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学生時代、許嫁みたいな存在の子がいた
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17 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)21:36:09 ID:CFHDqKUf7
そんな荒れた生活を続けていた俺は、いつの間にか24歳になっていた

そしてその年の春、会社に新しい上司が来た

俺の直属の上司だった

だけどこの男が、まるでパワハラの塊のような男だった

十分な量の仕事を捌いていたのに、『仕事が遅い。使えない奴』と罵られた

ほんのちょっとしたミスでも、『こんなミスをするのは考えられない。辞めてしまえ』と怒鳴られた

その上司は、普段はとてもいい人面をする奴だったから、周囲の評価は凄くよかった

でも、一度俺と二人になれば、毎日基地外のように罵倒してきた

俺は必死に耐えていた

その上司は、上の方には これでもかと言わんばかりに媚を売っていたから気に入られていて、俺が何を言っても掻き消されることは分かっていた

精神的にまいっていた俺の唯一の救いは、最愛の彼女だった

彼女は俺を毎日励ましてくれていた

だから俺も思う存分それに甘えていた


そんなある日、俺が家に帰ると、彼女が俺に仕事を紹介してくれた友人と浮気していた



18 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)21:42:03 ID:CFHDqKUf7
その友人は、俺の中では親友だった

仕事の愚痴も言い合って、一緒にバカやって、一生の友達だと俺は思っていた

彼女には、心底ホレていた

結婚することも考え始めていたし、幸せにしようとか思っていt

そんな親友と、俺の最愛の彼女が、ベッドの上で裸で激しく抱き合っていた

当然俺は激怒して、二人を問い詰めた

でも二人は、まるで開き直ったかのような態度をとった

友人だった男は、『彼女を引き留められなかったお前が悪い』と言ってきた

彼女だった女は、『アンタと一緒にいても全く面白くないし、セクロスも友達の方がずっと上手い』と言ってきた

そして、二人はニヤニヤ笑いながら、『俺達、今日から付き合うから』と言って部屋から出て行った

俺は一人残された部屋で泣いた

でも、泣くことしか出来なかった

俺は一度に、親友と彼女を失ってしまった

そのショックはかなりのもので、泣くこと以外に何も出来なかった




19 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)21:48:42 ID:CFHDqKUf7
それから俺に残されたのは、ただ苦痛の日々だった

仕事中の上司のパワハラは更にエスカレートしていった

それでも必死に耐えて仕事をしていた

家に帰れば抜け殻のように呆然としていた

体重もどんどん落ちて行った

それでも生活のために仕事に行き続けた


しかし、そんなある日、いつものように上司から罵倒されていると、その上司が怒鳴って来た

『お前がそんなにダメだから、女を取られるんだよ』

たぶん、噂か何かで聞いたんだと思う


それを言われた瞬間、俺の中で何かが切れた

そして、咄嗟にその上司の顔を思い切り殴った



20 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)21:58:22 ID:CFHDqKUf7
当然、会社で俺が上司を殴ったのは大問題になった

上司は警察に通報すると騒いでいたけど、会社としては警察沙汰はマズかったようだ

俺は退職金辞退の自主退職という名目で、会社をクビになった

会社を放り出された俺は、何とか仕事を探しながらバイトを掛け持ちした

でも、仕事は中々見つからなかった

バイトを掛け持ちしたとしても生活は苦しくて、少ししかなかった貯金は減って行った

友人と遊びに行くこともなくなり、疎遠になった

それでも必死に仕事を探したけど、現実は甘くなかった

何度面接しても就職は出来なかった

もしかしたら、前の会社に調査をしたのかもしれない

そりゃ、上司を殴り飛ばした男なんて誰も雇うはずもなかった

そんな中、駅にいた時に、気が付けばポケットに入れていた財布がなくなっていた

スラれたのか落としたのかは分からない

でもその財布には、その月の貴重な生活費が入っていた

俺は祈るように探し回った


そして、男子トイレの大便器の中に財布はあった

回収して確認したら、財布の中の金は、全部綺麗に抜き取られていた

俺は財布を洗いながら、ふと鏡で自分の顔を見てみた

俺、泣いてた

自分では気づかなかったけど、涙流してた

何もかもが嫌になって、俺は自殺しようと思い立った



21 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)22:06:31 ID:CFHDqKUf7
部屋に帰ると、ロープを持って、深夜の公園の木の袂に立った

それを木の枝にひっかけて輪っかを作り、持って来た椅子を踏み台にして首を括った

足元には友人だった男、彼女だった男、上司への恨みを書き綴った遺書を置いた

後は椅子を蹴り倒せば楽になるはずだった

でも、最後の最後で椅子を蹴れなかった

何度も勇気を出しても、どうしても椅子を蹴れなかった

椅子に乗ったまま何度も足を動かしていたら、椅子が倒れた

その瞬間、ロープが一気に首を締めた


けど、ロープをかけた木の枝が細すぎたみたいで、あっさりと折れてしまい、俺は地面に倒れた

咽ながら、俺の頭に浮かんだことは、死への恐怖だった

死のうと思ったのに死にたくないと頭の中で叫んでいた

なんだか無性にそれが悲しくて、悔しくて、情けなくて、誰もいない公園で泣いた

泣きまくった


フラフラとしながら家に帰り、ロープと破った遺書を捨てた

それから数日、俺はバイトをサボって家で呆然としていた

そんな時、ふと頭の中に地元の風景が浮かんだ

俺は残りわずかだった金をポケットに突っこんで、無精ひげを伸ばしたまま電車に乗って地元を目指した



24 :名無しさん :2014/04/14(月)22:19:19 ID:VZYrgTp75
>>21
彼女だった男…?




26 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)22:20:00 ID:CFHDqKUf7
>>24
ミスだ
彼女だった女だよ



22 :名無しさん :2014/04/14(月)22:10:19 ID:csJ89hhqW
おぅ…


23 :ダメ男◆n8dlh1jn0FWE :2014/04/14(月)22:14:55 ID:CFHDqKUf7
地元の田舎の風景は全く変わってなかった

田んぼばかりの土地

ポツポツ建つ家


当時25歳になっていた俺からすれば、7年ぶりの地元の風景だった

ただ、来た理由はなかった


実家に帰れば、たぶん両親から叩き出されると思った

かと言って知り合いの家に行っても、どうせすぐに両親に連絡されることは目に見えていた

そんな俺の頭に浮かんだのは、A子だった

A子なら、もしかしたら俺を待っててくれてるかもしれない

いや、きっと待ってる

A子と結婚すれば、こんな糞みたいな生活から解放されると思った


とても自分勝手な考えだった

本当に最低最悪の考えだった

自分から放置したA子を、今さら利用しようとした

好きだから会いたいとかじゃなくて、ただ自分の身が可愛くてA子を利用しようとした

でも、当時の俺はそれに罪悪感なんて感じもせずに、A子の家を目指した

幸い俺の風貌は ぼさぼさの頭に無精ひげ、げっそりとした顔と かなり変わっていたから、よく見ないと俺だとは分からなかった

誰にも気づかれることなく、A子の家に辿り着いた




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 青春, 結婚,
 


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