チ●コがきっかけで人生が変わった
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42 :名無し :2015/11/23(月)02:41:54 ID:rBQ(主)
佐藤の姿を見かけたときはギクッとして、俺はまた逃げ出したくて仕方なくなった
佐藤も俺を見つけて、一瞬、あっ、という顔をして、それから遠慮がちに手をあげた、俺もあいまいに手をあげて返事をした
佐藤はまだぎこちない感じで、でもなるべくそれを感じさせたくなかったのか色々と話をした。
俺は心ここにあらずで、あいづちだけを適当にうっていた
43 :名無し :2015/11/23(月)02:59:57 ID:rBQ(主)
佐藤の班とは土産を買うルートまで同じで、俺はマジかと落ち込んだ、今考えると佐藤に失礼な話だ
と、だべってるうちに越智君が昨日のことをちょっとからかうような話をし出した。内容はよく覚えてないが大浴場の話をわざとしてたようなきがする
越智君がまた調子に乗りはじめて ああまたかと思った瞬間、佐藤が突然越智君の話を遮った。
お風呂の話今してもしょうがないでしょ、と
佐藤にしては珍しく言葉が強くて、越智君はちょっとビックリしたように黙った。
51 :名無し :2015/11/24(火)22:33:09 ID:QDm(主)
佐藤は珍しく怒って越智君を黙らせた。
俺は佐藤のそんなところ初めて見たもんで面くらった。
越智君もビビってたけど、西くんだけは平気なようだった
佐藤の小学校時代を知っていたからだと後から聞いた。
ビビったとはいえ越智君微妙に腹が立ったらしく、なんでそんな宮原(俺の名前)んとこかばうの?と今度は佐藤のことをからかいにかかった。
佐藤はちょっと黙って、それから、越智君がひとのこと嫌がらせするからでしょ、と言い切った。
俺は佐藤のそんなところ初めて見たからショックだった、でも佐藤が味方してくれたのが嬉しくて、つい仲裁に入るのが遅くなってしまった
結局、俺がお試し品の扇子で芸者の真似するまで越智君と佐藤は険悪な感じだった
52 :名無し :2015/11/24(火)22:35:58 ID:QDm(主)
佐藤はなんで俺の味方してくれたんだろう?とその時俺は思った
そりゃ同じクラスだし しゃべる機会だってあったけど、わざわざ男子の、それの粗チンのことをかばう必要性はどこにもないわけで
それはわからないまま、俺の最悪な修学旅行は終わっていった。
佐藤の姿を見かけたときはギクッとして、俺はまた逃げ出したくて仕方なくなった
佐藤も俺を見つけて、一瞬、あっ、という顔をして、それから遠慮がちに手をあげた、俺もあいまいに手をあげて返事をした
佐藤はまだぎこちない感じで、でもなるべくそれを感じさせたくなかったのか色々と話をした。
俺は心ここにあらずで、あいづちだけを適当にうっていた
43 :名無し :2015/11/23(月)02:59:57 ID:rBQ(主)
佐藤の班とは土産を買うルートまで同じで、俺はマジかと落ち込んだ、今考えると佐藤に失礼な話だ
と、だべってるうちに越智君が昨日のことをちょっとからかうような話をし出した。内容はよく覚えてないが大浴場の話をわざとしてたようなきがする
越智君がまた調子に乗りはじめて ああまたかと思った瞬間、佐藤が突然越智君の話を遮った。
お風呂の話今してもしょうがないでしょ、と
佐藤にしては珍しく言葉が強くて、越智君はちょっとビックリしたように黙った。
51 :名無し :2015/11/24(火)22:33:09 ID:QDm(主)
佐藤は珍しく怒って越智君を黙らせた。
俺は佐藤のそんなところ初めて見たもんで面くらった。
越智君もビビってたけど、西くんだけは平気なようだった
佐藤の小学校時代を知っていたからだと後から聞いた。
ビビったとはいえ越智君微妙に腹が立ったらしく、なんでそんな宮原(俺の名前)んとこかばうの?と今度は佐藤のことをからかいにかかった。
佐藤はちょっと黙って、それから、越智君がひとのこと嫌がらせするからでしょ、と言い切った。
俺は佐藤のそんなところ初めて見たからショックだった、でも佐藤が味方してくれたのが嬉しくて、つい仲裁に入るのが遅くなってしまった
結局、俺がお試し品の扇子で芸者の真似するまで越智君と佐藤は険悪な感じだった
52 :名無し :2015/11/24(火)22:35:58 ID:QDm(主)
佐藤はなんで俺の味方してくれたんだろう?とその時俺は思った
そりゃ同じクラスだし しゃべる機会だってあったけど、わざわざ男子の、それの粗チンのことをかばう必要性はどこにもないわけで
それはわからないまま、俺の最悪な修学旅行は終わっていった。
53 :名無し :2015/11/24(火)22:49:26 ID:QDm(主)
次に佐藤と接点ができたのは修学旅行が終わって1週間、俺の粗チン騒ぎにもみんなが飽きたあとだった
定期テストで、俺は数学の成績が悪かったので補修を受けるはめになってしまった
そしてその補修を受けるメンバーの中に佐藤もいた。
俺は なんとなく居心地が悪いような、嬉しいような、なんともいえない気持ちになった
そして その補修の後。
帰ろうとした俺はばったりと佐藤とでくわした。
俺は最初、世間話でごまかそうとして、でも結局、世話になったくせになかったことにしようとしている情けなさに気がついて、改めて佐藤に感謝と、ひどいことを言ったことを謝った。
54 :名無し :2015/11/24(火)23:20:30 ID:QDm(主)
佐藤は別にいいよ、と言った。
笑った顔がかわいいことにその時気がついた
佐藤はなんで俺のことをわざわざ気にかけてくれたんだ?と俺は聞いた
66 :名無し :2015/11/27(金)21:09:18 ID:7ja(主)
佐藤は俺の質問に、ちょっと下を向いてだまった。
俺はなにか不味いことを言ったか、と小心者の病気が出て、訳もわからず謝った。
佐藤は違うの、と俺を遮って、長くなるけどいい?と俺に言った。俺は頷いた。
67 :名無し :2015/11/27(金)21:09:58 ID:5mo
はよ
68 :名無し :2015/11/27(金)21:22:20 ID:7ja(主)
佐藤は何から話すか ちょっと迷ったような顔をして、それから、宮原くん、私のお兄ちゃんに似てるの。と言った
俺はなんでお兄ちゃんの話が出てくるのかわからなくなって、黙ったままでいた。
佐藤は小学生のころお兄ちゃん大好きっ子だったんだそうだ。
大人で、口数は多くなかったけどそこがいいところだったんだと佐藤は言った。
俺は佐藤が期待するほど大層な奴じゃないと思ったけれど、一応頷いた
佐藤はその先を言いづらそうにしていた
俺は辛抱できない奴だったので、その先を促した。
お兄ちゃん、自殺しようとしたの。
佐藤がようやく言った言葉に、俺は頭のなかが真っ白になった
70 :名無し :2015/11/27(金)21:33:19 ID:7ja(主)
佐藤のお兄さんは、佐藤が小学校4年のとき自殺未遂を起こしていた。突然だったらしい。
寝る前にアルコールと睡眠薬を飲んだのだと。
朝、いつまでも起きてこないお兄さんを佐藤のお母さんが不審に思って起こしに行き、発見されたのだと佐藤が言った。
原因はいじめだったそうだ
怪我もしなければ持ち物をどうされるということもなかったが
クラスのいじめっ子から おもしろ半分でカツアゲされ、万引きを強要されていたと佐藤が言った
好きな女子とのありもしない噂を流され、その女子にクラスの前で断らせてビンタさせるということまでされたという。
俺は言葉が出なかった。
もう俺の粗チンの話なんか どうでもよくなっていた
71 :名無し :2015/11/27(金)21:44:42 ID:7ja(主)
お兄さんは今はカウンセリングに通い、学校もどうにか卒業しているが、職場に自殺未遂を隠していたことが発覚して苦しい思いをしているのだと佐藤が言った
後で西くんから聞いた話だが、お兄さんの自殺未遂後の佐藤はいじめどころか冗談でいじるのさえ嫌っていたようで、クラスから浮いてしまう時期まであったという。
今考えれば、粗チン事件で佐藤が俺の味方をしてくれたのも、泣いてる俺を見て佐藤のアンチいじめスイッチが入ってしまったということなんだろうと俺は思っている
72 :名無し :2015/11/27(金)21:49:25 ID:7ja(主)
俺はなんと言っていいか分からなかった
佐藤はごめん、こんな話して、と俺に謝った。
今度は俺が佐藤に謝るなと言う番だった。
73 :名無し :2015/11/27(金)21:57:11 ID:7ja(主)
なんというか、奇妙な感じだった。
お互いに秘密を知ってしまうと、距離がぐっと縮まってしまったようで彼女の二文字を意識せざるを得ないような、多分中学生でなくともそうなるんじゃないだろうか
ごちゃごちゃと考えていたときに、佐藤が小さな声で、聞いてもいい?と言ってきた
俺は頷いた。佐藤はじわっと顔を赤くして、言った。
小さいのって、やっぱり気になるの?
俺も顔がかーっと熱くなった。
74 :名無し :2015/11/27(金)22:08:27 ID:7ja(主)
佐藤がそんなこと言うと思わなくて、俺は もうみっともないレベルで動揺したと思う。
冗談ならまだよかったかもしれないのに、どうあがいてもそんな軽い雰囲気ではなくてでも佐藤は真面目だった。
俺はどうしていいか分からなくなって、心臓がドキドキした。顔だって真っ赤だったと思う
俺はしばらく死ぬほど迷ったけど、とうとう言った。
気になる。と
佐藤は真っ赤な顔のまま、何も言わなかった。
俺はますます恥ずかしくなって、何か言えよ。と小さな声で言った。
そもそも大きさなんて関係ないと言ったのは佐藤だったし
75 :名無し :2015/11/27(金)22:20:21 ID:7ja(主)
佐藤は何か言おうとして、俺は恥ずかしさに耐えられなくて佐藤をせかした。
佐藤は、どうして小さいと嫌なの?と聞いてきた。
俺は今度こそ答えられなくなった。
そんな話をこんな雰囲気のなかで女子にするなんてこと考えられなかった
76 :名無し :2015/11/27(金)22:35:09 ID:7ja(主)
本当に今考えても妙な雰囲気だったと思う
率直に言えばものすごくエロかった。
佐藤もあの時すごくいやらしい気持ちだったとずっと後で言った。
俺はもう恥ずかしさで死にそうになりながら、ちょっと今は説明できないけれど、何かに書いて渡すと、佐藤に言った。
(何を言ってんだ)
佐藤は、いいの。と頭を横に振って、変なことを聞いてごめん。と謝った。
そのあと、ぎこちないまま佐藤にさよならを言って、俺はまた逃げるように家に帰った。
その夜、俺は佐藤との会話を思い出すたびに机の上で悶絶した。
そもそも俺が佐藤に、なんで味方してくれたのか聞かなければ良かったわけで。それを後悔してみたりもした。
そして、佐藤に、なぜ粗チンを気にするのか、と聞かれたことも思い出した。
死ぬほど恥ずかしかったけれど、自分でも、なんで気にするんだっけ?と思った。
不思議と、粗チン事件が起きてから、少しずつ俺は粗チンのことが気にならなくなっていた。
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