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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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131 :サボテン:2005/05/13(金) 00:47:35 ID:mb5vrDSW
直美ちゃんが衣料品を見ている間、俺は適当に果物や雑貨を見て回っていた。
デザートを見ていると とても美味そうだったので、何個か買った。
少しすると、直美ちゃんがやってきた。
「いいものあった?」と聞くと、カートの中を指さした。
よく見ると、下着が入っていた。
「あぁ。。いい買い物だね」とぼそりと言うと、直美ちゃんは ふっふと笑っていた。
「これは何?」と何かを手にとって直美ちゃんは俺の目の前に差し出した。
紛れもなくブラジャーだった。「え?ブラジャー?」とストレートに言ってしまった。
「そんな率直に言わなくても・・・」と大笑いしていた。ブラジャーだからブラジャーだと言ったのだが、失敗した。
デートでスーパマーケットと言うのも悪くない。そう思いながら、カートを押しながら買い物をした。
何故かトウモロコシを買ってみたり、ラーメンのような物を買ってみたりして、二人ともかなり無駄使いをしていた。
結局、日本のスーパーマーケットと比べる、という目的は忘れ去られて、ただの買い物になってしまった。
それはそれで楽しいのでよしとした。
歩いてると時計屋の前を通りすぎた。はっと思い直美ちゃんを誘って時計屋に入った。
直美ちゃんは ぽかーんとしていた。シャツのお礼に何かプレゼントしたかったら、時計屋に入った。
「どんなのがいい?」と聞くと直美ちゃんは、キョトンとしていた。
「シャツのお礼」と、言うと。ニヤーと笑い、ショーケースに張り付いて時計を選び始めた。かなりの時間を待った。
「ねぇ、これどう!?」と直美ちゃんは俺に時計をつけた腕を見せた。かなりゴツイクロノグラフだった。
「バイクで走ってるときでもタイム計れそうだよ!」と、満面の笑みだった。
「あー、似合うかも!それいいね!」と言いつつ、値段を見てみるとびびった。
直美ちゃんはイギリスの通貨の感覚があまり無いから仕方無いと言えば仕方ない。
「大丈夫?高い?」と直美ちゃんは心配してくれたが、後には引けず買ってしまった。
手持ちでは足らずにクレジットカードで買った。
つづく
132 :サボテン:2005/05/13(金) 00:52:53 ID:mb5vrDSW
今日、仕事で庭を作りに行ったお客さんの家に、なんとクラウザーのドマーニが置いてあって焦りました。
奇妙な形にひかれてちょっと乗ってみたくなりましたw
時計を買ったときの事は未だに忘れることのできない思い出のひとつです。
日記を読みながら顔を真っ赤にしてしまいました。
日本円に換算すると、だいたい3万ちょっとくらいだったと思います。
当時はお金がなかったので、たかが3万でも大変な出費でした。
日記に、「正直痛い出費だ」と書いてありました。
ウェンガーの女性向けの時計だったと思います。
また明日。おやすみなさい。
直美ちゃんが衣料品を見ている間、俺は適当に果物や雑貨を見て回っていた。
デザートを見ていると とても美味そうだったので、何個か買った。
少しすると、直美ちゃんがやってきた。
「いいものあった?」と聞くと、カートの中を指さした。
よく見ると、下着が入っていた。
「あぁ。。いい買い物だね」とぼそりと言うと、直美ちゃんは ふっふと笑っていた。
「これは何?」と何かを手にとって直美ちゃんは俺の目の前に差し出した。
紛れもなくブラジャーだった。「え?ブラジャー?」とストレートに言ってしまった。
「そんな率直に言わなくても・・・」と大笑いしていた。ブラジャーだからブラジャーだと言ったのだが、失敗した。
デートでスーパマーケットと言うのも悪くない。そう思いながら、カートを押しながら買い物をした。
何故かトウモロコシを買ってみたり、ラーメンのような物を買ってみたりして、二人ともかなり無駄使いをしていた。
結局、日本のスーパーマーケットと比べる、という目的は忘れ去られて、ただの買い物になってしまった。
それはそれで楽しいのでよしとした。
歩いてると時計屋の前を通りすぎた。はっと思い直美ちゃんを誘って時計屋に入った。
直美ちゃんは ぽかーんとしていた。シャツのお礼に何かプレゼントしたかったら、時計屋に入った。
「どんなのがいい?」と聞くと直美ちゃんは、キョトンとしていた。
「シャツのお礼」と、言うと。ニヤーと笑い、ショーケースに張り付いて時計を選び始めた。かなりの時間を待った。
「ねぇ、これどう!?」と直美ちゃんは俺に時計をつけた腕を見せた。かなりゴツイクロノグラフだった。
「バイクで走ってるときでもタイム計れそうだよ!」と、満面の笑みだった。
「あー、似合うかも!それいいね!」と言いつつ、値段を見てみるとびびった。
直美ちゃんはイギリスの通貨の感覚があまり無いから仕方無いと言えば仕方ない。
「大丈夫?高い?」と直美ちゃんは心配してくれたが、後には引けず買ってしまった。
手持ちでは足らずにクレジットカードで買った。
つづく
132 :サボテン:2005/05/13(金) 00:52:53 ID:mb5vrDSW
今日、仕事で庭を作りに行ったお客さんの家に、なんとクラウザーのドマーニが置いてあって焦りました。
奇妙な形にひかれてちょっと乗ってみたくなりましたw
時計を買ったときの事は未だに忘れることのできない思い出のひとつです。
日記を読みながら顔を真っ赤にしてしまいました。
日本円に換算すると、だいたい3万ちょっとくらいだったと思います。
当時はお金がなかったので、たかが3万でも大変な出費でした。
日記に、「正直痛い出費だ」と書いてありました。
ウェンガーの女性向けの時計だったと思います。
また明日。おやすみなさい。
134 :774RR:2005/05/13(金) 01:06:57 ID:b1qnrdTX
そこを引かずに買ってあげたサボテンさんはエライ!
直美さんはいまでも大事に持ってらっしゃることでしょう
278 :サボテン:2005/05/16(月) 01:01:42 ID:HxzEwGYX
それから、仕事仲間とよく行くレストランで昼食をとりブラブラしながら帰った。
帰り道を歩いてると、話すことも無くなり二人とも無言になってしまった。
何か喋ろうかと かなり悩んでいた。
直美ちゃんは真っ直ぐ前を見ながら歩いていた。
意を決して話しかけた。
「歩き疲れた?」結局出てきた台詞はこれだっった。
「まだまだ歩けるよ。疲れた?」意外に明るく話してきたので、こっちも明るく答えた。
「俺もまだ大丈夫」
直美ちゃんは少し早歩きになった。俺もそれに必死について行ったが、実は少し疲れていた。
ふくらはぎのあたりが少し張っているのを感じた。
ふ、と手を繋ごうと思った。どうしようか迷ったが、いつも迷ってる自分に気づき一気に踏み出した。
「手繋いでいい?」そう言うと直美ちゃんは笑顔で手を差し出してくれた。
そしてアパートまで手を繋ぎながら帰った。
前回は何となく気まずい雰囲気で手を繋いで歩いていたが、今回は楽しい会話があったから心の底から楽しかった。
アパートに付くと どっと疲れがやってきた。イスに座ると眠くなり少し寝てしまった。寝たのは数十分くらいだったと思う。
ふと、ステレオから流れてきた音楽に起こされた。好きなYMOの東風が流れていたと思う。(マッドピエロだったかも知れない)
「何か私の知らないCDばっかだね」と言われてしまった。
流行ってる曲は知らないし、勿論歌えない。
直美ちゃんに言われたから、少し聞いてみようかな?という気になった。
ワルキューレの騎行だったり、YMOだったり・・・。
今考えると少し恥ずかしい。
つづく
279 :サボテン:2005/05/16(月) 01:05:23 ID:HxzEwGYX
晩ご飯の準備を済ませてテーブルに向かった。
直美ちゃんとイギリスで夕食を食べるのは今日で最後だ。
そう思うと少し落ち込みそうになったが、最後こそ楽しく過ごそうと思った。
「お酒飲む?」直美ちゃんに聞いいてみた。
きっと今日も沢山飲むんだろうなと思っていた。
「今日はいいや。最近飲みっぱなしだったから」と、らしくない答えが返ってきた。
取りあえず、いつものオレンジジュースと冷したお茶を出した。
会話に、明日帰ることは出てこなかった。それえはそれで良かったかもしれないが、もっとそういうことも気軽に話せたらなと、思った。
直美ちゃんがシャワーに入ってる間にまた日記を書き出した。書き出したはいいが、考え事の方が先になってしまい、思うようにペンが進まなかった。
その時点で俺は、直美ちゃんとつき合うことを決心していた。
きっと直美ちゃんとならうまくやれる。そう思っていた。
高志のことや色々あったけど、そんなことはどうでもよくなってしまっていた。
高志とは一応和解したしいいだろう。そんなことを考えていた。
だけど、どういった形であれ高志には、しっかりと二人のことを話しておこうと思った。
何でそんな答えになったかは良く思い出せないが、高志だけには隠し事をしたくないと思ったからだろう。
つづく
280 :サボテン:2005/05/16(月) 01:06:13 ID:HxzEwGYX
直美ちゃんがシャワーから出てきた音がした。
俺は、ぼーっと窓の外を見ていたが、考え事を悟られそうに思い、日記を書いている振りをした。
直美ちゃんが後ろを歩いている、シャンプーの香りがしてきた。
ふ、と後ろを向くと直美ちゃんが髪を拭いていた。
直美ちゃんは俺が直美ちゃんを見ていることには気付いていなかった。
だから、少し見とれていた。「シャワー空いたよ」そういわれるて慌てて、視線を逸らした。
シャワーから出ると直美ちゃんはテレビを見ていた。冷蔵庫からビールを取って直美ちゃんに渡した。
「飲むでしょ?ビール」そういって渡すと、直美ちゃんはニヤと笑い、缶を開けて一気に飲んだ。
「あぁー、美味しい〜。やっぱ飲みたいよね〜」と幸せそうだった。
俺は一気に飲むことは出来ないから、チビチビと飲んでいた。
「お酒あんまりだめなんだよね?」
直美ちゃんは飲みながら、俺に聞いてきた。
飲めないわけではないが、沢山飲めないし すぐに酔う。
「あまり好きなほうじゃないけど、あの時のゴタゴタの時はやけ酒みたいにウィスキー、をボトルごと飲んだよ」
明るく答えたが、また失敗した。
直美ちゃんはケラケラ笑っていた。
つづく
281 :サボテン:2005/05/16(月) 01:07:11 ID:HxzEwGYX
いつも失敗続きの会話。ここまで来ると自分を責められずには いられなかった。
自分に思いっきりムチを打ち込みたい気分になった。
それでも直美ちゃんは楽しそうに笑っていた。
きっと、心の中ではあのゴタゴタを思い出してるんだろうな、と思うと居たたまれなかった。
「でもねぇ〜、あの時は私も変に焦ってたんだよね」
直美ちゃんが笑ったままそう言った。
「もっと、あんたの事考えてれば あんなに急がなかったかも」
直美ちゃんの顔から、少し笑顔が消えた。俺は少し間をおいて喋った。
「いや、そんなことないよ。あれだけ人に好かれたことは無かったから、正直嬉しかった」
今度は失敗しなかった。ゆっくり落ち着いて話すことができた。
直美ちゃんは うんうんと頷いていた。いつもの直美ちゃんらしい明るい笑顔だった。
俺が洗濯して、日記を書いてる間に直美ちゃんは寝てしまっていた。
ゆっくりと起こさないように、抱き上げてベットに寝かせた。
起こさないようにしたつもりだったが、直美ちゃんは気付いて起きた。
「あ、寝ちゃってたね。ごめん」と目をこすりながら言った。
散歩してるときは「まだまだ歩けるよ」と言っていたが、結構疲れてるようだった。
「ゆっくり休んだ方が良いよ」と一言言うと、頷いてそのまま眠った。
俺も眠かったから、床に敷いた布団にもぐりこんだ。
いろいろと考え事をしてると やはり眠れなかった。
そうこうしてると直美ちゃんが起き出した。
「まだ起きてる?」
そういわれて寝たふりをしようかと思ったが、振り返って直美ちゃんの方を向いた。
「そっち行っていい?」
昨日と同じ状況になった。
「いいよ」一言いうと直美ちゃんは俺の入ってる布団に入ってきた。
つづく
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