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677 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:07:00 ID:o6hqWNzS0
でも俺はそれを恵子に伝えることが出来ずにいた。
今更…という気持ちと、今の関係を壊したくないと打算があったから。
でも自惚れとかではなくて、恵子も俺の事をそういう風に見てくれてたと思う。
告白なんかは全部断っていたし、恵子の友人なんかからも、「早く付き合ってあげなよ」みたいな事をよく言われた。
一度恵子からも「こーちゃんは好きな人とかいないの?」と聞かれた。
恵子の部屋で、恵子が作ってくれたお菓子を食べてたと思う。
恵子は見てて気の毒なくらい顔が真っ赤だった。
俺はどうにも照れてしまい「そんなん興味ないから」と硬派ぶってしまった。
恵子はどちらかというとほっと安心したように「そっか」と笑っていた。
しつこいくらい「こーちゃんはモテるからいつでも彼女できるよ」とも言ってきた。
実際これっぽっちもモテてなどなかったが。
一応補足しておくと、会話は照れてぶっきらぼうだったけど、恵子のことをちゃんと大切にしていた。
初めてのバイトの給料は、恵子に高いオルゴールをプレゼントした。
渡した時ずっとぽろぽろ泣いてたのを今でもはっきり憶えてる。
681 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:15:41 ID:o6hqWNzS0
なまじっかそんな感じだったもんだから、俺は特に焦らず その内自然に付き合えるようになるだろうと、タカを括っていた。
大学も一緒のとこに進学した。
どちらからともなく進路を相談しあい、ごくごく自然に一緒のところに行こう、と約束して実際そうなった。
大学でも一緒のサークルに入った。
同級生は勿論、先輩達にも「付き合ってるんじゃないの?」と冷やかされた。
俺が「旦那」で、恵子が「嫁」とあだ名をつけられた。
あくまで付き合ってはいなかったけど。
683 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:25:42 ID:o6hqWNzS0
入学して半年ほど経ったころだろうか、サークルで飲み会があった。
俺と恵子がいたサークルは珍しく(?)他人に酒を無理強いする雰囲気が一切ない飲み会をするサークルだった。
俺と恵子はそれまで酒なんて飲んだ事が無かったので助かっていた。
流石に二十歳まで飲むのは控えよう、なんて考えていたわけじゃない。
ただ二人とも好奇心が旺盛があまりない、保守的な性格だったってだけ。
ただ その日は、少しくらい飲んでみようか、と二人で話していた。
別に理由は無い。なんとなく。
誤算だった。
初めてだったって事もあったと思う。
俺と恵子は、ものすごく酒に弱かった。
いや一口飲めば卒倒するくらいの弱さなら、逆に良かったんだろう。
怖がりながらチビチビ飲んで、少し気が大きくなってっていうのを繰り返し、限界がわからずチビチビチビチビ飲み続けていた。
でも俺はそれを恵子に伝えることが出来ずにいた。
今更…という気持ちと、今の関係を壊したくないと打算があったから。
でも自惚れとかではなくて、恵子も俺の事をそういう風に見てくれてたと思う。
告白なんかは全部断っていたし、恵子の友人なんかからも、「早く付き合ってあげなよ」みたいな事をよく言われた。
一度恵子からも「こーちゃんは好きな人とかいないの?」と聞かれた。
恵子の部屋で、恵子が作ってくれたお菓子を食べてたと思う。
恵子は見てて気の毒なくらい顔が真っ赤だった。
俺はどうにも照れてしまい「そんなん興味ないから」と硬派ぶってしまった。
恵子はどちらかというとほっと安心したように「そっか」と笑っていた。
しつこいくらい「こーちゃんはモテるからいつでも彼女できるよ」とも言ってきた。
実際これっぽっちもモテてなどなかったが。
一応補足しておくと、会話は照れてぶっきらぼうだったけど、恵子のことをちゃんと大切にしていた。
初めてのバイトの給料は、恵子に高いオルゴールをプレゼントした。
渡した時ずっとぽろぽろ泣いてたのを今でもはっきり憶えてる。
681 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:15:41 ID:o6hqWNzS0
なまじっかそんな感じだったもんだから、俺は特に焦らず その内自然に付き合えるようになるだろうと、タカを括っていた。
大学も一緒のとこに進学した。
どちらからともなく進路を相談しあい、ごくごく自然に一緒のところに行こう、と約束して実際そうなった。
大学でも一緒のサークルに入った。
同級生は勿論、先輩達にも「付き合ってるんじゃないの?」と冷やかされた。
俺が「旦那」で、恵子が「嫁」とあだ名をつけられた。
あくまで付き合ってはいなかったけど。
683 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:25:42 ID:o6hqWNzS0
入学して半年ほど経ったころだろうか、サークルで飲み会があった。
俺と恵子がいたサークルは珍しく(?)他人に酒を無理強いする雰囲気が一切ない飲み会をするサークルだった。
俺と恵子はそれまで酒なんて飲んだ事が無かったので助かっていた。
流石に二十歳まで飲むのは控えよう、なんて考えていたわけじゃない。
ただ二人とも好奇心が旺盛があまりない、保守的な性格だったってだけ。
ただ その日は、少しくらい飲んでみようか、と二人で話していた。
別に理由は無い。なんとなく。
誤算だった。
初めてだったって事もあったと思う。
俺と恵子は、ものすごく酒に弱かった。
いや一口飲めば卒倒するくらいの弱さなら、逆に良かったんだろう。
怖がりながらチビチビ飲んで、少し気が大きくなってっていうのを繰り返し、限界がわからずチビチビチビチビ飲み続けていた。
686 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:33:37 ID:o6hqWNzS0
俺は気がついたら先輩の家で寝ていた。
見事に潰れていたらしい。
恵子はどうなったかを聞くと、別の先輩が介抱してたとのこと。
携帯を見ると、恵子の家から何度も留守電が入っており、家に帰ってこないと心配する声だった。
俺はその旨を伝えようと電話すると、すでに帰ってきたとの事。
後日、恵子はすごい怒られたと言っていた。
女の先輩の家に泊められたと言っていた。
俺はその言葉を何も疑わず日常に戻っていた。
ある日、その女の先輩にふとお礼を言った。
「そういえばあの時恵子を泊めてくれてありがとうございます」って。
でも先輩は不思議そうに「え?あたし知らないよ?」と言った。
687 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:42:43 ID:o6hqWNzS0
その時一緒にいた別の先輩が、その先輩を肘でつつき気まずそうに視線を送っていた。
先輩は慌てて「あ、ああそうね。うんそんなのあったね。全然大丈夫だよ」と言った。その雰囲気の意味は、その少し後にわかった。
それから数日後、サークルの先輩(イケメン)に話があると言われ呼び出された。
会うなり「お前って恵子ちゃんと付き合ってるわけじゃないんだよな?」と尋ねられ、それは何度もしつこく繰り返し念を押された。
俺はその問いを肯定すると、先輩ははぁ〜っと息を吐くと
「あ〜本当にそうだったんだ。いや良かったよ。実は前に恵子ちゃん酔いつぶれただろ?
俺も酔ってたからさ。部屋に連れ込んでやっちゃったんだよな。
いやでもそれなら良かったよ。なんかあの子初めてだったしさ。
結構可愛いのにビックリしたよ。」
690 えっちな18禁さん 2010/11/29(月) 20:51:57 ID:o6hqWNzS0
ひゅっ、と心臓が縮まるのを感じた。
俺はその言葉を現実として捉えられなかった。
逃げ出したいのに、先輩から目が離せなかった。
俺は無意識に「あ、そうなんですか?」とだけ呟いた。
勝手に言葉が口から出た。それ以外は何も出来なかったけど。
先輩は俺と恵子が付き合ってるわけではないと知って、だいぶリラックスした様子で話をつづけた。
「お?おお。でも本当意外だったなぁ。彼氏とか居なかったのかよ?まぁ俺が最初っていうか、濡らしてバイブ突っ込んだら血が出たから びびったんだけどな(笑)」
とだけ言った。それだけ覚えてる。
気付いたらトイレに篭っていた。
絶え間ない吐き気に襲われたけど、吐けなかった。
ずっと学校のトイレに立てこもってむせび泣いてた。
730 えっちな18禁さん 2010/11/30(火) 19:15:18 ID:LjPbUh8m0
>>691まで書いてた者です
今 会社のPCから書いているのですが、今夜は修羅場になりそうなので、おそらく日付が変わるまでは書けません。
ただ明日は有給を取っているので、帰ってきたら寝る前に書くつもりです。
修羅場になると夜明け前に帰ることも珍しくないので、目標は明日の朝までに書いて、それから寝ます。
744 えっちな18禁さん 2010/12/01(水) 04:37:50 ID:2YaJ35/K0
ただいま
>>690の続きです
それからも恵子はいつもと同じように振舞っていた。
学校でも俺を見かけると、とてとてと走りよってきて、「こーちゃん」と呼びながらにこにこしてた。
でもその笑顔は、やはりどことなく陰があるというか、明らかに無理をしている笑顔だった。
俺はこの件をむし返すのはやめた。
恵子のこの態度も、全て無かったことにしたいという事なんだろうと解釈した。
正直もう話は聞きたくなかったけど、イケメンの先輩にも本当に無理矢理では無かったかだけを確認した。
745 えっちな18禁さん 2010/12/01(水) 04:44:38 ID:2YaJ35/K0
先輩の話では、なんとか自分一人で歩ける程度には意識はあったけど、呂律が回らない等の酔いは残っていて、服を脱がしたり愛撫されてるときも、「駄目ですよ〜」とは言うものの、身体に力は入っておらず、どこか半分夢見心地な感じだったらしい。
出血はしてたものの、やってる時も それほど痛がっていた様子は無く、キスをすると最初は嫌がって首を振っていたけど、そのうち自分から首に手を回してきて、舌も受け入れたとのこと。
当然キスも初めてだったはず。
746 えっちな18禁さん 2010/12/01(水) 04:50:01 ID:2YaJ35/K0
やがて酒が抜けるとオロオロとしだし、それでも照れ笑いを浮かべて恵子の方から「無かったことにしましょう?」と提案してきたそうだ。
先輩はその態度からもう一度いけると判断したらしく、押し倒そうとしたら、頑なに拒否されたので止めた。
そして家まで車で送っていったら、その車中でぼろぼろと泣き出してしまい、ずっと俺に謝っていたらしい。
「ごめんねこーちゃん」ってずっと繰り返してたらしい。
それで先輩が恵子に俺の事が好きかと尋ねると、しゃくり上げながら何度も頷いてたので、普段の様子もあって、それで俺達が付き合ってると思い、俺に謝罪をしてきたとの事。
その日から、謝罪した日までは一ヶ月くらい間があったけど、ずっと悩んでいたと言っていた。
748 えっちな18禁さん 2010/12/01(水) 04:57:07 ID:2YaJ35/K0
後から知ったことなんだが、恵子はイケメン先輩との一件以来、サークルの部長に相談をしていたらしい。
部長は堀江貴文にそっくりだが、内面は穏やかで気さくな、リーダーシップもある頼れる部長キャラだったから、あまり男慣れしていない恵子も、入学当時から わりと親しくしていた。
恵子はずっと俺が好きで、でも他の男とそうなってしまったことで、一人で抱えきれない罪悪感を背負ってしまったとのこと。
酒が入っていたとはいえ、きちんと拒みきれなかった自分にも責任があると、深く自己嫌悪してしまったらしい。
しかし当然 俺に対して相談など出来ず、その捌け口は部長にだけ向けていた。
「こーちゃんが好きだけど、あたしに付き合う資格があるのか」といったことを毎日のように涙ながらに相談されていたらしい。
でも俺と会うときは、そんな顔など一切しないように努めて。
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