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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう3

 

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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう2の続きです。


235 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:20:25.35 ID:8XfLB9fwO
昨晩は栄光ある同僚との酒を交えたひと時を過ごした。朝まで飲み、しばらく寝てしまった。


皆様、大変待たせた。誇り高き風俗嬢に童貞を贈った話のエピローグである「私の初体験が終わった話」をしよう。

短めだ。

木曜日に貼れたと今更後悔している。

終わりは一瞬で過ぎていく。



237 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:23:24.17 ID:8XfLB9fwO
今年のゴールデンウィークだ。

私は川崎にいた。

この日私はある目的があって川崎にいた。ソープだ。

あかなめに会いに来た。


――私が あかなめとSEXをしてから一年間 私の身の上にはいくつかの災難がやって来ていた。

それらはすべて闇の歴史となっている。

生涯、私はこの一年間を忘れない。全てが駄目になった。

これから私が歩いて行くかもしれない道はなくなり、これまで歩いてきた道も崩れていた。

私はその場で立ち止まるしかないだろう。



238 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:24:40.68 ID:8XfLB9fwO
同時に何人もの風俗嬢に抱かれた。風俗とは人生だ。直面した時にはいかなる悲劇も、時がそれを喜劇に現像してくれる。

それを信じなければ、私たちは生きていくのがなお辛い。



239 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:27:32.01 ID:8XfLB9fwO
何度もあかなめに会いたくなった時があった。でも、次の機会へと先送りしていた。

私はあかなめが風俗嬢として矜持を持ち続けているとばかり考えていたからだ。

何度も あかなめの肉体でオナニーをした。あの締まり具合を思い出した。

あのフェラを思い出した。あの抱きしめられた時の激痛を思い出した。


あかなめは私にとってかけがえのない風俗嬢の一人となっていた。


なぜ逢いに行かなかったのか

いつでも逢いに行けると思っていたからだ。

一度SEXした女性と逢うのが私の中で気負いになっていたからだ。


今思うと自分がゆるせない。タイムマシンに乗って、その時の私のアナルにおちんちんをねじ込んで成敗してやりたい気持だ。



240 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:29:42.33 ID:8XfLB9fwO
不意に、あかなめに会いに来たのに理由はなかった。一年ぶりのSEXをしたかった。

童貞を贈った誇り高き風俗嬢に会いたかった。闇の歴史を紡ぐ中で不安に駆られ、ちょいとばかり甘えたかった。そんなところだろう。


ともかく私はあかなめにSEXするために川崎に来た。

一年前、宙を飛んでいく気持ちで歩いた道を歩き、その店に入った。

しかし、その店にあかなめはいなかった。

店員に尋ねると、あかなめはGW前に店をやめていた。


――私には、それが真実なのにエイプリルフールの冗談に聞こえた。



241 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:39:26.46 ID:8XfLB9fwO
私はこれまでSEXした風俗嬢が今もその店にいるのかどうか、思い出したように調べる癖がある。

私を抱いた風俗嬢たちが店を去ったことは何度もあった。

そのたびにそれが真実なのだと認めてきた。

あかなめの場合、冗談としか受け取ることができなかった。

あかなめは、ずっと離れないとばかり思っていた。


――あかなめとSEXしたい。おちんちん舐めてもらいたい。


どこかの店にまだいるのかもしれない。

それが希望だった。愚かな希望だった。利己的な希望だった。

失われた童貞を求めて私は堀之内を歩いた。



242 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:41:24.17 ID:8XfLB9fwO
店に入るたびに以下の会話を重ねた。

――ぎょろ目の女に会いたい。

――変わった趣味でございますね。

――私が、童貞を贈ったものだ。

――は、はあ…さぞかし、思い出深いでしょう。

――いないか。

−−従業員のプライバシーは守ります。

と、言われたが、

――誰しも、言葉にできない思い出を持って生きています。

風俗はその象徴。男も女も、客も従業員も、言葉にできない思い出をここで作って去っていきます。

仮にいたとしても、他人の私が申し上げることは無粋です。

と言いたいのだと、私はわざと勘違いした。

−−そうか。

去りゆく私の背中にその従業員はため息をついたが、

――思い出。時として味方に、時として敵になります。厄介な物を、私たちは抱えていますね。

と、言う意味のため息だと私は意図的に解釈した。



243 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:44:25.60 ID:8XfLB9fwO
店を渡り歩くたびに、胸がピアノ線で絞められた心地がした。

おちんちんが硬くなってきた。

不安定な私はコンビニのトイレでオナニーをすると言う自殺行為の後、いくつものソープを回った。でもあかなめはいなかった。


――あかなめ。あかなめ。どこへ行った。お前とSEXしたい。おっぱいを触りたい。硬いお尻をなでまわしたい。あかなめ。あかなめ。どこへお前は言った。

流浪の旅は終わらなかった。日が暮れた。川崎へ来た時は日がまだ高かったのに。


私はある店に入った。



244 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:45:52.02 ID:8XfLB9fwO
――ぎょろ目の女はいるか。

――どうしてだ。

その従業員は中年の男だった。裏道を歩いてきた彼の風格が私の首筋を強張らせた。

――私が童貞を贈った女なんだ。

――そいつを探しているのか。

―――ああ。

男は紫煙をくゆらせ、

――もう、お前の初体験はもう終わったんだ。そいつの膣からペニーニを抜いてやれ。

と私に言った。


その時、私は自らの浅はかさにようやく気がつき始めた。



245 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:47:12.77 ID:8XfLB9fwO
愚かな希望にすがり、逢いに行けるときに会いに行けず、自分の気まぐれで逢いに来て、逢えずに狼狽している。

そんな自分に気がついた。

――私の初体験は一年前だ。あかなめで何回も射精した。

あかなめに今日は逢いに行こうかと考えた。

この一年、あかなめのことを何度も思い出して精子を出した。

この一年間、私はあかなめとのSEXで使用済みとなったコンドームをおちんちんに、ずっとつけたまま生きてきたのだ。


都合のいい女として私は彼女を扱ってきたと今理解した。



246 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/16(土) 14:48:42.13 ID:8XfLB9fwO
都合のいい女。それは間違いだ。

誇り高き風俗嬢たるあかなめをそのように扱うのは、間違いだ。

私は従業員に言った。

――ああ、もうコンドームは外すよ。

と。

−−そ、そうか。

と彼は答えた。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:風俗,
 


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