単身赴任先から家に戻ると知らない男性用T字カミソリと使用済みのアレが
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88 :61:2006/05/13(土) 13:42:04 0
ボタン操作していると、元妻が洗い桶の水を俺にぶっかけた。
「プライバシーの侵害よ」
そう言った元妻の顔はよく見てない。
この瞬間に理性の全てが吹飛んだからだ。
携帯を放り投げると、立ち上がり元妻の髪を掴み、床にねじ伏せた。
「そんなに見せたくないのか!ならこのまま死ぬか?」
そう怒鳴りつけ髪を掴み顔を持ち上げると、元妻の両目から大粒の涙が零れ落ちた。
「殺したいなら殺して!」
そう言った元妻の目には俺が映っていた。
それを見た俺は、かろうじて理性を取り戻し、「濡れたからシャワー浴びなおす」と言ってバスルームに行った。
89 :61:2006/05/13(土) 13:55:14 0
バスルームでシャワーを浴びながら涙が幾つもこぼれた。
「何で?どうして?」頭の中を幾つもの疑問が駆け巡った。
考えても仕方が無い、そう思えるまでの時間がどれだけだったのかわからないが、とりあえずバスルームを出て、鏡の前に立った俺の顔は、酷く醜く見え、鏡を叩き割りたい衝動に駆られ、次の瞬間には、鏡は粉々に砕けていた。
棚にある化粧瓶やらムースやらスプレーを床に叩き付け、トイレットペーパーや生理用品を引っ張り出し、バスルームの扉を蹴りつけ変形させた。
ひとしきり暴れ回り、気が済むと着るものが無い事に気が付いた。
引っくり返した脱衣籠の中から昨日着ていた多少汗臭い下着を取り出していた時、決定的なあるものを見つけた。
90 :名無しさんといつまでも一緒:2006/05/13(土) 13:56:02 0
ドキドキ・・
ボタン操作していると、元妻が洗い桶の水を俺にぶっかけた。
「プライバシーの侵害よ」
そう言った元妻の顔はよく見てない。
この瞬間に理性の全てが吹飛んだからだ。
携帯を放り投げると、立ち上がり元妻の髪を掴み、床にねじ伏せた。
「そんなに見せたくないのか!ならこのまま死ぬか?」
そう怒鳴りつけ髪を掴み顔を持ち上げると、元妻の両目から大粒の涙が零れ落ちた。
「殺したいなら殺して!」
そう言った元妻の目には俺が映っていた。
それを見た俺は、かろうじて理性を取り戻し、「濡れたからシャワー浴びなおす」と言ってバスルームに行った。
89 :61:2006/05/13(土) 13:55:14 0
バスルームでシャワーを浴びながら涙が幾つもこぼれた。
「何で?どうして?」頭の中を幾つもの疑問が駆け巡った。
考えても仕方が無い、そう思えるまでの時間がどれだけだったのかわからないが、とりあえずバスルームを出て、鏡の前に立った俺の顔は、酷く醜く見え、鏡を叩き割りたい衝動に駆られ、次の瞬間には、鏡は粉々に砕けていた。
棚にある化粧瓶やらムースやらスプレーを床に叩き付け、トイレットペーパーや生理用品を引っ張り出し、バスルームの扉を蹴りつけ変形させた。
ひとしきり暴れ回り、気が済むと着るものが無い事に気が付いた。
引っくり返した脱衣籠の中から昨日着ていた多少汗臭い下着を取り出していた時、決定的なあるものを見つけた。
90 :名無しさんといつまでも一緒:2006/05/13(土) 13:56:02 0
ドキドキ・・
93 :61:2006/05/13(土) 14:18:44 0
暴れ回った所為で、汚物入れがこけてしまい、中が飛び出ていた。
それは、さっき元妻が自分で言ったティッシュにくるまれた「使用済みのスキン」だった。
正直、もうどうでも良くなっていた俺は、衣服を身に付けると、テーブルに顔を伏せた状態の元妻に言った。
「悪いけど、かなり散らかしちゃったんで片付けといて」
バスルームから響いてきた色んなものの壊れる音を耳にしていたであろう元妻は、
「何で、自分でちゃんと片付けてよ!無茶苦茶して!」
「ああ、無茶苦茶したおかげで、イイモノも見つけたよ」
顔を起こし、俺の顔を睨み付ける元妻に対して、言葉を続けた。
「お前がさっき言ってた使用済み、誰のかわかんねーし、気持ち悪くて触れないんだ」
途端に元妻の顔色が蒼白になる。
「離婚届は、郵送で送っとくから役所に出しといてくれる?」
それだけ言うと、俺はスーツを身に纏った。
「そうそう荷物は、近日中に業者に取りに来させる。実家には適当に言っといて」
なるべく元妻の顔を見ないように それだけ言うと、俺は朝一番では無くなった新幹線に乗るために最寄駅に向かった。
95 :61:2006/05/13(土) 14:35:38 0
駅の公衆電話から会社に急用の為の休暇を告げ、新幹線に乗った。
新幹線は、色々と考えてると単身赴任先まではあっと言う間だった。
一度アパートに帰り、着替えて必要そうな印鑑や通帳を持って外出。
役所に行き、離婚届を貰いに行くと、住所が違うと断られた。
そして、丁寧に保証人の件や印鑑の件について教えてくれた。
一つ賢くなったと思いつつ、時間を確認して銀行へ。
まあ色々とメンドクセイと思いつつ、手続きなどをこなしていく。
動いている間は、何も考えずに済むので気分的には楽だった。
アパートに帰ると、元嫁から留守電。
「ごめんなさい、許して下さい」
「ごめんなさい、離婚は嫌です」
延々と20件くらい入っていた。
97 :61:2006/05/13(土) 14:45:33 0
沸々と怒りがこみ上げてくるのを我慢して、言訳の留守電を聞いてると気分が悪くなってきた。
吐気があるが、吐く物は無く、昨日の晩にファミレスで食事して以来、何も食ってないことを思い出した。
が、食欲は無いので、とりあえずテレビをつけて横になってると、電話が鳴った。おそらく元嫁だろうと思い電話を取ると、その通りだった。
「本当にごめんなさい、二度としないので許して下さい」
「じゃあ、相手の住所と電話番号教えろ」
「それだけは許して。他の事なら何でもするから」
「何でもするなら離婚してくれ」
「そんな酷い事を言わないで」
かなりウザクなってきたので、電話を叩き切った。
98 :名無しさんといつまでも一緒:2006/05/13(土) 14:50:22 0
さんざん罵っておいて決定的な証拠が出ると手の平を返したように哀願か。
しかもこの期に及んで間男を庇うとは。見下げ果てた女だな。
104 :61:2006/05/13(土) 15:00:29 0
電話を叩き切った後で、役所に言われた事を思い出し、こっちから元嫁に電話をかけた。
「とりあえず、何日か有給とったから明日ソッチ戻る」
「わかった、私も休むから話合いましょう」
話し合う事など何も無い、と心の中で思ったが、ループになるだけなので言葉にするのは止めた。
「じゃあ明日、デニーズに12時に」
それだけ言うと、電話を切った。
明日も早いな、寝なくっちゃ、そう思ったけど眠れなかった。
結局、テレビをぼんやり見ながら夜が明けるのを待った。
結論言うと、このまま別れるだけの話だけど、続き要る?
105 :名無しさんといつまでも一緒:2006/05/13(土) 15:01:52 0
>>104
>続き要る?
是非。
108 :名無しさんといつまでも一緒:2006/05/13(土) 15:02:25 0
>>104
おながいします
117 :61:2006/05/13(土) 15:37:57 0
翌日、昼前にデニーズにつくと、元嫁は既に来ていた。
「ごめんなさい、許して」
開口一番の元嫁の言葉にイラつきながらとりあえず店に入る。
平日の昼間に来た事は無かったけど、かなり混んでいた。
「で、住所と名前と電話番号は言う気になった?」
向かい合わせのテーブル席に着くと、俺はそう言った。
元嫁は、下を向きながら
「どうしても言わなきゃ駄目?」
「いや、別に無理にとは言わない」
もう離婚の意思は、固まってたので どう誘導するかを考えてた。
「俺と一緒に居ると、疲れるだろ?」
やさしく聞く。
「ううん、普段は優しいから。時々キレるのは怖いけど。」
追求されない事にほっとしたのか落ち着いて見えた。
「うん、そうだね。で、はっきり言うと今現在キレてるのわかる?」
笑顔で元嫁に言うが、目は笑ってない。
元嫁の顔が強張る。
123 :61:2006/05/13(土) 15:54:16 0
「これ以上、嫌になりたくない。別れよう」
俺がそう言うと、元嫁が何か言おうと口を開ける。
が、俺の言葉がソレヲ遮った。
「好きで一緒になった。その気持ちに嘘は無い。」
「嫌な思いを積み重ねてボロボロになるより、良い思い出を残して別れたい」
元嫁は、黙って、涙を落とした。
その涙の訳は、俺にはわからなかったが、元嫁は離婚に同意した。
協議離婚と言う事で、少ない財産は等分。
お互いの親には「性格の不一致、生活環境の違い」などと言って誤魔化した。
結局、間男の名前すら聞かず、浮気の真意も不明だ。
そして、その後に俺は会社を退職し、郷里に帰った。
今は、元嫁が何処で何をしているかも知らない。
全て事実なので、オチは全く無い。
拙い思い出話をご清聴ありがとうございました。
>>次のページへ続く
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