鬼畜
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「あなた、私達は本当に・・・・・・」
「喧しい。そんな事は裁判長が判断してくれる」
「お前達夫婦は美人局だな」
「そう思うなら、告訴してみろ。本当は慰謝料なんかどうでもいい。ただお前の馬鹿息子が、人妻にこう言う事をしたと公にしたいだけだ。
美人局でも脅迫でも何でもいいから訴えろ。警察沙汰になって事が大きくなれば、逆に俺は嬉しい」
「あなた。彰ちゃんの将来には代えられないわ。手切れ金を払いましょう」
「そうだな。悪い事はして無いから慰謝料ではなくて、手切れ金として明日30万持って来る。これで文句は無いな」
「それで、もう彰ちゃんに関わらないで」
「言っただろ?俺は金が目的では無いと」
「欲の深い奴だ。20万上乗せして50万くれてやる。これ以上の脅しには乗らない。
だいたい夫婦が上手く行っていれば、こんな事には成らなかった。これは旦那にも責任は有るのだぞ。旦那がしっかりしていないから、女房が男に走ろうとする」
「俺が何をした。俺は被害者だ。お前達の馬鹿息子に家庭を壊された被害者だ」
大事な一人息子を散々馬鹿息子と言われて気に触ったのか、父親の顔が見る見る真っ赤に成って行きます。
「何が被害者だ。被害者は息子だ。何も知らない初心な息子を誘惑して、おまけに夫婦の揉め事に巻き込み、本当にいい迷惑だ。話は終った。もう帰る」
一方的にそう言い残すと、息子を引っ張るように連れ帰りました。
--------------------
彼等が帰った後も私の怒りは収まらず、何も言わずにただ泣いていただけの妻に当たってしまいます。
「どうして俺が、美人局呼ばわりをされなければ成らない。お前が浮気したのは俺のせいか? 俺が何かしたから奴と旅行に行ったのか?」
「ごめんなさい。私が悪いの。ごめんなさい」
妻を責め続けていて1時間ほど経った時、妻の携帯が鳴ったので私が見ると、清水君と表示が出ています。
「おい、携帯に出ろ」
恐る恐る妻は出ると、すぐに私に携帯を渡しました。
「彼が、あなたに、代わって欲しいと・・・・」
「僕と裕子は愛し合っています。償いはして行きますから、2人の愛を邪魔しないで下さい。おねがいですから裕子と別れて、自由にしてあげてください」
「正気か?だいたい、本当に償いをする気が有るなら、今すぐ死んで詫びろ」
「裕子。奴は裕子と愛し合っているから、別れてやってくれと言ってきたぞ」
「嘘です。私が愛しているのは、あなただけです。彼が一方的に、そう思い込んでいるだけです。電話を切って。お願いですから、電話を切って」
妻は携帯を取り戻そうと、必死の形相で私に掴み掛かってきます。何か話されては、不味い事が有るのだと思った私は、妻を片手で突き飛ばしました。
「おい、聞いたか?裕子はお前など好きでは無いと言っているぞ」
「そんな筈は無い。僕達は約束したんだ」
「約束?」
「これは絶対に誰にも言わないと約束していたけれど・・・・・・・。
これを知られたら僕とは終ってしまうと言われたけれど・・・・・・・。
僕達は1ヶ月以上前から身体でも愛を確かめ合っていた。
旅行で泊まったホテルでも、朝まで何度も確かめ合った。
その時、僕の腕の中で裕子は言ってくれたんだ。
いつか旦那と別れて、僕と一緒に成ってくれると言ってくれたんだ。
だから僕を愛していないなんて嘘だ」
私はあまりの事に持っていた携帯を床に落してしまい、携帯を拾おうとした妻の頬を張り倒しました。
「奴が全て話した。
1ヶ月以上前から身体の関係が有ったのだな。
旅行では朝までしていたそうだな。
その時、将来奴と結婚する約束までしたそうじゃないか。嘘ばかり吐きやがって。
上手に騙せたと、腹の中で俺を笑っていたのだな」
頬を押えて座り込んでいた妻を心配して、駆け寄っていた母は大きな声を出して泣き出しました。
「裕子、そうなの?私も騙していたの?裕子、裕子ー」
「ごめんなさい。ごめんなさい。
知られれば、あなたを完全に失うと思った。
知られてあなたに離婚されると思うと怖かった。
私はあなたを愛しています。私はあなたと別れたくない。
彼に言った事は嘘です。そうでも言わなければ、終って貰えなかった。ごめんなさい。ごめんなさい」
おそらくセックスをしている最中に、彼に迫られたのでしょう。
『終って貰えなかった』と言う言葉から、朝まで何度も繰り返された激しいセックスを想像してしまい、更に怒りが増していきます。
「裕子が言う通り、俺達はもう終った。裕子が子供達の顔を見られるのも、今日が最後だ」
「いや、いやー」
私が寝室に入って1時間もすると泣き声は聞こえなくなり、妻の軽自動車のエンジン音がしました。
--------------------
「お母さん、裕子は?」
「約束通り、この家を出て行ってもらいました。ただ・・・・・・・・完全には見捨てられなくて、取り合えず妹の家に行かせました。ごめんなさい」
親子なら当然の事でしょう。私に約束をしたと言っても、娘は可愛く心配なのです。
私は聞いてあった彼の自宅に電話をすると、出たのは あの母親でした。
「馬鹿息子から電話が有って、身体の関係を認めたよ。妻は家から放り出した。1つの家庭を壊した責任は重いぞ。必ず馬鹿息子の人生を潰してやる」
「彰ちゃんを、どうしようと言うの?警察に脅迫で届けるわよ」
「僕と裕子は愛し合っています。償いはして行きますから、2人の愛を邪魔しないで下さい。おねがいですから裕子と別れて、自由にしてあげてください」
「正気か?だいたい、本当に償いをする気が有るなら、今すぐ死んで詫びろ」
「裕子。奴は裕子と愛し合っているから、別れてやってくれと言ってきたぞ」
「嘘です。私が愛しているのは、あなただけです。彼が一方的に、そう思い込んでいるだけです。電話を切って。お願いですから、電話を切って」
妻は携帯を取り戻そうと、必死の形相で私に掴み掛かってきます。何か話されては、不味い事が有るのだと思った私は、妻を片手で突き飛ばしました。
「おい、聞いたか?裕子はお前など好きでは無いと言っているぞ」
「そんな筈は無い。僕達は約束したんだ」
「約束?」
「これは絶対に誰にも言わないと約束していたけれど・・・・・・・。
これを知られたら僕とは終ってしまうと言われたけれど・・・・・・・。
僕達は1ヶ月以上前から身体でも愛を確かめ合っていた。
旅行で泊まったホテルでも、朝まで何度も確かめ合った。
その時、僕の腕の中で裕子は言ってくれたんだ。
いつか旦那と別れて、僕と一緒に成ってくれると言ってくれたんだ。
だから僕を愛していないなんて嘘だ」
私はあまりの事に持っていた携帯を床に落してしまい、携帯を拾おうとした妻の頬を張り倒しました。
「奴が全て話した。
1ヶ月以上前から身体の関係が有ったのだな。
旅行では朝までしていたそうだな。
その時、将来奴と結婚する約束までしたそうじゃないか。嘘ばかり吐きやがって。
上手に騙せたと、腹の中で俺を笑っていたのだな」
頬を押えて座り込んでいた妻を心配して、駆け寄っていた母は大きな声を出して泣き出しました。
「裕子、そうなの?私も騙していたの?裕子、裕子ー」
「ごめんなさい。ごめんなさい。
知られれば、あなたを完全に失うと思った。
知られてあなたに離婚されると思うと怖かった。
私はあなたを愛しています。私はあなたと別れたくない。
彼に言った事は嘘です。そうでも言わなければ、終って貰えなかった。ごめんなさい。ごめんなさい」
おそらくセックスをしている最中に、彼に迫られたのでしょう。
『終って貰えなかった』と言う言葉から、朝まで何度も繰り返された激しいセックスを想像してしまい、更に怒りが増していきます。
「裕子が言う通り、俺達はもう終った。裕子が子供達の顔を見られるのも、今日が最後だ」
「いや、いやー」
私が寝室に入って1時間もすると泣き声は聞こえなくなり、妻の軽自動車のエンジン音がしました。
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「お母さん、裕子は?」
「約束通り、この家を出て行ってもらいました。ただ・・・・・・・・完全には見捨てられなくて、取り合えず妹の家に行かせました。ごめんなさい」
親子なら当然の事でしょう。私に約束をしたと言っても、娘は可愛く心配なのです。
私は聞いてあった彼の自宅に電話をすると、出たのは あの母親でした。
「馬鹿息子から電話が有って、身体の関係を認めたよ。妻は家から放り出した。1つの家庭を壊した責任は重いぞ。必ず馬鹿息子の人生を潰してやる」
「彰ちゃんを、どうしようと言うの?警察に脅迫で届けるわよ」
「どうとでもしろ。俺はもう人生を捨てた。これからは、あの馬鹿息子に復讐する為だけに生きる」
翌日は、土曜日なのを忘れていたほど、精神的にまいっていました。
「休ませて貰おうと思って会社に電話したのですが、誰も出ませんでした。今日は土曜日だったのですね」
「哲也さんをこんなにも苦しめて、本当にごめんなさい。
その上、言い辛いのですが、子供達を連れて今日1日、裕子の所に行かせて下さい。
子供達も何か感付いていて、朝から凄く寂しがるのです。必ず子供達は連れて戻ってきますから」
「旦那は半年間、海外に単身赴任でしたよね?お母さんさえ良ければ泊めて貰って、裕子の真意を聞いてきて下さい。俺も一人で考えてみたいから」
母には上手い事を言いましたが、私は復讐の方法を考えたかったのです。私の復讐の相手は妻と彼と、私を罵った彼の両親です。
しかし、いくら考えても壊れてしまった私には、全員殺してしまう事しか思い浮かびません。
それを思い止まらせていてくれているのは、子供達の存在だけです。
一人でいると、どうしても妻と彼の痴態を想像してしまい、身のやり場が有りません。
--------------------
するとその時、突然チャイムが鳴りました。
玄関を開けると、そこに立っていたのは彼の母親でした。
「手切れ金の50万を持って来ました。上がらせて貰います」
そう言うと私の返事も待たずに、勝手に昨夜の部屋に入って行き、ソファーに座るとテーブルに2つの封筒を置きました。
「こちらは手切れ金の50万。こちらは慰謝料として100万入っています。もうこれで彰ちゃんには関わらないで。奥さんが彰ちゃんに近付かない様に監視して」
「妻とは離婚する事になると思うから、その後の事までは責任持てない」
「離婚?離婚なんかしないで。あなた達が離婚したら・・・・・・・・」
離婚されて自由に成った妻は、今度は大手を振って息子と付き合い出すのではないかと、母親としては心配なのでしょう。
「それと、今回はこれで済ませるが、後何回か請求する。
息子が教員試験を受けた時。何処かの学校に配属された時。婚約した時。
子供が出来て、その子供が思春期になった時。これはかなり先になるが、その子供が婚約した時も請求しよう。
駄目なら、その都度、裁判を起こし、裁判に掛けられている事を関係者にも知らせる。
これから長い付き合いに成りそうだから、宜しく言っておいてくれ」
「何を言っているの?そんな要求なんて通るはずが無いし、そんな事をすれば名誉毀損で訴えます」
「ええ、要求など通らなくても構いません。通ろうが通るまいが、訴えるのは自由だから、その時々の回りの人間が、あの馬鹿息子が何をしてきたのか知ってさえ貰えればいい。
試験官、PTA、婚約者とその親、思春期の子供、その子供の婚約者とその親達に、一つの平和な家庭を壊した男だと知って貰えればいい。
例え名誉毀損で訴えられても、俺は一向に構わない。どうせ捨てた人生だ。馬鹿息子の正体を、皆が知れば満足だ」
「鬼だわ。あなたは鬼だわ」
「ええ。私を鬼にしたのは、妻とお宅の馬鹿息子です」
彼女は泣きそうな顔で、暫らく考え込んでいました。
「分かりました。主人は厳格な人間なので取り合わないと思います。主人に内緒で、私がもう100万用意しますから、それで何もかも忘れて」
「忘れて?許しての間違いでしょ?昨日から馬鹿息子は勿論、お母さんも旦那も俺に対して一言の謝罪も無い。その時点で交渉する気などなくなった」
「謝ります。申し訳ない事を致しました。どうかこの条件で許して下さい」
「良く出来ました。ただ、残念ながらもう遅い。昨日の対応で、馬鹿息子を一生許さない事に決めた」
「どうしろと言うの?私に出来る事なら何でもしますから、彰ちゃんを許して」
その時、私は、ようやく弱気になった母親を、もっと虐めたくなりました。
「お母さんは何歳ですか?」
「46歳ですけど、それが何の関係が有るの?」
「俺よりも5歳上か。まだまだ女盛りですね。セックスは月に何回ですか?」
「何を言っているの?厭らしい。もう帰ります」
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翌日は、土曜日なのを忘れていたほど、精神的にまいっていました。
「休ませて貰おうと思って会社に電話したのですが、誰も出ませんでした。今日は土曜日だったのですね」
「哲也さんをこんなにも苦しめて、本当にごめんなさい。
その上、言い辛いのですが、子供達を連れて今日1日、裕子の所に行かせて下さい。
子供達も何か感付いていて、朝から凄く寂しがるのです。必ず子供達は連れて戻ってきますから」
「旦那は半年間、海外に単身赴任でしたよね?お母さんさえ良ければ泊めて貰って、裕子の真意を聞いてきて下さい。俺も一人で考えてみたいから」
母には上手い事を言いましたが、私は復讐の方法を考えたかったのです。私の復讐の相手は妻と彼と、私を罵った彼の両親です。
しかし、いくら考えても壊れてしまった私には、全員殺してしまう事しか思い浮かびません。
それを思い止まらせていてくれているのは、子供達の存在だけです。
一人でいると、どうしても妻と彼の痴態を想像してしまい、身のやり場が有りません。
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するとその時、突然チャイムが鳴りました。
玄関を開けると、そこに立っていたのは彼の母親でした。
「手切れ金の50万を持って来ました。上がらせて貰います」
そう言うと私の返事も待たずに、勝手に昨夜の部屋に入って行き、ソファーに座るとテーブルに2つの封筒を置きました。
「こちらは手切れ金の50万。こちらは慰謝料として100万入っています。もうこれで彰ちゃんには関わらないで。奥さんが彰ちゃんに近付かない様に監視して」
「妻とは離婚する事になると思うから、その後の事までは責任持てない」
「離婚?離婚なんかしないで。あなた達が離婚したら・・・・・・・・」
離婚されて自由に成った妻は、今度は大手を振って息子と付き合い出すのではないかと、母親としては心配なのでしょう。
「それと、今回はこれで済ませるが、後何回か請求する。
息子が教員試験を受けた時。何処かの学校に配属された時。婚約した時。
子供が出来て、その子供が思春期になった時。これはかなり先になるが、その子供が婚約した時も請求しよう。
駄目なら、その都度、裁判を起こし、裁判に掛けられている事を関係者にも知らせる。
これから長い付き合いに成りそうだから、宜しく言っておいてくれ」
「何を言っているの?そんな要求なんて通るはずが無いし、そんな事をすれば名誉毀損で訴えます」
「ええ、要求など通らなくても構いません。通ろうが通るまいが、訴えるのは自由だから、その時々の回りの人間が、あの馬鹿息子が何をしてきたのか知ってさえ貰えればいい。
試験官、PTA、婚約者とその親、思春期の子供、その子供の婚約者とその親達に、一つの平和な家庭を壊した男だと知って貰えればいい。
例え名誉毀損で訴えられても、俺は一向に構わない。どうせ捨てた人生だ。馬鹿息子の正体を、皆が知れば満足だ」
「鬼だわ。あなたは鬼だわ」
「ええ。私を鬼にしたのは、妻とお宅の馬鹿息子です」
彼女は泣きそうな顔で、暫らく考え込んでいました。
「分かりました。主人は厳格な人間なので取り合わないと思います。主人に内緒で、私がもう100万用意しますから、それで何もかも忘れて」
「忘れて?許しての間違いでしょ?昨日から馬鹿息子は勿論、お母さんも旦那も俺に対して一言の謝罪も無い。その時点で交渉する気などなくなった」
「謝ります。申し訳ない事を致しました。どうかこの条件で許して下さい」
「良く出来ました。ただ、残念ながらもう遅い。昨日の対応で、馬鹿息子を一生許さない事に決めた」
「どうしろと言うの?私に出来る事なら何でもしますから、彰ちゃんを許して」
その時、私は、ようやく弱気になった母親を、もっと虐めたくなりました。
「お母さんは何歳ですか?」
「46歳ですけど、それが何の関係が有るの?」
「俺よりも5歳上か。まだまだ女盛りですね。セックスは月に何回ですか?」
「何を言っているの?厭らしい。もう帰ります」
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