、訪ねて来た昔の教え子の若いペニスに狂ってしまう姿。

そのような妻を想像するだけで、私のペニスは硬くなってしまうのです。



今思えば このような事を考えるようになったのは、妻が35歳を過ぎた辺りからだったように思います。

それまでの妻はセックスに消極的で、私が望むので仕方なく応えているだけなのかと思った事もあります。

しかし、35歳を過ぎた辺りから徐々に積極的に成り、自からも腰を動かすようになりました。

そして40歳になった今では、口には出しませんが妻から誘って来るような仕草を見せる事も増え、感じてくると多少の要求もしてくるようになったのです。

「そこ・・・・もっとそこを触って欲しい・・・・」

これは、私達夫婦にとって大きな変化だったのですが、欲望は限りなく、もっともっと乱れる妻を見てみたい。

今まで見せたことがないような、もっと淫乱な妻の姿を見てみたい。

妻がまだ自分を抑えているのは、逆に仲が良過ぎるからだと思います。

私も同じで、妻にもっと卑猥な事を要求したくても、一緒に暮らしている夫婦だからこそ出来ない事もあるのです。

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そのような私がこのような事を思いついたのは、友人達との飲み会の後でした。

その日、友人の中の一人が、二台携帯を持っていることが分かりました。

「実はこの携帯は、女房には見せられない携帯なんだ」

「悪い奴だな。でも家に請求書や明細が送られてくるだろ」

「それなら心配ない。それは・・・・・・・・」

それを聞いた私は、別の事を考えていました。

妻に浮気されるのは絶対に嫌です。しかし、他の男に夢中になる妻も見てみたい。

そのような両極端の思いを、少しでも満たすことの出切る方法を。

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数日後、私の手元には新しい携帯がありました。

突然のメールをお許し下さい。

今は名乗れませんが私は ご主人に連れられて、一度お宅にもお邪魔させて頂いた事のある者です。

卑怯にも奥様のアドレスは、その時ご主人の携帯を見て知りました。

正確には奥様のアドレスが知りたくて、奥様がビールを取りに行き、ご主人がトイレに行った隙に無断で盗み見たのです。

正直に言います。

私は奥様を一目見た瞬間、奥様に恋心を持ってしまいました。

一目惚れなど信じなかった私が、初めて奥様とお会いした時から奥様の事が頭から離れなくなってしまったのです。

卑劣な男だと悩みましたが、時が経てば経つほど奥様への想いが大きくなってしまい、このような恥知らずな行為に及んでしまった事をお許し下さい。

私も妻や子がありながら、この気持ちを抑える事が出来ません。

自分の事は名乗らずに、卑怯なのは重々承知の上でお願いしたいのですが、せめてメル友になって頂けませんか。

それ以上の関係は望んでおりません。

どうか宜しくお願いいたします。

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妻からの返事はありません。

それどころか携帯を私に見せて、気持ち悪いと言いました。

それは夫としての私には喜ばしい事でしたが、男としての私にとっては残念な結果です。

「どうせ悪戯だろうから、構わないで放っておけばいいんじゃない」

そう言いながらも私は妻にメールを送り続けましたが、妻は すぐに削除してしまい、返事を返す事もありません。

「未だにメールが来るの。好きだとか、愛してしまったとか。気味悪いから、この際アドレスを変えようかしら」

「俺の周囲には そのような事をする男はいないから、誰か引っ掛かってこないかと、いい加減に考えたアドレスに送り続けているのだろ。その内飽きるって」

「でも、私が既婚なのも知っているのよ」

「誰か乗ってこないかと、手当たり次第色々なアドレスに送っていれば、中には主婦だって沢山いるさ。単なる偶然だ」

妻の名前を書くと大事になるような気がして、奥様と書いていた事が失敗だったと気付きます。

私は本当に卑怯で情けない男です。



奈美さんとメールで良いから会話したいのに、ご主人に知られるのが怖くて名乗れないのです。

こんな私では、メル友になんてなってもらえないですよね。



このようなメールは迷惑です。

今後このような事はやめて下さい。



名前を書いた事で私の周りにいる人間だと確信した妻は、初めて返信して来ました。

妻からの返信メールは短く素っ気無いものでしたが、返事が来た事は大きな変化で、私を傷付けたくない気遣いからかも知れませんが、このようなメールが来た事は話しません。


その後もメールを送り続けると、ほとんどが苦情のメールなのですが、時々返事が帰って来るようになり、徐々に言葉も優しくなっていきます。


お互いに既婚なので、例えメールだけでもこのような事は良くないですよ。家庭を大事にしましょう。


「最近迷惑メールの事は言わなくなったがどうなった?」

「そう言われれば来なくなったわ。あなたの言っていたように、もう飽きたのね」


私はドキドキしていました。

妻が私に隠し事をして、例え短い文章にしても私以外の男とメール交換をしている。

私以外の男と言ってもそれは私なのですが、それだけの事でも得も知れぬ興奮がありました。

それは妻も同じなのか、愛を囁くようなメールを送った日に限って、風呂上りにきれいな下着を身に着け、いつまでもドレッサーの前で髪を梳かしながら誘われるのを待っています。


情け無いです。
辛いです。

妻や子供達の顔を見ると、罪悪感で押し潰されそうです。

しかし、奈美さんを好きな気持ちは どうにもならない。

奈美さんの事ばかり考えてしまい、このままでは狂ってしまいそうです。

私はどうしてしまったのだろう。

上手く説明出来ませんが、このような気持ちは妻と付き合っていた時もありませんでした。

今の私はこのようなメールを送って、奈美さんに怒られる事さえ嬉しいのです。


すると妻からの返事は、宥めるようなものでした。



そう自分を責めないで。

おそらく一時的な気の迷いですよ。

別に不倫しているわけではないし、メールぐらいでそこまで自分を追い込まなくても。


妻の中で、メールでもこのような事は良くないから、メールぐらいは良いに変わっていました。

このようなやり取りが半月ほど続き、妻からの返信メールの文章は徐々に長くなり、世間話や職場での愚痴を打ち明けるまでになっていきます。

そして、私と二人でお茶を飲んでいた時、妻は突然ある男の名前を口にしました。


「あなたの同級生で、以前あなたに強引に連れて来られて泊まっていかれた事のある、北村さんという方はどうしてみえます?」

北村とは私の高校の同級生で、妻と同じで小学校の教師をしています。

同じ県内には住んでいるのですが端と端とに離れていて、彼とはずっと疎遠になっていました。

それが一年ほど前に偶然会社近くの居酒屋で再会し、彼は虐め問題の研修に来ていてホテルに泊まって翌日帰るとの事だったので、我が家まで強引に引っ張って来て泊めた事があります。

「さあ?あれ以来、また疎遠になってしまったからな。でも年賀状はずつと来ていたはずだぞ。どうしてだ?」

「いいえ・・・・別に・・・・・」


今までにも友人や同僚、後輩などを我が家に連れて来た事が何度かあるので、メールの相手は特定出来ないだろうと思っていましたが、何故か妻は北村だと思ったようです。

その証拠に翌日のメールには、虐め問題の相談のような事が書かれていました。


私は間違いを犯してしまいました。

ある生徒が数人の生徒に聞くに堪えないあだ名をつけられて、からかう様な口調で呼ばれていたので虐めに繋がってはいけないと、生徒達を酷く叱ってしまいました。

しかし後であだ名をつけられた生徒に詳しく聞いたところ、あだ名をつけられて呼ばれる事が、仲間に入れてもらったようで嬉しかったと言うのです。

それであだ名をつけた生徒達とも話し合ってみましたが、親しくなったからあだ名で呼んでいたと言うのです。

私はすぐに虐めが頭に浮かび、過剰に反応してしまって正常な判断が出来ませんでした。


私は北村になり済まそうと思いましたが、教育のことについては素人なので、一般的な事しか書けません。


教師とて人間です。

間違いがあってもおかしくありません。

では間違ったと思った時はどうするか。

それも一般社会と何ら変わりません。

間違ったら謝る。

教職を特別な職業だと思わずに、間違いだと分かったら素直に非を認めて謝る。

それ以外には無いように思います。


北村は教職を鼻にかけるような男ではなく、どちらかと言えば自然体に近い男だったので、この返事で完全に北村だと思い込んだ妻は、その後学校での出来事などを自らメールしてくる事もあるようになり、完全なメル友になっていきました。

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妻は何故相手を北村だと思ったか考えていました。

北村も真面目で正義感の強い男なので、妻と同じで浮気や不倫の匂いなど一切感じさせません。

会ったのもあの時の一度きりで、それも一年も前の事です。

しかし、妻は相手が北村だと思いました。

それは北村に好感を持っていて、相手が北村なら嬉しいと思った可能性もあります。

そこまでいかなくても、北村の事を悪く思っていないのは確かなようでした。


同じ小学校の教師だったこともあってか、あの日の妻は珍しくお酒に付き合って、酔いが回ると北村と教育論を戦わせていた事を思い出します。

普段大人しい二人も教育に関しては一歩も退かず、翌日は休日だった事もあって二人の白熱した議論はいつまでも終わらずに、次第に口を挟む隙も無くなった私は先に眠りました。


>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, 寝取られ, これはひどい,
 

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