正面から抱きとめたとすれば抱き合った形になり、後ろからなら北村の手は妻の乳房を掴んでしまったかも知れません。
もしかしたら座っている北村の上に倒れ込み、二人は重なり合ったとしたら。
その時、妻が上から抱きついたような体勢になってしまい、驚いた二人は動く事が出来ずに暫らくそのまま見詰め合い。
私の妄想は どんどん広がり、その夜は一度出しても収まらずに、何年かぶりに二度も妻に挑んでしまいましたが、妻もメールで その時の事を思い出して興奮していたのか、嫌がりもせずに積極的に私の要求に応えます。
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その後の妻は、メールの主が北村である事を私が認め、北村になりすました事でメールの内容も大きく変わり、完全に異性を意識する内容になっていきました。
北村さんの奥様はどのような方なのかしら?
きっと素敵な方なのでしょうね。
妻の事が気になりますか?
それは妻に対する嫉妬だと受け取ってもいいかな?
馬鹿。
嫉妬なんかするはず無いでしょ。
私達はただのメル友なのよ。
妻は普通のおばさんですよ。
奈美さんのように綺麗でもないし、オッパイだって奈美さんのように大きくない。
服を着ていても魅力的だったから、脱いだら凄いんでしょうね。
一度でいいから直に見てみたい。
あの軟らかそうなオッパイを触ってみたい。
奈美さんの豊満な胸に顔を埋めたい。
冗談ですよ。
奈美さんに嫌われたくないから。
妻はこのような猥談が嫌いでした。
私の友人が酔ってエッチな冗談を言っただけでも、嫌悪感を露にした事もあります。
しかし、妻から帰ってきたメールは、そのような会話を楽しんでいる様なものでした。
もう、エッチなんだから。
そんな事ばかり書いていると本当に怒るわよ。
でも、もう駄目。
昔は少しだけ自信があったけれど、今はとてもお見せ出来るような代物では御座いません。
どうにか下着なんかで誤魔化しております。
それよりも一度会っただけなのに、私の胸が大きいのをどうして覚えているの?
もしかしたら、あの日その様な事ばかり考えていたな。
やはりエッチなんだ。
はい。
残念ながら、男は皆エッチなのです。
このようなやり取りをした夜は、いつも以上に激しく乱れ、私に抱かれながら北村に抱かれている気持ちになっているのではないかと思うと、猛烈な嫉妬でいつもよりも激しく責め続けてしまいます。
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このように私の悪戯メールによって夫婦のセックスは充実し、私は更にメールに没頭して行きましたが、それは妻も同じでした。
妻は完全に北村に心を開き、家庭の事や夫婦の事まで書いてくるようになります。
そして私は北村になり切る事で、卑怯にも以前から知りたかった妻の過去を聞き出そうと企みます。
初めて私と結ばれた時、確かに妻は処女でした。
しかし男性と付き合ったのは、私が初めてではありません。
その事は結婚前に聞きましたが、妻はただ高校の時に一人の男性と付き合った事があると言っただけで、多くを語ろうとはしませんでした。
その時は終始俯いていて、私と目を合わそうとしなかったので気になっていましたが、私も過去を気にする嫉妬深い男だと思われるのが嫌で、それ以上は聞けませんでした。