厳しい上司の下で働いていたら大変な事になった
(4ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
97 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:46:44.31 ID:zZtEBpyd0
深夜3時。
俺は恐る恐る事故状況の報告をA所長にするべく電話をした。
こんな深夜に電話に出るかどうか疑問だった。というか大迷惑を発生させてしまった事に半端ない緊張が走った。
以前、営業車のバンパーに傷を付けただけでゲンコツを食らった事を考えると今回はキン肉バスターを100回食らってもおかしくは無い。
ところが所長はすぐに電話に出てくれて、またその反応は意外なものだった。
92 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:41:20.47 ID:pKj+HmnD0
死人とか重傷者は出なかったってことか?
そうじゃないと後味悪すぎるだろうし。
101 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:55:11.93 ID:zZtEBpyd0
>>92
奇跡的に皆軽症!
A所長は俺の話をただ黙って聞いてくれていた。
その後「体は本当に大丈夫だったんだな?」と聞いてきたので「はい」と答えると
「分かった。今からすぐそっちへ行くからゆっくりしていろ」と言ってきた。
その声に怒りは全く感じられず、むしろ安堵にも似た優しささえ感じられた。
それと俺はもう一つしなければならないことがあった。
俺自身の「身元引受人」を呼ばなければならなかった。
通常これは肉親がやるのだが当時両親との確執があったおれは頭を悩ませた。
106 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:05:34.34 ID:zZtEBpyd0
俺はダメもとで当時付き合っていた彼女にメールをした。
するとすぐに電話が掛かって来て二つ返事で迎えに来てくれると言い俺の体を泣きそうな声で心配してくれた。俺も泣きそうになった。
1時間後、先に来てくれたのはA所長だった。
所長の自宅からの距離を考えると有り得ない速さだった。
所長の顔は相変わらずいつのもしかめっ面だったが
「あんまり無理するなよ」
というと途中のコンビニで買って来てくれたのであろう肉まんを俺に差し出した。
「無理をさせたのはアンタじゃんかよーーーーーっ!!」と「日常」のみおちゃんばりの突っ込みを入れたくなったが少し嬉しくて我慢した。w
深夜3時。
俺は恐る恐る事故状況の報告をA所長にするべく電話をした。
こんな深夜に電話に出るかどうか疑問だった。というか大迷惑を発生させてしまった事に半端ない緊張が走った。
以前、営業車のバンパーに傷を付けただけでゲンコツを食らった事を考えると今回はキン肉バスターを100回食らってもおかしくは無い。
ところが所長はすぐに電話に出てくれて、またその反応は意外なものだった。
92 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:41:20.47 ID:pKj+HmnD0
死人とか重傷者は出なかったってことか?
そうじゃないと後味悪すぎるだろうし。
101 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:55:11.93 ID:zZtEBpyd0
>>92
奇跡的に皆軽症!
A所長は俺の話をただ黙って聞いてくれていた。
その後「体は本当に大丈夫だったんだな?」と聞いてきたので「はい」と答えると
「分かった。今からすぐそっちへ行くからゆっくりしていろ」と言ってきた。
その声に怒りは全く感じられず、むしろ安堵にも似た優しささえ感じられた。
それと俺はもう一つしなければならないことがあった。
俺自身の「身元引受人」を呼ばなければならなかった。
通常これは肉親がやるのだが当時両親との確執があったおれは頭を悩ませた。
106 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:05:34.34 ID:zZtEBpyd0
俺はダメもとで当時付き合っていた彼女にメールをした。
するとすぐに電話が掛かって来て二つ返事で迎えに来てくれると言い俺の体を泣きそうな声で心配してくれた。俺も泣きそうになった。
1時間後、先に来てくれたのはA所長だった。
所長の自宅からの距離を考えると有り得ない速さだった。
所長の顔は相変わらずいつのもしかめっ面だったが
「あんまり無理するなよ」
というと途中のコンビニで買って来てくれたのであろう肉まんを俺に差し出した。
「無理をさせたのはアンタじゃんかよーーーーーっ!!」と「日常」のみおちゃんばりの突っ込みを入れたくなったが少し嬉しくて我慢した。w
108 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:08:19.32 ID:puMkQHFEO
ムチが強いせいで米粒がアメに感じるwww
111 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:09:23.87 ID:pKj+HmnD0
まぁ死者だ、後遺症が残る重傷者がいなかったことだけは、マジよかったな。
普通高速とか大惨事確定コースだし。
114 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:16:35.39 ID:zZtEBpyd0
その後、しばらくして彼女が到着した。
彼女は表の駐車場に停めてあった俺のグシャグシャの車を見て、実は本当はもう俺はもう死んでしまったんじゃないか?と真剣に思ったらしい。
彼女をアヤとしよう。アヤは俺の一つ年下。
慎重150cm のちょっとぽっちゃり巨乳であまりしゃべりが上手じゃない女の子だった。
いつも「あたし、ばかだからねぇww」が口癖だった。
そんな彼女とA所長が対面した時、アヤは意外な対応を見せた。
115 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:17:21.43 ID:Yo30E1+P0
wktk
113 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:12:26.83 ID:4I46xVOX0
所長が来た時点で何時になってたん?
117 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:22:05.32 ID:zZtEBpyd0
>>113
もう朝の4時になろうかとしていたよ。
アヤは普段はいつも「ふにゃ〜」としているのだが、A所長が俺の上司である事を知ると凛とした表情で、背筋をピンと伸ばし
「い、いつも俺さんがお世話になってますっ!!」
と饒舌に挨拶をかましたのだった。
いろいろあって今日も落ちるけどいい?
119 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:23:57.53 ID:2nkgQhTmO
>>117
だめ
126 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:35:05.24 ID:zZtEBpyd0
>>119
分かりました。ではもうちょっと続くんじゃ!w
所長は「んん!?今時珍しく謙虚で礼儀正しい子だな。お前とは大違いじゃないか!!がっはっはっは!!」
と、所長は初めて俺の前で大笑いをした。(所長は既婚者なので寝取られルートは無いよ!w)
また、内向的なアヤの初めて見せた「外交的な真面目な一面」だった。
この時、なんとなく「ああ、この人なら結婚しても良いな…」と感じた。
アヤもまた差し入れと言って肉まんを持ってきてくれていた。w(肉まんもういいよーーーー!!いらねーよーーーーww!)
その後、所長のおごりでファミレスで飯を食って分かれた。
朝の5時近く。もう空はすっかり白くなり始めて来ていた。
128 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:42:52.47 ID:zZtEBpyd0
それから所長は あの事件に関して俺に一切詫びる事もなく、いつもと変わらず厳しかった。
しかし俺はあの事件以来、少しだけ所長の事を尊敬するようになった。
よくよく考えると所長の説教は間違った事は一切言っておらずスジもきちんと通っていた。
言われた事に対して仕事をキチンとこなすと「まあまあだな」とか「この程度で満足スンナよ」などと辛口ではあるが必ずリアクションをして(褒めて?)くれた。
また、一旦仕事を離れると仕事の話は一切しなくてサッパリした人だった。
この人は不器用だけど、案外いい人である事に間違いは無かった。
いつしか俺はA所長を心の底で尊敬するようになっていた。
また秋がやって来た。
そんな毎日に決定的な転機が訪れたのだ。
132 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:49:59.68 ID:zZtEBpyd0
秋の異動で部長が交代したのだ。
今度来たI部長は、今までの「くたびれた天下り」とは違い正義感とやる気に溢れる改革派だった。
I部長はA所長の傍若無人っぷりをかねてから薄々知っており、所長を除いた若手達との飲み会を実施し、所長への所員の不満をあぶりだしたのだった。
そこで俺のあの事件(周りのみんなは全員知っていた。)も赤裸々に暴露され、所長の更迭はほぼ確実なものになってしまった。
翌年の春、A所長はA県への転勤が決まり長かったA所長の帝国は遂に終焉の時を迎えたのだった。
138 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 02:04:21.46 ID:zZtEBpyd0
よし! もうこうなったら最後までいっくよーー!
A所長の失脚に若手所員達は歓喜の雄叫びを上げていた。
が、俺は心の隅で何とも言えない寂しさを感じていた。
とうとう翌年の春が来た。
A所長の勤務最後の日、所員達は見送りの為に博多駅に集結した。
最後の見送りは駅のホームでの万歳三唱が会社のしきたりだった。
俺は号令役を買って出た。
俺
「A所長のぉーーー!!今後の健康と健勝を願ってぇぇーーーー!」
俺&所員
「ばんざーーい!ばんざーーーい!ばんざーーーーい!!」
俺は昔こっそりと最長老のM顧問さんから
「A所長は どうしたら部下達が早く一人前になれるかということを毎日真剣になやんでいたんだよ」
「でもこんな性格だから優しくなんて出来ないのがつらいんだ」って聞いた話を密かに思い出していた。
俺は
「今後もし俺があなたの部下にまたなる事があれば、その時は本音で褒め言葉を吐かせるような一人前の人間になってみせますよ!このツンデレ野郎っ!!」
そう心の中で叫びながら小さくなっていく新幹線をいつまでも、いつまでも見つめていた・・・。
3月にしてはあたたかい風が吹いていた。
因みに俺は未だに仕事がさばけないダメ社員です。はい。ww
−おわりー
142 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 02:19:23.95 ID:zZtEBpyd0
すまん!眠くて思わず書いちまったが忘れてくれ。www
お前ら何でもすぐ特定しちゃうからなw
実は今度の4月から昔A所長が勤務していた営業所の所長に俺がなることになったんだ。
時間が経つのは早いもんだ。
んで、今回これを機にスレを立てようと思ったんだ。
A所長みたいに俺も出来るかなwww
この話は基本実話なんで知ってる人はスレばれしちゃうかもねw
でももーいーかってw
みんな遅い時間まで付き合ってくれてありがとう〜!!
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ