本性
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「百合子。おまえも並んで座れ。」
私は、これから訊く質問に対し、2人の顔色を同時に見たかったので、並んで座らせようとしましたが、百合子は2mほど離れた所に正座しました。
「加藤。俺は今でも おまえを殺したくウズウズしとるんや。子供の為に我慢しようと思うが、それもどうなるか・・・。
おまえの考えて来た償いの前に、訊きたい事が山ほど有るから正直に答えろ。俺が頭に来るような内容でも構わん。
正直に話せば我慢するが、もしも嘘だとわかったら・・・。」
「嘘は申しません。包み隠さず答えます。」
「よし。俺は百合子の事を全て知っておきたい。そうしないと同じ屋根の下では暮らせない。このままではいつか別れるだろう。・・・別れて欲しいか。」
「いいえ、別れないで下さい。お願いします。」
「流石頭がいいな。そうや、百合子と俺が別れる時は俺の人生が終わる時や。同時におまえの人生もな。」
「・・・・・。」
「持ってきた物を出せ。」
加藤の差し出した紙袋には、ビデオテープが4本入っていました。
「テープは4本だけか。」
「本当です。他には有りません。」
ビデオテープには、日付・部外者回覧厳禁・○○株式会社と印字されたシールが貼って有ります。
「何じゃ、このテープは。」
「もしも妻に見つかった時にばれない様に・・・。妻や会社に知られるのが何より怖かったので・・。」
その時 妻が、
「エッ・・どうして・・私には・・。」
「すみません。私も家族や世間に知れては困るのですが、それを言ってしまっては脅して次の関係をもてないと思い、私は知られても平気な振りをしていました。」
それを聞き、妻は大きな声で泣いています。
「百合子と2人だけで何回会った。」
「・・昨日を入れて5回です。」
「ところで、俺は全て持って来いと言った筈だ。テープは本当にこれだけか。元のテープはどうした。」
「処分しました。本当です。余分な物を持っていて見つかると嫌なので、この編集したテープ4本だけです。」
「・・・信じよう。テープは後で見るとして、まずどうして百合子をこんな目に合わせたのか最初から詳しく話せ。」
「・・・昨夜少し話しましたが、会合で何回か会う内に、百合子さんのやさしさ、明るさ、清楚なところが好きになってしまい、私は何かと理由を作り、例年より会合を増やして会う機会を多くしました。」
「自分の女房に無い物を求めたのか。」
「違います。私の妻は百合子さんとよく似たタイプです。
私は百合子さんと出会うまで、妻の様にやさしく、清楚で、恥じらいを持った女性は居ないと思っていたので、どんな美人やプロポーションの良い女性と会っても、心まで動く事はありませんでした。
ところが百合子さんは全てに妻より上でした。
この性格にして、顔も可愛くてスタイルも素晴らしい。・・・どうしても百合子さんを、自分の物にしたくなりました。」
加藤の話によると、妻を自分に振り向かせ様と色々良い印象を与え、努力したが良い人止まりで愛とは程遠く、
子供が卒業してからも会える様に外で働いてみたらどうかと勧め、地位を利用して自分の会社に入れてはみた物の、
妻の私への愛が強い事を知り、身体の関係を持てばどうにか成ると思ったという事です。
「身体の関係を持ちたいと思った理由は、本当にそれだけか。」
「・・・・・・。」
「加藤。ここまで来たら正直に全て話せ。死にたくないだろ。」
「・・・百合子さんが あの時どんな乱れ方をするのか、どんな声を出すのか知りたかったです。それと・・・妻には出来ない色々な事もしてみたかった。」
「ビデオはどうして毎回撮った。脅すだけならそんなに要らないだろう。」
「もしもの時に脅す目的も有りましたが。・・・本当の目的は、百合子さんが どの様に変わって行くのか・・記録に撮ろうと・・。」
この後、加藤は私の質問に対し、何か吹っ切れた様に詳しく雄弁に答え出したので、自慢している様にも聞こえて怒りを覚えましたが、本当の事を訊き出すには我慢するしか有りません。
「加藤。どうして金曜日ばかりで他の日は会わなかった。」
「妻の母親が1人暮らしをしていたので、この春から金曜日には、妻は昼過ぎに、子供達は学校が終わると直接義母の家へ行って、泊まってあげる事にしていました。
私も金曜日は午後から得意先を回って、ほとんど直接家に帰っていたので、会社にも家族にも怪しまれずに自由な時間が作れました。」
「どこのホテルを使っていた。」
「いいえ。ホテルへは行っていません。
ラブホテルも考えましたが、遠くでは時間が少なくなり、近くでは知人に会わないとも限りません。
何より百合子さんがホテルに すんなり入ってくれるとは思えないので、自宅にしました。」
「自宅・・。おまえ達の寝室では、何か痕跡が残って奥さんにばれるだろ。」
「はい。寝室では知られる恐れが有りますが、私の書斎なら、会社の資料も置いて有ったので部屋に鍵を掛けていましたし、
重要な仕事を持ち帰っていた時は掃除も断って、妻でさえ中には入れなかったので安心でした。
・・それと仮眠用に・・ベッドも有りましたし・・・・。」
「もしも妻に見つかった時にばれない様に・・・。妻や会社に知られるのが何より怖かったので・・。」
その時 妻が、
「エッ・・どうして・・私には・・。」
「すみません。私も家族や世間に知れては困るのですが、それを言ってしまっては脅して次の関係をもてないと思い、私は知られても平気な振りをしていました。」
それを聞き、妻は大きな声で泣いています。
「百合子と2人だけで何回会った。」
「・・昨日を入れて5回です。」
「ところで、俺は全て持って来いと言った筈だ。テープは本当にこれだけか。元のテープはどうした。」
「処分しました。本当です。余分な物を持っていて見つかると嫌なので、この編集したテープ4本だけです。」
「・・・信じよう。テープは後で見るとして、まずどうして百合子をこんな目に合わせたのか最初から詳しく話せ。」
「・・・昨夜少し話しましたが、会合で何回か会う内に、百合子さんのやさしさ、明るさ、清楚なところが好きになってしまい、私は何かと理由を作り、例年より会合を増やして会う機会を多くしました。」
「自分の女房に無い物を求めたのか。」
「違います。私の妻は百合子さんとよく似たタイプです。
私は百合子さんと出会うまで、妻の様にやさしく、清楚で、恥じらいを持った女性は居ないと思っていたので、どんな美人やプロポーションの良い女性と会っても、心まで動く事はありませんでした。
ところが百合子さんは全てに妻より上でした。
この性格にして、顔も可愛くてスタイルも素晴らしい。・・・どうしても百合子さんを、自分の物にしたくなりました。」
加藤の話によると、妻を自分に振り向かせ様と色々良い印象を与え、努力したが良い人止まりで愛とは程遠く、
子供が卒業してからも会える様に外で働いてみたらどうかと勧め、地位を利用して自分の会社に入れてはみた物の、
妻の私への愛が強い事を知り、身体の関係を持てばどうにか成ると思ったという事です。
「身体の関係を持ちたいと思った理由は、本当にそれだけか。」
「・・・・・・。」
「加藤。ここまで来たら正直に全て話せ。死にたくないだろ。」
「・・・百合子さんが あの時どんな乱れ方をするのか、どんな声を出すのか知りたかったです。それと・・・妻には出来ない色々な事もしてみたかった。」
「ビデオはどうして毎回撮った。脅すだけならそんなに要らないだろう。」
「もしもの時に脅す目的も有りましたが。・・・本当の目的は、百合子さんが どの様に変わって行くのか・・記録に撮ろうと・・。」
この後、加藤は私の質問に対し、何か吹っ切れた様に詳しく雄弁に答え出したので、自慢している様にも聞こえて怒りを覚えましたが、本当の事を訊き出すには我慢するしか有りません。
「加藤。どうして金曜日ばかりで他の日は会わなかった。」
「妻の母親が1人暮らしをしていたので、この春から金曜日には、妻は昼過ぎに、子供達は学校が終わると直接義母の家へ行って、泊まってあげる事にしていました。
私も金曜日は午後から得意先を回って、ほとんど直接家に帰っていたので、会社にも家族にも怪しまれずに自由な時間が作れました。」
「どこのホテルを使っていた。」
「いいえ。ホテルへは行っていません。
ラブホテルも考えましたが、遠くでは時間が少なくなり、近くでは知人に会わないとも限りません。
何より百合子さんがホテルに すんなり入ってくれるとは思えないので、自宅にしました。」
「自宅・・。おまえ達の寝室では、何か痕跡が残って奥さんにばれるだろ。」
「はい。寝室では知られる恐れが有りますが、私の書斎なら、会社の資料も置いて有ったので部屋に鍵を掛けていましたし、
重要な仕事を持ち帰っていた時は掃除も断って、妻でさえ中には入れなかったので安心でした。
・・それと仮眠用に・・ベッドも有りましたし・・・・。」
「どうやって百合子を連れ込んだ。」
「金曜日の朝、少しでも長く百合子さんと会える様に、暇になったので今日から暫く、4時迄にさせて欲しいとお願いして、こっそりメモを渡しました。」
その時、妻が顔を上げて私の方を見たので、まだメモが有ると思い、見せる様に言うと持って来ました。
メモ : 突然でごめんなさい。
先月の検診で私が癌である事が分かり、どうも余り良くないみたいです。
私より妻が参ってしまいました。
今日4時過ぎに下記の地図の公園で待っていますので、私と一緒に自宅へ来て、妻の悩みを聞いてあげて貰えないでしょうか。
まだ誰にも知られたく無いので、社員やご家族に内緒でお願いします。
「これに百合子は騙されたのか・・・・。近所の目は気にならなかったのか。」
「私の家は分かり難いからと言って、公園から私の車の後部座席に乗せて、隠れて貰いました。」
「隠れる・・・。」
「近所に有る事無い事、言いふらす人が居て、2人だけで乗っていると誤解されても嫌だから・・と騙して・・・・。」
「百合子は、家に誰も居ないのを不思議に思わなかったのか。」
「女房は買い物に行ったらしいと騙して、書斎まで連れて行き・・・。」
私は、ビデオをセットして、リモコンのスイッチを押しました。
--------------------
画面にはパイプベッドが映し出され、その向こうに立派な机と椅子が映っています。
「お待たせしました。どうぞ。」
その声がしてから、前を妻らしき影が横切っただけで、画面には誰も映っていません。
ベッドに照準を合わせて有るにしても、結構広い部屋のようです。
その時、声だけが聞こえ、
「百合子さん、ごめんなさい。あなたを騙してしまいました。今日は妻も子供達も誰も帰って来ません。」
「エッ。どういう事です。」
「私は、前から あなたが好きでした。
でもあなたはご主人を愛していて、私には振り向いてくれない。
一時は諦めましたが、あと数ヶ月の命だと知って、どうしても百合子さんが欲しくて、こんな事をしてしまいました。」
「何を言っているんですか。私には主人がいます。」
「分かっています。ご主人には申し訳ないと思いましたが、このままでは死ねない。」
「お体の事はお気の毒だと思います。でも私にはそんな事は出来ません。主人を裏切る事は出来ません。帰ります。」
また、妻らしき影が横切ると直ぐに、加藤と妻がもみ合いながらベッドに倒れ込むのが映し出され、画面の中の妻は激しく抵抗して加藤に罵声を浴びせていますが、力ずくで服を1枚、また1枚と脱がされ、唯一残った白いパンティーに手が掛かった時、更に抵抗が強くなり、
「百合子さんお願いだ。一度だけでいい。私の最後のお願いです。このままでは人生に悔いが残って、死んでも死に切れない。」
この言葉を聞いて、妻は加藤を哀れに思ったのか、決心の強さに諦めたのかは分かりませんが、抵抗を止めてしまい、涙を流しながら一点を見詰めたまま、じっと横たわっています。
「想像通りいい身体をしている。
乳首が大きいのと腰の回りに多少肉が付いているのを除けば、お乳の形といい、腰のくびれといい、40歳を過ぎているとは思えん。
>>次のページへ続く
「金曜日の朝、少しでも長く百合子さんと会える様に、暇になったので今日から暫く、4時迄にさせて欲しいとお願いして、こっそりメモを渡しました。」
その時、妻が顔を上げて私の方を見たので、まだメモが有ると思い、見せる様に言うと持って来ました。
メモ : 突然でごめんなさい。
先月の検診で私が癌である事が分かり、どうも余り良くないみたいです。
私より妻が参ってしまいました。
今日4時過ぎに下記の地図の公園で待っていますので、私と一緒に自宅へ来て、妻の悩みを聞いてあげて貰えないでしょうか。
まだ誰にも知られたく無いので、社員やご家族に内緒でお願いします。
「これに百合子は騙されたのか・・・・。近所の目は気にならなかったのか。」
「私の家は分かり難いからと言って、公園から私の車の後部座席に乗せて、隠れて貰いました。」
「隠れる・・・。」
「近所に有る事無い事、言いふらす人が居て、2人だけで乗っていると誤解されても嫌だから・・と騙して・・・・。」
「百合子は、家に誰も居ないのを不思議に思わなかったのか。」
「女房は買い物に行ったらしいと騙して、書斎まで連れて行き・・・。」
私は、ビデオをセットして、リモコンのスイッチを押しました。
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画面にはパイプベッドが映し出され、その向こうに立派な机と椅子が映っています。
「お待たせしました。どうぞ。」
その声がしてから、前を妻らしき影が横切っただけで、画面には誰も映っていません。
ベッドに照準を合わせて有るにしても、結構広い部屋のようです。
その時、声だけが聞こえ、
「百合子さん、ごめんなさい。あなたを騙してしまいました。今日は妻も子供達も誰も帰って来ません。」
「エッ。どういう事です。」
「私は、前から あなたが好きでした。
でもあなたはご主人を愛していて、私には振り向いてくれない。
一時は諦めましたが、あと数ヶ月の命だと知って、どうしても百合子さんが欲しくて、こんな事をしてしまいました。」
「何を言っているんですか。私には主人がいます。」
「分かっています。ご主人には申し訳ないと思いましたが、このままでは死ねない。」
「お体の事はお気の毒だと思います。でも私にはそんな事は出来ません。主人を裏切る事は出来ません。帰ります。」
また、妻らしき影が横切ると直ぐに、加藤と妻がもみ合いながらベッドに倒れ込むのが映し出され、画面の中の妻は激しく抵抗して加藤に罵声を浴びせていますが、力ずくで服を1枚、また1枚と脱がされ、唯一残った白いパンティーに手が掛かった時、更に抵抗が強くなり、
「百合子さんお願いだ。一度だけでいい。私の最後のお願いです。このままでは人生に悔いが残って、死んでも死に切れない。」
この言葉を聞いて、妻は加藤を哀れに思ったのか、決心の強さに諦めたのかは分かりませんが、抵抗を止めてしまい、涙を流しながら一点を見詰めたまま、じっと横たわっています。
「想像通りいい身体をしている。
乳首が大きいのと腰の回りに多少肉が付いているのを除けば、お乳の形といい、腰のくびれといい、40歳を過ぎているとは思えん。
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