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破局か再構築か
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そこの店にはいつも妻が着ている服と似た感じの服が売られていた。
妻がよく服を買う店、そんな店すらも私は今日まで知らなかったのだ。
店員「いらっしゃいませ、今日はご主人もご一緒ですか」
妻「はい、そうなんです」
妻「ねぇあなた、この服はどう?」
私「うん、理香によく似合うんじゃないか、試着してみたら」
妻「そうするわ」
妻が試着室に入った
店員「奥様とても嬉しそうですね」
私「えっ、そうですか?」
店員「はい、いつもはお一人でご来店されてましたので」
途端に悲しくなってきた。
私は、今までなんて馬鹿な事をしてきたんだ。
そんな事を考えていると「シャー」と試着室のカーテンが開く音がした。
妻「ねぇどう?似合ってる」
少し照れながら妻が現れた、「綺麗だ」そう思うと同時に声に出た。
私「綺麗だ、凄く似合ってるよ」
妻「本当に?・・・じゃこれ買ってもいい?」
私「あぁいいよ」
妻「ありがとう」
妻が笑っているこの笑顔は本物なのだろうか?
皮肉なものだ。この不倫問題がなければ、私は妻のこんな顔も見れなかったのかもしれない。
その後は二人で夕食を食べ帰宅した。
妻「今日は楽しかった、また行こうね」
私「そうだな、また行こう」
「また行こう」この言葉は私の本音だった。
この問題が解決した後、私達夫婦がどうなってるのかはわからない。
しかし、私は確実に妻の事を愛していると確信出来た。
--------------------
月曜日
有給休暇は、月曜から水曜まで取っておいた。
会社に行く振りをし、家を出てレンタカーを借りに行った。
家に帰るまで時間が余っているので、ネットカフェに行き掲示板に書き込む事にした。
「いよいよ明日が尾行する日、さすがに緊張してきたよ」
すぐにレスが返ってきた。
「そうだろうね、でも焦りは禁物だし、当日は落ち着いてな」
「頑張ってとしか書きようがないが頑張って」
等のレスが付いた。
その他にも何回か書き込みまたレスが返ってくるという事を繰り替えし時間が過ぎて行った。
レンタカーは自宅周辺に駐車し帰宅する事にした。
妻の携帯に自動転送を仕掛け気付いた事がある。
それは一方的に尾田からのメールが送られてくる事である。
妻が返信するのは尾田からの威圧的なメールの時だけだった。
私「ただいま」
妻「お帰りなさい」
私「ちょっと仕事が残ってるんで書斎にいるよ、夕食が出来たら呼んでくれないか?」
妻「えぇ、わかったわ」
私「それじゃ頼むよ」
しかし、書斎に入ってもする事はない。
ただ明日の結果が出るまでは、妻とあまり顔を逢わせたくないというのが本音であった。
妻に呼ばれ夕食を食べる。
ふと頭に「今日でこの料理も最後になるのだろうか?」と考えてしまう。
夕食を終えると風呂に入り
「今日は疲れているので」と妻に言い先に寝室に向かった。
ベットに入る前に尾田からのメールをチェックする。
私「あぁいいよ」
妻「ありがとう」
妻が笑っているこの笑顔は本物なのだろうか?
皮肉なものだ。この不倫問題がなければ、私は妻のこんな顔も見れなかったのかもしれない。
その後は二人で夕食を食べ帰宅した。
妻「今日は楽しかった、また行こうね」
私「そうだな、また行こう」
「また行こう」この言葉は私の本音だった。
この問題が解決した後、私達夫婦がどうなってるのかはわからない。
しかし、私は確実に妻の事を愛していると確信出来た。
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月曜日
有給休暇は、月曜から水曜まで取っておいた。
会社に行く振りをし、家を出てレンタカーを借りに行った。
家に帰るまで時間が余っているので、ネットカフェに行き掲示板に書き込む事にした。
「いよいよ明日が尾行する日、さすがに緊張してきたよ」
すぐにレスが返ってきた。
「そうだろうね、でも焦りは禁物だし、当日は落ち着いてな」
「頑張ってとしか書きようがないが頑張って」
等のレスが付いた。
その他にも何回か書き込みまたレスが返ってくるという事を繰り替えし時間が過ぎて行った。
レンタカーは自宅周辺に駐車し帰宅する事にした。
妻の携帯に自動転送を仕掛け気付いた事がある。
それは一方的に尾田からのメールが送られてくる事である。
妻が返信するのは尾田からの威圧的なメールの時だけだった。
私「ただいま」
妻「お帰りなさい」
私「ちょっと仕事が残ってるんで書斎にいるよ、夕食が出来たら呼んでくれないか?」
妻「えぇ、わかったわ」
私「それじゃ頼むよ」
しかし、書斎に入ってもする事はない。
ただ明日の結果が出るまでは、妻とあまり顔を逢わせたくないというのが本音であった。
妻に呼ばれ夕食を食べる。
ふと頭に「今日でこの料理も最後になるのだろうか?」と考えてしまう。
夕食を終えると風呂に入り
「今日は疲れているので」と妻に言い先に寝室に向かった。
ベットに入る前に尾田からのメールをチェックする。
相変わらずの卑猥な表現のメールばかりだった。
今日はこれで寝る事にしよう。
--------------------
火曜日
いつもよりも早く目が覚めた、いや本当は殆ど眠れなかった。
いつものように、朝食を食べ終え家を出る。
駐車しておいたレンタカーに乗り時間が来るまで市内を走っていた。
ふと時計を見ると10時30分だった。
ハンドルを切り、駅前のロータリーに向かう。
15分程で付くことが出来たので、ビデオカメラの用意をした。
私は一人なので運転中はビデオをフロントガラスの前で固定出来る様にしておいた。
そろそろ11時になりかけた時、理香から尾田宛のメールが届いた。
「到着しました」
周辺を探す、すると駅に隣接したコンビニの前に妻の姿を確認出来た「連れ戻したい」そう思っていた。
しかし、今はしっかりと不貞の証拠を掴まなければならない。
11時を少し回った時、尾田からの妻宛のメールが届いた。
「俺も着いた、いつもの車だ」
妻の歩いて行く方向には一台の車が停まっていた。
その車は、自家用車ではなく社用の車だった。
その会社名は予想していた通り妻がパートとして働いている会社の名前だった。
妻が車に乗り込み発進したのを確認し、私も後を追う。
数十分も走っただろうか、気付くとあたりはホテル街になっていた。
車は一軒のホテルに入って行った。
このままだとしっかりと確認が取れないため私も中に入った。
気付かれてしまう恐れがあったが、すぐに空きスペースに車を停め、妻と尾田を探した。
出入り口付近に停まった車から、二人が降りホテルに入っていく。
その様をビデオで撮る事に成功した。
待っている間の時間は、永遠にも似たような長くそして悲しいものだった。
しかし、人間とは不思議なもので自分のすべき事はしっかりと行っていた。
2時間後妻と尾田がホテルから出て来た所をビデオに収める。
「やっと終わった」
仕事でも感じたことの無い疲労感が残っていた。
早速ビデオに全て収まっているかを確認する。
妻が車に乗り込む所から、ホテルに入る所。そして出てくる所をしっかりと撮れているのを確認し、私もホテルを出て、まずレンタカーを返却に行った。
しかし、それからの事はあまり覚えていない気が付くと家の前に立っていたのだ。
私「ただいま」
妻「お帰りなさい」
やはり妻は少し疲れた顔をしている。
しかし今は、ビデオを見せなければならない深く空気を吸い妻に声をかけた。
私「なぁ、ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
>>次のページへ続く
今日はこれで寝る事にしよう。
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火曜日
いつもよりも早く目が覚めた、いや本当は殆ど眠れなかった。
いつものように、朝食を食べ終え家を出る。
駐車しておいたレンタカーに乗り時間が来るまで市内を走っていた。
ふと時計を見ると10時30分だった。
ハンドルを切り、駅前のロータリーに向かう。
15分程で付くことが出来たので、ビデオカメラの用意をした。
私は一人なので運転中はビデオをフロントガラスの前で固定出来る様にしておいた。
そろそろ11時になりかけた時、理香から尾田宛のメールが届いた。
「到着しました」
周辺を探す、すると駅に隣接したコンビニの前に妻の姿を確認出来た「連れ戻したい」そう思っていた。
しかし、今はしっかりと不貞の証拠を掴まなければならない。
11時を少し回った時、尾田からの妻宛のメールが届いた。
「俺も着いた、いつもの車だ」
妻の歩いて行く方向には一台の車が停まっていた。
その車は、自家用車ではなく社用の車だった。
その会社名は予想していた通り妻がパートとして働いている会社の名前だった。
妻が車に乗り込み発進したのを確認し、私も後を追う。
数十分も走っただろうか、気付くとあたりはホテル街になっていた。
車は一軒のホテルに入って行った。
このままだとしっかりと確認が取れないため私も中に入った。
気付かれてしまう恐れがあったが、すぐに空きスペースに車を停め、妻と尾田を探した。
出入り口付近に停まった車から、二人が降りホテルに入っていく。
その様をビデオで撮る事に成功した。
待っている間の時間は、永遠にも似たような長くそして悲しいものだった。
しかし、人間とは不思議なもので自分のすべき事はしっかりと行っていた。
2時間後妻と尾田がホテルから出て来た所をビデオに収める。
「やっと終わった」
仕事でも感じたことの無い疲労感が残っていた。
早速ビデオに全て収まっているかを確認する。
妻が車に乗り込む所から、ホテルに入る所。そして出てくる所をしっかりと撮れているのを確認し、私もホテルを出て、まずレンタカーを返却に行った。
しかし、それからの事はあまり覚えていない気が付くと家の前に立っていたのだ。
私「ただいま」
妻「お帰りなさい」
やはり妻は少し疲れた顔をしている。
しかし今は、ビデオを見せなければならない深く空気を吸い妻に声をかけた。
私「なぁ、ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
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