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最悪な形で浮気調査結果が出て、俺の結婚生活が終わった
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14 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:07:31。09 ID:GUpbdc1j0
翌日は、ゆうじのウチから出勤。

帰宅時間は終電ギリギリだったが ありがたかった。

洋子は、すでに寝ていた。

「もし本当に浮気していたら どうしよう」

「本当に浮気しているんだろうか」

「洋子の気持はもうすでに俺から離れているのだろうか」


いろいろ考えると全く眠れない。食事も満足にノドを通らない。気分が悪くてどうしようもなかった。

風呂からあがり、洋子の横に寝る。

胃の辺りにシコリを感じ、吐き気が止まらなかった。



15 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:08:04。57 ID:GUpbdc1j0
洋子と同じ空間で同じ時間を過ごすことは苦痛以外の何ものでもなかった。

仕事は自分の裁量である程度ならコントロールができる。

辛さを忘れるため、朝から晩まで馬車馬のように働いた。


5日間の出張だった。

出張の前日、ゆうじを含め調査会社の担当者と打ち合わせをした。

この時の打ち合わせは、「もしクロだった場合どうするか?」だった。

これを決めることで方針が変わるとのこと。

食事もままならず、ロクに睡眠もとれず。

限界だった。

再構築は不可能だった。

「離婚します。」

そう答えた。




17 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:08:29。66 ID:GUpbdc1j0
調査方針は決まった。

クロだということを前提に。

「言い逃れできない証拠を掴む。」

「出張から戻りしだい、離婚へ向けて動く。」

「早まった行動は決してしない。」

夫婦の共有財産などのチェックも出張から戻ってきてからとなった。


翌朝、俺は、いつも通り出張へ出発した。

腹の中では「勘違いであって欲しい」という気持と「浮気してんだろう」という気持がドロドロと渦を巻いていた。

イライラが収まらず貧乏揺すりが止まらなくなっていた。

羽を伸ばす気になど全くなれず、ホテルの部屋でひとり胃痛に苦しんだ。


仕事が終わり、ウチへ戻らず、まっすぐ調査会社へ向かった。

調査結果は、クロだった。

それも単なる浮気ではなく、最悪の形だった。



19 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:09:02。08 ID:GUpbdc1j0
5日間の記録。吐き気がした。

相手は、パート先のフリーターだった。フリーター馬鹿男と呼びたい。

馬鹿男はバンドマンらしい。年令21歳。

バイトが終わると仲良く退勤、馬鹿男アパートへ。

馬鹿男が楽器を持っている時は、音楽スタジオへ行く日とのこと。

洋子がひとりで馬鹿男アパートへ。

おそらく飯でも作っているのだろう。


ライブもあった。

ライブの打ち上げは、洋子が仕切っていた。

調査員の話では酔ったメンバーたちに平気で胸を揉まれ、はしゃいでいたようだ。

打ち上げの支払いは、洋子が行なっていた。

「財産チェックを急いで行なってください」と調査員に言われた。


そのまま馬鹿男アパートへ、大人数で入っていった。

アパートの中で何が行なわれていたのかまでは調べることができなかったという。

「おそらく・・・」という話だった。


というのは翌日、同部屋の前に半透明のゴミ袋が出ており、チェックしたところ山のようなティッシュと沢山の使用済みコンドームが確認できたとのこと。

夜は、また馬鹿男と洋子が連れ立って部屋へ入っていった。


眩暈がした。



21 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:09:29。13 ID:GUpbdc1j0
もう迷いは無かった。

愛情がスゥーッと醒めていく感覚を憶えた。


ここで弁護士を紹介された。

洋子と馬鹿男はもちろん、全員を確実に追い込むため万全の包囲網をしく形となった。

離婚するため・損害賠償金を得るため、さらなる確実な証拠を集め。


俺は、財産のチェック、できれば洋子の携帯などをチェック。

調査員は、馬鹿男バンドのメンバーの本名・自宅・実家・勤務先などをチェック。

ゆうじも出来る限り協力してくれることとなった。

「借金は慰謝料で返してくれよ」と言った。ゆうじなりに気をつかってくれたようだった。

不思議なことに胃の痛みが消えた。



22 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:10:18。43 ID:GUpbdc1j0
いや、さっきまで数時間かけて書いたんだ。

書くと落ち着く。




23 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:10:37。93 ID:GUpbdc1j0
次の日から、Xデーへ向けて動き出した。

この頃すっかりやつれてしまった俺は、会社へ有給を申し出た。

見るからに病的なほど痩せこけた俺を見て上司もOKを出してくれた。

出張を装い、ゆうじ宅へ宿泊し、洋子の動向を見張るつもりだった。


洋子は、一瞬も携帯を手放さず、チェックすることは不可能だった。

貯金は、俺の思っていた額の半分以下に減っていた。

タンスの中には俺が見たこともない派手な服や下着があった。


馬鹿男バンドのメンバーの情報が揃った。

全員独身の貧乏野郎のため、賠償金の請求は本人並びにそれぞれの親へ行なうこととなった。


全ての準備が完璧に整い、そしてXデーが訪れた。



25 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:11:04。76 ID:GUpbdc1j0
「いってきます。」

そう言って俺は、洋子ヘ最後のキスをした。


「気を付けてね」

洋子は甲斐甲斐しい人妻っぽく言ってきた。

どうせ腹の中じゃガキどもとの乱交が楽しみなんだろう・・・

絶対地獄に落としてやる


顔色ひとつ変えず俺は自宅を出た。

そのまま漫画喫茶へ入り時間をつぶした。


この時の出張は一週間の予定と言ってあった。

一週間の間に馬鹿男バンドのライブが行なわれる。

おそらく前回と同じパターンになるだろう。

つまり夜通し飲んで乱交だ。

乱交の現場へ突入し全員へ死刑宣告を行なう予定である。

現場へは、俺・ゆうじ・調査員で突入。



26 名前: 寝とられ夫 ◆LJCt8ENtvA 投稿日: 2008/01/28(月) 02:11:36。53 ID:GUpbdc1j0
Xデーまでは時間が長く感じられた。

夕刻、調査員と一緒に、洋子のパート先を遠目で確認。

バカップルが出てきたところで、馬鹿男アパートへ先回り。

「馬鹿男は、たぶん音楽スタジオへ行くと思います。」と調査員。


ほどなく洋子がひとりアパートに入った。

部屋の明かりがつき、キッチンと思われる場所の窓に、洋子のシルエットが映った。

いますぐ突入しこの場でメチャクチャにしてやりたい衝動にかられる。

体が震え、涙が流れた。


調査員は、さすが冷静で一部始終を撮影していた。

撮影をしながら、こちらを見もせずに、

「連中は地獄へ落ちてもらいましょう。幸せになりましょうよ。」

と言ってくれた。

人の温かさに、また涙した。

数時間後、馬鹿男がやってきたところを撮影し、ゆうじ宅へ向かった。


数日後、Xデーがやってきた。

ライブの日だ。




>>次のページへ続く
 
 


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