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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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17 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:11:49.58 ID:DP/9YheF0
俺『さてどうする、すぐ移動するか?それとも どっか見ていくか?』

冬美『いやー、とりあえずテント張って、それから考えます』

俺『んじゃー行くか、場所は島の反対側だけど、真ん中あたり大体真っ直ぐ行ける道あるから そっちいくべ』

冬美『はい、んじゃ後ろ付いて行きますね〜』


キャンプ場までの最短距離(だと思う)道を行き、出会ってから二回目の千鳥走行だ。

俺が路片側を走り、冬美がセンターライン側だった。

付かず離れず、決して右ミラーの視界から外れる事はない。やっぱり上手いな・・・、安心して前を走れる。

以前から ずっと一緒に走っているような気さえする、確か三十分もしない内にサイトに着いた。

小高い岬の上にテント10張り位で一杯になるくらいのサイトだが、洗面所もトイレも清潔で申し分ない、充分過ぎる位だ。

一番奥の海側に張った自分のテントの前で停車し、そのすぐ後ろに冬美が停まった。

俺が居ない間に札幌ナンバーの四人家族、自転車で来ている若いカップルのが それぞれひと張りずつ増えていた。

冬美『ここですか〜うわー海のすぐ側なんだ!眺めすっごくいいですね!』

俺『んじゃ好きな所にテント張って、それから温泉にでも行くか』

冬美『そうですね、どこに張ろうかな・・・・・』


と言いながら俺のテントの横辺りをガン見してる、曖昧に何かを訴えている冬美ワロスwww。

でも黙って見ているほうが面白いので、マドロス風に水平線を眺めるフリをしてすっとぼける俺。

三分ほど悩んだ末 冬美は結局ちょっと離れた場所に、でも間には もう別のテントが入れない位の微妙な近さにテントを設営した。

俺『さてちょっと早いけど温泉でも行くか、小奇麗だけど高いホテルと、建物は古いけど地元民向けの安いのとどっちにする?』

冬美『もちろん安い方、もー疲れたから観光は明日にしますよ』

俺『一瞬も考えないのなwwwだよなー、んじゃ行くか』



19 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:36:16.50 ID:DP/9YheF0
二台で遊歩道のような迷路のような道を下り、五分ほどで漁港の横にあるローカル御用達の温泉に着いた。

玄関の横に並べてバイクを停め、三十分後にバイクの前で落ち合うことにして温泉に浸かった。

ここは建物も風呂も綺麗ではないが、茶色でしょっぱい日本海側特有(だよな?)の泉質。

秋田や青森の海岸沿いの温泉とよく似た感じだ、不老不死とかあんな感じ(だったと思う)。

海流で繋がる海はもちろん、マクロに視ると陸も繋がっているのだなと感じながら浸かる。

きっかり二十五分後にバイクの前に戻り、五分間をストレッチにあてる。

風呂上りのストレッチは日課なのだ、やるとやらないとじゃ翌朝のキレがぜんぜん違う。

きっかり三十分で冬美はやってきた、

湯上りの時間を守れる女は珍しい、やはり男前だwww


冬美『夕飯どうします?、どっかで買い物して行きたいんですけど』

俺『この辺に店らしい店は無いと思ったな、でも俺が買出ししてあるから大丈夫だYO』

冬美『えーでもまたご馳走になっちゃうのは悪いですよ、今度は私におごらせて貰いたいなあ。』

俺『じゃあビールだけ奢ってくれよ、今夜が道内最後の夜だからな、残った食材で大盤振る舞いだ』

冬美『え・・・、もう帰っちゃうんですか、でもまだ ほとんど何も見てないじゃないですか』

俺『いや、もう見たいモンは見たし、八幡平辺りにもゆっくり寄りたいから、明日の午後には函館から船に乗ろうと思ってんだわ』

冬美『そうですか・・・・、じゃあ また今夜でお別れかあ・・・』


2人とも言葉少なにバイクに跨り、ビールを調達してテントに戻る。

小一時間の間にもう一つテントが増えていた、どうやら俺らと同じバイク旅のようだ。




20 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:39:16.13 ID:DP/9YheF0
サイトに着いて、とりあえず黒ラベルロング缶をカシュンとね。

俺『カンパーイ!』

冬美『はーい、カンパーイ!』


さてと、晩飯の支度だな、あるのはエノキ1パック、ボイル済みホタテ六個、パスタ一袋200g、調味料各種。

少し考えてエノキ半分とホタテ2個をコンソメスープにして、残りをパスタの具にする事に決定。

まずは丸型飯盒に湯を沸かして、真っ二つにぶち折ったパスタを投入。

茹で上がったら適当に湯を切って そのまま放置、フライパンにオリーブ油を少々、エノキとホタテを投入。

クレイジーソルトで下味をつけて、具に火が通ったらパスタをフライパンに投入、少々水っぽいがキニシナイ!

パスタと具を混ぜ合わせて主食は完成、飯盒に残りのエノキホタテと固形コンソメと水でスープ作成。

これで三十分弱ワンバーナークッキング終了、チビチビやってたロング缶が丁度1本無くなった。

冬美『ちょwwwなにその手際の良さwwww嫁にしてえwwww』

俺『嫁とか意味わかんねーよwww、まー一人暮らし長いからな、大雑把な料理は得意なんだよ』

冬美『一人暮らしなんですか?、アパートとか借りて?』

俺『いや俺田舎のでけー農家、しかも4世代10人同居の大家族で育ったからな、狭苦しいアパートなんてハナから無理』

冬美『10人とは また凄いですね、あたし親子三人だったから憧れちゃうなー、じゃあ今は どんなとこに?』

俺『離農した農家をその辺のアパートより安い家賃で借りてるよ、農機具小屋をガレージにしてバイクとクルマ置いてな』

冬美『エー凄い裏山・・・・、あたしはマンションで育ったから・・・・・あーんうらやましい』

俺『冬とか雪寄せで大変だし、いい事ばかりじゃねえぞ。それから正確に言うと一人じゃねえな、ぬこが一匹住み着いてるww』



21 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:41:19.09 ID:DP/9YheF0
冬美『ふーん、ぬこって・・・・動物学的に言うところの、所謂イエネコの事ですよね?』

俺『他にどんなぬこがいるんってんだよ』

冬美『いやその、メタファーとしてのぬことか、かな・・・・と』

俺『なんだよそのメタファーって、高卒ハレ珍で機械屋の俺に分かる様に今北産業で説明汁』

冬美『いや その日本語で言うと暗喩って意味で、あなたが噛んだ小指が痛いとかそんな感じ』

俺『あーなるほどね、女ならいねーよ、ここ一年くらいでウチに入ったのは実の姉ちゃんとお袋だけ』

冬美『いや そんな女がいるかなんて聞いたわけじゃ

あの その私ぬこがいるなら会いに行きたいなとか思ってフジコ』

俺『何で急に点も丸も無くなるんだよwww

来たいんなら来いよ、ぬこもオスぬこだから女っけはカケラもねーYO』



22 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:42:51.36 ID:DP/9YheF0
冬美『ええ!行っていいんですか、居座りますよ私www』

俺『居座るっておい、おまいはそんなに休みあるのか?』

冬美『あれ、言ってませんでしたっけ?私こないだ仕事辞めて日本一周中なんですよ、だから時間は余裕!』

俺『それは初耳だなwww、最初の晩は お国自慢しかしてなかったからな、そう言えば やけに荷物多いと思ってたわww』

冬美『でもまだ始まったばっかりなんですよ、ウチ出て最短で北海道来て、寒くなったら南下しようと思ってるんです』

俺『あーそうなのか、ならいつでも来ていいし、好きなだけいればいーよ』

冬美『九月一杯位は道内に居ようと思ってますから、十月の頭くらいに・・・・、いいですか、本当に行っても?』

俺『おk』

冬美『じゃあ約束ですよ、えっと・・・携帯と、家電の番号も教えてもらっていいですか?』

俺『おk』


そうこうしている内に料理は全て2人の胃袋に納まっていた、

夕日の名残も無くなった頃、昨日セイコマで買ったフォアロゼをどんと置く。

何故かセイコマでフォアロゼだけ異常に安かったんだよwww、湯を沸かしてホットウィスキー?にして2人でガン呑み。

この日は俺が北東北の秋の素晴らしさを暑苦しく語り、身を乗り出して冬美が聞いていた、と思ったな、泥酔してたからイマイチ不正確。


俺『よし、んじゃあれだな、八幡平で待ち合わせすっか?』

冬美『あ、いいですねそれ!、分かりやすい場所に駐車場とかあるんですよね?』

俺『あることはあるけど確か有料なんだよな、アスピーテラインの一番高いとこから秋田側にちょっと下ったとこ、そこにも小さい駐車場あるから そこにするべ』

冬美『おk』


この日もボトルが全て無くなるまで飲み続け、冬美は今度もまた歯を磨き損ねた。




23 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:44:50.40 ID:DP/9YheF0
寝たのは十二時を回っていたが、六時半くらいには起きた。

サスガに頭の芯が重い、水道の水をがぶ飲みし、頭と顔に冷や水を掛けて自分に活を入れる。

日が暮れてから寝床を見つけるのは骨だ、夕方までには青森に着いていたい、あんまり時間が無いのだ。

頭を大雑把にタオルで拭き、キリキリ撤収を始めた。すると冬美のテントからガサゴソ音がし、じきに起きてきた。

冬美『おはようございます、もう撤収ですか、早いですね・・・・。』

俺『おう、日が暮れるまでには青森に上陸したいからな、またここでお別れだな』

冬美『そうですね・・・・、あ、あたしも もう出ますから、すぐ撤収しますね、一緒に出ましょうよ!』

俺『おう、もたもたすんなよ、四十秒で支度しな!』

冬美『四十秒????、いくらなんでも無理ですってwww』


冬美は どうやらラピュタを見たことが無いようだ・・・・・orz

結局三十分くらいで2人とも支度は終わり、さてエンジンをかけようかという時。

冬美『譲二さんは港に直行するんですよね?、じゃあ下の道路に出たところで右と左か・・・・・』

俺『また少しお別れだな、事故にだけは気をつけてな、じゃあ八幡平でな!』

冬美『はい!、必ず行きますから、じゃあ八幡平で!』


下の道路に出て俺は左へ、冬美は右に。

停止線に並んで停まり、最後に目で笑い合って、ほぼ同時にクラッチを繋いだ。

ハモっていたVツインとシングルが遠ざかり、もう俺の耳にはシャベルの音しか聞こえない。



24 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:47:06.85 ID:DP/9YheF0
・・・・・・さて、帰りますかね。

奥尻から江差に行く一番の船に乗り、最短距離をひた走りに函館へ向かう。

昼過ぎ二番くらいの船には乗れたのだが、青森に着いた頃には もうそこから動く気力が無くなっていた。

フェリー乗り場の建物の後ろ側に芝生があったので、そこで そのまま野宿する事にする。

一応気を使って塀際の目立たない場所にテントを張り、風呂にも入らず飯も食わず泥の様に眠った。

やっぱり疲れていたのだろう、でも心地いい疲れだ。



翌朝は四時くらいに起きてしまったのだが、場所が場所なのでそそくさと撤収して出発した。

ここからウチまではボロシャベルで急げば半日くらいだが、世界で一番好きな八幡平にも寄って行きたい。

秋田側からアスピーテラインに上がり、冬美と再会するはずの駐車場で奥羽山脈の山々に見惚れた。

俺はこの駐車場から見る景色が大好きだ、ああやっぱりいいなあここ、何回来てもいいなあ。

寄り道しまくって昼寝などしながらも夕方ぐらいに家に無事着き、小屋にバイクを入れているとぬこがすっ飛んできたwww

居ない間は近所に住む姉ちゃんが毎日カリカリと水をあげに来てくれていたのだ、明日は とうきびチョコを持って礼を言いに行かねば。

虎の子並みにデカイぬこを抱き上げて もふもふしながらウチに入り、シャワーを浴びてビールを飲んだ。

ふー、いい旅だったな、今頃 冬美はどうしてんだろなあ・・・・。


・・・・ここで北海道編は終了、次回からは、ぬこと俺と冬美編



26 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:53:32.46 ID:DP/9YheF0
翌朝は朝も はようからエサねだり ぬこパンチで強制的に起こされた、カリカリを景気よく補充して水を足してやってぬこ飯はおk。

さて自分の朝飯だなと考えてたら、ねえちゃんがママチャリでやって来た。

この姉が兄弟姉妹の一番上で俺は次男、女男男女の三番目だ。

十歳離れた この姉ちゃんは俺にとって母親以上に母親だ、親達は農業で忙しく俺と妹の面倒の殆どをこの姉に丸投げしていたのだ。

見た目はちょっと所帯やつれして老けた小雪って感じだが、一度直接そう言ったら偉い剣幕で怒られたww


姉ちゃん『あれれ譲二?もう帰ってきてるの?』

俺『おうただいま、昨日の夕方無事にな。ぬこの面倒ありがとな〜』

俺『ああそれでコレお土産、名物だぞ名物!』、と、とうきびチョコを手渡して言った。

姉ちゃん『・・・・これって北海道名物なの?、いつだかの正月に安比行ったときも有った様な期ガス』

俺『だって有ったんから仕方ねーべよ、道内で買ったんだぞ、本場だぞ本場』

姉ちゃん『まあいいよ、ありがと。それより朝ごはんまだでしょ、ウチに来て一緒に食べなさい』

俺『おーサンキュ、すぐ着替えていくわ』


俺んちから姉ちゃんちまでは家10軒分くらい離れていて、よく遊びに逝って甥っ子に遊ばれたりしている。

市街地と田んぼが隣り合っているような中途半端な場所だが、実家を出る時に姉が今の物件を紹介してくれた。

近所で夜逃げwwwした人の家が空いてるから、あんたアパート嫌なら入ったらどう?、と言われたのだ。

因みに大家は近所に住む夜逃げ家族の親戚だそうだ、遊ばせて痛むに任せておくよりは誰かに住んで欲しいとの事だった。

姉は十年前に ここに嫁いできたのだが、旦那の祖父母〜両親と相次いで他界し、今は親子3人暮らし。

夫婦揃って大家族育ちなので、親子だけの家と言うのがどうにもケツの座りが悪いらしい、近くに住む俺は何かにつけて呼ばれたりしていた。

旦那である義兄は市職員でステレオタイプの堅物だが、どうにも酒が好きな性質なので同じくノンベの俺とは結構仲がいい。

俺『ハーイお邪魔します、では早速いただきまーす、でも野菜ばっかりだな・・・・』

姉ちゃん『あんたほっとくと米と肉と酒しか口に入れないでしょ、野菜もちゃんと食べなきゃだめよ』

俺『女って何でこう男に野菜ばっか喰わせたがるんだ?、菜っ葉ばっか食ってちゃ力なんて出ねーYO』

姉ちゃん『だからバランスでしょバランス!、ウチでくらいたっぷり食べていきなさい!』


とまあこんな感じで毎日が過ぎていっていた訳だがwww、当時は週に三回くらい姉ちゃんのとこで飯食ってたな。

それは冬美がいた半月間ほどの間も変わらなかった、姉ちゃんは今でも俺と2人になると冬美の事を話題にすることがある。




>>次のページへ続く



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