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バイクで日本一周してる女の子と仲良くなった話
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13 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:00:28.22 ID:DP/9YheF0
気が付いたらキャンプ場は皆寝静まっていて、起きているのは俺と冬美だけ。
俺『おっともう十時半か、そろそろ歯磨いて寝るか〜』
冬美『そうですね、今日は本当にご馳走様でした〜、また明日〜』
俺『おう、んじゃね〜、さて流しに逝って歯磨き歯磨きっと、』
冬美『待って下さい〜、あたしも行くから』
そう言ってゴソゴソとテントに歯ブラシを取りに入っていったのだが、五分経っても出てくる気配なしw
ついに潰れたかwやっぱりかなり酔ってるなー、でも入り口もちゃんと自分で閉めてるし、まあ大丈夫でしょ。
なるべく物音を立てない様に、フライパンやコッフェルを体でも食器でも洗える液体石鹸で洗い、水を切ってテントの前室に置いた。
こういうのは翌日に持ち越したくない性質なのだ、歯を磨いて脂でテカった顔も洗ってオヤスミナサイ・・・・・・。
朝七時頃起きたら1号2号がパッキングを始めていた、もうお別れだ、寂しいけど旅だしね、仕方ない仕方ない。
来春に東北で行われる某バイカーミィーティングでの再会を約束し、2人と携帯アドレスを交換して別れた。
(この2人とは今でも連絡を取り合って、あちこちのミーティングで酒を飲む仲だ、旅っていいね)
14 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:02:30.57 ID:DP/9YheF0
1号2号のサンダーヘッダー×2の爆音が遠ざかり、駐車場にはポツンと俺一人。
さーて、俺も出かけるかね、その前にコーヒー沸かして、と。そんな事を思ってたら 冬美が駐車場にやってきた、潰れていたわりには早起きだな・・・。
冬美『おはようございます、昨日は楽しかったですね、次は私がおごりますからね〜』
俺『おーありがとう、でも俺これからすぐ移動するからよ、また縁が有ったら、な』
冬美『え・・・もう行くんですか?、そうですか・・・それでどこに?』
俺『おー、あんま時間も無いし、ボロバイクにあんま無理させたくないからな、奥尻にでも行って二、三日ノンビリしよかと思ってんだわ』
冬美『奥尻とはまた渋いですね、ハーレーなんだから道東とかの方が楽しそうなのになんでまた?』
俺『まあ、なんとなくね、じゃあ俺もう準備すっから、ここでお別れだな』
冬美『そうですか、じゃあ、気をつけて行ってくださいね・・・』
そういって小一時間でパッキングと朝飯を済ませ、サンダル履きの冬美に手を振って奥尻に向かった。
少し寂しい気もするけど、いつもの事だ、なんてこたーない、真っ直ぐ前を見てトップギアに入れて前に進むだけだ。
ズパ、ズパパン、ズパパパパパアアアアンン!(シャベルの音)、あ、しまった、アドレス交換してなかったorz
折角仲良くなれたのになあ、まあいいか、遅れそうになりつつもギリギリで何とか船に乗れた。
夕方には小高い岬のキャンプ場(無料)でテントを張り・・・・盆だっちゅーのに俺一人だったorz
気が付いたらキャンプ場は皆寝静まっていて、起きているのは俺と冬美だけ。
俺『おっともう十時半か、そろそろ歯磨いて寝るか〜』
冬美『そうですね、今日は本当にご馳走様でした〜、また明日〜』
俺『おう、んじゃね〜、さて流しに逝って歯磨き歯磨きっと、』
冬美『待って下さい〜、あたしも行くから』
そう言ってゴソゴソとテントに歯ブラシを取りに入っていったのだが、五分経っても出てくる気配なしw
ついに潰れたかwやっぱりかなり酔ってるなー、でも入り口もちゃんと自分で閉めてるし、まあ大丈夫でしょ。
なるべく物音を立てない様に、フライパンやコッフェルを体でも食器でも洗える液体石鹸で洗い、水を切ってテントの前室に置いた。
こういうのは翌日に持ち越したくない性質なのだ、歯を磨いて脂でテカった顔も洗ってオヤスミナサイ・・・・・・。
朝七時頃起きたら1号2号がパッキングを始めていた、もうお別れだ、寂しいけど旅だしね、仕方ない仕方ない。
来春に東北で行われる某バイカーミィーティングでの再会を約束し、2人と携帯アドレスを交換して別れた。
(この2人とは今でも連絡を取り合って、あちこちのミーティングで酒を飲む仲だ、旅っていいね)
14 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:02:30.57 ID:DP/9YheF0
1号2号のサンダーヘッダー×2の爆音が遠ざかり、駐車場にはポツンと俺一人。
さーて、俺も出かけるかね、その前にコーヒー沸かして、と。そんな事を思ってたら 冬美が駐車場にやってきた、潰れていたわりには早起きだな・・・。
冬美『おはようございます、昨日は楽しかったですね、次は私がおごりますからね〜』
俺『おーありがとう、でも俺これからすぐ移動するからよ、また縁が有ったら、な』
冬美『え・・・もう行くんですか?、そうですか・・・それでどこに?』
俺『おー、あんま時間も無いし、ボロバイクにあんま無理させたくないからな、奥尻にでも行って二、三日ノンビリしよかと思ってんだわ』
冬美『奥尻とはまた渋いですね、ハーレーなんだから道東とかの方が楽しそうなのになんでまた?』
俺『まあ、なんとなくね、じゃあ俺もう準備すっから、ここでお別れだな』
冬美『そうですか、じゃあ、気をつけて行ってくださいね・・・』
そういって小一時間でパッキングと朝飯を済ませ、サンダル履きの冬美に手を振って奥尻に向かった。
少し寂しい気もするけど、いつもの事だ、なんてこたーない、真っ直ぐ前を見てトップギアに入れて前に進むだけだ。
ズパ、ズパパン、ズパパパパパアアアアンン!(シャベルの音)、あ、しまった、アドレス交換してなかったorz
折角仲良くなれたのになあ、まあいいか、遅れそうになりつつもギリギリで何とか船に乗れた。
夕方には小高い岬のキャンプ場(無料)でテントを張り・・・・盆だっちゅーのに俺一人だったorz
15 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:08:09.12 ID:DP/9YheF0
奥尻最初の夜は一人キャンプだが、一人でもネイチャーストーブの火を見ながらウイスキー飲んだり。
まあ少し寂しいのは いなめないが、携帯もテレビも何もない夜もなかなか乙なもんだ。
自然と早寝して早起き、ゆっくり朝飯を食ってインスタントコーヒーをズルズルと飲む。
小一時間で一周できるくらいの島だが、あちこち見ながら半日かけてまわった。
トコブシ入りのシーフードカレーで昼飯を済まし、午後からは津波の記念館だか資料館だかを見学することにした。
一通り見学して、順路の最後にあった子供の作文を目を真っ赤にして見終わった後、再びローライダーに火を入れて走り出し、青い空と若干荒れ模様の海を見ながら当ても無く適当に走った。
気が付いたらフェリー乗り場にバイクを停めていた、情けない話だが人恋しくなって居たのだろう。
とにかく人がたくさん居る所に居たかった、見知らぬ他人しか居ないと分かっていても。
丁度今日最後の船が着く時間だったのだろう、お盆時期の奥尻港は それなりに賑わっていた。
道東だの函館だのの賑わいには比べられないが、バイクも何台か停まっているのが見える。
といっても三台くらいかwww、ヤマハのテネレと、カワサキ色のSSと、トンボみたいなライトのオフ車・・・・んんんんええええ!!!!?
あの過積載のバハは・・・いやまさかね、奥尻島の〜奥尻港で
〜こんな場所に居るはずもないのに〜www
16 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:10:08.01 ID:DP/9YheF0
桜木町だろうが何処だろうが居るはずもないのだが、どうやら冬美その人が居るようだ。って言うか、奥尻逝くって有言実行してるから、当たり前といえば当たり前。
周りを見渡すと、土産物屋の店先で上下赤のFOXハケーン!
もう間違いないわ、とっくに俺の存在に気付いチラ見しているみたいだが、何故だか気付かないふりをしている様だ。
うーんどうすっかなー、こっちから行くべきか、来させるべきか・・・俺も冬美もアホかww、さっさと声掛けよっと。
バイクを停めて最短距離で冬美に近づき、挙動不審なFOX 女に声を掛けた。
俺『おう、奇遇だな、こんなとこで何してんだw』
冬美『あっれ譲二さん何でここに そういえば奥尻逝くって行ってましたね 忘れてました あたしも気が向いたんで来て見たんですけど』
俺『昨日の朝言ったこともう忘れんのかよw、まだ芋焼酎残ってんのか?www、それに なんで一息に喋ってんだよwww』
冬美『あたし、べ、別に譲二さんが居るからって来たわけじゃないですYO!』
うっはwwwツンデレktkrwww
俺『まー何でもいーよ、今からキャンプ場探すのマンドクサだべ、俺がテント張ってる場所案内するから付いて来いよ』
冬美『わたしまだキャンプするって決めたわけじゃないですYO!、温泉が近くにある所じゃないとキャンプしたくないんです』
俺『温泉が近くにあるキャンプ場って、この島じゃ自動的に俺が居る場所しかねーんだよ、昨日 観光案内所で聞いたから間違いないYO〜』
冬美『そうなんですか!じゃあ仕方ないかな、・・・・付いていっていいですか』
俺『何だよ その仕方ないって、人に物頼むときの心遣いに付いて小(ry』
冬美『・・・・・スミマセン、連れて行って下さい、おながいします。』
多少の脚色wwはあるが、こんな風に最初の再会を果たした俺と冬美。
この時の俺、もう冬美に惚れかけてたな、間違いない。
17 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:11:49.58 ID:DP/9YheF0
俺『さてどうする、すぐ移動するか?それとも どっか見ていくか?』
冬美『いやー、とりあえずテント張って、それから考えます』
俺『んじゃー行くか、場所は島の反対側だけど、真ん中あたり大体真っ直ぐ行ける道あるから そっちいくべ』
冬美『はい、んじゃ後ろ付いて行きますね〜』
キャンプ場までの最短距離(だと思う)道を行き、出会ってから二回目の千鳥走行だ。
俺が路片側を走り、冬美がセンターライン側だった。
付かず離れず、決して右ミラーの視界から外れる事はない。やっぱり上手いな・・・、安心して前を走れる。
以前から ずっと一緒に走っているような気さえする、確か三十分もしない内にサイトに着いた。
小高い岬の上にテント10張り位で一杯になるくらいのサイトだが、洗面所もトイレも清潔で申し分ない、充分過ぎる位だ。
一番奥の海側に張った自分のテントの前で停車し、そのすぐ後ろに冬美が停まった。
俺が居ない間に札幌ナンバーの四人家族、自転車で来ている若いカップルのが それぞれひと張りずつ増えていた。
冬美『ここですか〜うわー海のすぐ側なんだ!眺めすっごくいいですね!』
俺『んじゃ好きな所にテント張って、それから温泉にでも行くか』
冬美『そうですね、どこに張ろうかな・・・・・』
と言いながら俺のテントの横辺りをガン見してる、曖昧に何かを訴えている冬美ワロスwww。
でも黙って見ているほうが面白いので、マドロス風に水平線を眺めるフリをしてすっとぼける俺。
三分ほど悩んだ末 冬美は結局ちょっと離れた場所に、でも間には もう別のテントが入れない位の微妙な近さにテントを設営した。
俺『さてちょっと早いけど温泉でも行くか、小奇麗だけど高いホテルと、建物は古いけど地元民向けの安いのとどっちにする?』
冬美『もちろん安い方、もー疲れたから観光は明日にしますよ』
俺『一瞬も考えないのなwwwだよなー、んじゃ行くか』
19 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:36:16.50 ID:DP/9YheF0
二台で遊歩道のような迷路のような道を下り、五分ほどで漁港の横にあるローカル御用達の温泉に着いた。
玄関の横に並べてバイクを停め、三十分後にバイクの前で落ち合うことにして温泉に浸かった。
ここは建物も風呂も綺麗ではないが、茶色でしょっぱい日本海側特有(だよな?)の泉質。
秋田や青森の海岸沿いの温泉とよく似た感じだ、不老不死とかあんな感じ(だったと思う)。
海流で繋がる海はもちろん、マクロに視ると陸も繋がっているのだなと感じながら浸かる。
きっかり二十五分後にバイクの前に戻り、五分間をストレッチにあてる。
風呂上りのストレッチは日課なのだ、やるとやらないとじゃ翌朝のキレがぜんぜん違う。
きっかり三十分で冬美はやってきた、
湯上りの時間を守れる女は珍しい、やはり男前だwww
冬美『夕飯どうします?、どっかで買い物して行きたいんですけど』
俺『この辺に店らしい店は無いと思ったな、でも俺が買出ししてあるから大丈夫だYO』
冬美『えーでもまたご馳走になっちゃうのは悪いですよ、今度は私におごらせて貰いたいなあ。』
俺『じゃあビールだけ奢ってくれよ、今夜が道内最後の夜だからな、残った食材で大盤振る舞いだ』
冬美『え・・・、もう帰っちゃうんですか、でもまだ ほとんど何も見てないじゃないですか』
俺『いや、もう見たいモンは見たし、八幡平辺りにもゆっくり寄りたいから、明日の午後には函館から船に乗ろうと思ってんだわ』
冬美『そうですか・・・・、じゃあ また今夜でお別れかあ・・・』
2人とも言葉少なにバイクに跨り、ビールを調達してテントに戻る。
小一時間の間にもう一つテントが増えていた、どうやら俺らと同じバイク旅のようだ。
20 :譲二兄貴:2011/12/26(月) 08:39:16.13 ID:DP/9YheF0
サイトに着いて、とりあえず黒ラベルロング缶をカシュンとね。
俺『カンパーイ!』
冬美『はーい、カンパーイ!』
さてと、晩飯の支度だな、あるのはエノキ1パック、ボイル済みホタテ六個、パスタ一袋200g、調味料各種。
少し考えてエノキ半分とホタテ2個をコンソメスープにして、残りをパスタの具にする事に決定。
まずは丸型飯盒に湯を沸かして、真っ二つにぶち折ったパスタを投入。
茹で上がったら適当に湯を切って そのまま放置、フライパンにオリーブ油を少々、エノキとホタテを投入。
クレイジーソルトで下味をつけて、具に火が通ったらパスタをフライパンに投入、少々水っぽいがキニシナイ!
パスタと具を混ぜ合わせて主食は完成、飯盒に残りのエノキホタテと固形コンソメと水でスープ作成。
これで三十分弱ワンバーナークッキング終了、チビチビやってたロング缶が丁度1本無くなった。
冬美『ちょwwwなにその手際の良さwwww嫁にしてえwwww』
俺『嫁とか意味わかんねーよwww、まー一人暮らし長いからな、大雑把な料理は得意なんだよ』
冬美『一人暮らしなんですか?、アパートとか借りて?』
俺『いや俺田舎のでけー農家、しかも4世代10人同居の大家族で育ったからな、狭苦しいアパートなんてハナから無理』
冬美『10人とは また凄いですね、あたし親子三人だったから憧れちゃうなー、じゃあ今は どんなとこに?』
俺『離農した農家をその辺のアパートより安い家賃で借りてるよ、農機具小屋をガレージにしてバイクとクルマ置いてな』
冬美『エー凄い裏山・・・・、あたしはマンションで育ったから・・・・・あーんうらやましい』
俺『冬とか雪寄せで大変だし、いい事ばかりじゃねえぞ。それから正確に言うと一人じゃねえな、ぬこが一匹住み着いてるww』
>>次のページへ続く
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