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幼なじみとの馴れ初め
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同級生は安心したような顔をした。


その日は途中まで、3人で並んで帰った。

香織はずっと、そいつと喋ってる。

俺は一言も口を利かなかった。

同級生と別れ、また二人きりになる。

いつもはずっと喋ってる香織が、珍しく一言も喋らない。

気になりながらも俺は、訳を聞く事が出来なかった。

そして香織との別れ際、「あんなに強く否定しなくてもさ・・・」

そう言うと香織は手も振らず、家に入って行った。



翌朝、門の前に香織は来なかった。

夕方も、駅の改札口にはいなかった。

気になった俺は、香織の家に行ってみようかと思った。

でもいざとなると、呼び鈴を押す勇気がなかった。

小学生の頃は躊躇なく、押すことが出来たのに。

下からただ、灯りのついた香織の部屋を見上げるだけだった。



翌朝俺は早起きをして、いつもよりも随分早くに家を出た。

家を出て行く先は、3軒隣の香織の家。

でも30分たっても40分たっても、香織は出て来なかった。

諦めて、学校に行こうかと思った時、香織の家の玄関が開いた。

出て来たのは、香織の母親。

「あら〜俊ちゃん・・・久しぶりねぇ」

俺は挨拶をすると、「香織ちゃんは?」とおばさんに聞いた。
「香織ねぇ・・・昨日から具合が悪いんだって・・・」

そう言うと2階の、香織の部屋の窓に目をやった。

「困った子よね〜・・・」

そう言うと俺の方を見た。

「そうですか・・・」

俺はそう言って頭を下げると、駅に向って歩いた。

香織がいない道は、とても寂しかった。



その日の夕方、俺は香織の家の前にいた。

ケーキ屋で買った、ショートケーキが入った包みを持って。

相変わらず、呼び鈴を押すのは躊躇した。

躊躇はしたが、でも思い切って呼び鈴を押す。

出て来たのは、おばさんだった。

「香織ちゃん・・・いますか?」

おばさんに尋ねると、「いるけど・・・お部屋から出て来ないのよね・・・」と、困った顔をした。

「そうですか・・・そしたらこれ、香織ちゃんに。僕が来たって、伝えて下さい。」

そう言って頭を下げ、立ち去ろうとした俺を、おばさんが呼び止めた。

「俊ちゃんの顔を見たら・・・元気になるかもね・・・」



俺は おばさんに続いて、狭い階段を上った。

5年生の時に上って以来。

でも、懐かしさに浸る余裕なんてなかった。

おばさんがノックしても、中からは何も反応がない。

「俊ちゃんが来てるわよ。開けるわよ!」

そう言っておばさんがドアを開けたのと同時に、「えっ?」と驚いた声が聞こえた。

完全にドアが開き、布団から顔だけだした香織と目が合う。

「ちょっと待ってよ〜!」

香織はそう言って布団にもぐるが、おばさんはお構いなし。

「さぁ、入って、入って。」

そう言って俺の背中を押すと、「ごゆっくり〜」と言ってドアを閉めた。



ただ立ち尽くす俺。

香織も布団を被ったまま、顔を出そうとしない。

そしてドアをノックする音。

おばさんがジュースとグラスをトレーに乗せて、部屋に入ってきた。

「あら俊ちゃん、立たされてるの?」と笑ってる。

「はい・・・そんなとこです・・・」

「香織に遠慮しないで、座っていいのよ。」

そう言うとおばさんは、クッションに目をやった。

「はい・・・」

俺は返事をすると、クッションの側に腰を下ろした。

「香織ちゃん!いい加減にしなさいよ!」

おばさんは布団の中の香織に、厳しい口調で言った。



「俊ちゃん、香織が出てこなかったらそのケーキ、おばさんに頂戴ね。」

そう言うとおばさんは、部屋から出て行った。


「ケーキとか・・・買って来てくれたの?」

おばさんが出て行くと布団の中から、香織が聞いてきた。

「あぁ」俺はそれだけ返した。

「ケーキ、食べたいけど・・・恥ずかしいよ〜」
布団から顔だけ出して、香織がそう言った。



「じゃ俺・・・帰るから。ケーキ食べて元気出して。」

俺が立ち上がろうとすると香織は、「待って!」と言って布団から出て来た。


でも次の瞬間、「キャッ」と言うと、ピンクのパジャマの胸元を隠し、前かがみにになった。

「帰るよ」

俺は立ち上がり、ドアノブに手をかけた所で、香織に腕を掴まれた。

「待って!一緒に・・・ケーキ食べよ・・・」



「ノーブラだから・・・あまり見ないでね。」

俺の正面に座った香織は、襟元を左手で抑えながら、俺にそう言った。

「上に・・・何か着たら」

そう言われて照れた俺は、そう言うのがやっとだった。

「そだね・・・」

香織は立ち上がると、薄いピンクのカーデガンを出し、それを上にまとった。

でもそれで無防備になった香織。


ケーキが入った箱を覗き込んだり、食べようと前屈みになった時に、チラリと胸元が覗く。

その都度俺は、目のやり場に困って、香織から視線を逸らした。

人の気も知らずに香織は、「おいしい」と嬉しそうな顔をした。


「昨日ね〜子供の頃の写真を見てたんだ〜」

ケーキを食べ終えると、香織はそう話した。

「ふ〜ん・・・」

「そしたらね〜俊ちゃんが水溜りで転んで、ベソかいてる写真が出てきたの〜」

「そんな事、あったっけ?」

「覚えてな〜い?3年生の時だったかな・・・ウチの庭で転んでさ〜」

「そうだっけ・・・」

「お母さんに服脱がされて、素っ裸なの!」

「嘘だ〜!」

「嘘じゃないよ!写真あるもん!」

そう言うと香織は、押し入れから古いアルバムを取り出し、俺の横に座った。

「ほら〜っ!これだよ〜」

確かに俺、素っ裸になってベソかいてる。

「ほらね。」

勝ち誇ったような香織の顔。

「こんな写真、いつまでも持ってんなよ」

「だって俊ちゃん、ベソかいて可愛いんだもん」

香織はそう言うと、その写真をまじまじと見た。



「香織ちゃんだって、面白い写真、隠してんじゃないの?」

「見たい?」

香織はそう言うと、尚も俺に近付き、肩を並べるようにして、アルバムのページをめくった。

「俊ちゃんって小さい頃、ホント小さかったのに、今は背が高くなったよね〜」

時々写ってる俺の写真を見ながら、香織はそう言った。

「今も・・・男にしては高くはないよ・・・」

「でもこの頃って、あたしより頭一個分小さいんだよ」

「だね・・・」

いつしか香織と俺の肩は、ぴったりとくっついていた。

でも俺は、あえて気付かない振りをした。気にしてしまうと、恥ずかしさに耐えれそうになかったから。

香織は気付いてたんだろうか?


>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 胸キュン,
 

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