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悪戯
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「まだその様な事を。研修で北村さんに会ったの。あの日研修が終わってから、北村さんと話していたから遅くなったの」


悪い事は出来ません。

このような偶然があるのです。勿論離れていると言っても同じ県内の教師なので、このような偶然があっても不思議ではありませんが、妻と北村がその様な場所で会う確率はゼロに近いと思っていました。

しかし妻と北村は再会し、妻が会釈すると北村も妻の事を覚えていて、研修が終わってから二人でお茶を飲んだそうなのですが、当然話は噛み合いません。

その時、妻は自分と北村を良く知る人物が北村に成り済ましていると悟り、私の顔が浮かびましたがすぐに強く否定します。


「まさかあなたがこのような事をする人だとは思わなかった。

彼に話したら、どう考えてもあなた以外に無いと言われ、私はあなたを信じたかったけれど、そのような疑念を振り払う為に・・・・・・・・・・今夜は帰りませんから」


「何を言っている!隣にいるなら彼に代われ!」


「岩本と申します。

奈美をあなたには任せておけない。

これからは私が奈美を幸せにします。

奈美と結婚出来るなら、慰謝料などいくらでも払う覚悟でいますから、いくらでも請求して下さい」


「何を言っている!金などいらない!奈美と別れる気など無い!」


「あなたは酷い男だ。話は聞かせてもらったが、普通愛していれば、このような姑息な真似はしない」


それを言われると言葉がありません。


「奈美にあなたは相応しくない。お互い回り道をしたが、やはり私と奈美はこうなる運命だったんだ」


「勝手な事を言うな!」

しかし、電話は切れてしまい、何度掛けても電源が切られていて繋がらずに、その夜 妻が帰ってくる事はありませんでした。

そして翌日の朝になって帰って来た妻は、私を無視してベッドに潜り込んでしまいます。


「話は後にして下さい。彼が朝まで寝かせてくれなかったから、とにかく今は眠らせて」


そう言うと本当に眠ってしまい、私はその様な妻を見ていると涙が止まりません。

妻は彼のペニスを口にしたのか。

妻の身体の表も裏も、頭の先から爪先まで、全身彼の舌は這い回ったのか。

妻は歓喜の表情を見せ、歓喜の声を上げたのか。

そして彼のペニスが妻の中へ。


彼のペニスは私のと比べてどうだったのだろう。

彼には長年の想いがあるだけに、硬く反り返っていたに違いない。

それが妻を串刺しにするように。


それは一度で終わったのか。

朝まで寝かせてもらえなかったと言う事は、いったい何度交わったのか。

避妊はどうだったのだろう。

まさかそのまま何度も妻の中に。

今も妻の中には彼の精子あり、妻の卵子を求めて活発に動き回って。


私は肩を揺すって起こそうとしましたが、妻は夕刻まで眠り続けました。

--------------------

妻が起きると私は床に土下座しましたが、正直に言うとこれはポーズだったような気がします。

自分のしていた事を棚に上げて、妻のやった事が許せません。

しかし、妻とは別れたくない。

それが私にこのような行動をとらせたのです。


「俺が悪かった。どのような償いでもするから許して欲しい」


「本当に何でもしてくれる?それなら彼とのお付き合いを認めて下さい」


「そんな事を認められる訳がないだろ!」


「それなら別居しましょう。私は彼と一夜を供にしたのよ。そんな女と一緒にいられる?」


「だから、もう二度と彼とは会わないで欲しい」


「それは出来ない。彼と会う事が許せないのなら離婚して」


「俺と離婚して、彼と結婚するのか?」


「彼はあなたと別れて結婚して欲しいと言っているけれど、今の私には そこまでの考えは無いわ。今は ただ彼に償いたいのと、あなたと一緒にいたくないだけ。

でもこれは立派な裏切り行為だから、このような事が許されないのも分かっている。

だから離婚することになったら勿論慰謝料も払うつもり。私名義の貯金で足りないなら借金してでも払う」


お金など欲しくありません。妻と別れたくないだけです。しかし、慰謝料などという言葉を聞く度に、離婚が現実味を帯びてきます。

--------------------

その後、妻は言いたい事があればメールして欲しいと言い、一緒にいても私とは一切口を利かなくなり、私との会話は全てメールでするようになりました。

そして彼とも堂々と会い、会った日は必ず彼との事をメールしてきます。
今、私は淳の部屋にいて、淳がシャワーを浴びに行ったので その間にメールしています。

今日は淳が私を彼女だと御両親に紹介してくれました。

その後、彼の部屋に行ったら、昔の私達の写真を沢山飾ってくれてあったので嬉しかった。


今から抱かれるのか?

彼の部屋で抱かれるのか?


私が彼と会うと、あなたはその事だけが心配なのね。その事しか頭にないの?

今から淳に抱かれるとしたらどうするの?



帰って来い。もうこのような事はやめてくれ。



いつも言う様に、私が彼と付き合うのが駄目なら離婚しましょう。

私は淳が望むことなら何でもしてあげたい。



昔妻達は名前で呼び合っていたのか、いつしか妻は彼の事を“淳”と書くようになり、二人の距離の近さを感じて悔しさは更に大きくなっていきます。

そして、私はその悔しさを妻にぶつけようと、二時間以上経って帰ってきた、妻に後ろから抱き付いて、ベッドに押し倒して服を脱がそうとあいました。


「身体を見せてみろ!抱かれたのか!奴の部屋で抱かれたのか!」

「やめて!そんな事をするのなら出て行くわ」


「見せられないのか!奴に抱かれたから見せられないのだろ!」

「私が何をしようと放っておいて!」


「俺達はまだ夫婦だろ」

「法律上はね」


「出て行くと言っても敦はどうする!」

「勿論連れて行くわ。あなたのような男の元には置いていけない」


私は妻から離れましたが、今夜は引き下がる事が出来ません。

「確かに俺は卑劣な男かも知れない。それなら奈美はどうだ?まだ離婚もしてないのに、家庭を放り出して男と会ってばかりいる奈美はどうだ?」


「それはあなたが・・・・・・」


「確かに俺は姑息な手段で奈美の過去を知ろうとした。どうしても許せなければ、それで離婚されても仕方が無いと思う。

でも奈美はまだ離婚もしていないのに浮気している。まだ人妻なのに堂々と浮気している。

奈美は離婚して敦をおいていけば、敦が俺のような男にならないか心配なのだと思うが、それなら自分のような大人になるのは良いのか?夫がいながら他の男と遊び歩くような大人に。

それに俺のことばかり言うが彼はどうなんだ?

法律上だけにしてもまだ奈美は人妻なのに、平気で人妻を誘う彼は姑息で卑怯な男では無いのか?」


「違う!これは全てあなたが・・・・・・・・」


「奈美の事は俺が原因だとしよう。しかし彼は どうだ?俺が彼に何かしたか?彼はただの不倫男じゃないか」


妻は言葉では否定していても、本来真面目で賢い女なのでこれで少しは自重してくれるだろうと思っていました。

しかし、考え込んでいたのは その夜だけで、翌日も帰ってきたのは10時を過ぎていて、帰るとすぐに私の目の前で私にメールします。


彼と話し合ってきました。

結果を先に言うと、私達は付き合いをやめません。

彼に「物事には何にでも原因があり、全てが関連している」と言われたわ。


>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, 寝取られ, これはひどい,
 


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