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童貞と共に人として大切な何かを亡くした話3 (高校〜上京編)
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215 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 18:52:11.91 ID:LTCPzPOM0
紅白を見ながら鍋をつつく、女の子達はキャーキャー言いながらガールズトーク

ゴンと猫は鍋にポッキー入れようとしたり、どっちの肉団子が大きい小さいで大騒ぎ。

俺、完全にボッチ…

ただひたすらに猫が飼ってる猫を撫で続ける。

今日一日で完全に猫が飼ってる猫は俺に懐いた。

猫が飼ってる猫のハートは俺の物

まあ雄猫だが…


紅白も終わった頃になると、何時の間にか猫が俺の膝枕で寝ていた。

寝顔が可愛い…


その後も俺はゴン達と話しをしていたが、夜も遅くなってゴンとミキちゃんも布団に潜って眠りだす。

猫が俺にくっついて寝てるので、俺は猫を起こさないように、そのまま後ろへ倒れるようにそっと寝そべる



216 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 18:54:47.73 ID:LTCPzPOM0
なかなか寝付けないで居ると、猫が飼ってる猫がジャレて来る。

ジャレてきた猫が飼ってる猫を撫でてボーッとする。

猫が飼ってる猫は、そのまま猫を挟んで俺の反対側に移動した。


猫が飼ってる猫が、その場でミャーと鳴いた。

猫を抱くような格好になりつつ、猫が飼ってる猫を撫でた。

猫が飼ってる猫はゴロゴロ言って満足そうにしている。


猫が飼ってる猫を暫く撫でていると、突然…


猫「先輩に会えて良かった」

俺「あ、起こしちゃった?」

猫「ううん…」

……


猫「先輩が私の事抱きしめてくれると思ったら、ミー(猫が飼ってる猫の名前)を撫でるだけなんだもん…ドキドキしたのに…」

俺「そ…そう…なの?」


全くアドリブの効かない俺ヘタレ…


猫「高校の頃、ずっと先輩の事憧れてた…でも、全然女の子として見てもらえなかったから…」


それは誤解だ、俺も好きだった…

って言おうと思ったが

次の瞬間には何故か猫にキスしていた俺…



218 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 18:58:04.86 ID:LTCPzPOM0
いくらなんでもイキナリ過ぎるだろ…俺…


でも、何でイキナリキスしようと思ったかは自分でも分からない…

この時、なんかキスしなきゃいけないって思った。

軽く、ほんの少しのキスだった。


俺「俺も高校の頃猫が好きだったよ…昨日も久しぶりに会って、そしたら猫が綺麗になってて、やっぱり猫が好き…って思った」

猫「もう一回キスしてもらっても良い?」


俺は黙って猫にキスをした。

そしてそのまま猫を抱きしめた。

お互い無言のまま何度もキスを繰り返した。


ゴン達が起きてこないかヒヤヒヤしながら…

そうやっているうちに抱き合ったまま眠っていた。


そして、猫が飼ってる猫も一緒に寝た。



224 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 21:54:36.45 ID:LTCPzPOM0
とりあえず行けるとこまで投下


朝目覚めると、すでにお日様は昇った後

結局 初日の出は見られなかったので、代わりに皆で温泉に行く事になった。

車で30分程の温泉街。

ゴンも猫も朝からテンションが高い。

大騒ぎで温泉に向かう。

温泉は まさかの混浴でハーレム!最近の女の子って男より大胆 とっても嬉し恥ずかしな思い…

な訳は無く

普通に男女別のお風呂。

先にあがって外でタバコ吸ってると猫がやってきて黙って横に座り俺の手を握ってきた。


思わず見つめあって照れ笑い…

会話は全く無いけど、お互いに横目でチラチラ見ながらハニカんでた。


俺がタバコを吸い終わる頃に ゴンとミキちゃんも温泉からあがってきた。

ゴンとミキちゃんに見つからないようにそっと手を離す。


そのまま猫の家に戻ってゴンとミキちゃんは家に帰った。



225 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 21:56:27.29 ID:LTCPzPOM0
ゴンとミキちゃんが帰った後、猫の家で少し話をした。


俺「高校の頃から猫の事好きだったんだよ」

猫「猫って呼ばないで、美貴って呼んで…」


俺「ごめん。分かったよ。でも呼び慣れてないからなんか恥ずかしいな…ミキちゃんと被るし…」

美貴「うん…」


俺「それでさ猫…」

美貴「美貴!」


俺「ゴメン…でも俺の事も呼び捨てで良いよ」

美貴「えー、なんか恥ずかしい…」


まあ付き合い始めのお約束みたいな会話だ。

美貴は呼び捨ては慣れないと言って恥ずかしがり、俺を呼び捨てで呼ぶようになったのは大分後だった。



227 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 21:59:30.88 ID:LTCPzPOM0
美貴「でも先輩も高校の時に私を好きでいてくれたなんて、全然気付かなかったよ」

俺「でも卒業前に一度、美貴にデートしようって電話したじゃん…」

美貴「そうだっけ?全然覚えてない…」


うわ…俺の思い出全否定ktkr

すげー気合い入れて電話したのに…


俺「電話しました。部活忙しいから無理って即答だった」

美貴「えー…全然覚えてない…先輩からのお誘い断るなんて勿体無い事を…まあ、実際あの頃 部活一筋だったしね…」


好きだったって割にはドライだなぁ…とか女の子の考える事って、よう分からんなぁって思った…



229 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 22:01:58.60 ID:LTCPzPOM0
美貴「色々あって前の彼氏と別れようかって悩んでた時に、ちょうど吉田さんに会って、先輩の事思い出してそれで彼氏と別れようって決めたんだ」

俺「俺と会えるかどうかも分からないのに?」


美貴「先輩と付き合うとかじゃなくて、彼氏と先輩比べたらなんか彼氏の事が小さく見えちゃって…」

俺「そう言って貰えて嬉しいけど、俺そこまで大した奴じゃないよw そんなに期待されるとプレッシャーかかるからやめてw」


凄く良いタイミングで再会出来たんだなって思った。

きっと、これより早くても遅くても俺達が付き合う事は出来なかったと思った。

このタイミングで引き合わせてくれた吉田ありがとう!

この時、20年近い付き合いの中で初めて吉田に感謝した。



230 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/20(金) 22:06:20.25 ID:LTCPzPOM0
こんな事聞くのは野暮だって分かってたけどどうしても聞きたい事が有った。


俺「30日の時さ、俺に泊まりに来いって言ってたでしょ?俺が本当に泊まるって言ったらどうするつもりだった?」

美貴「なんか、どうしても離れたくなかったんだよね」

俺「あのまま泊まってたら手出しちゃったかもよ?」

美貴「先輩は絶対私を女として見てないって思ってたから、手なんか出されないと思ってた」

俺「イヤイヤイヤイヤ…」

美貴「それに先輩だったら、もしそうなっても良いかなって…」


美貴は顔を真っ赤にして俯いた。

初めて見る猫の女の子の顔だった。

美貴がそう思ってくれてた事は素直に嬉しかったが本当にあの日泊まらなくて良かったと思った。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 結婚,
 


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