2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg
 
 
 
 

不思議な友人と暮らしたひと夏の想い出をぽつぽつ語る
(6ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


93 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 20:57:50.41 ID:j05MPMfb0.net
まさかのswitch

わりと最近の話だったんだねw

続き待ってる〜


94 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:00:37.37 ID:5hJQxhYCp.net
>>93
遠い昔の夏みたいな書き出しにしたけど

最近です(´・ω・`)

ついつい素直にゲーム好き出ちまったぜ。



95 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:33:36.00 ID:5hJQxhYCp.net
第2章の本題、″彼ら″との毎日。

ここからは一人一人クローズアップして話してみようかな。わかりやすいように少し時系列はいじってるからご了承ください。


ドラ子。


基本人格の方言で話す女の子。とは言え、彼女も時々「俺」って言ったり少しツチノコに寄った喋り方をする。

彼女に言わせると、ツチノコと自分は似てるらしい。よく人格が混ざってしまって自分が誰だかわならなくなるって言ってた。


そもそも わたしは彼女の頭の中を見たことがないからわならないんだけど、イメージでいうと人格それぞれに個室があてられてるらしい。

メインルームみたいなところに出て来た人が体の主になるシステム。

中にはモニターがあって、自分に主導権がなくても映画を見てるみたいに他の人格の体験を見ることもできるとか。


気配がする、しない。元気がない。嬉しそう。そんな事もお互い感じ取れるみたい。


「1ちゃんはツチノコとか皆と話せてええなぁ。わたしも一度、彼らと正面から向き合って話してみたかった。わたしには声は聞こえるけど、姿が見えないやろ。」

そう話す寂しそうな彼女の顔がなんとなく印象的だった。





96 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:34:32.96 ID:iqREE3xAH.net
彼らの家とは

ツチノコとドラ子の家ってこと?


98 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:36:15.65 ID:5hJQxhYCp.net
>>96
そうそう。

それぞれの人格との思い出があるから。

彼、彼女。なんて呼んだらいいかわからなくて、彼らってしました。



97 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:34:47.36 ID:5hJQxhYCp.net
日中仕事をするのはドラ子だから、大体朝はドラ子から始まる。隣で寝ていたにこにこと人懐っこい笑顔に起こされる。

「おはよう1ちゃん、寝坊やでー?」


「え?え?え?なんで起こしてくれないの……!?」


ドタバタと焦ってベッドを出たせいで盛大にコケる。


「ごめんー気持ちよさそうに寝とったけん、起こせんかった(´・ω・`)」


そんな朝が日常茶飯事です。お互いに朝が弱いからベッドから出られずに うんうん唸ってることが多い。でも彼女と寝るようになってから、起きると褒めてもらえるのでついつい嬉しくなる。


「起きてえらいなぁーよーしよし。」


って頭を撫でてくれるのがとてつもなく可愛い。

帰って来てご飯を作ってくれるのも大体彼女。ああ、飯作って待っててくれる人がいるってこんな気持ちか…ってじーんとくるものがあった。



99 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:45:46.38 ID:5hJQxhYCp.net
それからドラ子には恋人がいる。1つ年下の女の子。ドラ子自身はバイだけど今の恋人のことは性別に関係なく大好きなのが近くにいて伝わった。

彼女にキスしてもらえたのが嬉しくて、タバコを辞めた過去まで持つ溺愛ぶり。

いつだったか。

彼女と数ヶ月ぶりにデートするって言って幸せそうに出てったのに、夜帰って来たら急に泣き出したことがあったっけ。

何かの拍子に彼女に、「ドラ子がそんなにわたしのこと好きだと思わなかった。」って言われたのがショックだったらしい。

「わたし、こんなに好きなのに何一つ伝わってなかったと?遠距離だったから、仕方ないって、いろんなこと我慢して。そしたら、平気になって来てしまってな。

もう、会えるだけですごく、すごく幸せだったから。ほんとはもっとしたいことたくさんあったのに、なんで、こんな好きなのに伝わっとらんの?」


泣き顔を見られるのが嫌いな彼女に背中を向けて、珍しく泣きじゃくる彼女を見守ってた。…いや、背中向けてるから見られないけど。心で見守った。


仕事もいつも一生懸命で、彼女は真面目過ぎる。毎日遅くまで記録書くだ練習するだ、いつもわたしの方が先に寝ちゃってたっけ。


…伝わりますか、マジでいい子なんですこの子。わたしが言いたいのはこれに尽きる。





100 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:56:45.47 ID:5hJQxhYCp.net
そんな彼女と過ごして数日。帰り道にいつも通りドラ子に連絡を入れる。この頃ドラ子やツチノコはわたしの帰るタイミングで自転車で駅まで迎えに来てくれてた。


≪仕事終わったから帰るよー。≫


≪連絡有難う。帰宅時間の件了解した。いつも仕事御疲れ様、寝過ごさない様に気を付けてな。≫


いつものふわふわしたドラ子とはまったくもって別人のメールが。これは…もしや噂に聞いていたリーダーさん。

ドラ子やツチノコから、中にいる人の事を聞かせて貰う事があるんだけど、その中でレイって人の名前を聞く事があった。

普段は暗い部屋でモニター越しに皆の様子をじっと見ている男の人。皆の取り纏め役。全然喋らないしドラ子いわく感情が欠如してるらしい。

出て来ることは滅多にないし、最近見てないって言ってたけど…まさか鉢合わせる事になるとは。

≪あ、もしかしてレイさん?いつも迎えありがとうね。≫


≪分かるとは驚いた。初めまして宜しく。二人が世話になってるようで、こちらこそ感謝する。≫


≪二人からたまに聞いてたから、こちらこそ初めまして?中々出てこないって聞いてたからびっくり。≫


≪彼等はお喋りだな全く。偶々時間が被ったようで、久々に動いてるよ。≫


そんなこんなで彼もいつもの通り自転車で迎えに来てくれたんだけど…もう、全然違う。歩いてるわたしの姿が見えたら5m手前でストップ。そのまま踵を返して帰宅ルートへ。

ええええ待ってちょっと早い切り返し早い!と心で叫びつつ小走りで駆け寄った。


「えーっと…ありがとうね、お迎え。」

「……ああ。」


……………おもいいいいいい!!!!!

空気が重いいいいいいいいい!!!!!



101 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 21:59:24.31 ID:5hJQxhYCp.net
戸惑うわたしをちらっと見てから無言で鞄を奪い取って、自転車のカゴへ。

…無愛想でも優しいところは同じなのか。はたまた普段2人がそうしてるのを見て、そうするべきなんだって思ってるのか。目が合わないからうまく汲み取れない。


帰宅してからも戸惑いは続く。

まず足音が違う。歩き方。あ、違う人だって思う。仕草も少し荒いし、平気で物を投げる。あとは綺麗好きなのか、几帳面なのか、2人が散らかしたであろう部屋がスッキリしてる。


何より本当に喋らない。

ドラ子とツチノコってノリが似てたから、違和感感じた事ってあんまりなかったけど、レイさんは雰囲気が全然違う。ああ、ドラ子多重人格だったんだ…と改めて感じさせられた。



102 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:04:34.87 ID:5hJQxhYCp.net
無口なレイさんにちょっと悪戯したくなって、お風呂に入る時にからかってみた。


「今日はお風呂一緒に入らないの?」

「………2人とはいつも入ってるんですか。」

「呼ばなくても入って来るよー、2人は。」


わたしの中ではちょっとしたおふざけではい、これにて会話終了。

の、つもりだったんだけど。急にお風呂のドアがノックされる。

「……俺も入った方が、良いんでしょうか。」

真顔。彼は至って真剣。ちょっと、本当に。面白いって言っちゃいけないけど面白い。すーごく律儀な人なんだなぁ。

「いいよいいよ、冗談だから大丈夫!」

慌てて訂正してからお風呂を1人で済ませた。さすがに。



103 :名も無き被検体774号+ :2018/08/22(水) 22:07:57.78 ID:5hJQxhYCp.net
上がってしばらくしたら、髪を乾かす時間。

普段ならお風呂に入ってる間にツチノコが出て来て、わたしの髪を乾かしてくれる。というか好きでやってるんだと思うけど。ツチノコ髪の毛大好きだから、人の髪食べるくらい。

でも今日はレイさんだから自分で乾かすか…。

もさもさと自分の長い髪を乾かしてると、風呂から出たレイさんが背後にやってきた。相変わらず「怒ってるのか…」と思うくらいの真顔です。ありがとうございます。

ベッドを背にしてたわたしの真後ろに腰掛けると、奪うようにドライヤーを手に取った。


………そんなまさか、乾かしてくれている。


無言のままわたしの髪をわしゃわしゃと。何となくその表情が見たくて、ぐいっと顔を上に仰け反らせた。ドライヤーのスイッチが切れる。

静寂。

両頬に手が触れて、髪の隙間で視線が絡む。

「…………はは、1だ、1がいる。」

少しの間の後聞こえた声は、ツチノコのものでした。一気に彼の頬が緩んでだらしない笑顔と対面する。いつもみたいにむにむにと頬へ触れながら、

「あれ、なんで俺1の髪乾かしてんだ?つーか俺も髪濡れてんじゃねぇか。」

なんて独り言のように呟いてる。わたしもほっと胸を撫で下ろした。体は同じとは言え初めましての相手は、少しだけ心細かったのかも知れない。

一部始終を説明すると、目を丸くするツチノコ。


「レイが髪を?いーやいや。嘘だろ あいつそんな事すんのか。俺がいつも1にやってっからやらなきゃって思ったんじゃねぇの?笑」

いつものように けらけらと笑うツチノコにつられて、わたしもついつい笑ってしまった。


レイさんはこの後何回出て来ても仏頂面のままだった。

一度オムライスを作ろうとして、「チキンライスになってしまいました。」って真顔で困ってたのは腹抱えて笑った。




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛, メンタル,
 


\ シェアする /


関連記事

 
































easterEgg記事特集ページ

 

こちらもどうぞ

 

 

カテゴリー

 

 
 

殿堂入りのおすすめ記事

 
 
 

新着記事

 
 
 

おすすめ記事2

 

 

人気記事(7days)

 

 

新着記事