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愛美
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783 えっちな21禁さん 04/08/07 11:20 ID:Hdz1xAfM
親達が大人同士の挨拶をしている間、彼女は今にも泣き出しそうな顔をして、俺の方を見ていた。

そして、いよいよ、挨拶が終わると、俺の父親は、よせばいいのに、わざわざ俺達に向かってこう言った。

「おまえたちも、お互いにいい友達にめぐり合えて本当によかったな」

そして、「本当に、楽しかったなあ」とまるで自分の事の様に付け加えた。

その言葉を聞いて、それまで必死にこらえていたのに、顔の筋肉が自分の意思に反して引きつっていった。

もう遅かった。

目頭から熱いものがジワーと湧き出し目の前の情景が急に歪んだ。

俺の顔をじーっと見つめていた愛美ちゃんの顔も、急にく しゃくしゃに歪んだと思ったら、俺達は、ほぼ同時にわぁっと大声を上げて泣き出した。

いったんたが緩んでしまうと、止め処もなく後から後から涙が溢れ出した。



786 えっちな21禁さん 04/08/07 11:31 ID:Hdz1xAfM
愛美ちゃんは思わず、俺の方に走りよって、俺に抱きついた。

俺はしっかり彼女を抱きしめた。

「リョウ君、好きだよ、大好きだよ、わあああーん」

といいながら愛美ちゃんは体をガタガタと小刻みに震わせて泣きじゃくった。

俺もなにかいいたかったけど、言葉にならならず、「うん、うん」と頷くのが精一杯だった。

母親たちもそれをみて もらい泣きをして目頭を交互にぬぐっていた。

ひとしきり泣いて少し落ち着くと、おれはまだ、ヒクヒクしている愛美ちゃんに、一言「絶対泣かないって言ったじゃん。笑ってバイバイなんだろ」といった。

彼女は、「だって、リョウ君が泣いたんだもん、つられちゃったじゃん、バカ」といって笑い泣きした。
彼女は家族と一緒に車に乗り込んだ。

俺達はもう泣かなかった。

俺は角まで車を追いかけていった。

そして、そのあと、ずっと向こうの角を曲がって見えなくなるまでそこに佇んでいた。

そうして、「ああ、行ってしまった」と思うと、どういうわけか少し、すがすがしい気分になった。



189 えっちな21禁さん 04/08/18 09:13 ID:Tzbq7yEq
愛美ちゃんから最初の手紙が来たのはそれから数日後だった。

「好きだよ」

「あいたいよ」

「寂しいよ」

という言葉の合間に、今度移り住んだ場所のことが ちょこちょこと書いてあった。

その日の夜、俺は愛美ちゃんに電話を掛けた。

電話の向こうの彼女の声は、頼りなく、まるで宇宙の果てと交信しているようだった。

子供である自分達の間にどうもできない障壁として立ちはだかって2百キロという距離を実感させられた。

俺たちは たわいも無い会話を何時間も続けた。

終いに俺達は喋ることがなくなっても、電話を切りたくなかった。

ただただ微かに伝わってくる相手の息遣いを受話器を握ったまま ずうっと聞いていたかった。

通話料も馬鹿にならかっただろうに、俺達の恵まれない小さな恋を哀れんでか、親たちは何も言わなかった。



190 えっちな21禁さん 04/08/18 09:13 ID:Tzbq7yEq
愛美ちゃんの手紙は殆ど毎日のように来た。

一度に2通来るときもあった。

俺も一生懸命返事を書いたがとても書ききれるものではなかった。

その分電話で補った。

俺たちは夏休みが待ち遠しかった。

5月の連休も終わった頃だろうか、彼女から来る手紙の中に悪天候の兆候が現れていた。

でも まだ子供の俺にはその重要性に気がつかなかった。

「和也君」という名前がポツリ、ポツリと顔を出すようになった。

近所に住んでる子で、すごく親切な子だということだ。

でもその頃の俺は、あまり気にもとめていなかった。

俺には、愛美ちゃんしか見えていなかった。

俺の回りは、愛美ちゃんがいなくなった事をのぞいては前と何の変わりも無かった。

俺も一生懸命、日記のようにして手紙を書いた。



191 えっちな21禁さん 04/08/18 09:14 ID:Tzbq7yEq
待望の夏休みがやってきた。

学校が終わって二日後、愛美ちゃんがやってきた。

その日、母親が働いていたのか、俺は、一人で電車を乗り継いで新幹線の駅まで行った。

愛美ちゃんはお母さんと来る事になってた。

予定の時刻にプラットフォームで待っていたけど、ぞろぞろと降りてくる人のなかに愛美ちゃんはいなかった。

俺は半分泣きたい気持ちをおさえて、フォームを行ったり来たりした。

そのうち、人影もまばらになって、別の列車が入ってきた。

それにも愛美ちゃんたちは乗っていなかった。

おれは、がっかりしながら、階段をとぼとぼ下りて、改札を抜けると、「リョウくーん」という、あの可愛い愛美ちゃんの声が後ろから聞こえた。

俺が振りむくと、嬉しそうな顔をした愛美ちゃんが、俺の方に向かって走っていた。



192 えっちな21禁さん 04/08/18 09:16 ID:Tzbq7yEq
俺はそのとたんに嬉しくて、涙が出てきた。

愛美ちゃんはぎゅうっと俺に抱きついて「会いたかったよう」といって、泣いた。

愛美ちゃんのお母さんがすぐ追いついてきて、「まあまあ、二人ともこんなところで泣いてないで、早くリョウ君のお家に行こう」といった。

俺は、最高に幸せだった。

そして、それから一ヶ月、夢のような毎日を過ごした。

お互いに内容は違うけど、一緒に宿題をやった。

二人で、理科研究もやった。

ところで、その頃、11歳になった愛美ちゃんの体は明らかに変化し始めていた。

俺がそれに気がついたのは、来たその日に一緒にお風呂に入ったときだった。

最初、以前から肉付きが良かった彼女の、お尻のあたりが太ったように見えた。

でもすぐ、それよりも、もっと顕著な変化に気がついた。

彼女の胸には、それまで無かった膨らみが二つできていた。

それは紛れもなく膨らみ始めたおっぱいだった。

これには、6年生だった俺も興奮した。

おれは、「ああ、おっぱい」と思わず言った。

二人で湯船に入ってるときに俺が気になってまじまじと見ていると、



193 えっちな21禁さん 04/08/18 09:16 ID:Tzbq7yEq
彼女は、「触ってもいいよ」といった。

それまで、愛美ちゃんの胸を触ったことは一度も無かった。

おれは そおっと腫れ物にでも触るように触ってみた。

おもったよりも堅かった。

愛美ちゃんは、「うーん」と気持ちよさそうな声を上げながら笑った。

「気持ちいいの?」というと、「うん」というので、もっと触ってあげた。

彼女が、気持ちよさそうにうっとりした顔をすると、俺はすごく興奮した。

あと、彼女の股間のふくらみの周りにも、産毛よりも濃い毛が生えつつあった。

俺の方はというと、まだ以前と変わらぬ、つるつるだった。

でもそんなことはぜんぜん気にしなかった。

俺たちは以前と同じようにオチンチンをオマンコにはめて遊んだ。

でも、その時から、はめながら、愛美ちゃんの胸を触ったりするようになった。



194 えっちな21禁さん 04/08/18 09:18 ID:Tzbq7yEq
夏休みも終わる頃、今度は、俺と母親が、愛美ちゃんを東京の家まで送り届ける事になった。

俺たちは新幹線にのって東京にいった。

新幹線の中を二人で探険した。

乗車口のところで二人で外を見ながら、軽くキスをしたりして、いつものようにいちゃついていたら、可愛いと思ったのだろうか、カメラマン風のおじさんが、写真を取らせてくれと頼んできたりした。

その頃、俺たちの親が、どこまで俺たちの関係を知っていたか定かじゃないが、キスしたりしてるのは知っていたかも知れない。

なにしろ、本当に、いつもベタベタ引っ付いていたのだから。

彼女の家は、自分が3年生まで住んでいた社宅だった。

ただ家自体は、建て替えられていた。

でも自分に取っては、懐かしい故郷に戻ったような気持ちだった。



195 えっちな21禁さん 04/08/18 09:21 ID:Tzbq7yEq
母親は、叔母の家に一泊、俺は、愛美ちゃんの家に一泊した。

彼女が、同級生の写真などを見せてくれた。

俺の知っている子も沢山いた。

今回は、どういう訳か、前回の別れの時ほど感傷的にならなかった。

どういうのか、また冬休みになれば会えるという確信があったからかもしれない。

俺たちは、次の日、俺たちは、近くの駅で「笑って」バイバイをした。

ホームの上で、冬休みに絶対あおうねといって指きりげんまんをした。

その約束は結局、果たされることは無かったのだが。


俺たちはまた手紙と電話にたよる毎日が始まった。

ところが、そのうち、彼女の手紙の回数が減ってきた。

手紙が3日4日来ないことがあった。

そして、もう冬も近づいたある日、俺は一通の手紙を受け取った。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 青春, 胸キュン, 泣ける話,
 


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