里美
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120 :中三編その127 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:22:23 ID:4UEw4gYl0
その後10分か15分ほど、なにやら適当な会話をしたが、ホテルでのことはお互い何も喋らなかった。
奇妙なもので、行きも途中まではそうだった。あの時は緊張が原因だったが、今は高揚感が去って、照れが表面に出てきていたからだろう。
今では普通に服を着てるコイツと、ついさっきまで素っ裸で絡み合ってたんだよな…
と、考えれば考えるほど、非現実的かつシュールな気分になった。
しかし、俺もこの時はもうずいぶん冷静になっていたので、この日のことを(もう日付は変わっていたが)最初から振り返る余裕があり、ずっと疑問に思っていたことを里美に聞いてみることにした。
「あのよー」
「ん?」
「今日のカラオケん時……俺に『無理矢理やるの?』とか言ったよな」
「……言ったね」
122 :中三編その128 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:26:02 ID:4UEw4gYl0
「で、その後…ホテル行くのOKしたよな……なんで?」
実際にホテルに行くと決めたのは里美だが、面倒なので分かり易くまとめて言った。
「…ああ、うん…」
里美は即答せず、少しの間沈黙していたが、再び口を開き、
「無理矢理するような人、嫌いなんだよね、あたし…」と言った。
俺にはその答えが奇妙なものに思えた。
「ンなもん、好きな奴いねーだろ」
「んー…いや、そうだけど、その…もしKがあそこで強引にヘンな事したら、絶対(ホテルに)行かなかったよ、あたし」
「ああ…そう」
ヘンなことしなくてよかった…と、俺は心底安堵した。
「まあ、Kってそういう事するタイプじゃないって分かってたけどさ」
そういえば小学生の時のエロ遊びの時も、確かに俺はいつも同意を求めてやっていた。
125 :中三編その129 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:32:00 ID:4UEw4gYl0
前述したように、俺が強引にいくタイプじゃなかったのと、何よりも腕力で里美に敵わなかったからだが。
「ただね…あたしたち、わりと長いこと一緒に遊ばなかったじゃん?」
「あー……」
俺は意識的にわざとぞんざいな生返事をしたが、その中に、どれだけ万感の思いを込めたことか。
「…だから、ちょっと不安だったから…そのへん変わってなくて良かったと思ったけど」
「ふーん…」
俺はこの時、リアルタイムでは里美の言葉の真意に気づかず、軽く流してしまったが、後になって思うに、要するに彼女も俺と同じだったのだ。
2年の間に、相手がどう変わっているか不安だったのだ。
「だから…Kが前とおんなじなら…まあ、前と同じ事してもいいかなって感じで……わかった?」
126 :中三編その130 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:36:11 ID:4UEw4gYl0
「…わかんねー」
俺が正直に答えると、里美は拍子抜けしたような表情になり、「あっそ、じゃいいよ」と、わざと投げやりな口調で言った後、
「…あとはさあ、Kがちょっと必死で可愛かったからかな」と言うと、やけに大人びた表情でクスクス笑った。
要するに、『どうしてもエロいことしたーい!』という、童貞のエロガキ根性丸出しの俺の態度が、精神的に俺より遥かに大人な里美にとって、母性本能でもくすぐられたということだろうか?
「…えー、つまり、俺がジェントルメンだったからってことか」と、俺がおどけた感じで、わざとボケると、
「…そういうことにしてあげるよ」
里美はまたなげやりな感じで答えると、今度は急に黙り込んでしまい、少し間が空いたのち、
「――あのね…実は…」
「ん?」
その後10分か15分ほど、なにやら適当な会話をしたが、ホテルでのことはお互い何も喋らなかった。
奇妙なもので、行きも途中まではそうだった。あの時は緊張が原因だったが、今は高揚感が去って、照れが表面に出てきていたからだろう。
今では普通に服を着てるコイツと、ついさっきまで素っ裸で絡み合ってたんだよな…
と、考えれば考えるほど、非現実的かつシュールな気分になった。
しかし、俺もこの時はもうずいぶん冷静になっていたので、この日のことを(もう日付は変わっていたが)最初から振り返る余裕があり、ずっと疑問に思っていたことを里美に聞いてみることにした。
「あのよー」
「ん?」
「今日のカラオケん時……俺に『無理矢理やるの?』とか言ったよな」
「……言ったね」
122 :中三編その128 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:26:02 ID:4UEw4gYl0
「で、その後…ホテル行くのOKしたよな……なんで?」
実際にホテルに行くと決めたのは里美だが、面倒なので分かり易くまとめて言った。
「…ああ、うん…」
里美は即答せず、少しの間沈黙していたが、再び口を開き、
「無理矢理するような人、嫌いなんだよね、あたし…」と言った。
俺にはその答えが奇妙なものに思えた。
「ンなもん、好きな奴いねーだろ」
「んー…いや、そうだけど、その…もしKがあそこで強引にヘンな事したら、絶対(ホテルに)行かなかったよ、あたし」
「ああ…そう」
ヘンなことしなくてよかった…と、俺は心底安堵した。
「まあ、Kってそういう事するタイプじゃないって分かってたけどさ」
そういえば小学生の時のエロ遊びの時も、確かに俺はいつも同意を求めてやっていた。
125 :中三編その129 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:32:00 ID:4UEw4gYl0
前述したように、俺が強引にいくタイプじゃなかったのと、何よりも腕力で里美に敵わなかったからだが。
「ただね…あたしたち、わりと長いこと一緒に遊ばなかったじゃん?」
「あー……」
俺は意識的にわざとぞんざいな生返事をしたが、その中に、どれだけ万感の思いを込めたことか。
「…だから、ちょっと不安だったから…そのへん変わってなくて良かったと思ったけど」
「ふーん…」
俺はこの時、リアルタイムでは里美の言葉の真意に気づかず、軽く流してしまったが、後になって思うに、要するに彼女も俺と同じだったのだ。
2年の間に、相手がどう変わっているか不安だったのだ。
「だから…Kが前とおんなじなら…まあ、前と同じ事してもいいかなって感じで……わかった?」
126 :中三編その130 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:36:11 ID:4UEw4gYl0
「…わかんねー」
俺が正直に答えると、里美は拍子抜けしたような表情になり、「あっそ、じゃいいよ」と、わざと投げやりな口調で言った後、
「…あとはさあ、Kがちょっと必死で可愛かったからかな」と言うと、やけに大人びた表情でクスクス笑った。
要するに、『どうしてもエロいことしたーい!』という、童貞のエロガキ根性丸出しの俺の態度が、精神的に俺より遥かに大人な里美にとって、母性本能でもくすぐられたということだろうか?
「…えー、つまり、俺がジェントルメンだったからってことか」と、俺がおどけた感じで、わざとボケると、
「…そういうことにしてあげるよ」
里美はまたなげやりな感じで答えると、今度は急に黙り込んでしまい、少し間が空いたのち、
「――あのね…実は…」
「ん?」
130 :中三編その131 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:41:20 ID:4UEw4gYl0
「あのさ、最初に……キスしてって言ったじゃん、あたし」
「…あ、そうだったっけ?」
実は、むろんその事ははっきり覚えていたが、妙に気恥ずかしかったので、とぼける事にした。
「あの時…もし無視してさぁ、いきなりKが押し倒したりしてきたら…あたし、帰っちゃったかもしんない…まじで」
「え」
俺は唖然となった。
「…やっぱり……そういうのヤダ」
里美はやけに真剣な目つき俺を見て、きっぱりそう言った後、ちょっと喋りすぎたのを後悔したような表情で、急に目をそらしてしまった。
俺は一瞬、『なんで?』と聞こうと思ったが、なぜかそれを口に出してはいけないという、気配が濃厚だったので、結局なにも言わなかった(言わなくて本当に正解だった)
132 :中三編その132 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:44:15 ID:4UEw4gYl0
なので、俺は代わりに本気7割、冗談3割で、
「そっか、してよかった。続き出来たし」
と、わざとおどけた感じで言うと、
「そうだね、出来てよかったね!」
と、里美も冗談っぽく皮肉を込めた感じで言って、軽い反撃のつもりか、
「…キスも、その続きも、Kは本日初めてだったみたいだけど」
と、からかうような口調で笑った。
まったくの事実なので言い返し様がなく、俺は「うるせーな」とだけ答えた。
これが会話を打ち切るタイミングとなって、里美がチラリと腕時計を見た。
「もう三時…」
「三時かよ。明日学校、辛えなー」
「もう明日だし」
「んじゃ帰っかー」
134 :中三編その133 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:47:41 ID:4UEw4gYl0
俺はベンチから立ち上がり、一歩、前に歩を進めた。
続いて背後で里美も立ち上がったようだが、「K」と、俺を呼んだので振り返ると、里美がじーっとこっちを見ていた。
俺と目が合うと、彼女は俺の顔めがけて唇を近づけてきたので、(あ、キスすんのか)と思った途端に、スッと唇を重ねられた。
(あ、また舌)
と、これまた思った途端に、里美が目で笑いながら舌を入れてきた。
…どうも、なにをしても里美に先手先手を取られてしまうので、ちょっと悔しくなった俺は、里美をぐっと引き寄せると、片方の手でセーター越しに胸を揉んでやった。
服越しに揉むとまた別の興奮があると、俺はこの時『発見』した。
こんなことが出来るのも、セックスした後の特権と言えるかもしれないが…普通は順序が逆じゃないかと気づいたのは後の事である。
このまましばらく俺たちはくっついていたが、やがて里美の方から身体を離すと、「…スケベ」と言って笑った。
135 :中三編その134 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 01:54:26 ID:4UEw4gYl0
その後、俺たちは公園の入り口までゆくと、それぞれ家に帰るため、道を左と右に別れる事になった。
里美が別れの合図とばかりに軽く手をあげたので、俺も軽く手をあげて、「ほんじゃ、明日学校で」と言った。
「…明日っていっても、もうあと4時間とかだけど」
「ソレ言うな!ウンザリすんじゃねーか。今でさえ眠いのによー」
…と言いつつ、今のキスで興奮して、実は眠気など吹っ飛んでいた。
137 :中三編その135 ◆3APA0wvFHY :2007/02/13(火) 02:01:24 ID:4UEw4gYl0
「あはは…それじゃあね」
「あー…じゃーな」
俺たちは背を向け合い、それぞれの帰路を歩き始めた。
十メートルほど歩いて、ふと軽く背後に首を傾けると、公園の入り口付近にあった街灯の光の届く範囲から、既に里美はかなり遠ざかっていて、やがて暗闇の中に姿が消えていった。
俺ももう振り返らず、そのまま歩み去ろうとしたが、何か首筋に寂しさを感じたので、そのまま、「じゃあな」と、もう一度だけ里美の歩み去った方向に向かって呟いた。
すると闇の向こうから小さく、
「…じゃね」と、里美の返事が返ってきた。
なんだかとても嬉しかった。
181 :中三編その136 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:17:03 ID:dgQW+3k+0
(>>137より)
――このあと家に帰っても、結局ほとんど一睡も出来なかった。
里美に口では眠いと言ったものの、気分が高揚して寝付けなかったのだ。
それはホテルを出た直後の、『セックスした!』という気分の延長というより、公園での別れ際のキスによって発生した高揚感だった。
そしてそれは、高揚感であると同時に、まぎれも無い幸福感でもあった。
それもシモ絡みでなく、上半身オンリーの幸福感だった。
(――あ、俺、里美好きかも。これまでと違って、彼女とか恋人とか、そんなんで…)
俺は自室の布団に横になって、そんな気持ちの高ぶりを、子供っぽいボキャブラリー貧困な言葉で反芻しつつ、まもなく明ける朝を待ちながら幸福感に浸っていた。
184 :中三編その137 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:20:15 ID:dgQW+3k+0
――さて、それから俺と里美がどうなったかだが、結果だけ先に言ってしまえば、この後も俺たちは世間並みの彼・彼女として付き合うことはなかった。
この夜の一瞬、確かにそんな雰囲気になりかけた…ような気がしたが、結局その先には行かなかったのだ。
しかし、高校は別々に分かれたというのに、それでも俺たちの仲の良さは続いた。
…が、それも結局、高校を卒業する頃には自然消滅のような形で終った。
偶然だが、ちょうど俺が身長で里美を抜いたのがその頃だった。
カップルになれなかった理由は…幼なじみは恋愛しづらい、という、よく聞くような言葉で片付けたくはない。
幼なじみから恋愛感情が芽生え、そして結婚したカップルだって、決して多数派ではないとはいえ、この世の中には確実に存在するのだし。
認めたくないが、幼なじみとか何も関係なく、純粋に男女の相性の問題で、俺たちはそういう関係になれなかったのだろう。
…正確にいうと、時にはその場の雰囲気によって半歩手前くらいまで行ったこともあった。
だが、あと、もう半歩だけ…先に進めなかったのだ。
187 :中三編その138 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:22:39 ID:dgQW+3k+0
気が合う、腹を割って話せる、などという点では、今にいたって里美は他の女の追随を許さないが、やはりそれだけでは足りないのだ。
あれから彼女と色々なことを話してゆくうちに、あの時の帰り際の公園での会話も、やがて彼女の言葉の真意が理解出来るようになった。
と言っても、あくまで半分は俺の推測なのだが――
里美はYや先輩と付き合っている時、彼らに強引にセックスに持ち込まれたことが、わりとよくあったらしい。
むろんレイプだのなんだの、そんな危ないダークな話ではなかったが、彼女がまったく気乗りしない時もあり、自分の気持ちを無視してヤリたいだけなのかと、そんな不満がだんだん溜まってゆくうちに、ケンカが増えてゆき別れた…そんな感じだったらしい。
190 :中三編その139 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:25:31 ID:dgQW+3k+0
一方、小学校時代を振り返ってみれば、俺はそういう事をしなかったし、また一緒に遊んでみればやっぱり気が合うし、なんか必死で可愛いし(本人談)
…そしてたぶん、先輩と別れたばかりでちょっと寂しかったし……Kとしちゃってもいいかな――そんな所だったのだと思う。
まあ、もし当人に聞いたら、「全然ちがうよ」なんて言われそうな気もするけれど。
――話を明るく楽しくエロい方向に戻すとw、俺と里美はカップルとして付き合うことはなかったが、お互い高校に入ってからも、月に1、2回くらい遊んでいたし、しっかりすることもしていたw
里美は高校に入ってから、また2回ほど彼氏が出来たりして、そいつらとも普通にセックスしてたはずなのに、それでも俺ともしてくれたw
俺の事を、彼氏とは別の位置の特別な相手として見ていてくれたのか、単に恋愛の本命ではないからこそ気軽に出来たのか、どっちだったのだろうか…もしかしたら両方なのかもしれない。
191 :中三編その140 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:27:55 ID:dgQW+3k+0
里美は高校生になると、背の伸びはさすがに頭打ちになったが、身体はセクシーさをさらに増していった。
が、俺は相変わらずチンコも小さく、早漏もなかなか治らなかった。
はっきり言って、セックスの満足という点では彼氏としてる時の方が全然よかったんだろうが、里美は文句ひとつ言わずに…
というより、むしろゲームのように楽しんでくれながら、彼女は俺に技術を仕込んでくれた。
挿入に慣れてゆくにつれ、俺は女性器の中で気持ちよくなるコツを悪い意味で覚えてしまい、入れてから十秒ちょっとで出してしまったりとか(この時はさすがに笑われた)、それ以前に前戯でイカされてしまったことなど数え切れず、最初のうちは苦労した。
初めて立ちバックが出来た時とか、挿入したまま里美を先にイカすことが出来た時は感動した
…その時、俺はすでに1発出した後だったが。
結局、そっち方面では最初から彼女に期待されておらず、セックスを通じた単なるコミュニケーションを楽しんでいただけかもしれない。
193 :中三編その141 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:29:51 ID:dgQW+3k+0
なんかこう書くと、いわゆるセフレのようだが、別にそれだけの関係ではなく、一応は色んな所に行って遊んだりもした。
ムードやロマンスwを気にする間柄でないせいか、目黒寄生虫館とか、新宿にあったホモ専門の映画館とか、ゲテモノ料理屋とか、興味はあってもカップルでは行きづらい場所…まともなデートコースではない所によく行った。
…ああ、あのころは楽しかったw
――余談だが、童貞捨てる前、エロマンガで
『童貞捨てると世界が変わって見える』
『オナニーなんかバカバカしくなる』
なんてセリフがあって、ホントかよ、そんなにセックスって素晴らしいのか…と夢見ていたが、結果から言えばありゃ大ウソだった。
194 :中三編その142 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:31:09 ID:dgQW+3k+0
世界も自分も何も変わらないし、オナニーはバカバカしくなるどころか、実体験によって大量の情報を仕入れた分、ますますリアルに細部まで妄想を発展させることが出来て、余計楽しくなったw
高校の間、それなりに里美とセックスを重ねていたが、並行してオナニーも中学時代とあまり変わらないペースでしていたし、エロ本、エロマンガを始め、相変わらず新しいズリネタを探し求めていた。
時には友達と東京の神保町の怪しげな古本屋まで行って絶版のウラ本を……いかん、話がどんどん逸れてきた。
ま、それはさておいてw
196 :中三編その143 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:34:14 ID:dgQW+3k+0
高3あたりになって、だんだん里美と会う回数が減ってゆくたびに、『今日でもう終わりかな…』と、何度も思ったのを、胸の痛みと共に思い出す。
そして、本当に終わりになるのも、それほど先ではなかった。
『終わりかな』というのは、里美との関係ということだけでなく、里美とガキ同士からの関係の、狭い世界で安穏としていられる時代がもう終る頃かな…という予感でもあった。
その頃の何かに追われるような気持ちは、ハタチ近くになるにつれて、大人にならなきゃ…みたいな焦りだったのかもしれない(家のちょっとした事情があって、焦らずにはいられない状況でもあったんです)
今の歳になると、子供から大人へ劇的に変身するきっかけなど大半の人間には訪れず、大抵は惰性のまま成人し、精神的にもティーン時代から大して成長せず、周囲の人間関係も同じ土地に住み続ける限り、そのまま地続きで繋がってゆき、そんな中で凡人たる我々は、ゆっくり少しづつ変化・成長してゆくものなんだと理解するようになったのだが…。
197 :中三編その144 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:36:08 ID:dgQW+3k+0
なーんて、やけにキザでセンチメンタルな事をほざいてしてしまったが、10年近く経って当時を振り返ると、大学受験なんかを控えていて、そんな危機感や焦燥感があったんだろうなと思う。
里美とは関係ないけれど、いろいろあって結局、大学受験も一浪してしまった。
さらに中高生時代までに女運…というより、セックス運を使い果たしてしまったせいか、浪人、大1と、それから丸2年間、恋人は出来ず、人生で初めての『彼女』が出来たのは、ハタチになってからだ。
これは半分言い訳だが、大学入ったからといって、あまり女と付き合う気もしなかったのも事実で、ケンカしたり別れると辛いし、セフレを気軽に作れるような甲斐性もないし、めんどうだからオナニーでいいや、みたいなw
201 :中三編その145 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:41:34 ID:dgQW+3k+0
さて、里美はそれからどうなったかと言うと、彼女は短大を卒業した後、OLを数年やったのち、23歳の時に早々とそこの会社の男子社員の元に嫁に行った。
…が、これも結果だけ言えば、彼女は旦那と(H19年現在から数えて)2年前に別れた。子供は出来なかった。
そして彼女は出戻りで実家に帰ったのだが、再就職はしたのもの、やはり家では肩身が狭いそうだ。
…やけに事情に詳しいなと言われそうだが、ぶっちゃけ一昨年、出戻った里美ちゃん本人に会った時に聞いたのだw
…少し話しが逸れるが、俺のように首都圏に住んでいる人ならば、よく実感できる話なのだが、東京近郊に住んでいる人間は、会社の転勤などを除けばあまり他県に引っ越す必要がないので、地元の小・中学校からの友人関係が、そのまま30代になっても40代になっても…それどころか結構なジジババになっても続いているパターンが多い
(東京と川崎出身の俺の両親からしてそう)
207 :中三編その146 ◆3APA0wvFHY :2007/02/14(水) 01:47:59 ID:dgQW+3k+0
実際、地方から上京して来た友達などに話を聞くと、俺たちの方が圧倒的に子供時代から続いている友人関係が多い。
むろん彼らも地元に帰れば友人がたくさんいるのだろうが、俺たちは同じ町内に住んでるまま大人になるし、もし家を出ても、やはり同じ東京近郊のアパートなどに腰を落ち着ける事が多いので、旧友同士の交流は地方の人たちと比べると、気軽かつ頻繁に行えるため、長続きするのだ。
(そのかわり地方から出てきた人たちよりも、人間関係を広げるという点で、やや保守的になりやすい傾向がある)
要するに――俺も彼女も、実はまだ生まれ育ったこの街にいるのです。
(byつげ義春)
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