幼馴染の男の子の話
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200 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:01:11.46 ID:aFMMewx00
ご飯食べてお風呂はいって自分の部屋に入り、少し考えてた。まだ寝ないけど。
いきなりあんな約束させてしまった。
自分がむかついた気持ちを伝えて、無理な約束させてしまった。
あんな約束したら、健介はある程度仲良くなってとか、そんな事は きにしないで すぐに告白すると思う。
健介のペースでやったほうがよかったね、やっぱり・・・
私はまた、健介に対して とんでもないことしたんじゃないか?って思った。
やっぱりあの約束はナシにしようって思った。
201 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:02:01.97 ID:aFMMewx00
その時に家の電話がなった。
家族の誰かがでたけど、その後 部屋のドアが開いて ねえちゃんが子機を持ってきた。
電話にでると、健介からだった。
『おう、電話で告白したら、振られてしまったぜ。まあ、あんまり話したことないのに いきなり電話したし、当たり前か。アハハ』
と普段より勢いがない声で言っていた。
202 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:02:46.56 ID:aFMMewx00
約束したとはいえ、その日にいきなり告白するって、健介・・・・
あいかわらずバカだよ・・・
私がごめんって言うと、
『いや、でも ゆみのおかげでなんか吹っ切れた。。今からやろ、がんばるのは。
だから、ごめんとかいうな。
まー俺の人生すんなりうまくいく事なんて今まで一回もないし、このくらい慣れとるよ』
って笑いながら言ってた。
どうやら、ふられたことがスタートで、そこからまだ諦めないで がんばるらしい。
ご飯食べてお風呂はいって自分の部屋に入り、少し考えてた。まだ寝ないけど。
いきなりあんな約束させてしまった。
自分がむかついた気持ちを伝えて、無理な約束させてしまった。
あんな約束したら、健介はある程度仲良くなってとか、そんな事は きにしないで すぐに告白すると思う。
健介のペースでやったほうがよかったね、やっぱり・・・
私はまた、健介に対して とんでもないことしたんじゃないか?って思った。
やっぱりあの約束はナシにしようって思った。
201 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:02:01.97 ID:aFMMewx00
その時に家の電話がなった。
家族の誰かがでたけど、その後 部屋のドアが開いて ねえちゃんが子機を持ってきた。
電話にでると、健介からだった。
『おう、電話で告白したら、振られてしまったぜ。まあ、あんまり話したことないのに いきなり電話したし、当たり前か。アハハ』
と普段より勢いがない声で言っていた。
202 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:02:46.56 ID:aFMMewx00
約束したとはいえ、その日にいきなり告白するって、健介・・・・
あいかわらずバカだよ・・・
私がごめんって言うと、
『いや、でも ゆみのおかげでなんか吹っ切れた。。今からやろ、がんばるのは。
だから、ごめんとかいうな。
まー俺の人生すんなりうまくいく事なんて今まで一回もないし、このくらい慣れとるよ』
って笑いながら言ってた。
どうやら、ふられたことがスタートで、そこからまだ諦めないで がんばるらしい。
203 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:03:30.47 ID:aFMMewx00
健介はやっぱり強いなって思った。
それと、わかってた事だけど、1回振られたぐらいであきらめる ような奴ではないな・・って改めて再認識した。
なんか、久しぶりに せっかく健介に会えたのに、このままもう連絡なくなるのはいやなので、なんか相談とかあったら いつでも聞くから、連絡してね
って事を伝えて電話きった。
204 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:04:34.05 ID:aFMMewx00
また ひどく自己嫌悪になった・・・健介がふられればいいとか思ってた自分に。
あとから考えてみると、ああいう言い方をすれば私との約束を健介は断れない。
全部私が、健介がうまくいかないように無意識にしむけたのかなと思った。
今回は昔の手紙の時みたいに、意図的ではなかった。
でも、結果的に自分の都合がいいように健介を うごかしたような気がした。
私は、自分が意識しなくても ずるい行動をとるのか・・・と自己嫌悪になった。
相変わらず、久しぶりにあった健介は、まっすぐでバカだった。
でも、バカもここまでくれば立派だって思った。
というか、こいつはバカなんかじゃない。誠実な人間なんだって思ってた。
むしろバカでダメなのは、私のほうだ・・・
その後、ずっと健介から連絡はなかった。
205 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:05:10.27 ID:aFMMewx00
高校を卒業して、3ヶ月
健介から いきなり電話かかってきた。
ちょっとあって話がしたいから、明日いつもの場所で久々にあおうと。
次の日、ちょっとウキウキしながら いつもの海岸にいった。
206 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:06:04.47 ID:aFMMewx00
世間話しもなにもせず、健介が話し出した。
あの女の子に振られたあと、その女の子と学校で会うたびに話しかけたけど、あまり反応がよくない。
そのうち卒業してしまった。
でも、このままじゃいかんと思って手紙書いた。
こういう所を見てて好きになった。
自分の事はあまり話したことはないと思うけど、一度あって話してくれませんか?
という手紙を送った。
その手紙に対してきた返事がこれだった。
そういって、私に手紙を渡してくれた。
207 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:06:42.79 ID:aFMMewx00
人に来た手紙を読むのは気が引けるといって、躊躇してると、いいから、読んでくれって険しい顔で言ってた。
中をあけると、女の子特有の丸い文字ではなく、きれいな、きちんとした感じの文字で書かれていた。
208 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:07:20.93 ID:aFMMewx00
文章は短かった。
おひさしぶり。手紙読みました。
健介君は私の事勘違いしています。
私は健介君が思っているような人間ではありません。
健介君は、ほんとうにすてきな人みつけてください。
たしかそういう感じの文章だったと思う。
読み終わった後、健介の顔をみた。
健介が話しはじめた。
209 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:08:12.30 ID:aFMMewx00
『人が本気でなにか伝えようとするときは、本気で聞くのが礼儀じゃないか?
こういう、避けるんじゃなくて、せめて本心聞きたかった。
これなら、『あんたみたいな奴大嫌い!』といわれたほうがまだマシだ。
なあ、どう思う?俺だったら、こんな事しない。
俺に本気で話しかけてくる奴いたら、本気で答える。
そう思うから、だからどうも納得がいかん。
でも、相手に迷惑だから、これはこれで終わりだ。
逆に考えると、相手にとって俺は本気で話すほどの人間じゃなかったんだろう。
実際今の俺はそのくらいの人間なんだろう。
まだまだ修行がたりんなーーー』
と複雑な表情で笑っていた。
210 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:09:10.52 ID:aFMMewx00
なんか声掛けようかと思うけど、何もいいだせなかった。なんだか、こっちが泣きそうになった。
そんな私を見て、健介はアタフタしながら、『ごめんごめん、ゆみが泣くなよ・・・俺は大丈夫だからw』って言ってた。
なんで、そんなに前向きで強くなれるのかって純粋に聞いてみた。
211 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:10:00.05 ID:aFMMewx00
昔、オヤジから聞いたことがある。
起こった事はしかたない、そのあと自分がどうするかで成功か失敗か決まる。と。
なんの事いってるのかわからなかったので、全然意味がわからんよ・・・ってしつこく聞いてみた。
たとえば俺が高校卒業する時に東大を受験したとする。東大受けたけど、落ちました。結局2年かかっても東大には入れなかった。これは世間的にみたら失敗だ。
けど、この精一杯がんばった2年のおかげで 俺はこれから先の人生つらいことも耐えれるかもしれない。
今回も女の子に振られた。
俺がしょうもない人間って事を叩きつけられた気分になったけど、でも、そこからまた何かがんばるきっかけにすれば、それは失敗じゃなくなるんじゃないか?
212 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:10:50.51 ID:aFMMewx00
そんな事を一生懸命言ってくれた。
たとえは下手だったような気がするけど、言いたいことは伝わった。
健介はこういう風に考えて生きてるのかって少し感心した。
健介のオヤジさんは、この健介を育てたから、りっぱな人なんだろうなって思った。
『しっかし、俺の恋愛はいっつも うまくいかんなー・・・俺はいつもマジなんやけどな・・・』
笑いながら健介はうしろにゴロンとねっころがった。
213 : ◆tC/7pKvQYc :2012/07/02(月) 18:11:37.90 ID:aFMMewx00
いつも・・・・とは、数回あったという事。
この人の前に健介がマジだったのは、多分 圭子。
そうだ、圭子の事はまだ健介はまだ知らない。
『今度は私の話しを聞いてくれん?』
私がそういうと健介は体を起こした。
>>次のページへ続く
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