旦那が亡くなって1年経った
最近やっと少しずつ立ち直ってきた。
出会ってからの思い出振り返ってみる。
どうしようもなく暇な人だけ見てって下さいな。
「お姉さんそれなんの散歩?」
埼玉の片田舎の商店街で声をかけられたのが出会いでした。
なにいってんだって思って振り返ったけど、当時は夜のお仕事のスカウトさんとかナンパが凄い多かったから、パッと見てその手の人なんだろうなって思ってシカトした。
バイト先に着いてから気がついたけど、ずっとイヤホン引きずって歩いてた。
ナンパ?とかスカウト?とか思ってた自分が恥ずかし過ぎて引っ叩きたくなった。
こんなしょうもないのが初めての出会いでした。
すぐに過ぎたことは しゃーないと開き直ったけど。
それからしばらくして またもバイトに向かう途中。
商店街を通ると またその人がいた。
足元に紙袋を置いて少し上向いてタバコ吸ってた。
書き溜めないから遅いけど許してください!!
動機は思い出を振り返りたいなって事と誰かに聞いて欲しくてですね。
よし。
見てるよ 書いてけ!
少しだけ気まずいなぁなんて思いながらもバイトに行かなきゃいけないので歩き出す。
今考えても本当に不思議なんだけど前を通る時チラッと見ちゃったんだよね。
そしたら目が合ってニコッてされたから立ち止まっちゃった。
その人はニコッて笑った後で
「あれ?今日はペット連れてないね」
あ、こいつ少し嫌な奴だなって思った。
一応善意?で言ってくれたにも関わらず失礼な態度をとった事への引け目もあって作り笑いで軽く会釈して通り過ぎた。
それからバイトに通っては少しだけ話したりすることが増えた。
バイトの時間は変わらないのに何故か家を出る時間だけが早くなってたwwww
その人は いつも商店街にいてタバコ吸ってた。
いつも通り少し余裕のあるバイト前。
いつもなにしてるの?と聞くと
「見りゃわかるでしょー?」
そういって足元にある紙袋を指差した。
紙袋にはチラシが沢山入ってた。
「サボってんの」
そう言って笑ってた。
それから少しずつその人の事を知っていった。
歳は結構上で、仕事はチラシ配り。
少し前は会社勤めしてたけど首になったらしい。
たまに彼の近くにスーツの偉そうな人がいて談笑してた。
その時は話しかけちゃいけない気がしてスーツの人がいる日は凄く嫌だった。
その日もスーツの人がいて 彼と話すことも出来なくてしょげてた。
バイトが終わった帰り道に寄ったコンビニで急に声をかけられた
振り返ると そっちの筋の人!!って感じの顔したおっさんだった。
「いつもユキと話してる子だよねー」
私の嫌いなスーツの人でした。
ただ一つのGJは名前?がわかった事。
レジに向かいながら ぶっきらぼうに そうですよー。って答えながら気付いた。
もしやチラシ配りの会社の人で変なちょっかい出すなーとか怒られるかもしれないと。
早く逃げたかったのにコンビニのレジは まだ空かなくて何か言われるのが怖くて先に これからはユキさん(?)のお仕事邪魔しないようにしますね。って言ったら色眼鏡の奥の目をパチクリさせてた。
少しして笑いながら
「いやいや助かってるよwありがとうね」
って言われた
訳もわからずキョトンとしてたら
893もどきは
「今度は俺いても避けないで話しかけてねー」
それだけ言ってコンビニから出て行った。
それから5日くらいユキさんは商店街にはいなかった。お陰でいつも早く職場に着く事を店長に褒められた。
だけど、またユキさんは商店街に来るようになった。久しぶりに見たユキさんの隣にはスーツがいてげんなりしたのを覚えてる。