これから私が今している不倫について書きたいと思います
これから私が今している不倫について書きたいと思います。
なんとなく、どこかに書きたいというか・・・とりあえず空き時間にコソコソと書き貯めてみましたので、こちらに書いてみます。これから長文すいませんがよろしくお願いします。
私は妻と子供が1人いる29歳で、彼女は同じ29歳で子供は2人です。
私は結婚して4年目になりました。彼女は結婚9年目だそうです。
出会いは1年前に私が働いている会社に彼女が派遣社員として入ってきた事でした。
席も近く年が同じという事もあって、すぐに仲良くなりました。
休み時間に一緒にお茶を飲んだり、たまに昼飯を食いに行ったりと普通の友達といった感じでした。
ですが、3、4ヶ月ほど前の事です。彼女は急に一週間ほど会社を休みました。
「子供が病気になった」と言っていたそうですが、この頃の子供にはよくある事なのであまり気にも止めていませんでした。
そして彼女が出社してきた日の昼間、お茶室にコーヒーを入れに行くと彼女がお茶室のシンクを掃除していました。
「子供、大変だったね?」
「え?・・・ええ」
何か奥歯に物が挟まったような感じです。
私は不思議に思って「何の病気?おたふく?水疱瘡?」「え?・・・うん、おたふく」
何か上の空で話をしている感じでした。
「・・・何かあったの?」
「・・・・・・」
彼女は何も言わず黙って行ってしまいました。
何か聞いてはいけない事を聞いてしまったような気がして、メールで「ごめんね」とだけ謝っておきました。
そしてそれから一週間後、前にうっておいた「ごめんね」のメールに返信が来ていました。
そのメールの内容はこうでした。
「この間はごめん。ちょっと考え事があって、うまく自分をコントロールできなかった。よかったら昼休みお話でもしません?屋上でまってます。」というような内容でした。
昼休み、屋上に行くとはたして彼女がカップコーヒーを持ちながら一人で佇んでいました。
昼休みとは言え、給水塔と分電室しかない屋上にはほとんど誰も来ません。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
何も言わずにただフェンス越しに外の風景を眺めながら時間が過ぎていきました。
そして、ふいに彼女が切り出しました。
「・・・堕ろしたんだ・・・赤ちゃん」
「!!!」
「この間まで、あたしのお腹にいたんだ
・・・出たくないようって・・・痛かったよね・・・無理矢理外に出されちゃったんだ
もんね・・・ごめんね」
目から大粒の涙がポロポロとこぼれています。
「何で・・・」
「うちの旦那が、もう3人目は無理だって・・・」
「そんなの・・・」
「そういったけどさ・・・」
彼女はふぅと溜め息をついて
「ダメ親だよね?あたし」
「そんな事無いよ・・・」
そう言うのが精一杯でした。
「ごめんね・・・こんな話」
涙をぬぐいながらそういいます。
「いや、俺でよければ何でも聞くよ。それで少しでも軽くなるんだったら」
「・・・ありがと」
「お願いだから誰にも言わないでね」
と言うと彼女の手が私の手をキュッと握りしめてそう言いました。
「大丈夫、誰にも言わない」
そういって手を握り返しました。
彼女は頷くと階段の方に歩いていきました。
それから2ヶ月くらい過ぎました。
彼女から「3時に屋上で待ってます」とメールがありました。
屋上に行くと彼女がこの間と同じように待っていました。まるでこの間のリプレイを見ているような同じ光景です。
「・・・どしたの?」
そう聞くと
「ねぇ・・・お願い、聞いてくれる?」
「・・・俺にできる事なら何でも」
今日は風が涼しいです。遠くの方に鳥が飛んでいるのが見えました。
(・・・あっ)鳥がふわっと上昇したなぁ、と次の瞬間、
「抱いてくれない?」
一瞬、回りが静寂に包まれたような、そして目の前の景色がグニャーッと歪んでいくような感覚に襲われました。
「・・・それは・・・」
何を言っていいのかわかりません。
あまりの衝撃に目の前の光景はリアルなのか、夢なのか区別がつかないような感じでした。
彼女は黙ってフェンスの向こうを眺めています。
私は振り絞るように
「・・・ダメだよ」
「・・・・・・」
意外とサバサバした表情で彼女がこちらを振り返ります。
「どうして?」
「それは・・・」
「・・・奥さんを裏切りたくない・・・から?」
彼女は私の目を見つめてそう言います。
「・・・・・・」
私は黙ってうつむきます。
もう視線を合わせられません。悪い事をして廊下に立たされている小学生の様な姿勢でただ突っ立っています
「・・・あたしみたいなお母さんは・・・魅力なんて無い?」
「そんな事ないよ・・・」
ふっと口をついて出ました。そして金縛りから解かれた感じがして
「魅力的だよ、でもさ・・・怖い。」
寒くは無いのですが、体に震えがきました。
好きになったらもう戻れないかもしれない・・・
そして何よりバレたら全てが終わる、という恐怖感が私の中にありました。