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突然の海外赴任
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帰って来るのに時間が掛かったのは、きっと口裏合わせでもしていたのでしょう。

私は玄関に先回りをして、水の入ったバケツを構えているとチャイムが鳴りましたが、返事もせずに無視しました。

すると次の瞬間 ドアが開いて妻が入って来たので、持っていたバケツの水を頭から勢いよくかけて次のバケツを持ち、続いて入って来た男には、頭を狙ってバケツごと投げ付けましたが、男は咄嗟に手で防いだのでバケツは当たりませんでした。

それでも頭から水を被ったので2人共びしょ濡れです。

「智子だったのか。

まさかおまえが、この家に帰って来られるとは思わなかったので、泥棒でも来たのかと思ったよ。

いくら嘘つきで人を裏切る事が平気な女でも、2度と この家には帰って来られないと思っていたが、夫や娘、世話になった親を平然と裏切る事の出来る女は、流石に図々しさが違うな。

身の回りの物でも取りに来たのか?」


「あなた、ごめんなさい。違うのです。誤解なのです。」


妻が水浸しの土間に泣き崩れると、男も慌てて その場に土下座して。

「ご主人には要らぬ誤解を招く行動をとってしまい、本当に悪かったと反省しています。

今日は休日出勤だったのですが、私が昨夜から熱っぽかったので起きられずに、携帯が鳴っているのにも気付かずに寝ていたので、部下が心配して出勤前の奥様に、様子を見て来て欲しいと電話をしたらしいのです。

昨夜から食欲が無くて 何も食べていなかったので、ファミレスに付き合ってもらってから出勤しようと車に乗った所にご主人が・・・・・・・・。」


この男はべらべらと言い訳を並べていましたが、妻は、泣きじゃくっていて、何も話す事が出来ずにただ土下座していました。

私は、その場に胡坐を掻き、返事もしないで ただ煙草を吸っていましたが、この男のいい訳に腹が立ち、

私がいない間、何度も妻が行っていた事を知っていると言おうかとも思いましたが、相手に嘘を言わせておいた方が、その嘘を指摘する事で他の事も聞き出し易くなると考えて、あえて何も言わずに黙ってキッチンに行くと包丁を持って来ました。


「申し遅れましたが、私は支店長の稲垣と申します。奥様には大変お世話に・・・・・。」


その時少し顔を上げた稲垣は、私が包丁を持っている事に気が付き、


「ご主人、本当です。誤解を招いた事は謝ります。これは誤解なんです。本当です。そんな物は置いて下さい。」


その言葉で顔を上げた妻も包丁に気付き、


「やめて〜。許して〜。ごめんなさい。ごめんなさい。」


私の足に縋ろうとした妻を思い切り蹴飛ばしたのを見て、支店長は謝りながら飛び出して行きました。

支店長の言い訳に腹がたち、少し黙らせる為の脅しに持って来た包丁ですが、逃げなければ刺していたかも知れません。

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どうしてあんなに誠実だった妻が、この様な事に成ってしまったのか皆目見当も付きません。

単身赴任の間に妻が不倫。

世間ではよく有る話かも知れませんが、私の妻に限って、その様な事が有る筈は無いと思っていました。

遊び好きな妻ならまだしも、あの真面目な妻に限って、その様な事とは無縁の筈でした。

しかし これは、浮気された夫は皆思う事なのか?

そうだとすれば妻の不倫も、世間でよく有る普通の不倫で特別なものでは無い。

私は未だに信じられずに、どこかで、何かの間違いだという微かな期待も持ってしまいますが、不倫が事実だとしても、世間でよく聞く不倫では無くて、妻には何かもっと重大な訳が有ったに違いないと思ってしまいます。

何か特別な理由が有る筈だと思いたくて、全て知らなければ今後の事を決められません。

これも皆思う事で、私の妻だけに特別な理由は無いのかもしれませんが。

泣きじゃくる妻を残して実家に行くと、母は驚き、嬉しそうな顔をしましたが、娘を暫らく預かって欲しいと頼むと、只ならぬ私の態度に妻の事だと察した母は、目に涙を溜めて頷きました。


1人で海外にいて愛に飢えているのに、妻を抱き締められなくなった私は、せめて娘だけでも抱き締めたいと思う感情を殺して、父と出掛けているという娘には、まだ私が帰って来た事は言わないで欲しいと頼みました。
娘に今の妻の見せなくても良い分、父と母が近くにいてくれた事を、これ程感謝した事は有りません。

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家に戻っても妻は濡れた土間で、びしょ濡れのまま泣いていました。

私にすれば泣いている事自体許せずに、何も話す気が起きません。何故なら、泣きたいのは私なのです。

狂ってしまったのではないかと思うほど、ただ泣き続けていた妻も 翌日には少し落ち着きを取り戻したのですが、私が何か言う度に涙を堪える事が出来ずに、まともに話が出来ません。


夕方になり、そんな妻が涙声で。

「あなた、いつ帰って来られたのですか?」


「そんな事を聞いてどうする?帰って来る日さえ分かっていたら上手く隠し通して、こんな事にはならなかったと言いたいのか?」


「違います、誤解なんです。あなたには嫌な思いをさせてしまいました。誤解されても仕方がないです。でも本当に誤解なんです。」


「誤解?派手な化粧。派手な服。ミニスカート。残業。休日出勤。泊まりで慰安旅行。友達の相談に乗っていたと言って、度重なる朝帰り。」


妻は、何か言ったのですが、泣いている上に小さな声なので聞き取れません。


「泣かずに本当の事を話せる様になったら呼びに来い。それまで何日でも実家に行っている。」


娘には、まだ不安を与えたく無かったので実家に行く気は有りませんでしたが、持ち帰ったスーツケースを持って出て行く振りをすると。

「少し待って。私も どの様に説明したら良いのか分からないです。」


「どの様に説明?正直に事実を全て話せばいいだけだろ?

他にも知っているぞ。おまえが絶えずあいつのアパートに入り浸っていた事も。

それなのに奴は、いかにもおまえが初めて来たみたいに、

何が心配した部下が電話しただ。」


妻は、更に大きな声で泣き出したので、

「泣いて誤魔化すな。

30分待って泣き止まなかったら実家へ行く。

実家へ行ったら、おまえがここを出て行くまで、もう絶対に帰って来ない。」


暫らく待っていても泣き止まない妻に腹がたち、立ち上がってスーツケースを持つと、妻は泣きながら、

「ごめんなさい。あと5分待って下さい。お願いします。」


そう言い残して、洗面所へ走って行きました。

--------------------

居間で待っていると顔を洗って入って来た妻は、黙って入り口に正座しています。

「何か話したらどうだ?」

「ごめんなさい。何からお話ししたら良いか分かりません。あなたから訊いてもらえませんか?」


「全て最初から順に話すと思っていたが、そうか。俺が訊いてもいいのだな?

それなら訊くが、俺がいない間、毎日抱いて貰っていたのか?

あいつの物は大きかったか?

一度のセックスで何回ぐらい気を遣った?

あいつの物も毎回口に含んでやったのか?

尻の穴も舐めてやったか?

おまえの尻の穴も舐めてもらったか?

俺には許さなかった尻の穴にも入れてもらったのか?」


「そんな酷い事を言わないで。そんな事はしていません。身体の関係など有りません。本当です。本当です。」


「そんな酷い事をしていたのは誰だ?

身体の関係が無いなんて信用出来る訳が無いだろ。

俺は絶対に許さない。おまえもあの男も必ず地獄に落としてやる。

どちらにしても俺達はもう駄目だ。離婚するしかない。」


まだ考えてもいなかった離婚という言葉を言ってしまい、言ってしまった私自身、動揺してしまいました。


「離婚なんて言わないで。浮気なんてしていません。あなたを愛しています。」


「浮気ではない?浮気で無いなら本気という事か?」


「違います。あなたを愛しています。私が愛しているのは、あなただけです。」


「あいつに言われたのか?

何とかこの場は嘘をつき通して乗り切れと。

もう旦那など愛していなくても、愛していますと言ってやれば許してもらえると。

1年半も知らない土地にいて、どうせ愛に飢えているから、愛していますと言ってやれば 泣いて喜ぶから、辛くても我慢して言ってやれと。

お気遣い頂きまして ありがとうございました。」


また泣き出したのを見て玄関に向かうと、追い掛けて来た妻は私の足に縋り付き、


「そんな事は絶対に有りません。愛しているのはあなただけです。ごめんなさい。もう少し話だけでも聞いて下さい。」


また居間に戻ると、今度は近くに正座して、昔の事から順に話し出しました。


妻が短大を出て銀行に就職し、初めて配属になった支店に稲垣がいたそうです。

稲垣は、一流大学を出ていて、仕事も出来るのに偉ぶった素振りも無く、話し方もソフトだったので、女子行員に人気が有ったそうですが、

歳も一回り上で既に結婚していた事も有り、妻にとっては恋愛対象ではなくて良き先輩でした。

銀行は、転勤が多く、転勤が仕事だと言う人もいるぐらいだそうですが、妻が私と結婚をして、娘が生まれるまで勤めていた別の支店で偶然また一緒になり、

以前一緒の支店にいた事から お互い親近感を覚え、昼食が一緒になった時や飲み会の時などには、お互いの家庭の事などプライベートな事なども、何でも話せる間柄に成っていきました。


ここでは、2年弱しか重ならずに、稲垣が別の支店に転勤となったのですが、私が海外に赴任した翌月、妻がパートで働いていた支店に支店長として赴任して来て、三度一緒の職場で働く事になったそうです。

稲垣が歓迎会の席上で、今回が初めての単身赴任だと挨拶した事が気になったので、2次会でビールを注ぎに行った時に事情を聞くと、

その時は、子供達の学校の関係だと説明されましたが、その後、妻がトイレにたった時に稲垣もついて来て、相談に乗ってもらいたい事が有るので お開きの後、付き合って欲しいと小声で誘われたそうです。

他の者に誤解されない様に、一旦別れてから待ち合わせた喫茶店に行き、そこで妻は稲垣から、子供達の学校の事情だけでなく、奥さんの浮気が原因で離婚も考えていて、その為の別居の様なものだと打ち明けられました。


「それが可哀想で、身体を使って毎晩慰めてやっていたと言う事か。」


「違います。身体の関係は有りません。本当です。

色々愚痴を聞いてあげたり、相談に乗ってあげたりしていました。

でも、朝まで話しをしていただけなんて信じて貰えないですよね。
誤解されても仕方の無い軽率な行動でした。

あなたに嫌な思いをさせた事は、本当に申し訳無かったと反省しています。

私が愛しているのは あなただけです。

支店長に特別な感情は有りません。

どうか離婚だけは許して下さい。

あなたがいないのを良い事に、あなた以外の男性と2人だけで会っていた事の償いは、例え一生掛かってもさせて下さい。

お願いですから、離婚だけは許して下さい。」


私は拍手をしながら、


「大変良く出来ました。

どうせそれも、あの男に そう言えと言われたのだろ?

それとも おまえが考えたのか?

そうだとしたら立派なものだ。

嘘のつけなかったおまえが、1年半で そこまで平然と嘘が言える様になったとしたら、

余程毎日嘘ばかりついていて、嘘になれてしまい、嘘をつく事など平気な女になったと言う事だな。」


自分自身の保身も有るのでしょうが、妻の必死に話す姿を見ていると、余計に稲垣との只ならぬ繋がりを感じてしまいます。

完全に黒に近い行動をしておきながら、未だに関係を認めない事は自分への保身だけで無く、妻の稲垣を気遣う、稲垣に対しての普通では無い感情を感じてしまいます。

妻は、私と初めて関係を持った時に、痛がりはしましたが出血は有りませんでした。

スポーツなどで破れてしまい、初めての時に出血しない事も珍しくは無いと聞いた事が有りましたし、それ以外にも色々な理由で出血しない事は、よく有ると聞いていたので、

私が初めての男だと言う妻の言葉を信じていましたが、実はそれも嘘で、初めての男は稲垣だったのではないかと勘ぐってしまいます。

処女と思わせる為に わざと痛がり、演技をしていたのではないかとさえ疑ってしまいます。

ただこれは、私と付き合う前の事なら許せますし、本来、許す許さないの問題では無いでしょう。

しかし、私が赴任中にずっと関係を持っていたとしたら、それは許す事など到底出来ません。


「残業だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」

「はい。」


「休日出勤や役員会だと嘘をついて、あいつと会っていたのだな?」

「はい。」


「友達の相談に乗っていると言った友達とは あいつの事で、朝まであのアパートに2人だけでいたのだな」

「はい。」


「慰安旅行というのも嘘で、あいつと旅行に行ったのだな?」

「・・・・・・・・・。」


妻は、最初から小さな声で返事をしていましたが、この時は更に小さくなり、何を言っているのか聞き取れません。


「明日 銀行に行って他の行員に聞けば、本当に慰安旅行が有ったかどうか分かるから、言いたくなければ それでいい。」


「それだけは許して下さい。銀行だけには行かないで下さい。支店長にも迷惑をかけてしまいます。どうか、それだけは許して下さい。」


この期に及んでも あの男を庇う事が許せず、銀行に行かれる事がそれ程嫌なら、逆に行ってやろうと思いました。

旅行について妻は、

「気晴らしに旅行にでも行きたいが、1人では余計に滅入ってしまうので付き合って欲しいと誘われ、2人で旅行に行きました。

でも支店長に特別な感情は無いし、特別な関係では有りません。当然部屋も別々で身体の関係も有りません。

今になって冷静に考えれば軽率な行動でした。疑われても仕方のない非常識な行動でした。ごめんなさい。許して下さい。」


「既婚者同士が隠れて旅行に行く関係が、特別な関係ではない?

その上、何度もあのアパートに泊まっておきながら、旅行の時だけ部屋を別にしたのか?

あいつがホモでも無い限り、そんな事を信用する奴なんていないだろ。

なのにおまえは、それを俺に信じろと言うのか?おまえが逆の立場なら信じられるのか?」


男と女の間にも恋愛関係でなく、親身になって相談に乗ってやるような、友情だけの関係も存在するでしょう。

また、服の趣味も心境の変化で 変わって行く事は考えられますが、妻の身形は変わり過ぎで、何か余程の事が無いとあれほどの変化は考え難いです。

何より、あれらの下着を持っている説明がつきません。


これだけの疑惑が有りながら、身体の関係は無いと言い張る妻の心理が分かりませんでした。

考えられるのは離婚の時の条件を少しでも良くすることか、離婚して稲垣と再婚した場合の生活を考えて、稲垣の銀行での地位を守っておきたいという事ぐらいです。

嘘をつき通したまま、私と結婚生活を維持して行く事は無理だと分かっていると思います。

残された道が有るとすれば、それは正直に全て話して謝罪し、何年掛かっても償っていく以外無いと思うのですが、妻はそれをせずに、稲垣と自分の保身に走っているとしか思えないのです。


もしかすると、この問題を何とか穏便に済ませ、暫らくしてから性格の不一致とか何とか他の理由を付けて、離婚を切り出すつもりかも知れないという思いまであり、

1番肝心な身体の関係を未だに隠そうとする、妻の話しは何一つ信用する事が出来ませんでした。


私は、強気の態度に出ていますが、それとは裏腹に心の中は心配で仕方がないのです。今まで幸せだった家庭が、壊れていくのが怖くて仕方がないのです。


妻はまた泣き出したので、

「もういい。俺は遠い所から帰って来て疲れている。勝手にいつまでも泣いて、この事から逃げていろ。俺は寝る。」

口では強がりを言っていましたが、この問題を どうしたら良いのか分からずに、眠る事など出来ません。

--------------------

次の日、会社に行ったのですが、そんな事情を知らない上司は、私の疲れきった様子を見て、気候の違いや疲れから体調を崩しているものと思い込み、早く帰ってゆっくり休めと言ってくれたので 銀行に急ぐと、着いた時は閉店間際でシャッターが閉まる直前でした。

銀行に飛び込んで、最初に目に入ったのは妻が書類を運んでいる姿です。

〔どうして智子がいる?まさか、あいつに逢いたいからなのか?それとも、携帯を取り上げたので、あいつと会って今後の事を相談をする為か?〕


私が出勤する時には出掛ける素振りも無く、何の用意もせずに時々思い出した様に、ただ泣いていたので当然仕事は休んでいて、こんな事になった以上、銀行を辞めるものだと思い込んでいた私は一瞬 唖然としましたが、何とか気を取り直し、

「支店長にお会いしたいのですが。」

その言葉で妻が私に気付いて不安そうに立ち尽くしていると、一番奥のデスクにいた稲垣が、横目で妻を見ながら早足でこちらに歩いて来ました。

稲垣は、周囲の目を気にして口だけは平静を装っていましたが、表情は不安でいっぱいです。

「これは、これは、わざわざお越し頂きまして恐縮です。どうぞこちらに。」

本当は、その場で大きな声を出して罵倒したかったのですが、逆に私が名誉毀損で訴えられてもつまらないので、案内された応接室に入りました。

「こちらの銀行では社内不倫について どの様なお考えをお持ちですか?」


「いや、それは、その・・・・・・・・・。」


「人妻の行員を朝までアパートに連れ込む。2人で旅行にまで行く。この様な行員がいたら どの様な処分をしてくれますか?」


すると稲垣はテーブルに両手をついて、



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, 寝取られ, SM_調教,
 


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