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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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108 :サボテン:2005/05/12(木) 00:28:29 ID:4b7TBxoJ
二人とも少しうつむき加減で歩いていた。
特に会話も無く、お互い目が合うと視線を逸らした。
すこし気まずい雰囲気で、手を繋ぎながら歩いた。
小さな公園が見えてきた。
ここまで来るとアパートはすぐそこだった。
「あそこって公園とか?」
直美ちゃんが沈黙を破った。
「そう、公園だよ」と言うと、直美ちゃんは公園へと俺の手を引いた。
街灯がぼんやりと公園を照らしていた。
二人ともベンチに腰掛けた。
直美ちゃんは ため息をついた。
俺はどうすることもできず、ただベンチに座るだけだった。
ふと背中が痒くなったのに気付いて背中をかこうとしたが、右手で手を繋いでいる上に痒いところに左手が届かなかった。
気になり出すと止まらなくて、余計に痒くなっていくような感じがしていた。
直美ちゃんの顔を覗くと、ちょっとうつむき加減で地面をただ見詰めていた。
痒みは限界に達していた。
「ごめん・・・。背中かいてもいい?」
直美ちゃんはキョトンとしていたが、すぐに大笑いしていた。
「せっかくなんかいいムードだったのに」と、ゲラゲラ笑っていた。
少し照れながら背中をかいた。
それから、また仲良く手を繋ぎながらアパートに向かった。
つづく
109 :サボテン:2005/05/12(木) 00:29:13 ID:4b7TBxoJ
いかにもな色の炭酸飲料を飲み比べした。それを混ぜたりして飲んだり、罰ゲームで飲んだりした。端から見れば子供だ。
時計は、夜中の12時半を指していた。
先に直美ちゃんがシャワーを使ってる間、俺は日記を書いた。とにかく二人の思い出を全て書き記しておいた。
直見ちゃんがシャワーから出てきた。
恥ずかしいので意図的に時計を見て、腕時計の時間を修正してる振りをした。
「シャワー空いたよ」と言いながら後ろのイスに座った。
「あ、わかった」と、直美ちゃんを見ないようにシャワーを浴びに行った。
シャワーから出ると直美ちゃんはすっかり寝ていた。バイクの雑誌を見ていたらしく、雑誌を開いたままで寝ていた。
ページを見ると、ツーリングに持っていく必需品が紹介されていた。
「ツーリングいいなぁ」とぼそっと独り言をつぶやいてから、直美ちゃんを抱き上げてベットに寝かせた。
自分も眠かったからすぐに布団に入った。
直美ちゃんの寝息が隣から聞こえてくる。
つづく
二人とも少しうつむき加減で歩いていた。
特に会話も無く、お互い目が合うと視線を逸らした。
すこし気まずい雰囲気で、手を繋ぎながら歩いた。
小さな公園が見えてきた。
ここまで来るとアパートはすぐそこだった。
「あそこって公園とか?」
直美ちゃんが沈黙を破った。
「そう、公園だよ」と言うと、直美ちゃんは公園へと俺の手を引いた。
街灯がぼんやりと公園を照らしていた。
二人ともベンチに腰掛けた。
直美ちゃんは ため息をついた。
俺はどうすることもできず、ただベンチに座るだけだった。
ふと背中が痒くなったのに気付いて背中をかこうとしたが、右手で手を繋いでいる上に痒いところに左手が届かなかった。
気になり出すと止まらなくて、余計に痒くなっていくような感じがしていた。
直美ちゃんの顔を覗くと、ちょっとうつむき加減で地面をただ見詰めていた。
痒みは限界に達していた。
「ごめん・・・。背中かいてもいい?」
直美ちゃんはキョトンとしていたが、すぐに大笑いしていた。
「せっかくなんかいいムードだったのに」と、ゲラゲラ笑っていた。
少し照れながら背中をかいた。
それから、また仲良く手を繋ぎながらアパートに向かった。
つづく
109 :サボテン:2005/05/12(木) 00:29:13 ID:4b7TBxoJ
いかにもな色の炭酸飲料を飲み比べした。それを混ぜたりして飲んだり、罰ゲームで飲んだりした。端から見れば子供だ。
時計は、夜中の12時半を指していた。
先に直美ちゃんがシャワーを使ってる間、俺は日記を書いた。とにかく二人の思い出を全て書き記しておいた。
直見ちゃんがシャワーから出てきた。
恥ずかしいので意図的に時計を見て、腕時計の時間を修正してる振りをした。
「シャワー空いたよ」と言いながら後ろのイスに座った。
「あ、わかった」と、直美ちゃんを見ないようにシャワーを浴びに行った。
シャワーから出ると直美ちゃんはすっかり寝ていた。バイクの雑誌を見ていたらしく、雑誌を開いたままで寝ていた。
ページを見ると、ツーリングに持っていく必需品が紹介されていた。
「ツーリングいいなぁ」とぼそっと独り言をつぶやいてから、直美ちゃんを抱き上げてベットに寝かせた。
自分も眠かったからすぐに布団に入った。
直美ちゃんの寝息が隣から聞こえてくる。
つづく
112 :サボテン:2005/05/12(木) 00:42:12 ID:4b7TBxoJ
寝ているとトントンと肩を叩かれた。目を開いてみると、暗闇に直美ちゃんの目が浮かんで見えた。
「ねぇ、そっちの布団入ってもいい?」と聞かれた。
俺は困惑した。突然こんな事が起きるとも思っていなかったし、まだそんなに深い関係になっていないと思っていたからだ。
「だめ?」と聞かれた。少し寝ぼけたふりをしようとしたが、すぐばれるだろと思いやめた。
「いいよ」一言そう言うと俺は少し端に寄った。
俺は何を話すわけでもなくまた寝ようとしていた。
一緒の布団で誰かと寝るのは、小さい頃母や姉と寝たとき以来だった。肉親と寝るのなら どうという事はないが、今隣で寝ている直美ちゃんは肉親ではない人間だ。
当然のことながら、緊張してきた。寝ようとしたが結局だめだった。
直美ちゃんは俺との距離を更に詰めて、俺の背中にぴったりとくっついた。
そんな体制が何分続いただろうか?疲れもたまっていたので自分もまた眠りに落ちた。
朝、カーテンの隙間から差し込む日の光で起きた。直美ちゃんは昨日と同じ体制のまま寝ていた。
俺が動くと直美ちゃんが起きる恐れがあったから、自分もその体制のままでいた。
どうして いきなり俺の布団に入ってきたのだろうか?二人はもうそういう仲になったのだろうか?いろいろな事が頭に浮かんでくる。
取りあえず、布団の中から手を伸ばして、テレビのリモコンを取ってテレビの電源を入れた。
BBCのニュースが流れていた。それをぼんやりと見ていると直美ちゃんがむくっと、起きた。
「おはよう・・・」と眠そうな顔をこっちに向けてポツリと言った。
俺も応じておはよう、と返した。
直美ちゃんの頭が大爆発していた。それを見て俺は大笑いした。
「自分の髪だってすごいよ、ぺったんこになってるよ」と言われて後頭部を触るとぺったんこになっていた。
昨晩、スーパーの帰り道のような気まずい雰囲気にはならず、とても気持のいい朝を迎えられた。
つづく
114 :774RR:2005/05/12(木) 00:46:04 ID:pv11x+7D
その状況になってまで、エ、エチーry
ハァハァ支援
118 :774RR:2005/05/12(木) 02:54:04 ID:T+8mAfI2
乙です!
やばいここの人達の物語を読んでると すげえ恋愛したくなった…。
てか何で今俺は一人の夜を過ごしてるんだろうか…。
おいっ!!おまいらっ!!
恋愛してますか?
--------------------
129 :サボテン:2005/05/13(金) 00:43:26 ID:mb5vrDSW
直美ちゃんは また布団に横になり すーすーと寝息をたてていた。
起こさないようにそーっと布団から出て俺は、洗面所で顔を洗い歯を磨いた。歯ブラシを口の中に入れると、オウェッとえづいた。
直美ちゃんに気付かれてはいまいか気になり、ドアからそっと見てみると、相変わらず寝ていて安心した。
取りあえず朝食を作ることにした。男一人で生活してきたから作れる物はたかが知れている。
スクランブルエッグにベーコンとトーストをテーブルに置く。よく見るといつもより上手に作れているような感じがして悦にはいっていた。
そろそろ和食が恋しくなっていた。
直美ちゃんを起こそうと顔を見てみると、口元からヨダレを垂らして寝ていた。
思わず声を出して笑いそうになったが、必死に堪えてタオルでぬぐってから起こした。
「またおはよう」と眠そうに言った言葉を今でもしっかり覚えている。
それから、朝食を食べながらその日一日の予定を考えた。
直美ちゃんは明日帰るので、まずは荷物をまとめることにして、外を適当にブラブラすることにした。
朝食を食べ終わった後、直美ちゃんは自分の荷物をまとめ始めた。
昨日スーパーで買ってきた花を花瓶に飾ってると直美ちゃんに呼ばれた。
後ろを向くと、直美ちゃんが何か包みを抱えて立っていた。
「これ、ハロッズで買ってみたんだけどプレゼントだよ」と包みを俺に渡した。
「何かな?ありがとう」
もっと気の利いた感謝の言葉をかけてあげれば、と思ったが やはり照れて言い出せなかった。
包みを開けると、うすピンク色のシャツが出てきた。
「お花屋さんで仕事してるんだから、オシャレなシャツ着て仕事するのもいいよ。サイズはどう?」
言葉がなかった。嬉しくて涙が出そうになった。
着てみて、と促されて着てみた。サイズはぴったりだった。
いつもは白いシャツだったり、青いシャツだったからピンクはとても新鮮だった。
自分ではないよな感じがした。
つづく
130 :サボテン:2005/05/13(金) 00:45:01 ID:mb5vrDSW
ちょっと派手な感じもしないでもなかったが、とにかく気に入った。
「サイズちょうどいい?」
直美ちゃんはちょっと、心配そうな面持ちで俺を見ていた。
「大丈夫だよ、ちょうどいい。本当にありがとう、嬉しいよ」
そういったとき、涙がまた出そになりあくびをしてごまかした。
きっと直美ちゃんは不慣れな英語で、俺にシャツを買ってきてくれたと考えると、嬉しいような恥ずかしいような気持になった。
直美ちゃんは、俺が着ているシャツを引っ張ってしわを伸ばすようにしていた。
「おお、いいねぇ、似合うよ〜」
直美ちゃんはニヤッと笑いながら俺をしげしげと見ていた。
俺はファッションなんかには全く興味が無いから、偉そうなことは言えないけど、コットンのパンツとピンクのシャツは合ってるような気がした。
そのまま二人で散歩に出かけた。ちょっと曇っていたが、二人とも天気を気にすることなく歩道を歩いた。
「ねぇ、スーパーに行ってみたいんだけど」
直美ちゃんが、ちょっと恥ずかしそうに俺に言った。なぜスーパーなんだろう?と思うと、笑いがこみ上げてきた。
「スーパーで何か買うの?」と聞くと、直美ちゃんは日本のスーパーとじっくり比べてみたいと言った。
昨日と違うスーパーに行くことにした。
どこがいいかと考えてみた。ちょっと高級な人が行くマークス&スペンサーというスーパーを知っていたので、そこに行ってみることにした。
地下鉄で行けば すくなのだが歩きたいと言うので歩くことにした。
バイクが走ってくると、直美ちゃんは「あのバイク格好いい!」とはしゃいでいた。やはりバイクが好きなんだ、と思うと自分も早くバイクで走りたいなと考えていた。
時間にしてどれくらい歩いたかは忘れたが、結構な時間だったと思う。
目的地のマークス&スペンサーに着くと、早く行こう!と直美ちゃんは早歩きになった。
直美ちゃんはカートを押しながら、色々と見ていた。
「あ、衣料品もあるんだ!」とすぐにそっちの方に行って見ていた。
直美ちゃんの後ろにくっついて歩いてると、下着のコーナーにたどり着いてしまった。
「俺、あっちの方見てくるから」とごまかした。
「何?恥ずかしいの?」と茶化された。しっかり分かっていたようだ。
つづく
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