ケータイの中だけの恋愛
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/pure/1130598061/
3ヶ月くらい前にケータイにメールが入った。
社会人2年目で学生時代の友達とも連絡が途絶えがち。
会社の同期とかとは あまり気が合わず、おまけにここ1年くらい彼女もいない。
最近入るメールといったら 出会い系の迷惑メールくらいで、その日も会社帰りの電車の中で疲れきった状態で そのメールを見たんだ。
ただの広告メールだと思って開いた。
案の定広告メールだったんだけど、内容は普段来るような奴とは一風変わっていた。
内容を要約すると月2万で20歳の女の子がメル友になってくれるというものだった。
「癒してあげます」という言葉に俺は ひかれた。
もう毎日仕事で疲れきっていて、少しでも癒されたかったから。
申し込みのURLが貼ってないのも普通の出会い系のメールとは違ってた。
どこにも連絡先が書いてない。
とりあえず偽装のメルアドかどうか確かめようと思って そのメールに返信をしてみた。
内容は どのくらいの頻度でメールくれるの?っていう質問。
・・・・・(´・ω・`)
それで それなりの頻度なら2万でメル友になるのか?
アド晒せ。ただでメル友になってやる
>>6
いや、男同士でメールしてもあんまり癒されないし。
ご親切にありがとう。
返事はすぐに来た。
返信は できるだけすぐに返すし、こっちからもメール出したりもするよ、という内容だった。
正直に言って、こんなメールのやりとり自体が久しぶりだった。
ずっと仕事のメールと迷惑メールしかこなかったからね。
ただそもそも、相手が本当に女なのかもわからないし、やっぱり怪しさ十分だった。
あとで変な請求書が来たりしないかな、と詮索してたらまたメールが着信した。
「とりあえず3日間お試し期間として無料で相手してあげるから、それで決めて」
フリーメールでもないし、携帯の生アドレス同士。ちなみに俺はSE。
これで架空請求みたいな詐欺に合うことはないだろうと踏んで、俺はそのお試し期間とやらをお願いし、メールのやりとりが始まった。
普通はURL付いてるもんね、
ちょっと興味そそる話…
メールのやりとりは、まずお互いの自己紹介から始まった。
まずは お互いの名前。当然偽名。
俺は隆と呼んでもらうことにし、向こうは美紀と名乗った。
自分が会社員でSEであることなど、経歴を正直に書いていった。
向こうは仕事については秘密だそうだ。
案外これだけが収入源だったりするのかも知れない。
暇な主婦がやってるかも知れないし、実は無職のおっさんが相手かも知れないが、そのあたりは気にしないことにした。
いつも死ぬほど長く感じる電車が、その日は あっという間に自分の駅へと到着した。
それだけでも何か癒された気になった。
恋愛は老人のボケ防止にいいと言うが きっと本当なのだろう。
架空の有料擬似恋愛のメールでも俺の気分は随分とフレッシュになった。
なんだか胸騒ぎがする
何かの予感...
>>11
ちょっと話が長いので、今日書ききるのは無理ぽ。
しばらくは早く帰れるので できるだけ頑張ります。
ちょうど電車が駅に付く頃、メールの返事もダレてどうでもいい内容になってきた頃だったので、返信せずにメールのやりとりを一旦終了させた。
家に着くといつもの散らかったアパート。
とりあえず風呂にお湯を張り、着替えてお湯に使った。
少し冷静になり、メールの相手のことを考えた。
まず気になったのは どうやって俺のアドレスを知ったのか。
名前に誕生日というオーソドックスなメルアドなので、たまたまなのかということ。
あとはやはり本当に女なのかということだけが気になった。
25の仕事漬けの彼女もいない男が、おっさんとのメールに喜んで金払ってたら悲しすぎるからね。
おさーんはイヤか・・・(´;ω;`)