戦い
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野田に掛け直し。
「どうして嘘をつく?妻は会社から真っ直ぐに帰った。」
「嘘?何か勘違いをしていないか?
俺は昨夜、美鈴さんの身体を思い出して、久し振りに自分でしてしまった事を報告しただけだ。
一度出したのに その後、美鈴さんと最後に行った旅館での事を思い出したら、この歳で恥ずかしい話だが、またしてしまった。
思い出して自分でするのも、ご主人に悪い気がしたから電話させてもらっただけだ。すまなかったな。」
「でも、お前は夫婦の関係が無い事も・・・・・・・。」
「ああ、あれか。別れた妻が浮気した時、俺達もそうだったから、持っていないだろ?と聞いただけだ。
もしも、そうなら美鈴さんも寂しいだろうと思ってな。余り放っておくと知らんぞ。
美鈴さんは昼の顔と違い、夜の方は激しい事をあんたが1番知っているだろ?
一度一緒に、温泉にでも行って来たらどうだ?普段行っていたラブホのああいう部屋もいいが、温泉旅館というのは、いいぞ。
和室に浴衣は色気があって堪らないぞ。下着を着けさせなかったので、浴衣の合わせ目を絶えず気にしている姿がまた色っぽかった。」
「お前と言う奴は・・・・・・許さん・・・・。」
「黙っていては悪いと思ったから報告したのに、思い出して自分でしても罪になるのか?」
野田への怒りで、夕食の準備も途中で止めてしまい、ベッドに寝転んでいると、見てもいないのに、旅館の部屋で妻が浴衣の紐で縛られ、野田に大事な所を舐められている姿や、我慢出来なくなった妻が、野田の物を頬張る姿が浮かび、妻への怒りも覚えました。
我慢出来なくなり、妻に電話すると。
「先ほど・・・・課長から電話があって・・・・・・あなたの事を・・・・・・。」
「野田は何て言った?はっきり話せ。」
「はい・・言い難いのですが・・・・また思い出させて悪いと思いながらも、最近、連絡もしていなかったので、謝罪しようと思って電話したら、一方的に有りもしない私との事を疑い、喚き散らすので、心配になったと・・・・・・。
これも全て自分のせいだから、どうか一度あなたを、カウンセリングに連れて行って欲しいと言い、掛かった治療費は、全額請求してくれと言われました。」
妻には、野田からの電話の内容を全て話しましたが、どちらを信用するのか聞くと。
「勿論あなたを信用します。でも、課長は どうしたのでしょう。その様な事を言う人でも、その様な酷い嘘をつく人でも無いのですが・・・・・。」
「酷い嘘をつく人では無い?お前と一緒に俺や別れた奥さんに、半年も これ以上酷いのは無いという嘘をついていたのにか?
あいつの事をそう思っていると言う事は、お前も俺についていた嘘を、大した嘘では無いと思っているのだな?反省も嘘だったという訳か。」
「いいえ、ごめんなさい。私達は酷い嘘をついていました。半年も裏切っていました。ごめんなさい。私が間違っていました。ごめんなさい。」
私を信用すると言いながら、完全には信用しないで、野田を庇うような言い方に怒りを感じました。
「野田には、もう気が無いと言いながら、結局はそう言う事か。
あいつとお前は お似合いかも知れない。
嘘で固めて裏切り続けていた者同士は信じ合えるのだな。
俺が嘘をついたか?今までにお前を傷付ける嘘をついた事があったか?
あいつはどうだ?お前はどうだ?
もう俺達は駄目かも知れない。明日は、今度の休みはもう来なくていい。
一度じっくりと今後の事を考えたい。
お前も久し振りにあいつと会えばいい。
俺の所に来ても、いつも不機嫌そうな顔をして。
本当は休みぐらい、あいつと楽しく過ごしたいと思っていたのだろ?
それとも平日の昼間、時間を作って楽しんでいるのか?
俺と目を合わさないから、やましい事が有るのでは無いかと思っていたが、そうなのか?
これ以上 慰謝料を取られないように、土日だけは我慢しろと野田に言われていたのか?」
「あなた、ごめんなさい。その様な事はしていません。本当です。信じてください。私が間違っていました。許して下さい。私が間違っていました。ごめんなさい。」
私は言ってしまってから、シマッタと思いましたが、言い過ぎたという言葉が出ません。
頭に来て 思ってもいない事を言ってしまったという言葉が言えません。
こちらに来て欲しいのに、今言った言葉を取り消す事が出来ませんでした。
--------------------
7月11日(金)
来るなと言っておきながら、それでも来てくれるのでは無いかと、淡い期待を持っていましたが、やはり妻は来ませんでした。
来ないと今度は、来るなと言われても反省していれば来たはずだと、怒れてきます。
仮に来ていたら、来るなと言ったのに どうして来たと、やはり怒っていたと思います。
野田の嫌がらせについて、あの時は、ただの嫌がらせだと思っていましたが、よく考えてみると、私と妻を揉めさせる為に、電話して来たのだと気付きました。
妻の不倫が発覚し、少し落ち着いた頃から、妻と野田は、会うと何を話し、どの様なセックスをしていたのか詳しく知りたくなりました。
また、単身赴任前は子供を気にして、妻とラブホテルへ行った事もありましたが、SMの部屋は行った事が無く、その様な行為もした事が無いので、インターネットで調べて知識を得ましたが、実際、妻が何をされたのか詳しく知りたかったです。
ましてや、隠れてホテルに行く不倫カップルとは違い、温泉に2人で行った時は、夫婦の様に堂々と振舞っていたはずです。
その時 どのような事をし、どの様なセックスをしたのかは1番知りたかったです。
しかし、詳しく聞けば、私自身耐えられるのか自信が無く、また、精神的に裏切られた事よりその様な事を気にする、
野田より小さい男と思われるのが嫌で聞けませんでした。
野田は、自分も浮気された時、その事が気になり、詳しく知りたかったのだと思います。
「はい・・言い難いのですが・・・・また思い出させて悪いと思いながらも、最近、連絡もしていなかったので、謝罪しようと思って電話したら、一方的に有りもしない私との事を疑い、喚き散らすので、心配になったと・・・・・・。
これも全て自分のせいだから、どうか一度あなたを、カウンセリングに連れて行って欲しいと言い、掛かった治療費は、全額請求してくれと言われました。」
妻には、野田からの電話の内容を全て話しましたが、どちらを信用するのか聞くと。
「勿論あなたを信用します。でも、課長は どうしたのでしょう。その様な事を言う人でも、その様な酷い嘘をつく人でも無いのですが・・・・・。」
「酷い嘘をつく人では無い?お前と一緒に俺や別れた奥さんに、半年も これ以上酷いのは無いという嘘をついていたのにか?
あいつの事をそう思っていると言う事は、お前も俺についていた嘘を、大した嘘では無いと思っているのだな?反省も嘘だったという訳か。」
「いいえ、ごめんなさい。私達は酷い嘘をついていました。半年も裏切っていました。ごめんなさい。私が間違っていました。ごめんなさい。」
私を信用すると言いながら、完全には信用しないで、野田を庇うような言い方に怒りを感じました。
「野田には、もう気が無いと言いながら、結局はそう言う事か。
あいつとお前は お似合いかも知れない。
嘘で固めて裏切り続けていた者同士は信じ合えるのだな。
俺が嘘をついたか?今までにお前を傷付ける嘘をついた事があったか?
あいつはどうだ?お前はどうだ?
もう俺達は駄目かも知れない。明日は、今度の休みはもう来なくていい。
一度じっくりと今後の事を考えたい。
お前も久し振りにあいつと会えばいい。
俺の所に来ても、いつも不機嫌そうな顔をして。
本当は休みぐらい、あいつと楽しく過ごしたいと思っていたのだろ?
それとも平日の昼間、時間を作って楽しんでいるのか?
俺と目を合わさないから、やましい事が有るのでは無いかと思っていたが、そうなのか?
これ以上 慰謝料を取られないように、土日だけは我慢しろと野田に言われていたのか?」
「あなた、ごめんなさい。その様な事はしていません。本当です。信じてください。私が間違っていました。許して下さい。私が間違っていました。ごめんなさい。」
私は言ってしまってから、シマッタと思いましたが、言い過ぎたという言葉が出ません。
頭に来て 思ってもいない事を言ってしまったという言葉が言えません。
こちらに来て欲しいのに、今言った言葉を取り消す事が出来ませんでした。
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7月11日(金)
来るなと言っておきながら、それでも来てくれるのでは無いかと、淡い期待を持っていましたが、やはり妻は来ませんでした。
来ないと今度は、来るなと言われても反省していれば来たはずだと、怒れてきます。
仮に来ていたら、来るなと言ったのに どうして来たと、やはり怒っていたと思います。
野田の嫌がらせについて、あの時は、ただの嫌がらせだと思っていましたが、よく考えてみると、私と妻を揉めさせる為に、電話して来たのだと気付きました。
妻の不倫が発覚し、少し落ち着いた頃から、妻と野田は、会うと何を話し、どの様なセックスをしていたのか詳しく知りたくなりました。
また、単身赴任前は子供を気にして、妻とラブホテルへ行った事もありましたが、SMの部屋は行った事が無く、その様な行為もした事が無いので、インターネットで調べて知識を得ましたが、実際、妻が何をされたのか詳しく知りたかったです。
ましてや、隠れてホテルに行く不倫カップルとは違い、温泉に2人で行った時は、夫婦の様に堂々と振舞っていたはずです。
その時 どのような事をし、どの様なセックスをしたのかは1番知りたかったです。
しかし、詳しく聞けば、私自身耐えられるのか自信が無く、また、精神的に裏切られた事よりその様な事を気にする、
野田より小さい男と思われるのが嫌で聞けませんでした。
野田は、自分も浮気された時、その事が気になり、詳しく知りたかったのだと思います。
だから私の気持ちが分かり、私の気持ちを揺さぶって妻との仲を切り裂こうとしたに違いありません。
現に私は、その作戦に まんまとはまってしまいました。
忘れようとしていた事を言われ、作戦だと分かってもやはり気になり、眠れません。
見ても聞いてもいないのに、インターネットで見た婦人科の分娩台のような物に、大きく足を開いた格好に固定され、バイブを使われて狂ったようにお願いしている姿や、
温泉の家族風呂に入り、湯船に腰掛けた野田の物を頬張り、部屋へ戻ると要求通りに、どの様な恥ずかしい格好も受け入れてしまう姿が浮かびます。
実際、分からない為に想像が膨らみ、自分で自分を苦しめてしまいます。
--------------------
7月12日(土)
午前10時ごろ寝室の戸が開く音で目を覚まし、音の方を見ると妻でした。
妻は、私を見るなり正座して頭を床に付け。
「あなた、ごめんなさい。
一晩考えましたが、やはり私が間違っていました。
正直、課長の話とあなたの話を聞いた時、あなたを信用したいと思いながら 訳が分かりませんでした。
何があっても私はあなたを信用するべきでした。
私が間違っていました。許して下さい。お願いします。許して下さい。」
「どうした?一晩ぐらいで本当に分かったのか?
昨夜は野田と会ったか?会っても慰謝料が怖くて抱いてもらえなかったので、また俺に寝返ったのか?
それとも可愛がってもらったが、野田にそう言えと指示されたのか?」
妻が来てくれた事が嬉しくても、また意地悪な事を言ってしまいました。
妻は、涙を流しながら私の目を見て。
「課長とは会っていません。本当です。
昨日来たかったのですが、涙が止まらなくて外に出る事が出来ませんでした。
ごめんなさい。ごめんなさい。
私が今まであなたの目を見られなかったのは、あなたの目を見ていると、あなたに申し訳なくて、辛くて泣いてしまいそうだったからです。
私は、あなたを裏切りました。
あなたを取り返しの付かないぐらい傷付けました。
その事を忘れて欲しいなんて都合のいい事は言いません。
でも、でも、今は裏切っていません。信じて。今はあなたの事しか考えられません。
今更遅い事は分かっています。あなたに離婚されそうになってから分かっても遅いのは分かっています。
本当に大事な物を失いそうになってから気付いても遅いのは分かっています。
でも今は・・・・・・・・・・・。」
妻が話し終えて泣いている間、私は無言でずっと自問自答していました。
今回と同じ事を 友人に相談されれば、間違い無く別れる様に助言すると思います。取る物取って、そんな女は叩き出せと助言すると思います。
私は、どうして出来ないのか?
妻をまだ愛していると思っているだけで、本当は、20数年の生活を変えたく無いだけではないのか?
色々考えましたが答えは出ません。
ただ分かったのは、理屈では無く、やはり妻と別れたくない。何を言われようと、どう思われようと、この女を失いたく無いという事でした。
もう1つ分からないのが、私の事を愛しているのに、他の男に心を奪われたという事です。
私を裏切り、嘘をつき通してきた妻を、この様に言うのも変ですが、妻は真面目な女です。真面目なだけに野田との事が、遊びで無いのは分かっています。
妻の性格から考えて、野田を愛してしまい、私に気持ちが無くなっていれば別れを切り出していたと思います。
>>次のページへ続く
現に私は、その作戦に まんまとはまってしまいました。
忘れようとしていた事を言われ、作戦だと分かってもやはり気になり、眠れません。
見ても聞いてもいないのに、インターネットで見た婦人科の分娩台のような物に、大きく足を開いた格好に固定され、バイブを使われて狂ったようにお願いしている姿や、
温泉の家族風呂に入り、湯船に腰掛けた野田の物を頬張り、部屋へ戻ると要求通りに、どの様な恥ずかしい格好も受け入れてしまう姿が浮かびます。
実際、分からない為に想像が膨らみ、自分で自分を苦しめてしまいます。
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7月12日(土)
午前10時ごろ寝室の戸が開く音で目を覚まし、音の方を見ると妻でした。
妻は、私を見るなり正座して頭を床に付け。
「あなた、ごめんなさい。
一晩考えましたが、やはり私が間違っていました。
正直、課長の話とあなたの話を聞いた時、あなたを信用したいと思いながら 訳が分かりませんでした。
何があっても私はあなたを信用するべきでした。
私が間違っていました。許して下さい。お願いします。許して下さい。」
「どうした?一晩ぐらいで本当に分かったのか?
昨夜は野田と会ったか?会っても慰謝料が怖くて抱いてもらえなかったので、また俺に寝返ったのか?
それとも可愛がってもらったが、野田にそう言えと指示されたのか?」
妻が来てくれた事が嬉しくても、また意地悪な事を言ってしまいました。
妻は、涙を流しながら私の目を見て。
「課長とは会っていません。本当です。
昨日来たかったのですが、涙が止まらなくて外に出る事が出来ませんでした。
ごめんなさい。ごめんなさい。
私が今まであなたの目を見られなかったのは、あなたの目を見ていると、あなたに申し訳なくて、辛くて泣いてしまいそうだったからです。
私は、あなたを裏切りました。
あなたを取り返しの付かないぐらい傷付けました。
その事を忘れて欲しいなんて都合のいい事は言いません。
でも、でも、今は裏切っていません。信じて。今はあなたの事しか考えられません。
今更遅い事は分かっています。あなたに離婚されそうになってから分かっても遅いのは分かっています。
本当に大事な物を失いそうになってから気付いても遅いのは分かっています。
でも今は・・・・・・・・・・・。」
妻が話し終えて泣いている間、私は無言でずっと自問自答していました。
今回と同じ事を 友人に相談されれば、間違い無く別れる様に助言すると思います。取る物取って、そんな女は叩き出せと助言すると思います。
私は、どうして出来ないのか?
妻をまだ愛していると思っているだけで、本当は、20数年の生活を変えたく無いだけではないのか?
色々考えましたが答えは出ません。
ただ分かったのは、理屈では無く、やはり妻と別れたくない。何を言われようと、どう思われようと、この女を失いたく無いという事でした。
もう1つ分からないのが、私の事を愛しているのに、他の男に心を奪われたという事です。
私を裏切り、嘘をつき通してきた妻を、この様に言うのも変ですが、妻は真面目な女です。真面目なだけに野田との事が、遊びで無いのは分かっています。
妻の性格から考えて、野田を愛してしまい、私に気持ちが無くなっていれば別れを切り出していたと思います。
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