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俺が高校一年の時、先輩に恋をした
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111 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:24:13.33 ID:IvcL4fyNO
それから塾まで送って行った

俺「受験生君。頑張って勉強に勤しんでくれたまえ」

玲「wありがとうwまたね。次は私がおごるから」

俺「受験終わったら一回ゆっくり会わない?」

玲「いいねw合格祝い期待してるw」

俺「また俺がおごるのかよw」

そういって玲は塾に入って行った

それから一ヶ月後俺は美織を呼び出した

駆け寄ってくる美織はちょっとだけ緊張している

たぶん今日言われる言葉を分かっているんだと思った



112 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:29:25.25 ID:IvcL4fyNO
そして俺は美織に別れを告げた

それまで俺は美織の性格上さっぱり別れるだろうと思っていた。

付き合ってからは女らしくなったけど、やっぱり男勝りな部分もあって芯の強い子だと思ってたから

でも別れを告げた時に目の前にいた小さい美織は、触れただけで折れそうなくらい弱い女の子だった

美織「なんで?やだよ。絶対無理」

俺「…」

美織「無理だよ。別れたくないよ」

そう言って泣き出す美織を俺はただ見ているしか出来なかった

美織「玲さんの事忘れてなくてもいいから。連絡なくても会えなくても我慢するから」

その時はあー曽根から色々聞いてんだろうなぁとか思った

でもそれよりも罪悪感とか俺死んだ方がいいんじゃないかとかそういう事を考えてた

それから一週間後に会った時、美織は別れを受け入れた

その時には俺と付き合う前の美織に戻ってた

美織「私たちキスもしないで別れるんだねw」

俺「そうだなw」

美織「もったいないなぁw私の井川遥ばりの唇をw」

俺「お巡りさ〜ん」

美織「今日という今日はぶっ殺すww」

美織はこれからは友達として接してくれって言ってた

俺が困った顔をしたら

美織「無理って言ったらぶっ殺すw」

あと次は元カノに未練のない男と付き合うって言ってた

たぶん怒るだろうから言わなかったけど美織がいてくれてよかったと思っている



113 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:33:30.43 ID:/WcUrnH80
美織ええ娘や。・゜・(ノД`)・゜・。


114 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:33:55.06 ID:IvcL4fyNO
この頃 俺は元々の部活の顧問から呼び出された。

そしてまだ意思があるなら部活に復部していいと告げられた。

三年生が引退したので同級生たちが俺の復部を申し出てくれたらしい

俺はまた部活に戻った。結局、その後はずっと補欠だったが一年後の引退試合ではみんなとならんで涙を流せた

それから俺は山本伊達石田と遊ぶ機会が増えた

呼んでないのにくる大野も

集まるたびにみんな彼女が欲しいとボヤいていた。

俺はただ笑っていた

ちなみに美織と別れた俺は

山本「もったいない」

伊達「優しい判断」

石田「クズ」

大野「童貞を粗末にしなかった勇者」

って言われた

こんな4人プラスメガネで遊ぶ日々もすごい楽しかった

たまにくる玲からのメールに一喜一憂して毎日を過ごしていた

それは冬休みも目前になりクリスマスを直前に控える状況でも何も変わらなかった



115 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:37:20.45 ID:IvcL4fyNO
伊達「クリスマス予定ねえ」

山本「右に同じ」

俺「俺も」

石田「じゃあ男だけで集まろうよ」

いつも通り男四人で休み時間を過ごしていた

大野「僕の家にね…」

伊達「どっから出てきた大野w」

大野「僕の家にね、子供がみてはいけないDVDが100本あるんだけど。ちなみにクリスマス親はいないよ」

一同「.........」

俺「クリスマス大野の家に集まる人〜?」

一同「は〜い」

こうしてクリスマスは大野家に泊まりで集まる事になった。

繁華街の駅前からバスで行くために俺たちは駅前に集まった。

駅前のロータリーには去年玲と見に来た時計台の馬鹿でかいツリーのイルミネーション。

ちょっと懐かしく切なく思いながらバスに乗り込んだ



116 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:40:17.60 ID:IvcL4fyNO
大野家は俺たちが引くくらいでかい家だった。門が学校と同じくらいのでかさだった

大野のご両親は出掛けていたが、お母さんが俺たちが来るので御飯の準備をしてくれていた

食事を頂き、俺たちはリビングのでかいテレビでAVを見た。

確か美竹涼子とか堤さやかとかだったと思うwwwww

途中で石田はウンコって言ってトイレに行ったが帰ってきたら賢者になってた

夜の9時をすぎた頃に携帯がなった

玲からのメール

ツリーの写真が添付されてた

「すごい綺麗じゃない?今塾の帰りです」

玲がツリーの前にいる。玲に会いたい

俺「大野!玲が駅にいる!チャリンコ貸して!!」

大野「駅に行くなら帰りの坂がキツイからママの電動自転車使っていいよ」

玲のメールに返信もせずに飛び出した。

駅まで本気で漕ぐ。下り坂なのに全力で。

たぶんあの日に時間を測ったらベストタイムを出せた自信がある。



118 :名も無き被検体774号+:2012/05/20(日) 18:44:07.06 ID:IvcL4fyNO
10分以内くらいで駅に着いて玲を探した

玲 定期で駅に入る。玲のホームに駆け込む
いない

電話するが出ない

メールを送る

俺「今何処?」

玲「今家に着いたよ。どしたの?」

もう一度写メールを見るとツリーの時計は八時半過ぎを指していた。

写真撮って電車乗ってから送ったのか。

俺はすげえ虚しい気持になった。クリスマスのイルミネーションの中で泣き出しそうになりながら電動自転車をこいだ

坂道なのにグングン進む自転車が余計にイラついて悲しくなった

途中で玲から電話がかかってきていたが出る気持ちにはなれなかった

大野家に着いた

石田「会えた?w」

俺「いやwさすがに無理w帰ってたwww」

山本「冷静にそりゃ無理だわなwww」

俺「だなwwwwww」

山本と石田は笑ってた。

大野は少し悲しそうな顔をして伊達は冷静に見守ってくれてた

たぶんこれは こいつらそれぞれの優しさだったと思う



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春,
 


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