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HIVの彼女と俺の話
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50 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:39:18.84 ID:2XgQnOVE0
ファミレスに寄って夕食をすませて、女子2人を自宅近くまで送り俺とアツシも家に帰った
楽しかったけどものすごく疲れていた
慣れない女子との夏フェスだったし、1日中騒いだからやっぱりすごく疲れた
今日はありがとう!と、3人にメールを一斉送信で送った
今と違ってラインなんてなかったし、個別で送るのも面倒だったから一斉送信で送ったら、これがきっかけで、4人で連絡を取るときのデフォにいつの間にかなっていた
51 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:39:51.98 ID:2XgQnOVE0
『みなさん、再来週の土曜日はあいてますかぁ?ピクニックに行こう!』
と、誰かが発信すれば、他3人が
『賛成!』
『いいねぇピクニック!!!』
というように、俺たち4人はすごく仲良くなっていったんだ
ラインがある今はグループトークなんて当たり前だと思うけど5年前のこの当時に普通のメールでこういう連絡の取り方をしているのは稀だったんじゃないかな?
全員が全員に一斉送信だから携帯が鳴りっぱなしなんて事も多々あったけどw
56 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:42:01.70 ID:IV9YmpjK0
>>51
バイトあがりに何十件もたまってたりするよなwww
58 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:43:15.46 ID:2XgQnOVE0
>>56
そうそうw
新着67件とかw
ファミレスに寄って夕食をすませて、女子2人を自宅近くまで送り俺とアツシも家に帰った
楽しかったけどものすごく疲れていた
慣れない女子との夏フェスだったし、1日中騒いだからやっぱりすごく疲れた
今日はありがとう!と、3人にメールを一斉送信で送った
今と違ってラインなんてなかったし、個別で送るのも面倒だったから一斉送信で送ったら、これがきっかけで、4人で連絡を取るときのデフォにいつの間にかなっていた
51 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:39:51.98 ID:2XgQnOVE0
『みなさん、再来週の土曜日はあいてますかぁ?ピクニックに行こう!』
と、誰かが発信すれば、他3人が
『賛成!』
『いいねぇピクニック!!!』
というように、俺たち4人はすごく仲良くなっていったんだ
ラインがある今はグループトークなんて当たり前だと思うけど5年前のこの当時に普通のメールでこういう連絡の取り方をしているのは稀だったんじゃないかな?
全員が全員に一斉送信だから携帯が鳴りっぱなしなんて事も多々あったけどw
56 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:42:01.70 ID:IV9YmpjK0
>>51
バイトあがりに何十件もたまってたりするよなwww
58 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:43:15.46 ID:2XgQnOVE0
>>56
そうそうw
新着67件とかw
52 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:40:28.72 ID:2XgQnOVE0
それから俺とアツシが大学を卒業するまでの2年間、事あるごとに集まった
誕生日を祝ったり、旅行に行ったりもした
妻夫木と柴崎コウのオレンジデイズ的なキャンパスライフと言ってもいいかもしれないw
アキとミホは同じ女子大
俺とアツシは別大学だったからそんな頻繁に集まったりはしてないけど
だいたい月に2回は集まって飲んだりどこかへ行ったりしてたかな
この頃には俺の女性不振もすっかり引っ込んでいたと思う
53 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:09.68 ID:2XgQnOVE0
カラオケやボーリングはもちろん、スノボーに海水浴。遊びという遊びはやりつくした
フェスももちろん行った
これが本当の仲間なんだな。って、素直に心の底から思える4人組だった
しかも4人が4人とも彼氏彼女が居ないという、傍から見たら不思議な集まりだったと思う
実は居たのかは、それとも本当に居ないのかは分からないけど
春から俺とアツシは就活をしていた
と言いつつも俺は家がやっている会社を継ぐ予定だったしアツシも家を継ぐことになったから、就活という就活はなかったかな
東京の実家暮らしの大学生で実家の会社を継ぐって言うと、なんか変な罵声浴びそうだけどw
54 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:47.85 ID:2XgQnOVE0
アキとミホが大学4年になって、俺とアツシが社会人になっても予定さえあれば飲んだりしていた
さすがに遠出する回数は減ったけど月に2回くらいは集まっていたと思う
ミホは実家暮らしだし地元がこっちだから、地元で就活をしていたし卒業して就職しても今まで通り集まることはできる
けど、アキは実家が岡山で就職は地元ですると決めていたらしい
いつも通りに4人で飲んでいるときに突然そう打ち明けられたから、その時はものすごく驚いた
驚いたけど、これが大人になるって事なんだな…と無理やり悟ったのを覚えてる
55 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:50.45 ID:UVCPxKLN0
こういうのいつも読んでて思うんだが、昔の会話とかおぼえてるものなの?
とかいいつつ読むの好きなんだけどね。
57 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:42:36.31 ID:2XgQnOVE0
>>55
覚えてる
俺が特別かもしれないけど
小学生の運動会の時の会話とかも結構覚えてたりする
59 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:43:56.28 ID:2XgQnOVE0
めでたい事にアキもミホも無事に内定をもらって、卒業までの間は変わらずに沢山遊んだよ
この先4人で集まるのも難しくなってしまうと考えると胸が締め付けられるように辛かった
俺の今までの人生の中でも、これからの人生の中でも、濃くて色あせない一生忘れることが出来ない時間はこの4人での時間だったし、他の3人も同じように感じてくれている
少なくとも俺はそう感じていた
60 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:44:40.76 ID:2XgQnOVE0
楽しい期間はあっという間に過ぎる
いよいよ東京で集まれる最後の日が来た
丁度今くらいの時期かな、3月の中旬から下旬だった気がする
さみしくなるから最後っぽくしたくないというアキの要望で、普通に居酒屋に入って飲むことにしたんだ
始めのうちは4人とも普通に和気藹々と話していたんだけど、ある時急にミホがヒックヒック泣き出しちゃって汗
それを期に全員もらい泣きで大号泣した
居酒屋のスタッフさんが心配してくれて、おしぼりを何回も何回も交換してくれたのを覚えてる
あの居酒屋の店員さんに今もう一度会いたいなw
61 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:45:27.58 ID:2XgQnOVE0
「これで終わりじゃないから!俺たちはきっとお爺ちゃんお婆ちゃんになっても友達。」って、アツシが言ってたのを鮮明に覚えてる
アツシ…マジでイケメンw
アキは次の日の10時の新幹線で東京を出発する予定
終電ギリギリまで飲んで普通にバイバイした
3人で新幹線見送るよ!と、言ったけど「いや、最後じゃないから…大丈夫!余計に悲しくなっちゃうからさっ」と言うアキに、俺たち3人は何も言えなかった
アキがそうして欲しいと言うのならそうするしかないから
62 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:46:35.65 ID:2XgQnOVE0
久々にこんなに泣いたなwってくらい目を腫らして帰った
寂しさもあったけど、それよりもアキへの応援の気持ちで胸がいっぱいだった
皆こうして大人になっていくけど、俺たちの間柄が疎遠になるような事はないだろうと確信していたし、いつサプライズで岡山に行こうかなぁと考えていたくらいだった
次の日の朝、携帯電話の着信音で目が覚めた
いつの間にか眠ってしまっていたらしい
着信はミホからだった
メールではなく電話。珍しいな…なんて思いながら電話に出ると
「もしもし?おはよう!今は家?どこにいるの?」
64 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:47:55.67 ID:2XgQnOVE0
ミホは物凄く慌てている様子だった
俺「おはよう。どうしたんだよ、そんなに慌てて」
ミホ「アキに何の相談も無しにこんな事言っていいのかすごく迷ったんだけど…」
俺「ん?なんの事?」
ミホ「アキには黙っててほしいって言われてるし…」
65 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:48:47.95 ID:2XgQnOVE0
ミホ「アキ…、アキね…俺君の事がずっと好きだったんだよ」
え?
言葉が出なかった。
全く予想してなかったミホの発言に頭が真っ白になった。
いやいや…、そんな訳ないでしょ!とか、そうやって言い返すことすら出来なかった
無言。
ミホ「何、黙ってるの!時計見て!今何時?時間ないよ!早く東京駅向かってあげて!!!!」
ミホの言葉に慌てて時計を見たら9時15分
バイクかっ飛ばせばなんとか間に合う時間
俺「ミホ…、ありがとう」
ミホ「うん。…頑張って!」
67 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:49:47.03 ID:2XgQnOVE0
俺は何も考えずにただ財布と上着だけ持ってバイクに跨り東京駅を目指した
ミホから言われなければ気が付きもしなかった
女性恐怖症であった俺が女性の淡い気持ちになんて気が付くはずがない
ドキドキしながら東京駅に全速力で向かう自分に対しても、ある事を思い始めた
俺はアキの事が好きだったのかもしれない…。
自分でも全く自覚してなかった。
あとあと聞くと、ミホとアツシからしたらずーっと気が付いていたらしい
俺とアキが、お互いがお互いを意識し合っていた事に
俺の、約5年ぶりの恋だった。
>>次のページへ続く
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