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あるババアに付きまとわれた話
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45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:19:14.66 ID:KlS1Zf900.net
そんなこんなで約束の日となった

果たして今からくる人間はヤンキーの女の子なのかそれとも普通の女の子なのか

どちらにせよ心強い見方であることに変わりはなかった

欲を言うならば普通の女の子の方が良かった


その期待は当然のように裏切られることになる

ヤンキーの友達はヤンキー、高校の時から知っていた事実を再認識させられた


46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:25:16.24 ID:KlS1Zf900.net
出会うなり女の子は「こんにちは、恋人の振りをするってマジすか?」と聞いてきた

年下のなんだから敬語使えよと思ったが、なんというか年上に ごまをすりまくる俺と対極にある彼女は普通に魅力的に映った


先にネタばらししておくが 俺とこの子が付き合う展開はない

早速 俺はこの子に事情を話して、計画を練ることにした

事情を話すと女の子は「本当の事じゃないんだから普通にしとけばいいじゃん」と言った

早くもタメ口になってきた彼女に俺は「大学生になると色々あるんだよ」と大人ぶった

女の子は流しながらTwitterとかしてた


47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:27:42.67 ID:KlS1Zf900.net
3人で練った計画は ありきたりなものだった

俺とヤン女が手を繋いで街を歩く、それをババアが見るまで繰り返すだった

ヤン女は微妙な顔をしていた

童貞の思考回路的に「え?そんなに嫌なの?」って感じだった


48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:31:16.28 ID:KlS1Zf900.net
前に述べたけど人を騙すには大勢の人間を巻き込む必要がある

ただし巻き込み方自体は一つとは限らない

ババアは とった方法は、自分から先んじて俺の周囲を固めると言う方法だった

大して俺の方法は、大勢の人間に俺たちの姿を見せつけるというものだ


ババアのとった方法は確かに効果的だった

大勢に1度に伝えるのではなく一人一人に俺ババアカプ説を伝える、

一人一人が その嘘を共通し話題にすれば、その嘘は事実並みの強度を持つことになる




50 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:34:02.39 ID:KlS1Zf900.net
しかしババアの方法には欠点がある

ババアの方法には 一つたりとも「俺とババアが手を繋いで歩いていた」「デートしてた」などという実例が存在していないのだ

つまり、いかに現実並みの強度を持つ嘘であったとしても嘘は嘘

こちらがヤン女と手を繋いで歩いている姿をババアや大学のヤツらに見せつけてやれば、ババアの嘘はより強度を持つ俺の嘘に壊されることになる


51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:35:59.88 ID:KlS1Zf900.net
俺は息を飲んだ

短くも長く感じた俺ババアカプ説に終止符が打てるという高揚感と、演技であるとはいえ 女の子とデートするという緊張感からだ

とにもかくにも、勝利は目前だった


52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:39:04.59 ID:KlS1Zf900.net
俺と5年来の友人であるくせに俺よりはるかに経験豊富な友達に色々教えて貰って俺はデートをすることにした

ヤン女は相変わらずの表情だったが それでも付き合ってくれた

手を繋ぐということは絶対条件である旨を伝えると、飯を奢る約束を取り付けられた

俺はとにかく普通を取り繕うことに必死だった

脳内で「俺はこいつの彼氏だ、俺は こいつとデートするのが日課なんだよ」と繰り返しながら おぼつかない足取りで昼の商店街を練り歩いた


53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:42:19.57 ID:KlS1Zf900.net
大学の友人らしき人間に「敢えて」気が付かないふりをして、俺はデートをした

2時間ほど歩き、ようやく俺はヤン女が まともに話せるようになった

マジで俺以外の男は こんな針のむしろみたいなことを毎週のようにしてるのか?という疑問も生まれたが、きっとしているのだろう

楽しさよりも緊張が勝るそのデートも佳境に差し掛かった時、一つの太い影が見えた


54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:42:36.76 ID:KlS1Zf900.net
遠目からでもわかる、ババアだ


56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:47:03.86 ID:KlS1Zf900.net
やばいと思ったが ここで たじろいでしまっては今までの苦労が水泡に帰すことになる、そう考えた俺は自然な笑顔でババアに話しかけた

「こんにちは」

「この方は?」

「あれ?言いましたよね?彼女ですよ」


若い女の子を指して彼女と呼ぶのは気恥しいことだったということを覚えてる

その言葉を聞くや否やババアヒステリックに喚き出した

聞き取りにくい その言葉の中には確かに

「あなたの恋人は私でしょお〜!!!」という叫びがあった

俺は もう限界だった

こんな若い女の子の前で自分こそが恋人であると主張する4回り位上のババアに迫られるという事実が辛すぎて涙が出てきた


57 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:49:18.41 ID:KlS1Zf900.net
「うぇっ……おえっ」みたいな嗚咽を漏らす俺とヒステリーババア、そしてドン引きするヤン女が一堂に会するカオスすぎる状況が生まれた

信じざるを得ない事実を目の前に 唯一まともだった思考回路さえ壊れたババアがとった行動は、俺の手を引っ張るという事だった

もうなんかどうにでもなれと思った


59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:52:35.26 ID:KlS1Zf900.net
引っ張られてまともに抵抗できない俺は ほんとに「嫌だァ…」みたいなことを言ってた思う

もう俺こいつに一生付きまとわれるのかな、終わりなのかなと思った

そんな矢先 もう一つ影が飛び込んできた

そう友達である




60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:55:05.31 ID:KlS1Zf900.net
俺は涙でグシャグシャだった目を、引っ張られてない方の腕で拭いて友達の顔を見た

ババアは突然出てきた友達に驚きながらも 怖気ずくことは無く「あんた何よ!!!うんたらかんたら!!!」と喚いていた

あまりの勢いに当の本人である俺が諦めていたのに、事もあろうか友達だけが諦めていなかった

友達は土下座した

俺は もうほんとに生まれて一番泣いたんじゃないかと言うくらい涙が溢れた


61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:57:44.33 ID:KlS1Zf900.net
「やめてやってください」

友達が履いたセリフはそれだけだった

なおも止まることのないババアの猛攻にも怯まずに友達は ひたすら辞めてくださいと言い続けた

俺は友達に向かって「やめてくれ」と言ったが友達は何も言わずに頭を下げ続けた


次第に人が集まってきた、

ババアのヒステリーが関心を引き、友達の土下座が人を呼んだのだ


62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 08:59:31.09 ID:UQwczOM50.net
友達すげえいい奴


63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 09:00:04.30 ID:KlS1Zf900.net
人が集まり、ついには俺たち4人を取り囲んだ

さすがのババアも戸惑ったようで言葉を失った


友達は すかさず大きな声で「こいつに付きまとうのは やめてください!!」と言った

言わずもがな、奇しくも追い込まれた状況から自然と生まれた「大勢を巻き込む嘘」(本当の事だけど)である


65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 09:04:25.54 ID:KlS1Zf900.net
ざわめく人混みの中、ババアは顔を青白くした

友達は今度は立ち上がって「こいつには もう恋人がいるんです!付きまとうのは辞めてやってください!」と繰り返した


他人の言葉が事実になっていき、周囲の人間達はその言葉を反芻しながら、それは強度を増していった

実例と事柄の共有を経て確実な強度を持ったそれは、ババアの心を打ち砕くのに十分だった

絵面だけ見れば確実に相打ちだが、紛れもなくこれは勝利だった


俺ではなく、俺たちの勝利だった


67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 09:08:24.42 ID:KlS1Zf900.net
その後 ババアは人混みを掻き分けるようにしてフラフラと消えていった

俺は相変わらず溢れてくる涙を拭くこともなく その場にへたりこんでいた

友達は何を言うこともなく黙って俺の肩を持ち上げた

ヤン女も反対側の肩を持ち上げ、俺は半ば引きずられるように その場を後にした


68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 09:14:04.10 ID:KlS1Zf900.net
家に帰り着くなり友達は泣き出した

元々泣いていた俺と友達の雰囲気に飲まれ何故かヤン女さえも ちょっと泣き出した

3人でぎゃんぎゃんと泣いた後に、今度はヤン女がおもむろに口を開いた

「なんかよくわかんなかったすけど、凄かったです、やばかったです」


狙ったか狙ってないか定かではないが 間違いなく友達は凄かった、やばかったのだ

まだすべてが終わった訳では無いが、それでも この件は確実に収束に向かうだろう

間違いなく誤解は解けるだろうし、ババアももう絡んではこまい

俺は安堵感と感謝から友達にひたすらお礼を言った

本当にもう頭が上がらないな、そう思った



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:面白, 常識の通じない人達, 修羅場・人間関係,
 


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