誰にもいえなかった恋愛を終わらせてきた
友達にも誰にも言えなくてモヤモヤしてた。
今日終わらせた。
悲しいけど、スッキリした。
よかったら聞いてほしい。
まずはスペック。
1>>女。ゆとりど真ん中。お決まりのひんぬー。
春から社会人。この春大学卒業した。
三年前の当時、私は大学二年生だった。
高校生のときから付き合っていた、二個上の彼氏を追いかけて、指定校推薦でちょっと有名な大学に入学して、仲良くやっていた。
ちなみに そのときの彼氏は、高校生のときにちょっとだけしていた飲食店のバイトで知り合った。
彼氏が初体験だったし、このときは本気でその彼氏と結婚すると思ってた。お互いの親も公認だったし。
二年生のとき、学部の友達がガールズバーでバイトをしていると聞いた。
その子曰く、水商売は本当に楽だし、時給は高いし、急に休みたいと言っても休めるし、1ちゃんなら絶対できるよーと言われた。
そんな感じで、軽い気持ちで水商売のアルバイトを始めてしまった。
地方の繁華街と、ガールズバーかなんかでググったと思う。
その一番上にでてきたとこに電話してみたら、履歴書もいらないし、手ぶらで来ていいとのこと。
ちょうど近くを歩いてたこともあり、夕方六時くらいに行ってみた。
店長と話すと、すぐに採用となり、なんと今日体験していったら?とのこと。
ちなみにそこはガールズバーなんかじゃなく、いわゆるラウンジ、クラブだった。
でも当時の私は、ガールズバー、スナック、キャバクラ、ラウンジ、クラブの違いなんて全く知らなかったから、こんなもんかーって感じだった。
今は色んなとこ行ったから分かるけど、そこは老舗の有名高級クラブで、女子大生の私が働くなんてお門違いのとこだった。
有名だったから、ググったらすぐに引っかかったんだと思うけど。
水商売の経験がない私に店長が提示してきた時給は、友達がガールズバーでもらっている時給と同じ額だった。
体験一日目は本当に面白かった。
若かったし、水商売未経験っていう初々しさもあり、そこそこの大学に行っているから、本当にチヤホヤしてもらい、体験一日目にしてお客さんがついた。
今思えば本当に運がよかった。
帰り際、ママが『店長が言ってた時給より1500円上げるから、1には頑張って長く働いて欲しい』と言われた。
そこから私の水商売バイトが始まった。月曜日から金曜日まで働くことになった。
親には何も言わずに始めたバイトだったけど、薄々気づいてたと思う。
彼氏には居酒屋で働くと言った。
働き始めて一週間くらいたった頃、若い三人組のサラリーマンが来た。若いと言ってもみんな明らかに30代後半。
その店にくる客としてはダントツに若かった。三人ともサラリーマンで、会社はみんな別だったけど、同業界だった。
そのうちの一人が明らかに仕切っている感じで、ほかの二人はその人にペコペコしていた。
そいつはいつもアルマーニのスーツだったからアルマーニにする。多分そのとき40歳。
チビでプライドの高そうなおっさんだった。
そこに一緒にいたもう一人が当時35歳。付け麺が好きだったから付け麺にする。
もう一人はあんま関係ないから割愛。
その席に着くことになった私に、付け麺が開口一番に『え、めっちゃ可愛いー、こんな可愛い子いたんですねー』って言ってきた。
その店では私は最年少だったし、お姉さんからも お客さんからも可愛がってもらっていたので、そんなこと言われても大して真に受けてなかった。
でも そこにいたお姉さんたちや、アルマーニが『付け麺が そんなこと言うの初めてじゃない?珍しいやん!』って言ってくれた。
それも どうせみんな私に社交辞令言ってくれてるんだと思った。
付け麺に、XX大学に通っていると言うと、付け麺は私の大学の近くに住んでいることと、本当に私のことを褒めちぎってくれた。
『顔も可愛いし、頭もいいんだねー』みたいな。
そこから何回か付け麺とアルマーニは一緒にきた。支払いは いつも全部アルマーニだった。
付け麺はいつもアルマーニに飲まされていた。女の子もみんなアルマーニに飲まされた。私も飲まされた。
あ、ちなみにアルマーニも付け麺も もちろん既婚で子持ち。
二人とも私には『嫁は子供育てるためだけのパートナー。何年も身体の関係はない』って言ってた。
二人は毎晩飲み歩いてたから、そうであってもおかしくないとは思った。
でも既婚なのは紛れもなく事実だし、二人とも離婚する気はなさそうだった。
一応付け麺の連絡先もアルマーニの連絡先も知っていた。
アルマーニにはたまに営業電話をして、来てくれたら電話でお礼を言った。
付け麺にもよく営業電話をかけたが、電話をとってくれることはなく、かかってくることもなかった。
ある日、アルマーニが別の人ときて、私はまた飲まされてしまった。結構酔ってて、店が終わってから、ノリでアルマーニと二人で蕎麦を食べに行った。
そのときまで、男の人って本当に彼氏しか知らず、彼氏は私と付き合ったとき童貞じゃなったけど、私が処女ってことで、半年待ってくれたし、本当に男の人のほとんどが そういうこと考えているなんて、夢にも思ってなかった。純粋だった。
蕎麦を食べた後、アルマーニと私はタクシーに乗った。
今までのお客さんは、アフターに行っても、家まで送ってくれたり、タクシー代をくれたりしてたから、そんな感じかなって思ったけど、行き先は明らかにホテルだった。
色んなことが怖くて断れなかったし、酔った勢いで済ませてしまおうという気持ちで、腹を括った。
アルマーニはスーツを抜いで、掛けて、一人でシャワーを浴びた。
私は怖くてシャワーも浴びれなかった。
ちなみにラブホテルに行ったのも初めてだった。彼氏は一人暮らしの大学生だったから、彼氏の家でしかしたことなかったから。
シャワーからでてきて、早く終わって欲しい一心で抱かれた。