中学の同級生と12年振りに再会した話
・俺
27歳
177cm
営業職
地方住み
5年くらいフリー
・A子
27歳
小柄
教育系の仕事
都会住み
性格明るい
多分彼氏いない
可愛いのに一日中ゲームをしてるせいでモテないんだと思う
中学なんてみんなそうだと思うけど、当時周りは誰々が可愛いとかかっこいいとか、誰と誰が付き合ったとかそういう話ばかりだった
同じクラスに俺のことが好きな女子がいるという噂を聞いたけど、恋愛に全く興味がなかった俺は当事者になることもなく、むしろ恥ずかしいしちょっと苦手だった
ともあれ、平凡に学校生活を送っていた
そんな俺でも唯一いいなと思ってた人がいた
それがA子だった
好きとか付き合いたいとかではなかったけど、ただ素直に可愛いと思ってた
見てる人いたら続き書く
A子とは小学校が違くて、中学から一緒になった
1年生の時はぶっちゃけクラスの女子の何人かは同じ顔に見えてた
それくらいには異性に興味なかったんだが、A子には不思議と目線を持っていかれていた
目が大きくて、髪型はボブカット
部活は吹奏楽部
当時の印象はめちゃめちゃ大人しくて静かな子
小学校から仲良しの女子3人組でいつも一緒にいたのを覚えてる
クラスの陽キャ達と絡む事はなく、全く目立たない存在だった
A子は単純な話 俺のタイプで、可愛いと思った
しかし陰キャグループに属していたからか当時流行っていた恋愛沙汰に名前が上がることはなかった
クラスの中で彼女を気になっていたのは俺だけだったように思う
俺もコミュ力高い方ではなかった
部活はバレーボール部に入った
今思えば俺に合わないめちゃめちゃ陽キャなメンバーが揃う部だった
部の中でもスクールカースト上位の3人が同じクラスにいて、俺はその影に隠れるように学校生活を送っていた
今考えるとよく3年間続けたと思う
A子と俺は性格似た者同士安心感とか話しやすさはあったから結構仲良くなった
席が近くなったり、理科室での授業で同じ班になったりもした
でも隣の席になることは3年間で1度もなかった
同時にA子と仲良しグループを作っていたB子とC子とも話すようになった
3人は今現在も連絡を取り合ってるほど、古くから仲の良い幼なじみらしい
それにしても この人らずっと一緒にいるなとは思ってた笑
ちなみに、このうちB子はこの後も話に出てくる
ちなみにA子と話していた内容はほぼ覚えてないけど、学校での当たり障りのない話ばかりだったと思う
それ以上の仲に進展することもなく、おれたちは2年生に上がった
その時にクラス替えがあったんだが、A子達とはまた同じクラスになって嬉しかった
2年生の俺のクラスは、俺たちの中学が始まって以来の問題クラスだった
男子も女子も学年中の問題児が全て集まったような超不良クラス。
担任が途中で変わったり、学年主任が副担任としてつくなど教師の間でも相当手を焼いていたようだった
特に男子は不良かオタクに二極化していた
オタク趣味がある訳でも無いただの陰キャだった俺はどちらのグループにも属せず、孤独な学級生活を送ることになる
そんな中でも、俺と仲良くしてくれる同級生はいた
その一人がD男
D男と俺はどちらも勉強を頑張るタイプで、授業も真面目に受けていたから荒れたクラスの中では優等生扱いだった
二人とも不良連中とは馬が合わず、お互い自然と絡むようになった
俺とD男は交互に学級委員を押し付けられた
俺はこんなクラスをまとめられるはずがないと思ったから絶対嫌だったが、担任からも呼び出され、他に任せるやつがいないのでやってくれないかと頼まれた
そんなクラスだったので、A子達大人しいグループとは自然と交流が増える
日々の授業もままならないような酷いクラスだった
学校行事の時なんかは文字通り地獄で、合唱コンクール本番で男子がD男以外誰も声を出さなかったのはあまりにも強烈に印象に残っている
俺も精一杯声を出したが、600人の全校生徒の前で孤立無援で歌う事を想像してほしい
中学生にはあまりにも酷である
苦労も多かったが、A子たちとこれまで通り仲良く出来ていたのが唯一の安らぎだった
相変わらずA子との関係が進展することはなかった
ちょっと仲の良いただのクラスメイトという感じ
でも、俺の中では変わらず特別な存在だったと思う
なんとなく時間を過ごし、3年生に進級、ほどなくして高校受験シーズンになった
俺は学校の成績は良かった
学年の中でも上位にいたので、ある程度の進学校に進む事もできたはずだが、受験に失敗するのが怖かったので安牌な高校を選んで何事もなく合格した
B子は平均下位の普通科高校、C子はどこに行ったのかよく分からない
D男は俺が頑張れば進学できたかもしれない市内の上位校へ
そしてA子は俺が進学を決めたのと同じ高校を選んで合格していたんだ
面白そう
明日からの楽しみでけたわ