しえんありがとう
いま思えば本当に醜いけど、みんなの優しさと自分の活発な性格もあったからか、そこまでひどいことは言われずに普通に生きてきた
たまに通りすがりにデブとか言われてたけどね
その後中学2年で初めて携帯を買ってもらった
周りがぼちぼち持ち始めてたのもあって、必死で何度も何度もお願いして買ってもらった
もちろんガラケーだし画質も今と全然違う、まだカメラなんて付いてない時代
着メロも手入力の雑誌買って頑張ってつくったよ
待ち受けは当時大好きだったラルクのハイド
画像っていうより画質悪いからイラストみたいなハイドだったけど大満足してた
そんな楽しい携帯ライフに突如現れた、そう、知る人ぞ知る星の浜辺という名の出会い系。
このブームは高校1年の終わりぐらいまで続いたと思う。
私の周りはほとんどの人がやってた。
もちろん私も。
いま思うと本当に相手がかわいそうだよね。
写メとかない時代だったから、さぞ可愛い相手とメールしてるって思っただろうな。
こんなデブスなのに・・・
当時の私は多少の負い目を感じつつも、別に会うわけでもなければましてや付き合うわけでもないというわけで気楽に楽しんでた。
女の子ともよくメールした。
ふむふむ
中3でのある日のこと。
その日は熱を出して学校を休んでいたためかなり暇だった
携帯に手を伸ばしサクッと星の浜辺に接続。
そん時テレビを見てたんだよね私。
あの有名なキング・オブ・ポップの特番。
なんとなーくそれを投稿した。
見てる人いますかって。
投稿した瞬間にけたたましく鳴り出す携帯。
適当に見てった中に、見てるよ〜 って一言だけ書いたメールがあって、これもまたなんとなーく返した。
いろいろメールしてって分かったのは隣の市に住む1個下の男の子。
以下俺。
周りの友達はヤンキーぽい感じなんだと。
でも俺は口数が少なめのおちゃらけタイプじゃない感じの子って印象だった。うまく言えんけど。
ヤンキーグループにいるよね、一人は。おとなしい人。なんかそんなイメージ。勝手に。
そっから毎日メールのやり取りが始まった。
それこそもう覚えてないけど、俺も私も音楽が好きで音楽の話はよくしたきがする。
当時洋楽なんて全然聞かなかったけど俺の影響で洋楽を聞き始めていろんな洋楽教えてもらった。
おはようからおやすみまで毎日メールするようになって、電話もするようになって、俺との連絡は生活の一部になった。
そうこうしてるうちにカメラ付き携帯がついに発売された。
お互いカメラ付き携帯に変えて、写メ交換の話がでる。
デブス、バレてまう、と思った。
でもさ、俺には申し訳ないけど、こんな私でも受け入れてもらいたくて。
ずっと関係を続けたいと思ってたから、ものすんごい頑張って詐欺写メ撮って送った。
まぁはっきり言ってブスだけどさ、デブには見えなかったと思う。
ちなみにこのとき普通に70キロ超え。
もう返事待ってる時間、変な汗いっぱいでた。どきどき。
俺からの返事はたた一言。
色白いねー
だけだった。