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母親の不倫相手に家を乗っ取られた
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141 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:16:01。51 ID:QTEktAVc0
この、包丁ぶっさし攻撃で味をしめたようで、ヤマダはこの後 家の破壊工作を進めていくようになった。

この家は、父親と母親が夫婦だった頃に買った家で、名義は母親のものだった。

ヤマダにしてみれば、ただで家を手に入れたようなもの。

ってか、おそらく人のものだし思いいれも無いし、どうにでもしていい、って気持ちだったんだと思う。


142 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:18:01。90 ID:QTEktAVc0
ここでようやく、逃げ回る母親が再び登場するんだが。

ヤマダの圧迫攻撃から逃れ、母親が家の様々なところに逃げると、ヤツは家を攻撃するんだ。

母親は自分の持ち物だから、家を攻撃されるとヤマダの前に出て行かざるを得ない。

ドアをガタガタしたり蹴ったり殴ったり、雨戸をガタガタ蹴ったり殴ったり、家のありとあらゆる場所で大暴れした。


143 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:20:46。59 ID:QTEktAVc0
それも、夜の21時ごろから近所が寝静まる23時頃までに及ぶ。

しまいには、母親の車に乗り込んで、夜中にクラクションを鳴らし続けたりもした。

もう、マジキチとしか思えなかった。

ってか、近所迷惑だし、恥ずかしいし、大事な財産壊されて悔しいし、恐怖だし、で、なんかもう、どうにかなりそうだった。

この頃の大暴れで、1の部屋のドアは破壊された。


144 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:22:29。07 ID:QTEktAVc0
母親も、多分同じ感情を抱いていたと思う。

まあ、それでも愛してたんだろうから、1とはまた違う感情だったんだろうが。

世の中には、だめ男ばっかり好きになる女ってのが存在するが、まさか1の母親がその部類だったとは、本当にびっくりだったよ。




145 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:25:28。07 ID:QTEktAVc0
そして遂に、大きな事件が起こった。

その日も、おそらくヤマダの元家族のことについて揉めていたんだと思う。

母親の話によると、ヤマダの口から元家族に対して、今現在行っている嫌がらせをやめるように説得して欲しい。と頼むのだが、ヤマダは「それはできない」と泣いてばかりで、行動しないのだそうだ。

結局、二股男によくある心理状態で、「どっちも大事」だったんだと思う。


147 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:29:15。74 ID:QTEktAVc0
とにかく、かなり大きなケンカで、1も階段でスタンバイしていた。

なんとなく、いつもと違う、異様な空気も感じていた。

一度「ドターン!」と大きな音がした。

母親の声は尋常ではない興奮状態だった。

でも、これくらいの音ではまだ行かない方がいいかもしれない、と一瞬躊躇った。

次の瞬間、母親の叫び声が聞こえてきた。

「痛い!!痛い痛いーーーー!!!!」

今まで一度も聞いたことの無いような、叫び、というか、悲鳴だった。


149 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:31:17。59 ID:QTEktAVc0
1は、一瞬躊躇った自分を後悔しながら、階段を転げ下りた。

それに重なって、

ヤマダ「おーい!1−−!ちょっと来てーー!!」

ヤマダが1を呼ぶなんて、今まで一度もなかった。

おかしい。

無我夢中で、二人の下へ駆け込んだ。


150 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:33:19。49 ID:QTEktAVc0
目に飛び込んできたのは、仰向けに横たわる母親の姿と、電話機を握り締めるヤマダ。

それから、

母親のお腹からあふれ出した鮮血だった。


151 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:35:56。45 ID:QTEktAVc0
1「うぇぇぁああああああ!!!!・・・わぁぁああ!!!!・・・・なにいぃぃぃ!!!!」

みたいな感じで叫んだと思う。

母親のお腹を見た瞬間、お腹がキュウッって締め付けられた。

体中が、カッと熱くなった。

1「なに!?なにがあったの!?」

パニックだったが、なんとか母親を助けなければ、と思った。


152 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:37:46。21 ID:QTEktAVc0
1「き・・救急車!救急車呼ばなきゃ!!」

1は、いまだに電話を握り締めているヤマダに叫んだ。

母親は、黙ってはいるが、意識は はっきりしていた。

どうにかして確認したんだと思う。が、良く覚えてない。

ヤマダは、1が叫んでも動かなかった。

ようやく、ヤマダが握り締めている電話に気が付いた。

1「だれ?」


153 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:39:28。02 ID:QTEktAVc0
答えないヤマダに、もう一度叫んだ。

1「だれ!?早く切ってよ!!」

ヤマダ「切れない。1、切って。」

何をわけのわからないことを言っているんだ、と思いながら、まずは相手を確認して、今の状況を伝えようと思って、ヤマダから受話器を受け取った。




155 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:41:56。17 ID:QTEktAVc0
1「もしもし・・・。」

相手「亜kぁvまえヴぉあえrmgbじゃdfgj」(1がパニクっていて言葉が理解できない)

1「すいません。切ります。今・・」

相手「jまえりおgじゃえrkぃじゃgぼえvm」(相変わらず理解できない)

1「あの・・・」

相手「vまえろいgじゃえrgじゃおり」(だめ、無理。畳み掛けんな。わかんね。ブチッ)

1「もう切ります!今、人が死に掛けてるんですよ!!」

相手「そんなの、私には関係ない!!」(しね!!!)


158 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:45:12。61 ID:QTEktAVc0
相手は、ヤマダの元家族だった。

母親は、おそらく目の前でヤマダの口から元家族を説得させようとしたのだと思う。

だがしかし、母親の願った通りにはならなかった。

なにしろ、母親が血まみれで倒れてるのに、それでも、元家族と繋がっている電話を切れなかったんだから。

母親は、それに耐えられず、自ら包丁でお腹を刺した。


160 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:48:18。71 ID:QTEktAVc0
やべー。なんか、身震いが止まらん。もちょっと・・。


こんな状態なのに、ヤマダは元家族を切ることも出来ず、目の前で倒れている母親を助けることも出来ず、ただ呆然と突っ立っていた。

有無を言わさず受話器を叩きつけて静寂を取り戻した。

1は、すぐにでも救急車を呼んで、病院まで運ぼうと主張したが、意識がはっきりしている母親を見て、ヤマダはとんちんかんな発言をした。

「病院連れてくの?大丈夫なんじゃない?」

あほ、しね、かす


162 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:53:45。12 ID:QTEktAVc0
猛然と抗議をしたら、ヤマダも引き下がった。

病院に電話をさせて、救急車よりも早く行ける、車で母親を連れて行くことにした。

無事、救急受付?で治療をしてもらい、入院の手続きまで完了した。

大事には至らず、命にも別状はなかった。

ただ、母親の精神が完璧に参ってしまった。

ベッドに寝かされている間も、ずっと「死んでやる死んでやる」と呟き続けてた。

看護師に、鎮静剤を注射してもらって、眠りに落ちるまでずっと。


165 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/10(木) 23:59:08。02 ID:QTEktAVc0
母親をこんなに追い詰めたヤマダが本当に憎くて憎くて堪らなかった。

死ねばいいのに。って、本気で思った。


それに、母親を助けられなかった自分も悔しかった。

あの時、躊躇わないで、もう少し早く様子を見に行ってれば、こんなことにはならなかった。

あの一瞬が、今でも悔やまれる。

どうしたら母親を助けられるんだろう。ほんとに、わかんなかった。


母親の精神状態が心配だったので、ヤマダにはしばらく来ないで欲しい、と、看護師に伝えた。

それから、父親も単身赴任先から呼び出してしまった。

頼れる大人が、他にいなかった。心細くて、死にそうだった。

父親にしたら、迷惑な話だったと思う。

でも、何も言わずに駆けつけてくれた。

いつも安全運転で、法廷速度以上出したことの無い人が、物凄い飛ばしてきてくれた。


166 名前:ローカルルール変更議論中@VIP+ 投稿日:2009/09/11(金) 00:03:15。46 ID:OtNLhzv+0
事故ったりすると、前後の記憶が飛ぶって言うけど、事故じゃないけど、あんなに衝撃的なことだったのに、どうやって家まで帰ったかとか、母親がいない間どうやって生活してたのかとか、ヤマダがどこにいたのかとか、殆ど記憶に残ってない。

母親の入院は、それほど長くはなかったような気がする。

一人でいる時間が取れたことで、母親の精神状態もかなり落ち着いたみたいだった。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:すっきりした話, マジキチ, 修羅場・人間関係,
 


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