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51 名前:860 投稿日:2005/08/29(月) 22:26:12 ID:yBQQWonc0
うちにどうやって戻ったか、よく覚えていない。ほとんど寝てた。
とにかく、病院代4万あまりは佐藤・笹原さん・菊池で立て替えたこと、宿にはクリーニング代を払うといったが、いいですと言われた、
でも後で謝罪に行けということだけ、忘れるなと菊池に念を押されたことは覚えている。
--------------------
55 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:25:40 ID:XVYUXbix0
再開〜
後日譚は短めにまとめたいです。
56 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:29:31 ID:XVYUXbix0
うちに帰った日、佐藤はうちに泊まった。
多分心配だったんだろう。
次の日、佐藤の携帯に電話がかかってきた。
佐藤は しばらく外に出ると、戻ってきた。
「今日も泊まろうと思ったんだけど、ちょっと急用でさあ・・・・・」
「いいよ・・・・もう・・・・」
「荷物、うちに置いたり、着替えも持ってきて明日の夜には来るからよ」
「いいって・・・・・」
佐藤はコンビニで取りあえずの食べ物と飲み物を買ってきてくれると、それを冷蔵庫に入れた。
「ちゃんと、食うんだぞ」
そういうと、佐藤は出て行った。
うちにどうやって戻ったか、よく覚えていない。ほとんど寝てた。
とにかく、病院代4万あまりは佐藤・笹原さん・菊池で立て替えたこと、宿にはクリーニング代を払うといったが、いいですと言われた、
でも後で謝罪に行けということだけ、忘れるなと菊池に念を押されたことは覚えている。
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55 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:25:40 ID:XVYUXbix0
再開〜
後日譚は短めにまとめたいです。
56 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:29:31 ID:XVYUXbix0
うちに帰った日、佐藤はうちに泊まった。
多分心配だったんだろう。
次の日、佐藤の携帯に電話がかかってきた。
佐藤は しばらく外に出ると、戻ってきた。
「今日も泊まろうと思ったんだけど、ちょっと急用でさあ・・・・・」
「いいよ・・・・もう・・・・」
「荷物、うちに置いたり、着替えも持ってきて明日の夜には来るからよ」
「いいって・・・・・」
佐藤はコンビニで取りあえずの食べ物と飲み物を買ってきてくれると、それを冷蔵庫に入れた。
「ちゃんと、食うんだぞ」
そういうと、佐藤は出て行った。
58 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:32:28 ID:XVYUXbix0
佐藤がいなくなると、部屋の中は急に がらんとして夏の終わりの未練がましい蝉の声だけがした。
思わず、涙がこぼれる。
佐智子さんのことより、覗きをやっていて自爆した俺を助けてくれた佐藤・笹原さん・菊池に申し訳なかった。
「死にてえ・・・・」
ぽつりとつぶやいた。
59 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:34:49 ID:XVYUXbix0
次の日の夕方、佐藤から電話がかかってきた。
今日いけなくなった。明日、行くとのことだった。
もう、何もかもどうでもよかった。
いや、違うな。どうでもよくなかった。
こんな俺を佐藤は心配している。
それが辛かった。
61 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:37:16 ID:XVYUXbix0
どれくらい時間が経ったろう。
時計は なんかウザイんで止めた。
光がイヤで雨戸も締め切った。
部屋の中は蒸し暑くて、ほとんどサウナだった。
体に著しい偏重が現れ始めているのはわかったが、ひたすら横になっていた。
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62 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:44:37 ID:XVYUXbix0
次にはっきり覚えているのは、佐藤が大家さんといっしょに部屋に飛び込んできたことだった。
救急車が呼ばれて即入院。
かなりの脱水症状で、あと半日そのままだったら あぼーん だったらしい。
入院した次の日、母親が来た。
親父は仕事で来なかった。親父はそういうヤツ。来た方が気持ち悪いな(w
母親は「イヤだったら、何にも言わなくていいから・・・」と言って、ずっと泣いていた。
佐藤からなんか聞いたんだろうな。
母親も仕事があって、その日に帰っていった。
医者やナース、佐藤に「息子を頼みます」って何度も何度も言ってたっけな。
63 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:49:28 ID:XVYUXbix0
笹原さんと菊池は その日の午後に来た。
笹原さんも泣いた。
「死なないでよ〜」くらいしか笹原さんは言えなかった。
菊池は・・・・あんな時も むすっとしてたな(w
帰り際 菊池は「体調よくなったらよ・・・・海外行こうぜ・・・・・・」と言い、ごそごそっと沢木耕太郎の『深夜特急』を取り出した。
俺は この時だけちょっと笑って「あ・・・・あ・・・それ持ってるんだ・・・」とだけ言った。
菊池は ばつが悪かったようで「そ、そうか・・・・・」とだけ言った。
持ってるなんて言わなきゃよかった。
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64 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:53:05 ID:XVYUXbix0
一週間くらいで退院した。
さすがに入院費は親が持った(w
バイトも無断欠勤ってことでクビになってる。
でも、バイトをする気力もない。
親は、生活費送ると言っていたが、これは家計的にかなり辛いはずだった。
入院後、俺は佐藤としばらくの間暮らすことになった。
最初、佐藤家の好意で佐藤家に下宿する話も合ったんだが、これはとにかく断った。
それで、佐藤が俺のうちで暮らすことになった。
65 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 09:58:23 ID:XVYUXbix0
そういうのが、全部イヤだった。
俺を生かそうとする周りの努力が。
俺は、そんな他人の好意に値する人間じゃない・・・・・
生気のない俺に佐藤がキレるのに時間はかからなかった。
俺は むしろそれを望んでいて、出てってほしかった。
佐藤の怒鳴り声、俺の腐った言葉、そんな応酬が続いた後、佐藤は言った。
「みんな、どれほどお前のこと心配しているかわかってんのかよ!!」
「わかってるよ・・・・俺はそんな心配してもらう価値なんてない人間なんだよ!!」
「俺は、お前の友達だし、お前の親がお前を心配するのは当たり前だろ!!」
「うるせえなあ!!俺はそういう以前の人間なんだよ!!!
俺は・・・・佐智子さんのこと覗いてたんだからな!!」
「・・・・・・・・・そんなこと・・・知ってるよ・・・・・」
66 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:04:44 ID:XVYUXbix0
しばらくの間、二人ともただ泣いていた・・・・
しばらくして佐藤は ぽつり、ぽつりと話し始めた。
あの日の夜、俺が病院に担ぎ込まれた時、佐藤たちの間では誰ともなく「いろんな状況からして武田は、見ていたんじゃないだろうか・・・」という話になった。
多分ね、でも証拠ないから これは我々のうちで内緒にしておこうってことになったらしい。
その時、まだ寺田は病院に付き添いで来ていて、「覗き野郎の付き添いなんてやってられっか!!」みたいなこと言ったらしい。
それで菊池が「覗いてたって証拠、ねーだろ!!もし、武田のことウワサにでもなったら、殺すぞ・・・・」とか言ったらしい、寺田はそれでびびって帰ったとか。
68 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:07:55 ID:XVYUXbix0
知っててみんな、優しかった・・・・
いや、その優しさもただのエゴだ!!
俺が死んだら、自分が傷つくから、なんとか俺が死なないようにしているんだろ!!そんなドロドロした感情が渦巻いた。
70 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:19:02 ID:XVYUXbix0
その後も いろいろあったが・・・
まあ、佐藤と菊池と笹原さんのチームワークで助かった、とだけ書いておく。
笹原さんは その年卒業して、公務員になった。
佐藤と俺は、次の年ちゃんと卒業して、二人とも無名の中小企業に就職した。
菊池は、、、、一緒に卒業はしたが、その後一度も会っていない。
菊池は日本でバイトで金を溜めると、その後 海外へ行く。
そして金がなくなると戻ってきてバイトして・・・みたいな生活をしている。
年に2回くらい、聞いたこともない土地から短いメールが送られてくる。
結局、一緒に外国に行くという約束は果たせないままだが、菊池は今でも俺を誘っているのかもしれない。
日本で会おうと返事をするんだが、日本では連絡をくれない(w
71 名前:860 投稿日:2005/08/30(火) 10:21:54 ID:XVYUXbix0
で、ちょうど二年前のお盆休み、笹原さんと佐藤とで飲むことになった。
佐藤とは今でも月二回くらい会って、一緒にアキバ行ったり、飲んだりするが、笹原さんと会うのは笹原さんの卒業以来だ。
月2回、近況報告をする義務が俺にはあったので、メールはしていたけど。
>>次のページへ続く
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