・・・え?
部屋に電気はついてる。
彼女もいる。
Y美もいる。
ここまではわかるんだ。
その2人に挟まれてる男は誰だ?
昨日まで落ち着いてた俺も流石にこれは落ち着けない。
ただ挟まれてるんじゃなくて、べったり寄り添ってるんだから。
とりあえず見たこともない男だし、今入っていったら修羅場だろうな。とか思いながら見てた。
幸い夜は遅いし、このアパートの周りは道が複雑で人目に付かない。なのでこのまま見てても大丈夫だと判断した。
どーなるのよコレ
カーテン越しから覗くこと数分。
男が彼女とY美の胸を揉み出した。そうされても笑っている女共2人。
正直 会話は聞こえない。大声で笑う時に少し聞こえるくらい。
そのうち女2人が上半身の服を脱ぎ出した。
おいおい、まじかよ。
本気で浮気な上になんで そんな楽しそうなの?
っていうか部屋の電気ついてるから丸見えだし、俺みたいにカーテンから見てる奴がいたら丸見えだよ?いないけど。
男は酒を飲んでるみたいで かなり上機嫌。
二人の胸をブラジャーの上から揉んでデレデレしてる。
実際かなりショックだった。
彼女が楽しそうに話しているのも 俺に向けてじゃなく、知らない男に向けて。しかも胸を揉まれながら笑っている。
ここまで来たら切れるのは決定していた。
(彼女とも終わりかな)とか、
(今怒鳴り込んでいけば どうとでもなる)
と思った。
でもすぐには行動しなかった。
だってこのままいけば彼女よりも でかいY美の胸が見れると思ったから。
怒りを通り越して冷静になると考えることはこんなもんです。少なくとも俺はね。
男は酔っ払いながら彼女とY美の胸に顔をうずめたりしながら笑ってる。
俺は外で寒いのに窓から中を覗いてる。
同じ男なのになんだ?この差は。
そのうちY美が先に下を脱ぎ出した。
それに合わせて彼女も下を脱ぐ。
下着の女2人に囲まれてデレデレの男。
ああ、殴りたい。
殴りたいけど どうなるのか見たい。
電気消されたらアウトだよなあ、とか思いながら窓からのぞく俺は もはや変質者だっただろうな。