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数年前死にそうだった自分をある人が助けてくれた話
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30 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 21:58:11.70 ID:ajZrtx9fi
たまにパートさんから何回も「大丈夫?辛かったね」って涙ぐんで言われるくらいで、綾野がいなくなったなんて嘘みたいに日常が戻ってきた

ただひとつ、家に帰って1人になると何も口に入れることができなかった

朝晩ご飯を食べないうえ、昼も1人のときは水分くらいしかとれなかった

綾野が亡くなってから心配した母がアパートにやってきてごはんを作ってくれたりしたけど、誰かが一緒にいると普通に食べることができたから、母が来る頻度も だんだん少なくなっていった

それでもそれ以外に体の不調とかは一切なくて、「スカートのウエストがゆるくなったな〜どれだけダイエットしても痩せなかったのにな〜」くらいに考えてた



32 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:00:37.25 ID:ajZrtx9fi
6月、研修を終えた新入社員が配属されてきた

その年はうちの課に男の子が1人


スペック

岡島

↑自称楽天の岡島似のため。

写真見たけど そこまで似てない


175くらい/スポーツしてますって感じの体型

一浪してるため当時23歳


岡島はなんていうか人との壁が薄いタイプで、誰とでも仲良くなれちゃうし 歳上相手でも怖じ気づかずに積極的に声をかけていける人だった

それでいて相手の踏み込んじゃいけないラインはしっかり分かってて、色々なことに敏感だったから、すぐに課のメンバーに可愛がられるようになった



31 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 21:59:18.73 ID:7FTpXNGi0
こういう物語書ける人ってすごいなー想像力があるんだろうなー



34 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:03:11.00 ID:ajZrtx9fi
>>31
まあウソくさいよねえ


岡島は歳が近いから私には特別話しかけてくることが多くて、

「1さん飲みに連れて行って下さい!」とか

「1さん昼飯一緒に行きましょう!」

とか犬みたいに懐かれてた


お昼ごはんを一緒に食べに行ったりはしたけど会社の人と業後飲みに行くのは綾野が亡くなって以来1回もしてなくて、それはいつも何かと理由をつけて断ってた

なんとなく会社の人とプライベートな時間を過ごすのが怖くなってた

それでも8月末にやる課ごとの納涼会だけは参加しないわけには行かなかった

あまり飲み会のないうちの課でも 毎年これと忘年会だけは必ず開催することになっていて、幹事はその年の1番若手の社員

そんなわけで岡島が幹事だったけど いきなり1人に任せるわけにはいかないから、実質2人で幹事をやることになった



33 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:02:16.49 ID:HZ2boHwK0
何で女のやつは長くてダラダラしてんのかなあ

ブログにでも書いてくれ

つまらないんだから


35 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:06:57.48 ID:ajZrtx9fi
>>33
女だからっていうよりはただ単に私の国語力がないだけかと


飲み会当日は岡島が頑張って盛り上げてくれたから、私は空いたグラスやお皿を下げるくらいで基本ずっと隅でぼうっとしてた

でも岡島がいて綾野がいないこと以外は綾野がいたときの飲み会と全く同じで、なんとなくそこに居づらくなって、開始1時間くらいしたところで取引先からの電話のふりをしてお店の外に出た

しばらく外でぼうっと座っていると、「1さん何してるんですか」と岡島がやってきた

結構飲まされてたけど お酒は強いようで、顔色も呂律も全く いつも通りだった



36 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:09:11.21 ID:ajZrtx9fi
2人で座って仕事の話とかくだらない話を少ししていたら、岡島に「1さん大丈夫ですか」と真面目な顔で言われた

以下おぼろげだけど会話

1「あんまり飲んでないから大丈夫だよー。それに私お酒強いし。今度飲み比べしようか」

岡島「いやお酒じゃなくて」

岡島に手首を掴まれた

岡島「1さん、配属されて3か月経ってない俺でも明らかに痩せたって分かりますよ。ほら手首めっちゃ細い。ちゃんとごはん食べてますか?」

1「ダイエットしてたから。いやでも3か月で効果が出るなんて頑張った甲斐があるねー」

岡島「いやそうじゃないでしょう」

この時の岡島の声がすごく怖かったのを覚えてる

静かというか、凄みがあるというか



38 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:15:10.17 ID:ajZrtx9fi
岡島「1さん、会社出て1人で歩いてるとき、自分がどんな顔して歩いてるか知ってますか?会社にいるときと全く別人ですよ。真っ白い顔して、今にも電車に飛び込むんじゃないかって顔してる」


岡島「それで、すいません俺聞いちゃいました。つきあってた彼氏さんが亡くなったこと」


岡島にそう言われたとき、あれ綾野って死んだんだっけ、「つきあってた」って私たち別れたんだっけとか本気で考えた


岡島「支店のみんな、すごくお似合いだったって言ってました。でも彼氏さんが亡くなってから、1さんがいつも通りに振る舞ってるのを見てて辛いとも言ってましたよ」


このとき すごく岡島にイライラしてた

何言ってんだこいつ、私は全然普通ですけどって思ってた

でも なんかそういうのも全部上手く言葉にできなくて、「ごめん綾野のことは岡島に関係ないよね」とだけ冷たく言い放った



41 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 22:44:06.27 ID:m3Y0uBeFi
綾野って綾野剛のこと?漢字あってるっけ



42 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 23:26:27.93 ID:ajZrtx9fi
>>41
そうです綾野剛さん 漢字あってますよ〜


でも岡島はまた怒ったような顔をして、「配属後からずっと憧れてていいなって思ってた先輩が壊れそうなのを黙って見てられません」

ってキッパリ言った

ここで私ポカン また何言ってんだこいつって思った

岡島「そういうのはちゃんと泣かなきゃダメなんですよ。なかったことにして それまで通りになんてしちゃダメなんです。じゃないと どこかで絶対おかしくなる」


そう言われて、ああそうか私は綾野が死んだことを認めたくないんだな、なかったことにしたいんだなって妙に納得したのを覚えてる



43 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 23:28:02.93 ID:ajZrtx9fi
あとあと聞いたら岡島は昔 お父さんを亡くしているようで、そのときのお母さんが私みたいだったんだと

結局全く泣かずに1人で溜め込んでおかしくなって、しばらく入院したりしてたらしい

岡島の言葉を聞いて、そうか綾野は死んだんだって思った

大きな事故だったわりに綺麗なままだった綾野の顔とか 綾野のご両親が泣いてる顔とか そういうのがバーッて蘇ってきて、綾野はもういないんだ、だから もうメールもないし 会いにも来ないんだって、綾野の死を3か月遅れで ようやく実感した



44 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 23:30:29.75 ID:ajZrtx9fi
それからのことは正直あんまり記憶にないけど、涙がずっと止まらなかったことと

岡島にすごいきつく抱きしめられてたことは覚えてる

岡島が鞄を持ってきてタクシーを呼んでくれて、「ごめんなさいまだ飲み会の途中なんで送っていけないですけど」って私を家に帰してくれた

それから家に帰ってずーっと泣いてた

着替えるのもお風呂に入るのも億劫で ただほんとにずっと泣いてた

飲み会は金曜日だったから土日も家から出ることなく、ごはんも食べずにベッドの上でずっと横になってた



45 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 23:32:33.25 ID:ajZrtx9fi
そしたら日曜に体に力が入らなくて立てなくなって、そのときようやく自分の体が限界だったことに気付いた

一気に熱が出て吐き気も涙も止まらなくて、本当に死ぬんじゃないかと思った

それでもいいやって一瞬考えたけど母とか父とか仲の良い友人とか それから岡島の顔とかが頭に浮かんで、ゼリーとかアイスとかを食べたら少し落ち着いた

月曜の朝、上司に

「何日かお休みを下さい」

と連絡をしたら、すぐに私の異変に気付いたようで

「有給はたくさん余ってるから落ち着くまで休んでいい」

と言ってくれた



46 :名も無き被検体774号+:2013/11/11(月) 23:36:12.18 ID:ajZrtx9fi
月曜の夜、岡島が家に来た


係長から住所を聞いたようで、課のみんなからの飲み物とかお菓子とかの差し入れをたくさん持ってきてくれた

得意料理らしい うどんを作ってお土産を置いたらすぐ帰っていったけど、帰り際に「何かあったら連絡下さい」と言って電話番号を置いて行った

大泣きする姿を見せたからか岡島には もうどれだけみっともない姿を見せてもいいやって気になっていて、その言葉が純粋に嬉しかった

結局10日くらい休んで会社に復帰した

その間 涙が止まらなくて暴れてしまったことが何回かあって、落ち着いたあとに岡島に連絡したことがある

岡島はすぐに来てくれて、背中を子供にするみたいにポンポンしてくれた

苦しくて仕方なかったけど、岡島が「1さんはもう大丈夫ですよ」って言うから、不思議と そう思うことができた




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:純愛,
 


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