やっと声が出た。
「かちょーー!!かちょーー!!かちょー!?」
これしか言えない。
しかも声があまり出ない。
胸ぐらつかまれて外に引きずり出されそうになった。
会場からは死角。
しかも会場は騒がしいため誰も気づいてくれない。
でも課長は私を心配してか、偶然見にきて発見してくれた。
課「ちょ!おま!なにしとんじゃ!?」
B「こいつのせいで俺めちゃくちゃなんすよ!こいつ許せないんすよ!」
こんなトラブルをお偉いさんたちに見られたら たまったもんじゃない。
課長必死。
かなり必死にB男はがいじめ。
でもB男が叫ぶから お偉いさんたちも気づいてしまったらしく近づいてきた。
でも ここでミラクル発生。
神様っているのかと思った瞬間だった。
偉「B男くん!!?」
B「お、おじさん…」
そういえば、B男はコネ入社と聞いたことがある。しかも嫁側の親戚。お偉いさんの姪が嫁。
うちの支社ではなくて遠くの本社に勤めてるってことしか知らなかった。
よりによって たまたま会社のイベントで、たまたまお偉いさんが本社から来ていた。ミラクル。
でも よくよく考えると、普段は鍵が閉まっていて入れなかったが その日はイベントだから入れたってだけだし、なるべくしてなった状況なのかな?本社からお偉いさんたちが来てたのは ほんとに偶然だけど。
偉「おまえ…なにしとんのじゃ!勝手に会社やめて俺の顔つぶしよったかと思えば、今度はなんじゃ!若い子に暴力か!」
一同シーーン。
偉「このことは全部おまえの親と嫁に報告する!今すぐだ!」
B「…」
偉「みなさん、すみません。私、私用のため一旦退室させていただきます」
そう言って、呆然とするB男をつれて外に出ていった。
その後、B男は離婚したらしい。
嫁一族とも会社とも一切関わらないという念書を書かせたらしい。
うちの支社に念書のコピーが送られてきて、保管するようにという指示があった。