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深夜だし、こっそり彼女の話をかく
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42 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:23:47.41 ID:Zvr4aC5M0
家にきて、とりあえずジュース出してあげたら、彼女はクッションに座ってケータイを見てた。

でも、その画面は真っ暗なんだ。でも、彼女は見てた。

「今回は、なんで東京きたの?」って聞いたら

「内緒なかんじでー」と言い返された、

「理由言ってくれないと、こっちも困るよ。お前はまだ高校生だろ?」

俺、すでにお兄ちゃん全開。

「怒んない? あのね、家出だよ。もう辛いんだ」って言われた。


いえ、で・・・だと・・・?


俺、犯罪者じゃねえか。ってあせった。

本気で泣きたかった。


そしたら「うーそ。病院にきたの。田舎じゃちょっとね」って言われて俺涙目。



43 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:25:35.73 ID:AmqeO2fd0
あぁ。…



45 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:33:00.89 ID:Zvr4aC5M0
でも、元気そうに見えたし、問題なくね?って思った。

なんの病気なのか聞いても答えてくれないし、俺も彼女が必死だからしつこく聞けなかった。

彼女は、明日と明後日が病院。

3日後の最終便で帰るーと笑っていた。

目じりのほくろが、なんか彼女の表情をやんわりさせて可愛かった。

さすがに、そんな病気だってきいてる子に手だそうとは思わなかったし、元から妹みたいな子だから、そんな気すらおきなかった。

布団は当たり前に別々だし、布団に入ってすぐ彼女はすーすー寝てた。

俺は行くって聞いてた病院のそばのホテルを何件かリストアップしといて、自分の布団で寝た。


朝起きたら、彼女がご飯作ってた。

「彼女もいなさそうだから、手作りしてみました!」と言ってご飯をもってくれた。

なにもないなーと思っていた冷蔵庫の中は、彼女の手によって素敵な朝食になっていた。

台所にためていた食器も洗われていたし、洗濯物も洗ってくれていた。
1日泊めてくれて、しかも なにもしてこなかった!!と笑っていた。

「彼女みたいだね!」と嬉しそうに言って、また台所に鼻歌を歌いながら戻っていった彼女の後姿が、新婚の奥さんを思わせて、なんとなく幸せを感じた。 

まったく、赤の他人なのに。



49 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:41:18.07 ID:Zvr4aC5M0
「よく、あかの他人を疑わなかったなー、お前東京じゃ生きてけないわ」って言ったら「あたしは立派なギャルになるー」って棒読みしてた。

俺には、ギャルっていうよりも清楚なお嬢さん、って感じだった。

「東京は怖いっていうのは、何回も聞いたよ。でも、悪く無い人もいるよ」

「俺は?」

「うーん。今はいい人。凄く好きな部類に入ってる人。でも、どうなるかわかんない」


結局、最後まで人を疑わなかった。

病院まで送っていくことにしたが、途中で何回もティッシュを渡されて「こ、こんなにもらったら、バックいっぱいになっちゃう・・・」と焦っていた。

断ることも、スルーもせず、もらうたびに「お疲れ様です!」と言っていた。

本当、田舎から出てきた感があって、懐かしい感じがした。


送っていった夜に、「ホテルは閉じ込められてるみたいで嫌いだな」とメールが来た。

一人になりたいけど、心の底から一人になんてなりたくない とメールが来た。

俺は、「会いたかったら電車でこれる距離だろう」って思ったけど言えなかった。

彼女なら、本当に来てしまいそうだと思ったから。

「大丈夫。一人も慣れたら楽だから」と言って、その日はそれ以上メールが来なかった。



50 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:48:04.40 ID:Zvr4aC5M0
その次の日、夕方にメールがきて

「病院終わったから遊び行きましょう!遊びたい!」という内容だった。

明日帰っちゃうし・・・と思って、俺は彼女を迎えに行った。

病院の前で「うああああ!病院嫌いだあああ!!!」と叫んでいて、もう、アホの塊だった。

「お前www 病院の前で叫ぶなアホwww」というと「はっはっは。良いんだよ。嫌いなものは嫌いだ。

子供はみんな嫌いだろー?」

って言ってて「ガキー」と馬鹿にしたら「同じくらいチビなくせに」とぼやかれた。


ゲーセン行きたい。漫画喫茶行きたい。ケーキ食べたい!と、次々にリクエストが来た。時間もあっという間。

気付いたら12時近くて、結局また「泊めて」の言葉に負けた。

負けたっていうより、俺も少しそれを望んでた。



51 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:58:49.41 ID:Zvr4aC5M0
帰りにスーパーで買い物して、夜中に晩御飯を作ってくれた。

シチューが小麦粉から作れてしまう彼女をべた褒めしたら、照れてた。

お風呂入って、歯磨いて、寝る準備をした。

先に布団に入っていた彼女がまだ起きていたので、話をしながら寝ることにした。


「東京楽しい?」

「うん。夜なのに、夜じゃないみたいで凄い」


「また来る?」

「今までは来たくなかった。飛行機長いし、人いっぱいいるし。でも、また遊んでくれるならちゃんと来るよ」


「おいで」

「いいの?彼女できても遊んでくれるの?」


「大丈夫。作らないって。待ってて欲しいなら、待ってるから」

こんな感じの会話をした。

彼女が静かになったから、「ああ、寝たのかな」って思って俺も壁の方を向いた。

そしたら、ベットの上で泣き声聞こえるの。

「は?」っと思って起き上がったら、彼女泣いてるの。

「何で泣くの?」って聞いたら、

「あたしのために待つなんて、絶対無いことを約束しないで。待たなくて良いよ。遊ばなくて良いよ」って言われた。

「彼女できないって。こんなチビ、みんな『可愛いー』って言って終わるよ?」って自虐ネタを言っても、泣き止まない。

「嘘は嫌い。守れない約束も嫌い。嘘の『大丈夫』が、一番嫌いだ」と、泣きながら説教。


確かに、絶対待てる確証なんて、彼女が言うとおりない。他人だし。


だから、冗談で「他人じゃなかったら、いくらでも待つんだよ?」って言った。

遠まわしに「彼女になる?」だった。

彼女は意味がわかったみたいで「どうして他人のあたしを彼女にしたいのかわからない」って言われた。

「カップルも、最初は他人だから問題ない」って言ったら、彼女は「でも」と言ったきり、黙った。



52 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:03:57.62 ID:Zvr4aC5M0
「わかった?それで良い?」と、俺、なぜか強気。

まだ会って2回の子に。

「でも、でも」と繰り返すから「良い?」と聞いた。

こんどは、「ふ、ふ、うええええええええ」って枕抱えて泣きながら鼻水垂らしてた。

汚ねえwwwって思いながら、俺は鼻水少女を手に入れた。



もう、9月も終わるような日付だった。

相変わらず彼女は泣いていたし、鼻水は枕につけるし、出会ったときと同じ感じだった。

それでも、やっぱり彼女は可愛かった。




ここまでは、なんかお互い笑いあってた。

でも、辛いのはこれからだった。



54 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:05:16.85 ID:WC3xV2Aq0
頼むぞまじで


55 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:08:01.26 ID:ED5mDgD+O
え、ちょっとまじで。


60 :名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:18:29.16 ID:Zvr4aC5M0
彼女が地元に帰ってからは遠距離。

遠距離って思っていた以上に辛かった。

俺も寂しくて辛かった。

でも、彼女は月に1回必ず病院に行くって理由で来てくれた。

来てくれたときは、色んなとこに連れて行った。

彼女が体調悪いといえば、映画を借りてきて2人で見たし、体調が良ければ水族館も、鼠王国も、映画も、カップルが行きそうな場所を調べて行った。

そんな感じで10月と11月が過ぎ、12月になった。

23日に彼女はこっちにきて、相変わらず赤いキャリーバックを引きながら「こっちはあったかいね」って笑った。

24日は一緒に過ごす予定でいたし、25日も俺のものだと思ってた。


でも、24日に彼女から電話がきて「用事が出来たから帰れない」と言い出した。

俺は 訳がわからなくて、思わず怒ってしまった。

こっちは ずっとデートコース考えてたし、プレゼントも買った後だった。

なのに、用事あるから行けない、の一言で片付けられた。

用事がなにか聞いても答えてくれない。

それに余計むかついた。隠し事はしないって約束してたのに、俺に隠したから。

俺が電話で責めると、彼女は「ごめん、ごめん」と泣いていた。

泣いている彼女を慰めず、俺は電話を切った。


今思うと、気付けばよかった。

その日は彼女、荷物を全部持って病院に行ったなって。

いつもは あの赤いキャリーバックは置いていくのに、本当になにも残さず持って行ってた。



26日に、一通だけメールが来た。

「約束を破るような彼女でした。ごめんなさい。

もう北海道に帰ります。病気が完治出来そうなんです。

これで、付き合ったときの不安も無くなりました。

でも、今はあたしが原因で、将来への不安が募っています。

このまま一緒にいないほうが、良いのでしょうか」


って。

つき会った時とかにぼやいてた言葉は、

「死んじゃうのかな、あたし」という不安からだったみたいだ。

でも、俺は素直に彼女に返事が出来ず、返信をしなかった。



謝れば良かったんだよな。

この約束が守られなくても、俺に損はなかったのに今のほうが、よっぽど自分で傷をつけてるのに



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:泣ける話, 純愛,
 


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