こちらもどうぞ
俺が叔母に育てられた話
(3ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
43 :名無しさん :2014/04/12(土)07:13:14 ID:xGtIGs2CM
用事が全部終わったんで叔母は俺を連れて一足先に帰ることになった
俺と手を繋ぎながら「今日は おまけつきで すいませんでした」といったようなことを言ってたと思う
で、俺にお菓子もらったお礼しなって促してきたから「お菓子ありがとう」って先生に言ってバイバイしたら先生も手を振り返してくれた
他の生徒は ぎょっとした顔をしてた
建物出るときに他の人が びっくりしてたねと叔母に言ったら「柄じゃないからね」って笑ってた。
やっぱり皆そう思ってたんかい
あと、叔母が世話になってる先生は よくわからない人だけど面白い人だと思った
そんなわけで俺の初めてのキャンパス潜入ミッションは概ね楽しかった
44 :名無しさん :2014/04/12(土)07:24:10 ID:xGtIGs2CM
帰りの電車ん中だったか もしかしたら この時の帰り道じゃなかったかもしれなかったけど、まあいいか
叔母が突然「コウイチくんはアキちゃんのこと好き?」と尋ねてきた
俺は いきなりの質問に驚いたけど「すごく好き」ってちゃんと答えられた
叔母は今まで見たことないくらい嬉しそうに笑いながら そうかそうかって頷いてた
今になって思い出すと、叔母は恐らくそのときに俺を引き取って育てようと決めたんだと思う
45 :名無しさん :2014/04/12(土)07:37:56 ID:VxBX0ZjlI
叔母の大学最後の1年間は いい感じに忙しくていい感じに順風満帆だったように見えた
あれだけレポートに追われていただけあって卒論も余裕を持って完成たせてたし いつの間にか内定もいくつかもらっていたらしい
サークルは とっくに引退して個人的に仲良くしてる後輩連中とよろしくやってたんじゃないかな
後になって先生に そのときのことを聞いたら「やる気になると奴はえげつないほど結果を出す。普段は省エネモードなんや」って言ってた。
やる気スイッチ常にONにしておけよ
年明け、叔母は じいちゃんばあちゃんに そのうち家を出ることと そのときは俺を連れていくことを話した
じいちゃんばあちゃんは もちろん大反対だった
仕事に差し支えるだろうとか、若いんだから無理するなとか、まあいくらでも反対する要素はあっただろう
ちなみに親父は この時にはもう ほとんど会うこともなく、限りなく他人に近い存在だった
46 :名無しさん :2014/04/12(土)07:47:15 ID:VxBX0ZjlI
でも叔母は絶対に折れなかったし 言い負かされなかった
年老いていくあんたがたが この子の面倒をどこまで見ていけるのか、経済的に展望があるのは どう考えても私にある、家庭を持つ気なんかさらさらない
片っ端から言い返して最後に
「兄貴もまともに育てられなかった上に あの子までもスポイルするのか」みたいな啖呵を切って自分の両親を押し黙らせてた
俺は早く寝ろって部屋に押し込まれてたけど眠れなくて ずっと聞き耳を立ててた
その後も子供ながら色々考えてて中々寝つけなかったわけだけども
用事が全部終わったんで叔母は俺を連れて一足先に帰ることになった
俺と手を繋ぎながら「今日は おまけつきで すいませんでした」といったようなことを言ってたと思う
で、俺にお菓子もらったお礼しなって促してきたから「お菓子ありがとう」って先生に言ってバイバイしたら先生も手を振り返してくれた
他の生徒は ぎょっとした顔をしてた
建物出るときに他の人が びっくりしてたねと叔母に言ったら「柄じゃないからね」って笑ってた。
やっぱり皆そう思ってたんかい
あと、叔母が世話になってる先生は よくわからない人だけど面白い人だと思った
そんなわけで俺の初めてのキャンパス潜入ミッションは概ね楽しかった
44 :名無しさん :2014/04/12(土)07:24:10 ID:xGtIGs2CM
帰りの電車ん中だったか もしかしたら この時の帰り道じゃなかったかもしれなかったけど、まあいいか
叔母が突然「コウイチくんはアキちゃんのこと好き?」と尋ねてきた
俺は いきなりの質問に驚いたけど「すごく好き」ってちゃんと答えられた
叔母は今まで見たことないくらい嬉しそうに笑いながら そうかそうかって頷いてた
今になって思い出すと、叔母は恐らくそのときに俺を引き取って育てようと決めたんだと思う
45 :名無しさん :2014/04/12(土)07:37:56 ID:VxBX0ZjlI
叔母の大学最後の1年間は いい感じに忙しくていい感じに順風満帆だったように見えた
あれだけレポートに追われていただけあって卒論も余裕を持って完成たせてたし いつの間にか内定もいくつかもらっていたらしい
サークルは とっくに引退して個人的に仲良くしてる後輩連中とよろしくやってたんじゃないかな
後になって先生に そのときのことを聞いたら「やる気になると奴はえげつないほど結果を出す。普段は省エネモードなんや」って言ってた。
やる気スイッチ常にONにしておけよ
年明け、叔母は じいちゃんばあちゃんに そのうち家を出ることと そのときは俺を連れていくことを話した
じいちゃんばあちゃんは もちろん大反対だった
仕事に差し支えるだろうとか、若いんだから無理するなとか、まあいくらでも反対する要素はあっただろう
ちなみに親父は この時にはもう ほとんど会うこともなく、限りなく他人に近い存在だった
46 :名無しさん :2014/04/12(土)07:47:15 ID:VxBX0ZjlI
でも叔母は絶対に折れなかったし 言い負かされなかった
年老いていくあんたがたが この子の面倒をどこまで見ていけるのか、経済的に展望があるのは どう考えても私にある、家庭を持つ気なんかさらさらない
片っ端から言い返して最後に
「兄貴もまともに育てられなかった上に あの子までもスポイルするのか」みたいな啖呵を切って自分の両親を押し黙らせてた
俺は早く寝ろって部屋に押し込まれてたけど眠れなくて ずっと聞き耳を立ててた
その後も子供ながら色々考えてて中々寝つけなかったわけだけども
47 :名無しさん :2014/04/12(土)09:04:17 ID:VxBX0ZjlI
いつの間にか次の日になってて叔母に起こされて初詣なるものをやった
そのとき叔母は昨日あったことは一言も言わなかったし態度にも出さなかった。
とてつもない役者っぷりだった
次の日も そのまた次の日も、叔母はいつも通り俺と面白おかしく過ごしていた
あれは もしかして夢だったのか?なんて思い始めた頃になって叔母が ようやく「職場の近くに部屋を借りるからコウイチくんも そこに住まないか」と切り出してきた
48 :名無しさん :2014/04/12(土)09:13:06 ID:VxBX0ZjlI
二つ返事で俺は快諾して 早速引っ越しの準備を手伝った
叔母は とにかく物持ちな人で、本とかゲームとかを梱包する量が大変なことなってた
ばあちゃんが ちょっとずつ持ってけばいいんじゃないって言ってたけど叔母は仕事始まると忙しくなるから 今のうちに持ってけるだけ持ってきたいって答えてた
ばあちゃんは少し寂しそうだった。
じいちゃんは車に積むのが めんどくさいみたいだった
親父は父方実家にもうしばらく帰ってきてないらしかった。
どのみちいてもいなくても変わらなかったと思うけど
49 :名無しさん :2014/04/12(土)09:24:35 ID:VxBX0ZjlI
そんなわけで叔母の就職と俺の入学を期に、俺と叔母の二人暮らしが始まったわけだ
最初は ばあちゃんが来てくれて色々世話を焼いてくれた
叔母の帰りが遅いときは泊まっていったりもしてくれた
叔母の友人も けっこう俺のことを気にかけて なんやかんやしてくれた
そんな感じで毎日が過ぎていって俺は まあまあそれなりに まともな人間に育ったんだ
赤ん坊のときも、引き取られた後も、叔母が俺の面倒をみてくれなかったら、俺はこんな風に生きてなかったと思う
50 :名無しさん :2014/04/12(土)09:32:08 ID:lCxE5wFDO
新卒新人で子連れとは・・・手が掛からなくなる年齢になったとは言えバイタリティの高さが凄いな
51 :名無しさん :2014/04/12(土)09:42:49 ID:VxBX0ZjlI
>>50
本当にそう思うよ
本気になるとあの人はマジで えげつないほど結果を出すんだと身近にいて しみじみ実感する
52 :名無しさん :2014/04/12(土)09:44:04 ID:VxBX0ZjlI
これからちょっと用事があるから席外す
戻ってきてスレが残ってたら話し足りなかったことぽつぽつ書いていくわ
53 :名無しさん :2014/04/12(土)09:44:50 ID:lCxE5wFDO
ブックマークつけて待ってるよー
54 :名無しさん :2014/04/12(土)12:57:48 ID:VxBX0ZjlI
>>53
わざわざどうもありがとう
二人暮らしを始めた当初のときの話をしよう
叔母の勤め先については伏せさせてもらうが、かなりの大手で福利厚生も充実していた
けど叔母は新卒で入ってきた新人なわけだから いきなりそれを享受することは出来なかった
入社2、3年目くらいまでは頻繁に残業もしてたし結構ガツガツ働いてたと思う
俺は ばあちゃんや叔母の友人の手助けを受けながら、消防ライフに必死に馴染もうとしたり家事の手伝いをしていた。
不便なことは多々あったが楽しかったよ
叔母は とても忙しそうで辛いときもあったみたいだけど「コウイチくんが家でお利口さんに待ってるから頑張ってるよ」っていつも言ってた
なんで叔母は俺のために こんなに頑張ってんだよって思ったけど 恥ずかしくて聞けなかった
55 :名無しさん :2014/04/12(土)13:10:28 ID:VxBX0ZjlI
そんで俺も なんかもっとなんか頑張って叔母を楽にさせたくなった
そうだ、叔母は料理が苦手だから俺がご飯を作ってやろう。
そう思って俺は ばあちゃんに料理を教えてもらったり オレンジページみたいなやつから俺でも作れそうなレシピを覚えてきたりしてた
で、ある程度レパートリーが増えてきたので ある晩に俺メインで晩飯を作って叔母を驚かせてやった
叔母は めちゃくちゃ驚いてて
「すごいな!全部手作りか!私より上手いよ!コウイチくんすごいな!おおお!」
って感じでこっちが引くほど歓喜してた
言うまでもなく、俺は料理長に任命された
小3のときのことだ
57 :名無しさん :2014/04/12(土)13:36:48 ID:PcBoWVNbs
この年、俺がもう一度叔母の大学に行く機会があったんだ
講義のパネルディスカッションだかなんだかにOGとして招聘されたんだよ、叔母
最初は めちゃくちゃ渋ってたな
そりゃそうだ、ようやく仕事に慣れてきて俺との暮らしに落ち着きが出てきたってのに大学から
「すげえ企業でバリバリ働いてんだって?ありがたい話をしに大学まで来いよwww」
って言われたようなもんだからな
58 :名無しさん :2014/04/12(土)14:56:45 ID:qyTTpLwcO
だけど叔母は結局行くことにしたんだよ
なんでも先生が教授になったばっかりなので色々顔を立てておこうって感じだったと思う
まあ元ゼミ生が大手でモリモリ働いてるってんなら鼻も高かろう。
でも電話で「錦でもなんでも飾ってやりますよ、ええ」ってドスの利いた声で喋ってて叔母怖すぎワロタ
それから平日の4時だかに始まるって決まったんで叔母は半休使って大学まで出向いてやるってことで話がまとまった。
何故か先生が叔母のアッシーになることでまとまってて叔母怖すぎワロタ
で、先生が俺のことを覚えていてくれたらしくて「ちびっこが心配なら俺が見ててあげるよ」と申し出てきたわけだ
叔母はどうするか一応聞いてきたけど俺はわりと乗り気だった。
叔母の大学なんてそうそう行けるもんでもないし、先生が面白い人だったからだ
59 :名無しさん :2014/04/12(土)19:15:19 ID:EP6jetWqg
初めて良スレの生を見た
1さん、ゆっくりで良いから続きを書いて
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ