wktk
S「お前に辛い思いをさせたよな」
私「いや、俺はたいした事ないよ。で、どうする?」
S「どうすべきだと思う?それよりこの先お前を巻込んでもいいのか?」
私「既に巻込まれているし、皆を知らないわけじゃない。」
私はそう言うと、言葉を選びながらAとの話、彼女との話をしました。
Sは全てを聞き終えると深い溜め息をつきました。
S自身も婚約はしたが、「式の招待状はまだ出してないし出せなかった」との事でした。
そこへSに彼女からメールがきました。
友達と飲んでるとの事です。
Sも私も考えたのは同じ事でした。
私は暫くして携帯を取りだしAに電話をしました。
数回のコールの後Aは電話に出ました。
Aは今日は疲れたから寝る所だとの事でした。
私がAと話している時にSが携帯で彼女に電話を掛けました。
……。
私の携帯に彼女の着信音が鳴る音が聞こえます。
慌てて音が遠ざかります。
私は気付かない振りをして会話を進め、電話を切りました。
電話の後、私とSの間に暫くの沈黙が流れました。
S「今日俺と会う事をAに話したか?」
私「いいや、話してないよ。Sは?」
S「ユカに話したよ。連れと飲みに行くって」
S「二次会は○○にしないか?」
Sは彼女の家がある場所を指定しました。
私は勘定を済ませると車を回しました。
Sを乗せSのナビで彼女のマンションに向かいました。
10時を過ぎた頃に到着しました。
私「辛くないか?」
S「ワクワクするって事はないな」
私「なんでAが彼女の家にいると?」
S「Aは今日も明日も仕事だろ?会うなら帰りに寄るんじゃないかと思ったんだよ」
私はせめてホテルであって欲しいと思いました。
出来たら外で食事して一人で帰ってきて欲しい、そう思いました。
11時を回りました。
Aが泊まらないのならそろそろ終電の時間です。彼女の家からAの家まではかなりの距離があります。
暫くして…Aが降りてきました。
Sの顔を見る事は出来ません。
しかし車内の空気は重くなりました。
Aは辺りを見回すと(私が意識し過ぎたのかも)
電話をしながら駅に向かいました。
Sは携帯で彼女に電話を掛けました。
話し中でした。
Aの後ろ姿が見えなくなりそうになった時、私はどうするのか?Sに問いました。
S「腹は括ったよ、Aにも括ってもらうしユカにも」
そこへ彼女からSに電話が掛かってきました。