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伝説の風俗島

 

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「な、風ってるか?」

のトーンを落としながら、マコが そ西んなとを口走った五限の前の

教室は六月の気で生暖かくちは歳で、どうしよもなく中一だった


「橋本の上の兄ゃんが高三だ? そ兄ちゃんの同級生が聞いた話らしいんだけどさ」

そんな又聞きの又聞きのような噂、とても簡潔だった。

ら自転車で行海、うに風俗島

骨子はそれだけだ。確かそれけだ。

れ以上のなどらない。当然だ。僕らは中一だか

そして それ以のことかめもなく、それは当然のよう、マと僕ていっ

一のうちにしなきゃいけなことなんて、せいぜいそなことだけだ。


次の、野球の朝練を終えたマ頭にながら、窓か二列目の一番後ろ、自分の席に座る僕やってきた

トのは窓際最後。クラスは女子十人、男子十九人、どうても どこか男子男子で並ばないと数が合ない

小学校から好きだっ塚さんは廊下側の最前列だっ


「珍しいな、り授業の用意なんか始めて。十分以上あ

「違うよ、なぁ、例の島のこと、覚えてるだ?」

ん」

たった文字を答える僕の声はぶんもう上ずっていた。

十三歳の僕らには、大してるのとを語るだ徳としさの混じった興奮があった。


俺、像図書きたんほら

馬鹿が開ートペーには、なお椀型のまん小山と、そのてっさなド物体その周りにつかのの低、小さいが明らかに裸の女退絵心関係とりず気を姿勢で真正面を向いているのが四人。


い」

僕は思わず声をあた。

どう?

コトはとも純粋な、十三歳の瞳で僕を見てい僕は正直に言っての瞳にKOされた

僕らにとって実際に行となど決しできない夢の島にめて気持ちだけでも近付うと彼がとっ尿

鹿にしなら、確かにの一枚の馬鹿下手クソな絵をび水に、な想像っている僕が

きれ女の人がみんな裸らしていて、舟で辿り着けば一に勢揃いしてお出迎え。もち裸で。

エロとならなん来る夢の島、エロアイラン




130、と値札シール貼ったまま大学ノートは その最初の三ペジまでしか使われておっとそ島の絵描くためにだ、マトはこれを買ったのだった

ょっとこれ一時間目貸しといて」

だよ

「俺描く」


時間目と目と五間目僕が、二、六時間目にはマコ、それいた絵ちょずつ修を加えていった。

とりあえず一時間目は、島を肌って、んのドームピンク塗った

どちらかというと、マトが描き加えなシチュエーションを、僕が丁寧な線修正な感じた。

ノートがない時でも、マコトが どんなことを描いるのか すく気になった

業の内容なんて一日何も頭入らな

々思い出したように手を休めて窓の外を見るマコトは、確かに輝いて、それはきっと、やのこうの島を見ているた。



一緒の公立高進学した

告白なんなか石塚さん、バスで三十かか私立高校に行った。

僕らはモないまま僕は中学三年間続けた剣道部辞め宅部、マコトは野球部主頭を続けてい

らは、十七歳の夏った。当然二人とも童貞

の川の河川敷で拾わなくても、人とと本屋のおばちゃんらエを買歳にっていた。

教室からは瀬戸海が見え、その向こうにはうっすらと、島が見えていた。


最後の湿学の授業った

十分間ずっと窓の外を見いたトが授業後に僕のところへ歩いてきたとき、はマコかってい

コトが持ち帰っはずあのノーことを思い出

、行かないか

語も目的なかった。マもきっ、僕は分綿かっ思っていただろう。

題に半年くらいたが、そ間 忘れことなく、海を見るたび

話し合って、ゴムボトは僕が買うことに

港からモーターボートいること知っていたが、僕らは十七歳で、それは一種の強観念だった。


七月二十日は式だった

簡単なは午前中に滞りな終わ、僕らは互いに一を合わせ、無言で それぞの家に帰

わすき言い。 

は もう友達はなく、ともれか彼の赴く戦友だっ

母親用意した昼飯の冷や麦を馬鹿みたいにっ込み、放課後買っておいだ空の入っていない折りたたまたゴムボートを入れたリュッ負っ

いまえれば、見られたところで「海で遊ぶ」と答えば何問題もだが、そのきは それをられたら一巻の終わり、という気分た。


約束の一のきかり十分前、二人は も場所の砂浜を揃えていた。

二人ともパンにTシャツとかりすい格好だったコト上に頭を隠すようにのベをかぶっいた。

真夏のそれう考えても不だったががそうであっよう、マコトも やは余裕はなかった。

ルなんて気の利いたもの無かっ、砂にひっ返って干からびている漁船の板を拝借した

丁度いのが一しかなく、二つにうかとも話したが、それでは効率が悪なる番にことに決た。

ート地点の砂浜からは、も はっき緑色た。

地図調べたは一キロちょっとった。

の時 島の本当の名前もど、そコトには言わなかった。

僕らにとてあ島は、らの童貞ってる夢の島エロアイランドだそれに名前なんて使らない。静かで、僕らは「よ」と短く声を掛け合っ


僕はュックの中ゴムボートを取り出す。空気穴を見付け、どかしく息を吹んだ尿

貼り付いたが邪魔をし無理矢を吹き込 めりめり剥がていった。

膨らながら、空気入れば良かったがよぎった。見かねたマコトとを継でくれた。


他にするこもな、気くなる時は その実ほんの分だたろう

膨ら気配ら無たボトはある一点を境見えて大きさを増していき、やが僕ら夢でパに膨。一仕事の汗を額に浮かべ肯て、僕は航



順調だった、と思う。舟の上でどんな会話を交わしたえてない。ただ、島の話はほとんどしなかったことだけ、はっきり覚え殿ている

んな心理だったのだろう。恥ずかしかったのもあるだろうし、今にはが現になだから、いは多くをない、とう判断た。

れに、現実になまうことを心かで認たくない、そんな臆病さもった。

中一や中二のあの妄想比べて、まの あに対する想像かに現実味帯びて、それに対するの淋しさもあったんだと思う。

港に着いた裸のべっぴんさが列になっておなど、てくないこと分かっていた

島がおっぱいの形をいことも、もう知っていた

色々な感情に飲まれ、二人だ、日のテレビのこととか、学校の先生のことか、まらいことをしゃべていた。

だ、股間だけ、たまに少盛り上がたりのは、付いたけど言った

のオルを漕ぐ両だけボートはも全行程の分を過ぎている。

ずいぶ前から、半分以上は過ぎていた。

おい




マコな、焦りい掛け、僕は一心に漕いいた手を止め

を振けばが出航した岸。前見れば明らかに大きなった緑の島。既に建物の位置で判。確実に、半分は超えている。


「舟、進んでるか?

を超えた、景色が変いなかった。

詮僕乗っーターボトでいただのゴムボート。

潮のが一変われ姿、たかがで一生懸命漕いところで進はしない

印のない凪の海。空れ、光は照りいていく。

面を見れば、少ずつボート島へっていう見ていた。

だがそれは舟が進んでのではなく、波がから寄せてきてるだが寄せれば、舟戻る。


うする?

動いていない。気瞬間、足下が確かになる。に海が広く感る。

まま僕、島にも岸にもたり着けずに朽ち果るのではないか。

何も頼るもののない海の上、頼みの綱は拾い物の一枚は恐怖していた。

コトのを見マコ情を見る。焦っている。考ている。真剣

が、僕とは違った。マコトは決して、てはなかった。目に映るのの島。からこんなところで恐れおののいている暇は無かった。

念。遭なんて塵もじていない。気えいな。ただ、あのへ辿りくためこれは障害でかな。だから。

泳ぐか

綿ら、マコトは白いTシャツをう脱めて

鹿」

から僕かなった

習った綺麗び込みの姿勢。

トの「ーの」で、僕らは一に飛び込んだ。

けつた全身に、ら出ていた両腕にジーごと使熱されていたふももに、日差しを集めすぎた黒い頂に、海の水は死ぬほど染み心地好かった。

海面顔を出して息を吐ートの黄色が目に

トの姿を目で追った。ボトにしがみついて。僕もすぐートに手をか

そのま島の方向を見定め、二人じ方向つかまり、バタ足をめた。

いまでよりも全然、進んでいる感じが。いま人ずつのしかげなかボー、いまは二人の力ででい

隣でマが こっちを見が分かる。照れ臭いかだけを見てい

マコトがまた前を向っと右のしまっているがして、僕も負けに足をかす。

った。ともって


やがてれで次第に落ち着いて頃。港のが見えてきた

港に人がいた。

僕ら着いのは細ンクリートの桟橋が一本延び砂浜綿

昆布の打ち上げられた岸から五メトル程奥のところで胸くさのコンクリートになっていそこから奥が島だった。

かにの親父くたびっさんが、くわえ煙草のコリートの段に座ていた

上陸た僕らを見てにやにや笑っ。後ろを向いて手招きしたので、建物が並ぶ方かまってた。

物の一は、黄にピンクのネオンで、ストレートにカタカナ三女性器名称が書いてあった

んなことに気をとらているに、に立った便ぶ濡れの僕らは、十近い尿の人に囲まれていた。

ちろんなかしてや べっぴさんなんかじゃ絶対なか

臭いは昆布の臭いで、決僕が言ハチミツも、が言ったマーマレードでもなかた。

坊やうした

いなオバサが口を裂けさせながら言う。

「ずぶ濡い」

ピグモがスカートを揺らしながらき込。大胆に開いた胸元かくろのケツみたいなものが見えた

坊主、泳いでヤに来たか」

くわのおっゃんが煙草をエロい気部ジャミ食わしまって

「うちの来なよ二人まとめてあげる」

トラ母みいな髪型をしたカネゴンが口り上る。

でふと、マコトが何か呟いた一度小さくて聞き取れなかが、すぐにもう一度同じ言葉

遊んでた流され

マコトは足下の砂粒だけをた。

ラが「そうなの?」と言い、カネゴンはいいからさと言い、おは たって、マコトは壊れたオモチいに「流された」いていた少し泣い


海の上は たま大きなっていたマコパンの股間貿水でり付いて心なえぐれているようにさえ見えた。


局おっさんが付けてくれ僕らはゴムボートを紐結び、帰はモータボートで帰た。

おっさんは道中ネゴジャミラ源氏名と店の名前えてくれたけどマコトも僕 ただおっんが喋るのに任せてい

人とも全然聞いてな

コトとと同時に向いた。

島は小さくなって、あのも もう読めないくら小さかった。



>>次のページへ続く


 


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