借金のカタに取られた元カノの話
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38 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:37:28.68 ID:ovzuPvyL0
もうちょっと詳しい描写がほしかった...
39 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:38:36.93 ID:PH/p6D4G0
>>38
すいません。即イキで2ラウンドなしでしたから。
そんな二人が別れたのは お互いの気持ちじゃなかった。家の事情。
彼女の実家の旅館経営が苦しくなって地元有力者から融資を受けることになったんだが そこのバカ息子が彼女に一目惚れしてしまい話がややこしい方向へ。
江戸時代じゃあるまいし、なんで借金のカタに娘を差し出さなきゃならんのだ??
40 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:39:45.27 ID:d+z36W8M0
しえん
41 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:40:22.48 ID:PH/p6D4G0
>>40 ありがとう。
その話を聞いた18才のオレは なんと彼女を連れて駆け落ち……なかなかの行動力。
と言ってもカネのない高校生の立ち回り先なんて すぐに割れるわけで3日と経たずに連れ戻された。
親父にはボコボコにぶん殴られて彼女の両親と地元有力者に土下座で謝罪……
当時の体格からいえば力で親父になんて負けるハズはなかったけど、その有力者が親父の勤める会社の大得意だと聞かされたから黙って殴られた……高校生でもそのくらいの空気は読める。
42 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:42:12.14 ID:PH/p6D4G0
結局 その事件以来、オレは親父と二度と口を聞かないまま。
兄貴の話では親父の最後の言葉は『カズオ……すまない……』だったとか……
そんなことを聞かされた後で 酒を飲んで騒ぐなんて気分になんてなれない。
だから一人ロビーに座って昔のことを思い出しながら感傷に浸ってた……
会場から持ってきた瓶ビールが3本目から4本目になった頃、懐かしい声が聞こえてくる。
43 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:42:46.37 ID:EqY3tIRzO
親父も親父だな…
応援してやればいいのに
もうちょっと詳しい描写がほしかった...
39 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:38:36.93 ID:PH/p6D4G0
>>38
すいません。即イキで2ラウンドなしでしたから。
そんな二人が別れたのは お互いの気持ちじゃなかった。家の事情。
彼女の実家の旅館経営が苦しくなって地元有力者から融資を受けることになったんだが そこのバカ息子が彼女に一目惚れしてしまい話がややこしい方向へ。
江戸時代じゃあるまいし、なんで借金のカタに娘を差し出さなきゃならんのだ??
40 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:39:45.27 ID:d+z36W8M0
しえん
41 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:40:22.48 ID:PH/p6D4G0
>>40 ありがとう。
その話を聞いた18才のオレは なんと彼女を連れて駆け落ち……なかなかの行動力。
と言ってもカネのない高校生の立ち回り先なんて すぐに割れるわけで3日と経たずに連れ戻された。
親父にはボコボコにぶん殴られて彼女の両親と地元有力者に土下座で謝罪……
当時の体格からいえば力で親父になんて負けるハズはなかったけど、その有力者が親父の勤める会社の大得意だと聞かされたから黙って殴られた……高校生でもそのくらいの空気は読める。
42 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:42:12.14 ID:PH/p6D4G0
結局 その事件以来、オレは親父と二度と口を聞かないまま。
兄貴の話では親父の最後の言葉は『カズオ……すまない……』だったとか……
そんなことを聞かされた後で 酒を飲んで騒ぐなんて気分になんてなれない。
だから一人ロビーに座って昔のことを思い出しながら感傷に浸ってた……
会場から持ってきた瓶ビールが3本目から4本目になった頃、懐かしい声が聞こえてくる。
43 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:42:46.37 ID:EqY3tIRzO
親父も親父だな…
応援してやればいいのに
44 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:43:04.69 ID:zQz8VRX70
まじかよ
もしかして田舎の話?
46 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:44:32.42 ID:PH/p6D4G0
>>43 うーん、微妙です。この親父のおかげで大学まで出してもらえたんで……
>>44 田舎です。旅館があるくらいですから。
ユキ「……ここに居たんだ……」
オレ「……ああ……親父のことを考えてた……」
ウソです。ユキのこと考えてました。
ユキ「あっ……ごめんなさい……今日はお父さんの……」
オレ「いいって……無事終わったし……ただね…… 兄貴から親父が最後にオレに謝ってたって聞かされてさ……」
ユキ「……そう……」
オレ「……」
45 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:44:19.88 ID:iK1dEa0V0
すごい話だな…>>1の行動力すごいわ
48 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:46:46.18 ID:PH/p6D4G0
>>45 無計画、無鉄砲でした。もうちょっと考えれば違う展開があったかもです。
>>47 ありがとう
それから二人で何も言わずに並んで座ってた。
どのくらいの時間が経ったのか会場がザワザワし始める。どうやらお開きのよう。
みんなに挨拶だけはしておこうと立ち上がると
ユキ「あの……連絡先だけでも交換しない?」
オレ「そ、そうだな……」
ユキ「……連絡してもいい?」
オレ「いつでもいいよ」
49 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:47:24.98 ID:zQz8VRX70
>>46
田舎でかつ、有力者がからんでくると大変だよね
おれも田舎出身だから雰囲気わかる
51 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:49:36.20 ID:PH/p6D4G0
>>46 都会生活者には理解しにくい感覚だと思いますね。
>>50 ありがとう。
その日は それで終わり。
昔話をするわけでなく、お互いの近況を話すわけでもなく ただ並んで時間を過ごしただけ。
でも、それだけで十分だった気がする。
彼女の姿が見れただけでなんだかホッとした。
色々あったけど全て過去の出来事として消化できそうな気もしてきた。
そしたら次からは笑って昔話ができるかも……ほんとか?
52 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:50:01.31 ID:zQz8VRX70
有力者のバカ息子はピザキモオタブサメガネと予想
53 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:51:52.37 ID:PH/p6D4G0
>>52 それが悔しいくらいのイケメン。おまけにガチムチで勝てる要素ゼロでした。
それから1ヶ月、いつもと変わらない生活が続く。
朝ギリギリに起きて朝食代わりの牛乳。
昼は会社の自販機でパン。
そして深夜までサビ残。
走って終電に乗ってコンビニで弁当と缶ビールを買うだけの毎日……まったくつまらん。
とはいってもFラン出身のオレなんかが氷河期に正社員の口にありつけただけ、ありがたい。
そう思ってブラック臭が漂う会社だけど、それなりに貢献しようと努力はしてるつもり……
ただ……つまらんのだわ。
54 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:53:27.64 ID:PH/p6D4G0
守るものがないんだよね……嫁や子供どころか彼女もいない。そして両親もいない……
ある意味、気楽でいいんですよ。
給料は安いけど使うヒマがないからカネは勝手に貯まってくるし趣味がないから欲しいモノもない。
でも、この瞬間にオレが死んでも誰も泣かないし誰も困らない。
成功しても誰も喜ばない。
そう思うと なんかどうでもよくってね……
55 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:55:06.74 ID:PH/p6D4G0
そんな日曜の夜に携帯が鳴った。
こんな時間の電話は会社でのトラブル発生が多い。
独身で一人暮らしは動きやすいから休日とか深夜とか関係なく呼び出されるのだ。
タクシー代あったっけ?とか考えながら携帯を見るとユキからの着信と表示されてる。
オレ「もしもし? どうした?」
ユキ「……別に……どうもしない……」
オレ「そうか……ちょっと驚いた。何かあったのかと思ったわ」
ユキ「……ただ……声が聞きたくなって……ぐすっ……」
オレ「もしかして、泣いてる? 何かあったのか?」
56 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 00:57:15.99 ID:PH/p6D4G0
それから彼女と携帯の電池がなくなるまで話した。
彼女はオレとは逆で守るものが重すぎて辛いらしい。
自分の意思ではない結婚……しかも破綻状態にもかかわらず解消できない関係。
それは旅館経営のため、従業員のため、その家族のため……
今、自分が居なくなると その全てが崩れ去ることが分かっているから……
59 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:59:12.72 ID:EqY3tIRzO
うちも自営だからわかるわ
親が明日死んだらお先真っ暗になる
60 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 00:59:40.45 ID:MzDfrTWO0
イケメンがユキの股に顔をうずくめて・・・
62 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:00:12.64 ID:PH/p6D4G0
>>57 ありがとう。がんばります。
>>58 集まるところには全て集まるという見本みたいな家系でしょう。
>>59 そうですよね。怖いですよね。
>>60 それ……勘弁してください。
長い時間、話をしたけど結論なんて出るハズもない。同じところをグルグル廻るだけ。
それでもよかった。
つき合ってた頃だっていつも内容のある話をしていたわけじゃない。
同じように結論のない話をしていただけ……楽しいか楽しくないかの違い……
そんな感じで特に約束したわけじゃないけど毎週日曜の深夜に電話を掛け合うようになった。
最初の電話はちょっと重かったけど、その後はどちらかというと世間話の中にお互いの近況が少し混じる感じ。
内容なんてどうでもよかったから……声さえ聞ければ。
64 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 01:00:58.35 ID:zQz8VRX70
大昔の戦略結婚みたいなもんか
現代でもあるのか。
やっぱ本当に好きな人と一緒になるっていうのは両家の家族のこともあって難しい面もあるんだな。
66 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 01:03:41.15 ID:lH3cSdsEO
>>64
少し田舎だったり、少し古風なら、いわゆる今風が通じない所はあるみたいだよ
うちの両親は結局駆け落ち同然で、父方とは一切連絡取れないわ
一応"市"なんだけどなぁ
72 :名も無き被検体774号+:2013/03/01(金) 01:08:09.25 ID:zQz8VRX70
>>66
おれも田舎出身だけど、結婚は両家の為にするもので
女は24すぎて売れ残りはゆるさん!っていう感じだわ。
おかんもいろいろ大変だったらしい。
65 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:02:46.53 ID:PH/p6D4G0
>>63 大丈夫ですよ。仕方のないことですから。
>>64 ですね。貧乏人は我慢しろと。
何回かの電話で分かったのは、彼女の結婚生活が初めから成り立っていなかったこと。
戸籍上は本妻だけど実際は愛人扱いだったらしい。
それに反発した彼女は家に帰ることなく旅館の一室で生活していて 家では旦那が愛人とその子供と生活していたそうな。
なんということ……金持ちならなんでも許されるのかよ……なんだか悔しい。
そんなことが分かったある日曜の夜、彼女との電話を終えて眠ったオレは夢を見た。
これまで何度も何度も繰り返して見る夢……彼女との別れの朝のこと……
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67 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:04:17.75 ID:PH/p6D4G0
初心者マークを貼ったレンタカーに荷物を積んでいると彼女が走ってきた。
ユキ「ハァハァハァ……どうして……黙って行っちゃうの……?」
オレ「……」
何か言おうと思ったけど言葉が出なかった。
駆け落ち事件以来、オレは彼女との一切のコンタクトを禁止されてた。
だから進学で街を出ることになったこともオレからは伝えてない。
無言で黙々と積み込み作業を進めるオレをみて彼女も無言で手伝ってくれた。
69 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:05:09.66 ID:PH/p6D4G0
やる気のなさが荷物にも現れているようで、こんなんで生活できるのか?というくらい少ない荷物。
だから作業なんてあっという間。
ユキ「……もう行くの?」
オレ「ああ……」
ユキ「……じゃあ……これ……」
70 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:06:21.20 ID:PH/p6D4G0
運転席に座るオレに彼女は小さな紙袋を手渡す。
中を見ると見慣れた包み……彼女の手作り弁当……これまでは当然のように受け取って何も考えずに食べてたけど、それも今回で最後だと思うと涙が出そうになった。
彼女は というと目に涙をいっぱいに浮かべながら必死で笑顔を作っていて その表情は言葉では言い表せないくらい切なかった……
オレ「いつも、ありがとう……」
ユキ「いつでもいいから……お弁当箱……」
71 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:07:36.96 ID:PH/p6D4G0
これが最後とは考えたくなかったから、オレはわざと「いつも」と言ってみた。
彼女も同じ気持ちだったのか「いつでも」と答えてくれた。
いよいよお別れ。
もう二度と会うことはないだろうと思いながらエンジンキーを捻る。
二人の気持ちがわかるのか車は咳き込むばかりで始動しない……
何度も試すけど動く気配がない……いっそこのまま……
とか考え始めたら 彼女が窓越しにオレの首に抱きついてきた……
73 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:10:01.07 ID:PH/p6D4G0
ユキ「……お願い……私も※※※※」
ブルルルーン……エンジン始動……
彼女の言葉の後半はエンジン音に掻き消された……
聞こえなかったけど内容は想像がつく。
直接この耳で聞かなくてよかったと思った。
もし聞いてしまったら自分を抑えられなくなっていたと思うから。
75 :1 ◆U72pfJf7kg :2013/03/01(金) 01:11:17.41 ID:PH/p6D4G0
オレは黙って彼女の手を解くと前を見据えたまま車を進める。
ゆっくりと動き始めた車のサイドミラーを覗くと泣き崩れて地面に座り込む彼女の姿が映っていた……
そして それがどんどん小さくなっていく……
号泣状態で叫びながらハンドルを握るオレ……
「ウォォォォーーーー!!!」
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