厳しい上司の下で働いていたら大変な事になった
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58 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:44:48.33 ID:sgsQ5Qjt0
右?
65 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:59:48.95 ID:H7gVIJ/10
>>58
そそ。「遅い車は追い越し車線に避ける」を反射的にした。
この「右」がこの後の状況を悪化させていくのよ。
月明かりに照らされたランサー4ドアセダンは車の前と後ろの部分がぺっしゃんこに潰れていて、軽のワンボックスみたいに「まんまるい形」に成り果てていた。
ついでにタイヤも1個どっかに消えていた。
どうやら車はコマのように回転しながら右に連続して衝突したようだった。
66 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:10:51.55 ID:t7/GswGR0
((((;゜Д゜)))
64 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:58:20.01 ID:RqTr+CtIO
右ってことは対向車線に突っ込んだの?
67 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:12:53.16 ID:H7gVIJ/10
>>64
この高速は片側2車線で中央分離帯にはガードレールがある。
よって反対車線には行かなかったのね。
俺はフラフラをした足取りで呆然と周りを見渡していると道路の200mくらい前の方にさっきのトラックが止まっていた。
トラックは左端に車を止めていたが運転手のおっちゃんが俺に気づくと「おーーい!大丈夫か〜!?」と窓から顔を出し手を振っていた。
俺「だ、、大丈夫で〜す・・・(たぶん)」と力なく返事をしたその瞬間、俺は背筋に何か悪い気配を感じた。
69 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:21:08.82 ID:H7gVIJ/10
その時点で俺の車は電気系統が全て息絶えておりハザードランプすら付かない状態だった。
免許を持っている人なら「暗順応」という言葉を知ってるかもしれない。
明るい所から急に暗い所へ行くと視力が著しく低下し、その回復に時間が掛かる、というものである。
あろうことか、明るいトンネルから出た真っ暗な道の先には俺の車が真っ黒なトカゲのように寝そべっていた。しかも このトカゲ足が一本取れているので全く動く気配すらない。
これはとてつもなく危険な状態であった。
70 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:27:08.83 ID:RqTr+CtIO
やべぇ状況だな…
二次被害起きたか?
71 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:27:14.97 ID:WURel+sV0
三角板と発煙筒は使えなかったの?
右?
65 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:59:48.95 ID:H7gVIJ/10
>>58
そそ。「遅い車は追い越し車線に避ける」を反射的にした。
この「右」がこの後の状況を悪化させていくのよ。
月明かりに照らされたランサー4ドアセダンは車の前と後ろの部分がぺっしゃんこに潰れていて、軽のワンボックスみたいに「まんまるい形」に成り果てていた。
ついでにタイヤも1個どっかに消えていた。
どうやら車はコマのように回転しながら右に連続して衝突したようだった。
66 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:10:51.55 ID:t7/GswGR0
((((;゜Д゜)))
64 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 22:58:20.01 ID:RqTr+CtIO
右ってことは対向車線に突っ込んだの?
67 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:12:53.16 ID:H7gVIJ/10
>>64
この高速は片側2車線で中央分離帯にはガードレールがある。
よって反対車線には行かなかったのね。
俺はフラフラをした足取りで呆然と周りを見渡していると道路の200mくらい前の方にさっきのトラックが止まっていた。
トラックは左端に車を止めていたが運転手のおっちゃんが俺に気づくと「おーーい!大丈夫か〜!?」と窓から顔を出し手を振っていた。
俺「だ、、大丈夫で〜す・・・(たぶん)」と力なく返事をしたその瞬間、俺は背筋に何か悪い気配を感じた。
69 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:21:08.82 ID:H7gVIJ/10
その時点で俺の車は電気系統が全て息絶えておりハザードランプすら付かない状態だった。
免許を持っている人なら「暗順応」という言葉を知ってるかもしれない。
明るい所から急に暗い所へ行くと視力が著しく低下し、その回復に時間が掛かる、というものである。
あろうことか、明るいトンネルから出た真っ暗な道の先には俺の車が真っ黒なトカゲのように寝そべっていた。しかも このトカゲ足が一本取れているので全く動く気配すらない。
これはとてつもなく危険な状態であった。
70 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:27:08.83 ID:RqTr+CtIO
やべぇ状況だな…
二次被害起きたか?
71 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:27:14.97 ID:WURel+sV0
三角板と発煙筒は使えなかったの?
72 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:33:04.45 ID:H7gVIJ/10
>>ふ、ぬかしおるw。しかし現実ってのはもっと怖いんだぜ?w
悪い気配は「後続車」だった。
夜の高速道路の右車線を走る車は多分120km/h以上は出しているだろう。
トンネルの奥から「ぅぉぉぉおおおおおーーーーん!!!」と後続車のエンジン音が近づいて来ていたのだった。
俺は身の危険を感じ、すぐさまガードレールによじ登った。
後続車は俺の車の直前で その存在に気づき、俺の車のすぐそばギリギリをかすめ衝突を免れた。
がしかし、急ハンドルが祟ったのか今度は逆方向に向きを変えキキキーーーー!っというスキール音を上げながら蛇行し続け最終的にはゴッシャーンン!と右のガードレールに激突してその動きを止めた。
俺はその様子を目の当たりにして一気に全身から血の気が引いた。
このままでは大惨事になってしまう。何とかしなければ・・・。
73 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:41:21.21 ID:H7gVIJ/10
そうだ!!発炎筒が助手席の下にあった筈だ。あれを点けて後続車に危険を知らせよう!
しかし発炎筒を入手するには再び車道に降りて、あのグシャグシャの黒いトカゲ(車)の中に入らなければならない。
もしも車の中で発炎筒を探している時に、さっきみたいな車が衝突してきたら・・・
俺は間違い無く、死ぬ。
そんな葛藤が頭の中でずっとグルグル回っていたが気が付くと俺は再び車道へ降り、あの黒いトカゲへと向かって行った。
74 :名も無き被検体774号+:2012/03/01(木) 23:48:36.21 ID:H7gVIJ/10
心臓のドクドクとした鼓動が、こめかみを伝うのがはっきり分かる。
緊張し過ぎてさっき食べたラーメンと肉まんが胃から飛び出してきそうだ。
車に駆け寄り汗でびしょびしょの手でドアを開ける。
ギ・ギ・ギ・・・
車内は荷物が滅茶苦茶に散乱していた。
携帯電話の明かりを頼りに発炎筒を見つける作業は困難を極めた。
無い・・・発炎筒が見つからない。
その時また一台の後続車が近づいて来た気配に気づき、慌てて車外に逃げ出すと後続車は俺の顔の横を猛スピードでかすめて行った。
76 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:01:31.25 ID:zZtEBpyd0
その後続車は、あろうことか先程から前方に止まってた、あの親切なトラッック目掛けて突っ込んで行ってしまった。
ゴワッ・シャーーーーッン!!
この後続車、「ハイエース」といってワンボックスタイプなのだが車の前の部分が極端に短く、衝突した際のダメージが普通車に比べやや大きいタイプの車だった。
しばらくしてハイエースの運転席から「たぁすけてくれーーーっ!」という悲鳴が聞こえてきた。
どうやらハンドルに体が挟まれて身動きが出来なくなっているようだった。
俺は極度の緊張と絶望で大量の嘔吐物をビチャビチャと撒き散らした。
ラーメンと肉まんが変わり果てた姿で戻って来た。
もはや素人ではどうしようもないレベルの事故の域に達してしまったのであった。
77 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:06:40.06 ID:AqwauoMn0
考えただけでもぞっとするな・・・
78 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:07:41.54 ID:xLQOpReF0
ニュースになりそうな事故だな
((((;゚Д゚)))))))
79 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:12:04.90 ID:zZtEBpyd0
今更ながらに我に返った俺は携帯で119番に通報した。
119「はい、119番です。どうされましたか?」
だが口元が震えて声が出ない。やっとの思いで喋ろうともまともな会話が出来ない。
「助けて!」とか「車が大変なことに!」とか「人が車に挟まって」とかしか断片的にしか喋る事が本当に出来ないのだ。
そんな時、またもや一台の後続車が俺の体の真横を猛スピードで駆け抜けたかと思うと、左のガードレールにガガガガガッ・・ガアガガァァァ・・と火花を散らしながら激突した。
俺「あばばばばば・・・もうやめてぇぇぇぇーーー!!(涙&ゲロ)」
そう叫ぶと、先程切った筈の携帯に119番から折り返し電話が掛かって来てくれた。ながら
80 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:17:15.39 ID:4I46xVOX0
ここまで5台…
なんてこった
81 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:21:21.40 ID:zZtEBpyd0
119番
「大丈夫ですか?!運転手さん。あなたの現在地はもう特定しましたので ご安心ください!!」
GPSも無い時代に どういうシステムでこの現場が分かったのか、今でも謎である。
程なくして事故現場には パトカー、消防車、救急車、特殊車両が数台ずつ、合計10台以上の緊急車両が大集結した。
それは さながらテレビでやってる「交通機動隊24時!」の映像そのものの地獄絵図が目の前に広がっていた。
俺は「ああ、赤いランプがぴかぴか光って・・なんか綺麗だ・・」
などと、ぼんやり強制現実逃避を味わっていた。
これから2時間。N自動車道上り線は完全通行止めとなったのである。
83 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:25:11.97 ID:AkjEUrLh0
>>81
なんで特定出来たんだろう?
トラックの運ちゃんが通報したとしても>>1だとは分からないよね。
携帯の基地局から割り出したにしては早いような…。
85 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:27:31.57 ID:djuMmz/m0
>>83
従兄弟が高速で働いてるけど常に監視してるって言ってたからカメラに映ってたんじゃないかな
90 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:33:49.46 ID:AkjEUrLh0
>>85
なるほど。トンネルの出入り口付近ならカメラもあるか。
91 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:39:44.30 ID:zZtEBpyd0
>>85
が正解! すげー!
82 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:23:42.59 ID:Yo30E1+P0
これで帰ったら上司待ってるんだろ
胸熱すぎるw
88 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:30:21.43 ID:zZtEBpyd0
俺を含む事故関係者は救急車やパトカーに乗せられ最寄りの高速機動隊駐在所へ移送された。
取調室で各人、実況見分が行われた。
これには1時間を要した。
俺は交通刑務所行きを覚悟した。
ああ・・・、もう人生全て終わりだと。会社もクビ。
今後はその償いに全てを捧げなければならない・・・と。
しかし警察官のその後の発言は意外なものであった。
警察官
「えー・・・。今回の事故関係者の皆様、よく聞いてください。」
事故関係者達
「ざわ・・・ざわ・・・。」
87 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:29:29.49 ID:IYFXd4Tp0
気になったんだけど、最初のトラックにはぶつかったの?
ぶつかってないなら、後から後続車にぶつけられた運ちゃんは本当にかわいそうだね。
91 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:39:44.30 ID:zZtEBpyd0
>>87
良いポイントに気が付いたね。これは大きな誤算だったよ。
警察官
「簡易実況見分の結果ッ!全員、自損事故としますッ!
因みに、一番の加害者は・・・トラックに追突したハイエースさんです!
あ、ハイエースさんはさっき油圧カッターの特殊車両で無事に救出され病院に搬送されたようです。テヘペロ。」
どういうことだってばよ!?
つまり、最初にトラックに衝突していた、と思っていたのは俺の勘違いであり、衝突していなかったのだ。
また、俺の車に接触した車はゼロ。
5台にも及ぶ大事故で最大の加害者は「前方不注意」のあのハイエースの運転手だ、(法的には)というのである。
97 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:46:44.31 ID:zZtEBpyd0
深夜3時。
俺は恐る恐る事故状況の報告をA所長にするべく電話をした。
こんな深夜に電話に出るかどうか疑問だった。というか大迷惑を発生させてしまった事に半端ない緊張が走った。
以前、営業車のバンパーに傷を付けただけでゲンコツを食らった事を考えると今回はキン肉バスターを100回食らってもおかしくは無い。
ところが所長はすぐに電話に出てくれて、またその反応は意外なものだった。
92 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:41:20.47 ID:pKj+HmnD0
死人とか重傷者は出なかったってことか?
そうじゃないと後味悪すぎるだろうし。
101 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 00:55:11.93 ID:zZtEBpyd0
>>92
奇跡的に皆軽症!
A所長は俺の話をただ黙って聞いてくれていた。
その後「体は本当に大丈夫だったんだな?」と聞いてきたので「はい」と答えると
「分かった。今からすぐそっちへ行くからゆっくりしていろ」と言ってきた。
その声に怒りは全く感じられず、むしろ安堵にも似た優しささえ感じられた。
それと俺はもう一つしなければならないことがあった。
俺自身の「身元引受人」を呼ばなければならなかった。
通常これは肉親がやるのだが当時両親との確執があったおれは頭を悩ませた。
106 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:05:34.34 ID:zZtEBpyd0
俺はダメもとで当時付き合っていた彼女にメールをした。
するとすぐに電話が掛かって来て二つ返事で迎えに来てくれると言い俺の体を泣きそうな声で心配してくれた。俺も泣きそうになった。
1時間後、先に来てくれたのはA所長だった。
所長の自宅からの距離を考えると有り得ない速さだった。
所長の顔は相変わらずいつのもしかめっ面だったが
「あんまり無理するなよ」
というと途中のコンビニで買って来てくれたのであろう肉まんを俺に差し出した。
「無理をさせたのはアンタじゃんかよーーーーーっ!!」と「日常」のみおちゃんばりの突っ込みを入れたくなったが少し嬉しくて我慢した。w
108 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:08:19.32 ID:puMkQHFEO
ムチが強いせいで米粒がアメに感じるwww
111 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:09:23.87 ID:pKj+HmnD0
まぁ死者だ、後遺症が残る重傷者がいなかったことだけは、マジよかったな。
普通高速とか大惨事確定コースだし。
114 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:16:35.39 ID:zZtEBpyd0
その後、しばらくして彼女が到着した。
彼女は表の駐車場に停めてあった俺のグシャグシャの車を見て、実は本当はもう俺はもう死んでしまったんじゃないか?と真剣に思ったらしい。
彼女をアヤとしよう。アヤは俺の一つ年下。
慎重150cm のちょっとぽっちゃり巨乳であまりしゃべりが上手じゃない女の子だった。
いつも「あたし、ばかだからねぇww」が口癖だった。
そんな彼女とA所長が対面した時、アヤは意外な対応を見せた。
115 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:17:21.43 ID:Yo30E1+P0
wktk
113 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:12:26.83 ID:4I46xVOX0
所長が来た時点で何時になってたん?
117 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:22:05.32 ID:zZtEBpyd0
>>113
もう朝の4時になろうかとしていたよ。
アヤは普段はいつも「ふにゃ〜」としているのだが、A所長が俺の上司である事を知ると凛とした表情で、背筋をピンと伸ばし
「い、いつも俺さんがお世話になってますっ!!」
と饒舌に挨拶をかましたのだった。
いろいろあって今日も落ちるけどいい?
119 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:23:57.53 ID:2nkgQhTmO
>>117
だめ
126 :名も無き被検体774号+:2012/03/02(金) 01:35:05.24 ID:zZtEBpyd0
>>119
分かりました。ではもうちょっと続くんじゃ!w
所長は「んん!?今時珍しく謙虚で礼儀正しい子だな。お前とは大違いじゃないか!!がっはっはっは!!」
と、所長は初めて俺の前で大笑いをした。(所長は既婚者なので寝取られルートは無いよ!w)
また、内向的なアヤの初めて見せた「外交的な真面目な一面」だった。
この時、なんとなく「ああ、この人なら結婚しても良いな…」と感じた。
アヤもまた差し入れと言って肉まんを持ってきてくれていた。w(肉まんもういいよーーーー!!いらねーよーーーーww!)
その後、所長のおごりでファミレスで飯を食って分かれた。
朝の5時近く。もう空はすっかり白くなり始めて来ていた。
>>次のページへ続く
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